またかよ・・・ (16)
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- 2013/09/13(Fri) -
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久々に更新・・ リアル多忙でサブ鯖同様の放置でしたゎ で、サブ鯖は「ゲームデータの削除」をポチッ・・72時間か
*** マニラ湾からの夕日は見た事のない人には想像もつかないほどの美しさである。 黄色の夕日が夕刻をオレンジ色に染め、水平線に沈む1時間ほどは別世界を思わせる。 マイアミ、ロス、ホノルルの夕暮れとはまた異なった柔らかい光で包まれている。 間違いなく世界遺産モノの夕暮れ時である。 サチから教えてもらったマニラベイの最南端に見慣れたシーフードレストランがある。 その奥に適当な付け足しの埠頭が作られていて1艘の小型フェリーがオレンジの湾に黒いシルエットだけで浮かんでいた。 フェリーまで近づき手配のチケットをマジマジと見て息が止まった。 受け取ったときに確認をすれば良かったのだが、受け取ったままで間違いはないだろ~とそのままジャケットの内ポケットに突っ込んでいたのだ。 「 ドリミークラス・・ かよ・・ 」 ため息がでた。 1番安い現地人乗り合い格安チケットだった・・。 マニラ空港(ニノイ・アキノ国際空港)から飛行機なら1時間ほどのフライト(1500円)でセブへ到着できる。 早朝の4時ころから出発できるのでそれでも良かったのだが、大事な用件を抱えて同じ日の移動はどうしてもマニラではひかえたかった。 マニラからセブまでは豪華客船や大型フェリーも出ている。 しかし・・19時間の長旅となる。 マニラ時間を全く信じてない事で、たった1時間の移動時間が高速チャーター・スーパー・フェリーを利用しても10時間の移動になってしまったw。 「 ミミ・・ 有り難う~ 」 今度・・会ったら・・ テメェ~ いや・・今は何も考える気力さえも失せてしまっていた (>_<) 。 10時間、200円の旅に強制出港であるw。 当分の間はトラウマでマニラを嫌いになりそうだし、間違いなく船は2度と乗りたくなくなるだろう・・。 フェリーに乗り込み、船上から美しい夕日に見とれながらアルことにフッと気が付いた。 頭の中で 「 なんでフェリ~なんかに乗ったの? キャンして 飛行機にすればいいじゃん? 」 ・・・ ・・・だよねw ・・だね・ でしょう~? ・・・w。 やっちまったw さすがに疲れていたセイではないが、何よりも乗船チケットを見て、エコノミ~以下のシートが予約されていた驚きが、全ての思考回路を遮断したらしい。 あわせて、怖いもの見たさではないが、この最悪の状況からどうしたら一刻も早くセブに到着できるか・・肝試しをしてみたい衝動に駆られたのだった。 てっ おいw Mの性癖があったのかよ?w 「 マガンダン グ ウマガ~ (おはよ~)」 「 ・・ん? 」 「 マガンダング ウマガ マガンダング タングハリ~ (こんにちは~)」 「 ?? 」 な、なんだ? 「 クムスタ カ? (おげんきですか?)」 聞き慣れたスペイン語がすぐ耳元で聞こえた・・気がした フィリピンはスペイン領だったのでタガログ語の基本はスペイン語と似ている。 クムスタ カ? はスペイン語の コモ エ スタ からきている。 ← そんな事 どうでもいいワなw 寝てたんだ・・w。 昨晩、フェリーに乗り込んでから色々と案を考えていた最中にめんどくなって大部屋の隅で横になって寝てしまったらしいw。 どこでも眠れる体質が幸いしたようだ。 「 クムスタ カ? 」 大丈夫ですか?と聞かれたら・・大丈夫ではない!と反射的に答えてしまうw 「 ヒンディー マブーティ・・ (元気 ないですわ・・)」 w 「 ふふ・・ 」 笑われてるし・・ 寝ていた横で丸く取り囲むように家族5人で珍しい日本人を見つめていた。 小学生の制服を着た可愛い 禰々(ねね・上・コスト2・No4140)の様な子が声を掛けていた。 うw、何時だ今w あわてて腕のRolexを見ると朝の5時だった。 あと1時間で着く時間だった。 ま~到着時間とセブの事務所に行く時間とは余裕があるのであせることもないのだが、さすがに毎回々、何度起きても目覚めは心臓に良くない。 普段の生活での朝寝て夕方起きるドラキュラの習慣が身に付いているのだ。 目が覚めたら事務所訪問をすっ飛ばして、今回のミッションが全て大失敗に終わる夢ばかり見る。 珍しくプレッシャ~なのか・・。 携帯を探し出してチェックしてみた。 誰も・・何も・・連絡なしw。 あいつら・・人がフェリー乗ったと思ったらもうオレのことなど忘れてるに違いなかった・・って、薄情な連中である。 夜の9時半まで夕日を見ながら色々と考えを巡らしていたが、その後、大部屋で寝てしまったらしいので・・8時間以上は寝ていた事になる。 普段の2日分寝たのだから徐々に頭が冴えてきたのが解る。 まずは・・飯である。 高速チャーター・スーパー・フェリー ( ← 名前だけジャンw ) を降りて意味も無く昨日から2泊ブッキングしていたホテルをタクシーで目指した。 朝の8時、ホテルは思ったよりも高級だったw。 フロントで朝早くチェツクインしたが、昨日からの予約で部屋はおさえられていたために楽勝だった。 部屋に足を踏み入れて驚いた。 だ・・だれがハネムーン・スウィートを予約したんだw。 1人で広すぎる部屋を歩き回り、間取りを確かめ、これならコンパニオン3人は呼べるな~と・・いや、まずは朝食のデリバリーを頼んだ。 ラフな格好で乗船し、こっちで着替えようと背広をガバメントバックに詰めてきたのだが、船の大広間で寝た際に枕にしてしまい、中の背広がシワだらけで着れない程よたってしまっていた。 さ~て、どうするかな・・。 余りにもフランクな格好では敵に舐められる。 高給すぎても帰国の保証がなくなる・・。 こんな派手な時計などして歩いていたら、間違いなく片腕はなくなる地域である。 しかし・・背広はG.アルマーニ以外は着たくないので・・取りあえずはフロントロビーの可愛いコンシェルジュへTELしてみた。 「 ハロ~ コンシェルジュの レジィーナ ですが ご用件をお伺い致します 」 声がハスキィ~ 「 11205号室へチェックインした めめ ですが、近くでアルマーニの背広を扱ってるデパートはありますか?」 「 紳士用の背広ですね、少々お待ち下さいませ・・ ♪~♪♪~ 」 保留ミュージックがカーペンターズかよw 「 お待たせ致しました、ございます。 デパートではなく、当ホテルのアーケード街に取り扱いの店舗がございます 」 「 お電話を おつなぎ致しますか? 」 お~ さすがに可愛いレジィ~ナちゃん・・早い 関係無いかw 「 いいえ、お店へ伝言をお願いします。 10時に部屋にサイズ50号の背広を2~3着 持ってきて欲しいと 」 「 会議で着たいので余り派手なヤツじゃないのを お願いします と 」 「 畏まりました、10時にスーツを3着、お部屋でフィッティング希望ですね お伝え致します 」 「 では、Yシャツとネクタイもお持ちさせますね 」 さすが できるなレジィ~ナちゃん\(^o^)/ 「 他には 何か ご希望はございますか? 」 「 食事済まして、シャワ~して待ってます。 ・・・一緒に シャワ~する? (^_-) 」 「 ・・・ まだ業務中ですので・・それは無理ですね (笑)」 やるな~ 「 では ごゆっくり ご滞在下さいませ。 また ご要望がございましたらダイヤルNO7をどうぞ 」 「 シャワ~は残念だけど・・ 背広の件 たのむね 」 「 畏まりました。 それでは 失礼致します。 また・・ 」 カシャ ツゥ~ ・・・ あ~~~ 「 また・・」 の続きが気になるw。 いいホテルはやはりいいね~。 滞在を楽しくしてくれる。 特に接客の最前線がこんなジョ~クが通じると、楽しさ倍増ですわな~。 なぜか?のハネムーン・スイートROOMなんでウェルカムドリンク&お土産が豪華 ひとりじゃ~確かに広すぎるし・・悲しすぎるゎ 部屋の露天プ~ル?から見るとこんな感じで・・妙 朝食を済ませて、シャワ~を済ませ、背広屋さんの来るのを部屋で待ちながら1杯やることにした。 風が強くネコの目の様な天気だが、気温が高いために雨の中での冷やしたワイン ( ?ワインは通常は冷やして飲むものではありませんw冷やして美味しいワインは=葡萄ジュースです )も結構イキに感じられ、これから数時間後に凸るエージェントの資料を、せっかくティアラが用意してくれていたので目を通しておくことにした。 ♪~♪♪~ 誰もいない隣のリビングのテーブルの上で、携帯が歌いだした。 右手のワインをサイドテーブルにもどし、立ち上がり、左手で目を通していた資料はそのまま握ったままでリビングへ向かい、ガウンが半分はだけて素っ裸の正面フルオープン姿wで携帯を手にした。 イズからだった。 「 おは~イズ、元気してたか? どした? 」 「 専務! 大変! 大変! 」 いきなり耳元で叫ばれた 「 ん? どした? 」 悪い知らせでなければいいが・・ 「 専務、 あのね~ 内政の生産が満パイなのよ~ インしてなかったでしょう~ IXA 」 w プチ・・ 何も言わないで、いや、何も言いたくないので携帯を切ってやった・・。 ♪~♪♪~ また歌いだした。 ポチッ 「 もぉ~ 専務、なんで切るのよ~ せっかくイズが重大な情報を教えてあげヨ~って 連絡したのに 」 「 あのさ・・ イズ・・ そこにサチいるだろう? 多分・・ 近くに・・ 代わってくれ 」 「 え? あ? バレた? 」 「 内政だの IXAだのって ・・ アイツしかいないだろが・・ 」 「 おは~ 専務~ お元こ? 」 ・・・Orz 「 おげんこ・・って おまえさ~ ・・ フェリーのブッキング・・ ミミじゃなくて おぬしだろ? 」 「 え? あれ~ 何でわかっちゃったの? 」 「 たのむよ・・ 12時間もフェリーの胃袋あたりで、地元の皆さんに見守られて、丸くなってザコ寝してたんだからな・・ 」 「 だ・・ だって専務、地元の皆さんと仲良くなれるから~ いいかなって~ 」 「 良くねえわ! 大事な仕事の前になんで大広間で雑魚寝(ざこね)なんだよ? 」 「 おかげで背広シワシワだし、めったに見せない婿(むこ)入り前の寝顔を、ヤツラに見られたしw ・・ん? 」 「 ま・・ 今度やったら35回目の クビ宣告! だからな 36回目か・・ 」 「 いや~! 36回目のクビは イヤ~ それだけはイヤ~ 」 「 だって・・ ミミが おもしろそ~だからヤッチャお~って・・ 」 w 「 お、お前ら・・ 3人とも知ってたのか? 共犯か? 」 「 ミミと 代われ! 」 「 ・・ ハイ まってね 代わるから 」 「 ハニィ~ ごみんなさいね・・ 明日、生きてたらキスしてあげるから・・ 」 「 おい? 生きてたら・・って言ったか? 」 「 ・・・ 」 「 ま、いいや・・ キスもいらんわ Don't force yourself (無理しなくていいわ~) 」 「 お前らといると・・ I'm mentally exhausted (精神的にまいるわ~) も~ 」 「 I'm so tired of worrying and thinking ( お前らのことで考えたり悩んだりすることに疲れたわ~) 」 「 ハニ~ ソ~ソ~リィ~ ゴミンなさい 」 「 OK~ ゴミンしてやるわ・・ 」 「 ハニィ~ ゴミンしてやるわって・・ 意味 分かんないw なんか可愛いけど♡ 」 「 Are you complimenting me or just mocking me? ( バカにしてるんか 褒めてルンか どっちだ) 」 「 キャハハハハ・・ ・ 」 ? 「 ?・・ Did I say something funny? (何か おもろい事 言ったか? ) 」 「 ハニィ~ When you're having a hard time, I want to support you (困ってる時は助けてあげたいの~) 」 「 わかったから・・ジャマだけはしないでくれw 」 「 それに 今は困ってないから・・ お前らが 困らしてるんだろが・・ 」 「 ハニィ~ なんか言いたことあったけど 忘れちゃったw 」 「 む~ I don't know what I want to say anymore either (おれも 言いたいことあったけど 忘れたわ~) 」 「 でサ~ ミミ TV局の方は どうよ? 」 「 可愛くて、踊れるアシスタントなら即でも欲しいらしいのネ 」 「 ティアラの写真見て、かなり興味を持ったみたい ・・でも 」 「 でも 何だよ? 」 「 シャーはティアラよりも イズ に興味があるみたいで・・ 」 ん? 「 シャー・・って? ああ、フィリピン語の 彼=He=シャー か・・ ん? イズに食いついたか? 」 「 そ~なの あたしよりもイズにばかりに色々聞いてたからネ 仕事とか、フィリピン来ない?とか 」 「 ふ~ん ま、イズなら 心配無いな・・ 」 「 上手くごまかして ティアラを採用してくれたらイズを思いどおりにできる妄想でもさせて、とっとと契約させてしまって 」 「 契約はティアラをシャーと会わせれば、そんなに難しくないとないと思うわ 」 「 了解! 契約が決まったら・・ 今回のフェリーの件は・・ 忘れてやるから 頑張れ 」 「 ハニィ~ love you~♡ 」 「 分かったから 頼むよ 今日の午後だからね イズと代わって ミミ 」 「 OK~ ホールド・オン ハニィ~♡ 」 「 イズで~~~~~~す♡ 」 「 ・・・ ま、いいか・・ TV局、食いついてるらしいな 」 「 そなのよ イズの魅力かな~♡ 」 「 おまえ だんだん サチに似てきたな・・ 」 「 ・・・ 隣にいるから さっチン・・ 」 「 w 」 「 でさ~ 午後の4時頃にはこっちのセブでティアラを切るから 」 「 ティアラとエージェントが切れたら 即連絡をするから そっちの契約を頼むね 」 「 じゃ、任せたんで・・ アっと、、契約時間の近い午後15時~16時の間は めめ 以外の携帯に出ないでくれ 」 「 繋がらなかったり、話し中だと 困るんで・・ 」 「 任して専務! 了解~よ! イズの偽エージェントの事も完全に信じてるし、いけると思うから心配しないで ネ 」 「 それから・・ ティアラは明日にでもTV局にいけると思うけど、今日の方が良いかい? 」 「 でしょうネ~ 契約が終わって、熱が冷めない内にティアラを彼に会わせた方がいいわね 」 「 了解、 じゃ~ 今日 こっちが終わったらセブからマニラに移動してもらうわ・・ 飛行機でな! 」 「 あ・・専務・・ まだ フェリーの事 怒ってる? 」 「 当たり前だわw 忘れてやるから 契約 上手く取ってな 」 「 うん! イズ 頑張るから~♡ 」 ピンポ~ン♪~ 部屋のチャイムが鳴った 「 ありゃ? 誰か来たわw じゃ、後でまた連絡するわ サチとミミとも上手く打ち合わせしておいてなっ 」 「 誰か来たって・・ 誰が来たのよ |д゚) 朝から・・ せ ん む? 」 「 あんな~ ・・・ 背広ビロビロでシワだらけで着れないから フィッテイング頼んで来てもらった訳よ 」 「 ん~~~ 怪しいけど・・ そなの? 」 「 怪しくね~わ! スッ裸にガウンのままなんで もう切るぞ じゃな 」 ポチ! ・・・後から聞いた話だが、この時点ではイズのデマwで「専務は朝からデートクラブの女の子を部屋に呼んでいたらしい」・・Orzと皆んなには伝わっていたのだった・・。 あのやろ~!イズめ。 パーティー用に持ち歩いている1着だけど・・マニラじゃ着る機会など無い罠 (17)へ・・・
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