逝きし世の面影

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ニール・アームストロング船長の大失敗

2009年07月23日 | アポロ11号・宇宙開発

日本語の漢字の読み書きが上手く出来なくても麻生太郎は日本の最高責任者(首相)になれたが、アメリカでも事情は同じらしい。
宇宙飛行士ニール・アームストロングは英語の文法が良く出来なくても(NASAでは)人類最初の月着陸船船長(最高責任者)になる事が出来た。



『月面着陸にも英語の誤り?』 人類にとっての一歩が実は、・・・

全世界に衛星中継されて放映されたが残念な事にノイズだらけで、まるで幽霊の蠢く様な不鮮明なピンボケの白黒映像だった40年前の1969年7月20日の人類月面着陸映像。
アームストロングの名言「That's one small step for man, one giant leap for mankind」『一人の男にとっては小さな一歩だが、人類にとっては巨大な飛躍だ』
この歴史に残る名言についてイギリスのBBCが2009年6月3日面白い事実を発表する。





『冠詞は難しい』

単数名詞には不定冠詞の『a』が必ず必要です。
なぜ定冠詞の『the』ではないかというと、定冠詞には沢山あるいは普遍的の意味がある。
沢山ある中のひとつを特定して差しているから『a』なのです。
元々定冠詞にしろ不定冠詞にしろ、日本語には存在しない。
使い慣れない日本人がこの冠詞をうっかり忘れて『a』や『the』を抜かすと、言葉の意味が全く違ってくる。

実は『a』が有るか無いかで『アームストロング船長の世紀の名言』には『間違い疑惑』があり、以前から論争されていた。
アポロの月面着陸というと、40年前の放映当時から『あれは実は映画セットじゃないのか』等と疑惑が囁かれているが何と疑惑は、『英会話の文法(発音)』まであったのです。





『アームストロングの前半部分の発言』

アームストロングのテレビ放送発言は『one small step for man』だと、聞いた全員が理解していた。
ところが何と。アームストロング船長本人は『one small step for a man(ひとりの男にとって小さい一歩)』と『a man』と言ったつもりだと、後になって言い出したから騒動に成った。
そして、本人は『a man』と言ったつもりでも誰も聞いていないが、これまでは『通信技術の問題で音が拾われなかった』とNASAは説明していた。
其の後にNASAは音声テープを解析した結果、肉声では聞き取りにくいが確かに『a』が有るとの見解を表明していた。

ところが今回BBCが音声を詳細に分析した結果ニール・アームストロングが『a』を言った形跡はないことが改めてはっきりと実証される。

アメリカ人のアームストロングは『a man』と言っていた心算が、言い間違えて『man』と言ってしまっていたのである。
英文法的には『man』に冠詞をつけないと『人』(一人の人)の意味ではなく『人間』全般の意味になり、後半の『mankind』(人類)と意味が同じとなる。

すなわち『ひとりの男にとって小さい一歩』ではなく『人類にとっての小さい一歩』となりアームストロング名言の後半部分と全く同じ意味となる。





『アームストロングVSガガーリン』

人類最初の宇宙飛行直後のガガーリンの有名な言葉、『地球は青かった』は、自分が実際に経験した事実そのまんまで、何も考えていないガッツ石松的表現では有るが、まさに体験したものでしか発言できない迫力と重みと感動があった。
(反対に今、国際宇宙ステーションに滞在している日本人宇宙飛行士が地球帰還後にガガーリンと同じ感想を喋れば『あたりまえやがな』と間違いなくツッコミが入る)

対してこのアームストロング発言は妙にきっちり計算されていて『名言』過ぎている。
此れでは、名言すぎて事前に誰か(NASAが)に用意していたのではないか、?との疑問は当初からあった。
しかし事前に用意して入念に練習した結婚式のスピーチ等は、周到に準備すればするほど、不思議な事に本番では大失敗して恥をかくと相場が決まっている。





『40年後の音声テープの公開』

月着陸から40年も経ってしまっている現在。NASAがアポロ11号の全音声を公開するそうですが、何とも不思議な話です。
音声なんか、40年前に公開していて、極々当たり前の話だと思いませんか。?
何故今まで(秘密にして)公開してこなかったのか。?
その理由の方が、公開される音声よりよっぽど興味が起こりませんか。?

最近、アポロ11号の音声で『a』が有るのか無いのかの問題が音声をNASAが調べて『有る』で決着していた。
ところが09年6月になってBBCが『a』が無いと断定する。
これ、ないと困るらしいのです。
『人』に『a』が無いと『人類』の意味になり、アームストロング船長のあの有名な言葉が、『人類にとっての一歩は人類にとっての一歩になる』と何とも間の抜けたおバカなことになる。
それにしても今頃音声だけ公開とは・・・・数%しか公開されていない映像の方は何時全面公開になるのでしょうか。?
NASAが公開しない(公開できない)理由を、なんとしても知りたいものです。

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