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まじいなぁ~  ・・・ No5
- 2016/09/29(Thu) -
  
Firefox で書いてます

     

        全部食べる?  

      こんなんだから嫁のもらいてがないんだよなぁ・・・




 *****     No4から


 リサが3度目に席に戻ってきたのは24時45分だった。 客はここのテーブルを含めてもう2組しかいないのだが奥に陣取っている2人組のテーブルから時より指名が入る。 「リサさん、御願いします」と、ボーイから耳うちされ「ハ~イ、じゃ、待っててね」と俺にウインクをして席を立つ。 リサが立ち上がるとヘルプで別な娘が俺の横に座り込んでドリンクを頼み、たわいない話で盛り上がっているとリサが戻って来る。
 もどったリサを見てヘルプの娘が自分の名刺を取り出し、ワイシャツのポケットに突っ込んで両手で投げキスをして帰っていった。 ワイシャツのポケットから色違いで四つ角が丸くとれている名前の違う3枚の名刺を取り出してテーブルの角に置いた。 2度目に足を運ぶ事はない店だ。

 ヘルプの娘が飲み残したキールに手をのばして一口だけ舐めてみる。

              キール 420円w

 南国の味がした。  

「リサちゃんさぁ~ もうラス前だけど・・・そろそろ」 
「あ!もぅ~ ちょっと待っててね^^」 
「へ?」
「あと5分だけ」
「・・・いいけど」 意味が分からず戸惑った
「ありがとう^^」

 全く意味が分からなかった。 それでもリサは時間を気にすることも無いような素振りで仕事をこなす。 今まで話した内容はたわいもない通常の営業トークばかりだ。 「仕事は?」「窓際族w」、「なにそれ?」「窓の近くに俺の席がある」、「会社どこ?」「駅の向こう側w」、「え?サラリーマなの?」「サラリーマンじゃなきゃ何屋だよ」、「やくざ屋さん」「ちゃうわぁw」、「休みの日何してるの?」「休みは無い」、「無いの?」「うん」、「へんな会社」「確かにブラックな会社だわ」、「私さぁ~買い物好き」「俺、嫌い」、「私さぁ~ドライブ好き」「俺、免許ないw」・・・代わる代わる隣に座る小娘に全く同じ質問攻めにあい、いいかげんに飽きてきた頃だった。 なのにリサは事件の事を話す素振りはみえない。

 時計は12時55分を指していた。 新宿の規定では通常の飲み屋は午前1時までと指導されている。 最近ではクラブ系は24時間の営業が許可されたが、キャバや飲食系は1時が門限だ。 まとものな店なら帰宅準備だが、売り上げの少ない店や、カモネギがまだ飲んでいる時などは、店の外看板の電気を消してドアも内側からロックする。 で、入り口の外にはたいがい見張りが付く。 終わったハズの店の外でボーイが立ったままの姿はまだ営業中なのだ。 

 まさかこのままドアロックされるのか?そう思った瞬間に店内のダウンライトが一瞬消えた。 ものの10秒ほどで非常灯の様な2~3m先も見えない薄暗いライトが点灯した。 なんなんだ? 同時に聞き覚えのあるBGM音楽が流れ出す。 おいw1時過ぎたらピンサロや風俗に変わるんじゃないよなぁ~ここの店w。 1時過ぎたらお日様が出るまで営業出来ないハズだよなぁ。


「ねぇ~ チーク 踊って」 驚く俺の隣でリサが笑っていた
「チ~クかよw」
「そう、お店が終わる時、お客さんとチークしていいのぉ」
「・・・・」
「はやくぅ~ 終わっちゃう」 
「はいはいハイ」 左腕を引かれてソファ~のすぐ脇で抱き合ったw。 いやw軽く両腕を彼女の腰にまわした。 

 彼女の髪がら柑橘系の甘い香りがする。 ヒールをぬいで裸足で踊っている。

「ふふ・・♡」
「ふふ・・じゃないわぁ なんだこの店」
「お店の終わりにチークタイムがあるの」
「パチンコ屋が終わりに流す メリージェン じゃん」 w
「そお この曲 好きなの」
「すき・・って 2~30年前の曲だぞ」
「そぉ~ 古いけど好きなの」
「そか」
「そ~なの♡」

 このまま思わず抱きしめたくなる奇妙な衝動に襲われたのはきっと彼女のかすかなパフュームのせいなのだろう。

                   (-.-)y-゜゜

 古くさいBGMが流れ終わるとフロアーのダウンライトが元の明るさにもどった。 向こうのテーブルの客も立ち上がり帰り支度をしている。 男2人の客に4人の娘がアフターでのラーメンをねだっていたw。 俺ならお断りします・・。 
 
 ソファーにもたれてリサの顔を見上げた。 何の為にここに来たのか答えが欲しい。 2時間飲んで「ハイ!お休みなさい~♡」ではさすがに理解に苦しむ。 

「待っててね、すぐ戻るから」 そう言い残してリサがカウンターへ消えた。 店内が急に明るくなった。 眩しい><。 カウンター脇からリサとマスターがこっちへ来るのが見える。 

「ラストまでお付き合いして戴きまして、有り難うございました」 マスターが深々と頭を下げた
「実は事件の件をお願いしたかったのは自分なんです・・」 へ? おもわずリサの顔をみた
「・・・・」
「実は、あの事件で捕まった・・・逮捕されたのはここの店でアルバイトをしていた女性なんです・・・」 立ったままで話しだした
「え?タエちゃん、ここにいたの?」
「え?知ってるんですか タエ の事」 マスターの目が驚いて大きく開いた
「ああ、しばらく音沙汰がないんでまた名古屋に戻ったのかと思っていたさぁ。 でも、今日、ニュースを見て驚いたけど、俺も」
「ここで半年くらい働いていました。 店で借りているアパートにこの リサ と同居してたんです」
「知らなかったさぁ・・・ あ、座って下さい」 ソファーへ目を向けた
「あ、有り難うございます。 済みませんでした、店に入って来た時につい癖で奥のフォロアーは別料金だと言ってしまいました」
「あ~そんな事、気にもしてないよ。 あ、リサちゃんも座って」 ん~できれば横じゃなくて正面に座って欲しいなぁ~・・・そのミニスカからのパンチラ期待でw
「ハイ、有り難うございます」 ペコリ
「ん~とねえ、捕まったタエちゃんの在留許可書類、作ってあげた事があったんだなぁ 1度」
「それからたまに連絡をくれてたからね」

「旦那さんが虚弱体質でたしか金沢にいるんだよね・・・まぁ~、偽造結婚みたいなもんだけどね」
「まじめに金沢から近い名古屋で働いていたんだけど、その後、新宿に来て金沢には帰ってないって言ってたなぁ~彼女」
「まさかニュースになるとは・・・そんな娘には見えなかったけどねぇ」
「はい、そうなんです・・・・」

「あ!時間、大丈夫ですか?」
「いや、大丈夫じゃないけど、しゃ~ないだろうよ。 可愛いリサちゃんに足止めされたらさぁ^^」
「キャッ、だよね♡」 おいw 

「1週間ほど前に別な女が捕まって、その話に タエ が関わっていたらしんですよ」
「捕まった女と一緒にいたらしいんですけど・・・。 で、そのうちにタエも逮捕されるんじゃないかな・・・と」
「ふ~ん で 1週間前?」
「はい、タエがリサにアパートで色々と話したらしんですね、彼女も怖くて・・・ で、やっぱり逮捕されて・・・」
「で・・でもね、タエさんが話してた事とTVのニースが違うから・・・ 女の子達みんなで話してて・・・ で・・・ めめさんの名前が・・・」  おいw
 リサがおそるおそるこっちを見た。 可愛いw

「でもね、めめさん女の子しか面倒みないって聞いて・・・・ マスターと話して・・・ わたしが電話したの・・・」  ><
「ご、ごめんなさ~い」 ペコリ

 つまり、ここで働いていたタエちゃんを助けたくて店のマスターじゃなく、可愛いリサちゃんが俺にアプローチして来た、と言うわけだぁ。 まあ、マスターの話なんかならマジ聞くハズもないけどなぁ。 たくっ。

「でも、俺じゃなくて弁護士に相談したらぁ~いいじゃん」
「はい、最初の1人が捕まった時に1週間ほど前ですけど・・・そしたら弁護士が強盗と傷害だから実刑確実で執行猶予は無いと言われたんですね。 でも、動いてみるからって250万円ほど払ったらしいいです。 あ、捕まった友達の友達が錦糸町でタイ料理のレストランをやってるんですが、そこの知り合いが弁護士をお願いしたらしんです」
「ふ~ん」

「でも、ここ1週間で女3人、男1人、計4人も捕まってもう無理だからって弁護を下りるって昨日言われたらしんです・・・」 だよねw
「で、いろいろとあちこちと相談をしていいたら・・・めめさんの名前を捕まった タエ から リサ が聞いていて・・・」
「はぁ~?」
「はい・・であちこちで相談をしていると・・新宿のあちこちで めめさん の名前や携帯を・・・で、リサに・・」 何でも屋じゃねぇぞ!

「めめさんなら何とかするかもって大崎の女の子も恵比寿の女の子も言うから・・・つい・・・ エヘ^^」 エヘッじゃねえわぁ リサw

「むぅ・・・・・・・・」 ・・・Orz
「あのさぁ~できればキャバの箱の中で深刻な話は避けたかったなぁ~少し酔ってるし・・・いや、リサちゃんに酔わされた」 w

「マスター、頼みがある。 頼むから別な曲でリサちゃんとチークさせてくれ!」 w

「はい ?」 

「キャ~~^^」

「リサちゃんの可愛ゆさに負けたから、しゃ~ないから話、聞いてみるかぁ~」  
「OK~ じゃ、捕まる前にタエちゃんが話してた事、詳しく教えてくれないかなぁ リサちゃん」
「ハ~イ♡」

「あ!チェックまだだったね・・勘定、ところで幾ら?」   |д゚) ドキドキ
「いえいえ、お願いする以上は戴けませんから、今日は店のおごりと言う事で」 
「マスターのおごり♡」  

 ケッ、受けなきゃぼったくるつもりだったかもなぁw

「あ!マスターのおごりぃ? ・・・・マ・・・マスターさん  リサちゃんの持ち帰りも ・・・マスターのおごりで ・・・・なんとか」
「いやw 冗談です、じょうだん、上段・・」 

 自分で言ってしまってから動揺する俺がいた >< 

「いいわよ めめさん♡ でも 1ヶ月はお店に通ってくれたら ね♡」             自己破産だな 多分 俺w 

   



「OK! じゃ 下心バレバレで良きゃあさぁ~ 話 くわしく聞かせてくれ リサちゃん」
「は~い♡」



                   (-.-)y-゜゜




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まじいなぁ~  ・・・ No4
- 2016/09/12(Mon) -

Firefox で書いてます



ブリッジで大笑いかよw

 「・・・別に良(い)いんですけどねぇ~」が口癖のミミが機嫌のいいい時は膝枕で首をマッサージしてくれる。
              で、小遣いをせびられるわけだがw


 *****      No3 から

 
 店のドアを手前に開けるとまっすぐ奥に延びる黒色のカウンターが左側にあり、カウンターがきれると小さなテーブルを2個ずつ並べて3席見えた。 客は2組。 ダウンライトが明るすぎて箱(店)の中がよく見える。 開いたドアから正面の行き止まりまで15mほど。 突き当たり右側は1段下がった広めのもう一部屋が広がってる。 高給ソファーが3列並んでいた。 常連客用なのか、VIPルームの様だが客がついていない女の子達のたまり場だった。 ホール男3人、フロアー娘5人、計8名の箱だ。  

  11時にこの店リベルテのリサとは約束はしたもののどんな娘なのかは見当もつかない。 リベルテの女の子達は2丁目の店にしては若い娘が多い店だった。 「いらっしゃいませ、何名様ですか?」カウンターに背を向けてグラスを拭いていたスラリと背の高い30代後半の男から振り向きざまに声をかけられた。 愛想笑いをしたその目の奥だけは笑っていない。 カタギではない事はすぐに見当がつく。 その声に反応して他のボーイ2名と入り口の近くにいた娘達が一斉に視線を投げかけきて俺を物色する。 視線が痛い。 お客を見た瞬間に幾らボッタくれるか見当を付ける目だ。 

「ひとりだけど、いいかな?」
「ええ、どうぞ」 カウンターの中から目だけで奥の席へと促がされた。
 通常の店ならばホールスタッフが席まで案内をするものだが、誰も誘導もしない・・・その程度の店だった。

 カウンターの端へ腰を下ろすと奥から1人の娘が近づいてきた。
「めめさん?」
「・・・・・」 無言でうなずいて彼女の顔をみた。 韓国人か? 顔が整い過ぎている狐顔の美人だった。 随分と若く見える。
「マスター、このお客さん、知り合いなんです。 奥いきますから~」 カウンターからの返事も待たずに右腕を引かれた。
「あ!お客さん、奥は料金が違いますけど良いですか?」 へ?マスターとリサの顔を交互に見てしぶしぶリサの後についた。 

 右奥の1段下がったフロアーのすぐ手前ソファーに腰を下ろした。 リサの左脇に座りテーブルの灰皿を指先で手前に引いてデュポンと煙草を背広から灰皿に置いた。
「煙草いいのかな?ここ」 
「だいじょうぶですよぉ」 と言って灰皿からデュポンを取りあげて火をつける素振りをしてくれた。

 スタッフが氷とトング(氷挟み)の入ったガラス製の洒落たアイスペールを運んできた。 テーブルにそっと置いて彼の脇に挟んでいた革の料金表を開いてテーブルに置いた。 その仕草があまりにも丁寧すぎてここの店には合っていない不自然さから思わず彼の顔を見上げた。 きっと他のキャバクラから流れて来たんだろう。 彼がシステムを説明しようとした時、リサが遮(さえぎ)って「ここの席はいらないわよ」とかるく軽く笑ってみせた。 チラリと顔こちらに向け「ここに置いておきますから」と言い残して片膝から立ち上がってゆっくりカウンターの男に指で何か合図をして別の客の席に向かった。 この店の名はリベルテだがすぐ近くにリベルタというホストクラブがある。 一文字違いの店同士、なにか繋がりがあるのかもしれない。 ホール係の身のこなしはホストの癖にも思えた。

 開かれたままのシステム表に目が行った。 夜8時~9時まで8,000円、9時以降Lastまで9,000円、延長30分が4,000円、税金+サービス料が35%、指名3,000円・・・etcとまぁ~1人で軽くの飲んだら10,000円チョイの箱だ。

「急な電話でごめんなさい・・・」 ハスキィーな低い声だった
「いや、いいけど・・・流石に携帯に直通だと少しはおどろいたさぁ」
「めめさんの番号、知ってる女の子多いよ」 へw 
「まぁ~美人以外は繋がらない回線だから、繋がる子はみんな美人なはず」 ^^
「キャ~ うける~」 JKかよw 
「で?」
「あ、その前になにか飲みます?」 商売かよw
「いや、俺、飲めないんだよ、酒」
「え~~ホント? しょんどい ネ」
「しょんどい?」
「うん、正直しんどい の略なの」
「略じゃないだろう~よ」
「え?」
「若い子達の言葉だろ~」
「うん」
「俺、おじさん通り越しておじいさんだから良くわかんないわぁ」
「ちょううけ~」 若すぎるわ おまえw
「で?」
「あああ、チットまっててね 何か飲み物探してくるから」 ・・・Orz
「じゃ モエシャン 持ってきてくれ」 モエ・エ・シャンドン(白)
「え? モエ? ・・・ お酒 飲めるの?」
「酒は飲めないけどシャンパンなら飲めるよ」
「キャ~~~ ^^ ひさびさ変な人~~~」 やかましいわぁ おいw
 
3分後、リサがモエとは違う見覚えのある別のボトルを1本、大事そうに抱えてもどって来た。
「ポンパドールしかなかったぁ」 梅酒かよw
「まぁ~いいや、ドンペリでも持って来るんじゃないかと冷やヒヤしてたわぁ」
「フフ・・・うちはボッタクリじゃないから安心して^^」
「ボッタクリの店ほどボッタクリじゃないと言うのが歌舞伎町だろう~が」
「あ!バレた?」 おいw
「心配しないで、これさっき私が買ってきて冷やしてたのよ」
「へぇ~?」
「今日いきなり呼んだ おわいそに・・・」
「おあいそ?」
「じゃないw お詫び かぁ キャッ 恥ずかしい><」 地球外生物か、おまえw

 今夜ここに俺を呼んだ経緯(いきさつ)も、事件の情報もなにも触れないリサの様子に戸惑いを感じながらも、こちらからは訪ねる事をあえてしなかった。 最近の若者の世間話ばかりで1時間以上が過ぎていった。 歌舞伎町は条例でラストが深夜1時とされている。 まあ、後30分、付き合ってみるかぁ~このヘンテコな娘に・・・。  

 あ!べ・・・べ、べつに下心なんか全くありませんからw。 もちろんアフターもw。
  






爆睡中

もう寝てるんだろうなぁ~  サチは・・・   
 




                              (-.-)y-゜゜




        
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