Business Law Journalのサイトの
コラム経由(*)で見つけたが、青色LED訴訟等で有名な升永弁護士が
個人のサイトをオープンしている。弁護士事務所にいる弁護士さんが、事務所とは別に個人でサイトを作るというのは珍しいな、と思ったが、
blog等をみると、最近ご執心らしい「日本を、有権者の多数決で立法し、かつ、行政府の長を選ぶ民主主義国家へ変えよう」という主張を唱道することを主目的として作られたようにも見えなくはない。サイトが何だか政治家のそれに見えなくもない。
確かに算数からすれば、ご指摘のとおりなのだろうが、正直、「だから、何?」と思ったりする。一票の価値に格差があっても、投票の結果に満足していれば、別に格差が問題とは思わないだろう(モノのたとえとして言っているのであって、僕自身が満足しているわけではない)し、格差が解決することで何が得られるのか、よく分からなければ、解決のための行動に結びつけにくいのではないかと思う。何らかの方策により格差が解決できるとしても、もっと大きな問題があれば、格差の解決に向ける手間隙をそっちに向けるべきではないかという批判はあってもいいような気がする。有限のリソースをどう使うかということとの関係では、他に優先すべき課題があるときに、何故この課題に今リソースをかけて取り組むのか、ということには議論の余地があるように思うから。
ついでにいうと、格差是正のための手段として、最高裁の裁判官の国民審査を持ってくるのは、ロジックは理解不可能ではないように思うし、それ以外に手近な手段はなさそうなことも理解するけど、やっぱり迂遠な感じが否めないように思う。
そんなこんなで、「笛吹けど踊らず」という言葉が脳裏をよぎったりするのである。
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