まじいなぁ~ ・・・ No7
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- 2016/10/03(Mon) -
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最近気になるジュエルちゃん へへ^^ [広告] VPS ***** 更新、がんばるぞぉ~ って、ひと月 放置 >< No6から 俺が通い始めた10年前からここ風林会館の濃いめのコーヒーは味が変わっていない。 ゆっくりとミルクを浮かべながら今後の事を考えてみたが、いくら考えてみてもこちらが有利になる要素などひとつも見当たらない。 逮捕後23日以内になんとかしなければ確実に実刑は免れない。 逮捕後48時間以内に検察に送致され、その後24時間以内に裁判官に勾留請求がなされてから本格的な取り調べが始まる。 簡単に言えば、逮捕されると、速攻で警察署で検察へ送る調書が作られる。 その調書と一緒に検事局へ行き、検事から事件内容を確認される。 この時の検事が自分の事件を担当する「担当検事」となる。 確認を求められた事件内容を認めようが否認しようが自由だ。 しかし、検事が取り調べの必要があると思えば「今回の事件に付いて取り調べを進めます」と言われ、その足(24時間以内)で今度は近場の裁判所へ連れて行かれ、個室で裁判官より住所、氏名、年齢、職業を簡単に聞かれ、ウムもなく「これから取り調べの為、拘置します」とだけ言われ、ものの3分で拘留が確定するのだ。 警察が逮捕し、検事が事件を吟味し、裁判官が判決を申し与える。 よって、逮捕した警察の調書が適当だと検事からクレームを言われるわけで、誰が見てもスジを通した適当な調書(物語)が作られるのである。 調書を2度、3度と書き直すのを警察は極度に嫌がる。 調書の信頼性も元より、取り調べの刑事の能力が問われる訳で、何よりも刑事も書き直すのが面倒なだけなので、取り調べを始めるまえからストーリーは出来ているのが通常なのだ。 そのストーリーに合わせた取り調べでの供述を要求してくるのが普通なのである。 取り調べ室は3畳ほどの超~狭い個室だ。 TVドラマの様なあんな広い部屋など存在しない。 容疑者が暴れたら取り調べ中の刑事もひとたまりも無いし、怖いのが本音だ。 拘留されているブタ箱も3畳半ほどに2~3人が同居する。 1人部屋などほとんど無い。 よって2~3人で同室するので見栄を張って話が膨らむものである。 部屋の隅に中が透けて見えるトイレがあるだけで、使用の際は小か大かを拘置室の職員へ告げて、水を流してもらう。 自分では使用後の水も流せない仕組みになっている。 勿論、水が飲みたいときも担当職員へ大声でお願いしてコップに水をもらうしかない。 時間つぶしに雑誌を1~2冊入れてもらえるが、日中は取り調べで読む暇などない。 勿論、刑事からの取り調べに対してどの様にウソぶいてやろうか頭の中はいっぱいで、雑誌など見ていても上の空なのだ。 ペンや便せん、ノートの使用の際なども、その都度、お願いをして中へいれてもらい、使用後は返す。 朝、7時頃に起床し、布団をたたみ、奥の部屋から順番で施錠が開くので布団のしまわれている部屋へ各自、自分の布団一式を抱きかかえて持って行って積みこむ。 洗面後、食事をしてマッタリしていると「運動時間」と俗に言われる一服タイムがある。 運動場と称される兎小屋の様なベランダへ移動し、そこで各自のタバコを渡され、一服したり、乾電池式のシェイバーで髭をそるかツメを切る時間が15分ほど毎日ある。 終了後はまた狭いブタ小屋(部屋)で自分の取り調べが始まるのを待つだけだ。 8時過ぎ、順番に自分の番号、名前では無く、拘置後は番号で呼ばれる訳だが(他の部屋に知人が居た際や、他人に名前を覚えられない様)取り調べ者の番号が呼ばれ、ブタ箱からでて全身検査後(簡単なボディーチェック)に手錠を緩(ゆる)くされ、拘置室から出て取り調べ室へ向かう。 取り調べ室のドアは開いていて、狭い部屋を横になって中央の机の向こう側のイスの脇に立ち、取り調べの刑事が手錠をハズしてくれる。 手錠は腰縄と繋がっていて、手錠はハズされても腰縄はイスに結ばれる。 これで逃走するとイスが狭い部屋で邪魔になる訳である。 取り調べ中は殆ど部屋の入り口のドアは半開きか開いたままだ。 閉めてしまえば密室だし、何よりも刑事が容疑者と2人きりになるのが怖いのだ。 ただし、取り調べで相手の気心が分かってくると刑事がコーヒーの差し入れやタバコを差し出してくれる。 刑事が調書をPCに打ち込んでいる間、適当に一服して気を紛らすのだ。 勿論、いくらなんでもカツ丼の差し入れや食事は取り調べ室では出来ないw。 狭い取調室ではコップ1個、灰皿さえ取り調べ官への凶器になるのだ。 く・・・詳しすぎるかぁw。 今の時点で、こちらの欲しいのは警察側の情報だ。 正式に何という罪名でタエちゃんが逮捕されたのかが一番の興味なのだが、警察の情報など簡単に分かるはずも無い。 せめて新宿警察なら知り合いもいるが、錦糸町では手が届かない。 やることは一つ、弁護士に依頼してこれまでに作られた調書の内容を知ることだ。 腕の良い検事あがりの弁護士が一番心強いのだが、高額をボラれそうで気が進まない。 安くあげるならヒマな弁護士に動いてもらうしか無い訳だが、依頼の際は家族の方が都合が良い。 明日、タエちゃんの旦那、と言っても、ほとんど偽装結婚なので動いてくれるかが心配だが金沢に連絡をしてみることにしよう。 以前、タエちゃんからの在留ビザの申請で旦那の住所や連絡先はクラウドへ保管していてどこからでもリンクして連絡は出来る。 ヒョッとすると彼はまだ気が付いていない可能性の方が大きいのでは・・。 逮捕、拘留される時に警察から「連絡先があれば連絡を取る」と一言だけ言われるが、タエちゃんが否認、黙秘で何も話さなければ警察から金沢の旦那へ連絡することも殆ど無い。 捜査や調書が進んで一段落すると家族へ連絡を取ることもあるが、通常では警察側から家族に何か聞きたい事がある場合か、逮捕された本人がお願いしない限り警察から動くことはまれだ。 特に、初動捜査で面倒が生じることを警察は極度に恐れる。 逮捕直後にお抱え弁護士への連絡は警察でも最も恐れる事態で、よく容疑者が「弁護士を呼んでくれ!」と警察に話すと、「知っている弁護士はいるのか?」と聞き返す。 顧問弁護士や知り合いの弁護士がいないと分かると決まって警察は嘘をつく。 「いあ~弁護士は裁判の時に必ず付くから、今はまだ裁判じゃ無いから必要はない。 裁判が近くなってからでいいよ」と、決まり切った嘘を言うのだ。 これは許せない事なのだが、極度に弁護士を嫌がるのだ。 逮捕されたらまずは黙秘で弁護士を呼ぶのが一番の得策だ。 明日、金沢へ連絡をとってみてから今後の動きを決める事にして、目の前の10年以上も味の変わらないコーヒーを一気に飲み干して店を出た。 2階の駐車場から赤馬に乗り込み帰宅することにした。 これ以上考えてもラチがあかない。 ナンやカンや考えても現状が動かなくては手が打てない。 悪い妄想には絶対勝てない。 酔いも醒め、赤馬は明治通りを機嫌良く走り出した。 ネオン街を走りながらさっきリベルタのマスターがもらした「昨日、弁護士からこの度の件からは降りさせてもらいます・・と言われました」と言う言葉がひっかかっていた。 弁護士が降りるような山(事件)を俺に振って来るんじゃねぇわぁ~。 たく・・・、今さら リサ の色香に迷わされてしまった自分に思わず悔やんでアクセルを強く踏んだ。 まじいなぁ~ ・・・ No8へ |
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