「そう言えば、今期の刷新時に数名が同盟から抜けたんだっけか?」 何気に思い出して口にした
「俺、あんまり人数が増えたり、減ったりする事を気にした事がないんで・・・」 話を振ってみた
と、途端に正面のKGBさんとはせぽんさん、隣の天寿さんの3人が固まった。 いくら鈍い俺でも一瞬に場の空気が変わった事に気がついた。 虎の尾を踏んだ空気だ。
「いや~めめさん、実は今日のオフ会のメインディッシュはその話だったんですよ」 酔いがまわったKGBさんの鼻息が荒かった
「流石にあの書状には、多少なりにも驚きましたよ、俺も」 はせぽんさんが刺身に箸を伸ばしながらうなずいた
「突然の書状が届いて、自分でも驚きましたんで内密に書状を回したんですが・・・」 天寿さんが姿勢を正した
「なんか数名が抜けたのは、うす々、気が付いていたんだけど・・・大概はめめのアホな内チャへの書き込みが原因が多いwと自覚しているんで、また俺が何かヤッチマッタかなぁ~と・・・原因、俺?」 と率直に皆んなに聞いてみた
「いいえ、めめさんが原因じゃありませんよ」 天寿さんが即答でフォロしてくれた
「まぁ~色々書いてありましたけど、と言うか、あの書状の前から数回やり取りをしていたんですよ、自分は」 天寿さんが話す
「何回も?」
「ええ・・・数回書状でやり取りをしていたんですよ」
「刷新の寸前から数回、書状のやり取りをして、本意を聞き出したいと思って対応をしたんですが、大きな問題や嫌がらせ等は全くなくて・・・半分、意味不明の脱藩状になっていて・・・・で、内密に皆さんに送った次第なんですよ」 天寿さんがタバコに火を付けた
「いや~驚きましたよ、初めは。 でも、よく読んでも本意と言うか、何が言いたいのか分からない書状でしたネ」 はせぽん
「てか、思うに、もう少し書き方があるんじゃないかと思った」 KGBさんが書状の内容を思い出したように呟いた
「ですよね。 何にかに不満があったのかも知れませんが、矛先を盟主の自分に向けられたんであせりましたよ。 それで、数回、やり取りもしたんですが・・・」
「で、結局のとこは・・・同盟下位のメンバーの事をも、もっと考えた言動をして欲しいと、いう事だったわけ?」
「なんか、その様でしたね。 話がかなり遠回りだったんで、何が言いたいのかも最後まで良く分かりませんでした」 天寿さん
「あの書状を見た時にかなり驚きましたよ」 はせぽんさん
「ですよね・・・。 もう少し率直に書いてくれれば分かりやすかったかも、ですね」 KGBさんがテーブルの焼酎に手をのばした
「まぁ~俺が盟主の時も色々あったけど、本音で書いてくれたんで対処もできたんだけどね。 ガチで行きたい!と言う事だけだったけど、今回の様に周りくどいと困ってしまうよね、確かに」
「ですね・・・」
少し重い空気の中、店員がラストオーダーの確認に来た。 「お食事のご注文はラストになりますが、宜しいでしょうか?」
KGBさんがテーブルの上を確認しながら 「もう大丈夫ですから」 と、カラになった小鉢と皿を返した。
「まぁ~今の同盟員もなにかの不満があるかも知れないけど、皆んな協力的だし、合戦も楽しめてるから良い同盟ですがね」天寿さんが焼酎グラスを口へ運んだ
「だよね」
「うんうん、3同盟が合体した割には良いメンバーばかりだよね」 KGBさん
「俺は、強いメンバーが多いのに、よくぞ皆んな頑張ってくれてると思うヨ」 本音だ
「ですね。 ガチでもいいメンバーが率先してくれているのは助かりますね」 天寿さん
「残ってるメンバー、今の皆んなは居心地がよさそうに見えるんだけど」 はせぽんさん
「うん、だね。 デビさんや幻王さんがどこかへ行ってしまわないか心配だけどw」
「同盟下位のメンバーも他鯖できっと頑張っている事だろうし、うちの同盟が居心地がいいから残ってるんだろうから」
「これからも8月のプラットホーム統合?とか言う刷新、統合後も今のメンバーで遊びたいよね」
「そだね~」 はせぽんさんが訛る
「来期は義理さんが盟主候補かな」 天寿さん
「だな~^^」
「北海道へ行った途端に元気になったもんね」 KGBさんが笑った
「同盟ランキングも10位以内に居残ってるのも七不思議だけどね^^」
「これからは同盟員も増える事はあっても、減ることはないよね」
しきりに4人とも、今の同盟が居心地が良いことを話しあった。
気が付くと1度も手洗いに行っていない事を思い出した。 他の3人は焼酎が進み交代、交代で手洗いへ行っていた。
「手洗い、2階?」 と、隣の天寿さんへ尋ねた
「ええ、入り口脇の階段の2階です」
「そか、じゃ、チット行ってくるわぁ。 席、ゴメン」 と、言いながら天寿さんの脇を通って通路へ出た。
2階への階段は直ぐに分かったが、手洗い所が迷路になっているw。 2階の厨房の脇を通り抜け、テーブル席の端からやっと手洗い所を見つけた。 酔ってはいないハズなのだが、不思議に体と頭の中は酔いがまわっていた気がした。 顔を洗って紙ナプキンで顔を拭いて、また迷路のような通路を通って下へ降りて行った。
♩~蛍の光が流れていた。
まさか、新宿のど真ん中で、閉店時のBGMに蛍の光が流れているなど「30年前のパチンコ屋かよw」と、1人で突っ込んだ。
席に戻るとKGBさんとはせぽんさん、天寿さんとの3人で会計を丁度終えていた。 不思議なモノで4回目のオフ会で4回とも俺が席を立って帰って来ると会計が毎回終わっている。 別に会計だから逃げている訳では無いのだが、タイミングがなぜか会計の寸前に席を立つタイミングなのだ。 頭割りでの金額をKGBさんへ支払い、1度席に戻って、タバコに火をつけた。
サプライズを期待していたのだが、やはり無理だった様だ。 残念だったが、俺を含め4人とも完全にサチやイズの事など忘れていた。
同じ趣味を持つ者同士が集まると、話題は尽きないし、5時間もアッと言う間に過ぎてしまう。 やはりオフ会は楽しいのだ。
♩~蛍の光が後半に差し掛かった時、タバコをもみ消し、3人の顔を見渡した。
「さてと・・・終電に間に合うように、おいとましようか?」 口を開いた
「ですね^^」 はせぽんさんが帰り支度をはじめた
「楽しかったですね」 KGBさんも身支度を始める
「今日は、本当に楽しかったです^^ また、オフ会に呼んで下さい」 天寿さんもほろ酔いで機嫌がいい
「あ!前回のオフ会、はしゃぎ過ぎて集合写真無かったから、今日は1枚だけでも撮ろうよ」 俺がたのんだ
「じゃ、店員さんに撮ってもらいましょう」 KGBさんが立ち上がって当たりを見渡したが、誰も近場にいなかった
「え~と・・・・」 はせぽんさんも見渡す
と、丁度アルバイト風のお兄さんがテーブルへ近寄って来た。 すかさず天寿さんが「すみません、記念に写真を撮ってくれませんか?」と、尋ねた。
「ハイ、良いですよ」と、快い返事だった
「じゃ、これで」と、俺のスマフォを渡して4人でポーズを決める
「いきますよ~」
パシャ!
「もう1枚 いきますよ~」
パシャ!
「ありがとう~」と、スマフォを受け取った
4人で顔を見合わせて一斉に席を立った。 天寿さんが席を外し、通路へ出たのを見て、自分のジャケットと鞄を掴みテーブルと長椅子の間を腹をへこませながらすり抜けた。 ジャケットを着込み、1番先頭で店の入り口カウンター脇の出口へ向かう。 スマフォの時計をチラ見すると11時30分を過ぎていた。
ほろ酔い機嫌で店を出て、4人で新宿駅へ向かった。
「またやりたいですね」 天寿さんが話しかける
「是非、またやりましょう」 KGBさんが乗る
「毎回、本当に楽しいですね」 はせぽんさんも乗る
「だね~」 4合流w
千鳥足で突き当たりの新宿郵便局を右に曲がり、ヨドバシカメラの先にある横断歩道の信号が青に変わるのを待った。
「所沢は何もありませんからねぇ~」 天寿さんが新宿の通りを眺めながら呟いた
「航空博物館があるじゃないですか~」 はせぽんさんが突っ込む
「俺、何かの都合で1度だけ航空博物館に言った事があるかもw」 イズと行った覚えがある
「西武ドームがあるか・・・」 天寿さんが何か考え込む
「西武と言えば・・・」 はせぽんさんも何か言いたげだった
「山川かなぁ・・・」 天寿さんが空を仰ぎながら記憶をたぐる
「山川穂高 選手!」
突然、青に変わった横断歩道の先を歩いていた3人組の青年の1人が振り向いて、天寿さんとはせぽんさんへ向かって微笑みながら叫んだ。 ライオンズのファンらしい。
「山川穂高・・・そそそ^^」 天寿さん笑う
俺には良く分からないがドラフト注目選手らしい。 見ず知らずの青年から教えてもらった。 ヒョッとすると彼も所沢なのかも知れない。
道路を渡り込み、京王デパートのJR新宿駅へ通じる大きなガラス扉の前でKGBさんと俺、はせぽんさんと天寿さんと二組に分かれた。 俺は明日、朝からKGBさんのお膝元の小岩に用事があるので、このままKGBさんと二人で小岩まで行くことにしたのだ。
「また、是非と呼んでくださいね。 また、オフ会やりましょう」 天寿さんが両手で俺とKGBさんの手を交互に握って離さないw
「いや~楽しかったですよね、今回も」 はせぽんさんもまんざらでは無い様子で上機嫌だった
天寿さんが俺とKGBさんの両手を交互に握りしめ、2度、3度と深々と頭を下げる。 俺もKGBさんもその姿に恐縮してしまい戸惑ってしまった。 本当に腰の低い盟主だった^^。
名残(なごり)を惜しみながら、俺とKGBさんはJR新宿駅への通路へと向かった。 はせぽんさんと天寿さんは先の小田急方面へと消えて行った。
居酒屋を乗っ取り、5時間があっと言う間のオフ会だった。
その後、KGBさんと二人、小岩へ向かった。 新宿からお茶の水まで行き、お茶の水から快速に乗り換えて小岩へ到着した。 途中、快速が新小岩に停車する事は知っていたので、新小岩で乗り換えて小岩へ行くもんだと思っていたのだが、な・・なんと、快速が新小岩で停車して、その後、各駅停車になって小岩へ停車することを初めて知った俺がいたw。
KGBさんにはSuicaカードのチャージの仕方もしらない俺の姿も見られてしまった><恥ずかしいオフ会の結末だった。
お詫びのPic
蒼龍総本山オフ会 西新宿 No9 おまけ へ
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