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社長・・・降参ですわw 39
- 2015/05/26(Tue) -

 6月4日  【ワールド17-32】刷新メンテナンス 突入中     
                                      まぁ~ 刷新後はコリもしないで 伊達家 へ 築城しますが

        [email protected]     
                               以前にも記した プライベートアドレス    暇な人はメール飛ばして OK~





            ん? 何だよ            え? 何処か行くのか            ん? お?
     

                          同一人物とは思えんが・・  化けるとこわいわなぁ~ ^^
                                何でもいいけど お~い イズ   美味しいコ~ヒ~頼むわぁ~


AOA
https://www.youtube.com/watch?v=lknLyvsGF2M
https://www.youtube.com/watch?v=bm70pwn0zP0
https://www.youtube.com/watch?v=cUZ_73aReb0

                     チョッくら ソウルまで いってくるわぁ~   ><    パ・・・ パスポート どこだぁ      
                                  ウクライナ ハ~レムの夢が 危うい今日この頃
                         
                               え? 明日会議だと?  大久保通りで我慢するかぁ~   Orz

 ****


 「 で こちらは家族分離をしていますので 今後はお婆さんの費用は全て福祉でまかないますので 入院や薬のお金は心配いりませんので 」
 「 病院から連絡がありまして 約1ヶ月の入院後は 退院だそうですので  その後の事も考えておいて下さいね 」
  「 はい 」
 「 江戸川区内の特別養護老人施設(特養老)は満杯で半年とか1年2年待ち状態なんですね・・ 」
  「 1ヶ月で退院させられるんですか? 」
 「 一般的には そうらしいですね  後は ご家族で面倒を見るとか・・・ 」 
  「 ・・・ 」 

   「 その件なんですが・・ 」  

 隣の部屋へ鞄を取りに行き、テーブルに戻りながら鞄の中からパンフレットを取りだした。  イズがあちこちの施設へ電話連絡をしてかき集めてくれたケアハウスとリハビリ施設のパンフレットが数枚入っている。  その中の1枚で、会社で見たときから興味があった栃木県のリハビリ病院のパンフレットをテーブルの上に置いた。

 「 ここのリハビリ病院なんですが、脳梗塞の患者さんを積極的に取り入れて約半年間に渡って1日6時間みっちりリハビリを行っている様なんですよ 」  パンフレットをテーブルの上でSw(ソーシャルワーカー)の鈴木さんの方へ少し押し出した。  

  「 どちらの病院ですか? 」  パンフに手をのばした
 「 栃木県なんですが 」
  「 栃木ですか・・ 」  最初のページの病院施設案内を目でおっている
 
 「 お婆さんは約ひと月で今の江戸川病院を退院させられますよね で その後こちらの奈美ちゃんのご家族ではきっと慣れないケアは出来ないと思うんですよ 」
 「 お母さん自身も体調が良くありませんし 奈美ちゃんも子供さんの面倒で手一杯ですよね・・ ましてや秋ちゃんは学校がありますし とても毎日帰宅時まで奈美ちゃんがお婆さんの面倒を見ていられるとは現実的に無理な様に思うんですよ 」
 「 在宅看護をしても脳梗塞で1番大切な時期 つまり 発症後の6ヶ月間に適切なケアをすれば病状は信じられないほど改善されると言われます 」
 「 そこで 今後なのですが 江戸川病院を退院後に是非ともこのパンフレットの病院でリハビリをさせてやりたいんです 」
 
  「 ・・・・ ですね 」

 「 この病院での臨床例からも脳梗塞患者さんの相当数が自力歩行まで回復しています 」
 「 是非とも チャンスを与えてあげて欲しいんですよ 」 

  「 ですね・・・ 」  ゆっくりとパンフから目を離し 奈美ちゃんとお母さんの顔を見て小さくうなずいた

  「 いいでしょう  現実的にこのまま退院となっても十分な在宅ケアが出来るとは思えませんので・・・ 江戸川病院の退院後はこちらの栃木県の病院に移ってもらってお婆さんにリハビリをしてもらいましょうか ね 」  しめた!
  
 「 是非とも 宜しく お願いします 」
  「 このパンフレット いただいてもいいですか? 」 
 「 どぞどぞ ^^ 」

 ゆっくりまたパンフレットへ目を落としながらページをめくっていく。  別に江戸川区内の病院でなくても福祉が認可すれば日本中どこの病院でも入院は可能なのである。  ましてや江戸川区内の特老施設や病院がウェイティング、半年も1年待ちともなれば近場の近隣都道府県ならば問題は無く移動出来る事は知っていた。   空きが出ると言う事は誰かが亡くならなければ入れない訳なのだから。 

 お婆ちゃんが退院させられても在宅看護は難しい。  で、時間稼ぎも含めて半年間リハビリしてもらいながらその間に特別養護老人施設、通称、特養老または介護してもらえる老人アパート、ケアハウスを探す腹なのだ。  江戸川区内に空きがあれば理想なのだが、そうは上手くいかない。  で、千葉県か埼玉県まで範囲を広めて介護施設を探す必要があるとイズからのアドバイスを聞いていた。  福祉事務所が探し出す前にこちらで先手を打ってあちこち当たって情報は仕入れていたのだった。

 家庭内事情を話し、福祉事務所が認可してくれれば、と言うよりもソーシャルワーカを納得させられればこちらの思惑(おもわく)とも差ほど大きな誤差は出ない。  いちばん大切な事は、困った困った・とか、何も出来ません・・、とかではなく、こちら側も色々と調べたり、あちこちあたったり、色々と動いている印象を与えることである。  福祉では最低限度の手助けはしてくれる。  が、せっかく助けてもらえるのなら少しばかりの高望みは反則ではないハズw。

 入院費用に月約12万円の6ヶ月分がかかるが福祉扱いで無料。  と、ここ江戸川区から栃木県までの介護タクシー費用の約1万円も支給されるので無料である。

 ここで1つ、裏技だが、必ず脳梗塞で担ぎ込まれた病院、つまり江戸川病院で退院の際に「入院経費の明細書+診断書」をもらう事である。  福祉事務所に提出する事は無いが、もし、万が一にでも保険に入っていればこの診断書でめいいっぱいの保険金を請求できる。  保険会社側でも脳梗塞なら死亡時とほぼ同額の認定がされるのだ。  ところが、これが次のリハビリ病院の診断書だと「回復の見込み有り」となり、保険査定でかなりの減額になってしまう。  つまり、脳梗塞直後の診断書では「死亡と同等」扱いだが、リハビリ後だと「回復あり」で約半額ほど違ってくるのだ。  勿論、リハビリ後に保険会社へ提出しても問題はないのである。  3年間は通用する。  保険加入していれば「入院費用」+「死亡扱い」の保険金が下りるのである。  

 もしも・・・、もしも間違って月掛けの安い県民共在にでも加入していればトータルで150万円ほどおりる。  奈美ちゃん家族には神様からのボーナスに思える金額である。  

 1度、請求してしまうと本人が生きていても回復の見込みが無い、との事での死亡時の金額支給となるのでその後の保証は無くなるのは当たり前だがネ。  

 しかし・・・、もしも、もしも、病気の保険と障害保険が一緒に保証されていれば・・・脳梗塞での死亡扱いの給付金と、その後、リハビリで自立歩行が少し可能になり、転んで骨でも折れば、高齢者の場合は直ぐにボルトを入れる手術がされる。  すると、また入院費用と障害保険、転んで骨折して手術費用をもまた請求出来るのである。  病気は病気、怪我は怪我と保険では別れている。  で、先に死亡保険をもらっていても、後で、また障害保険での請求は出来るのである。  脳梗塞がリハビリで少しは回復して自立歩行して転んで骨折してくれる事を祈ろう~w。  2回の請求で250万円は見込める。   |д゚)  

 勿論、生活保護受給の際に加入保険があるかどうかも聞かれる。  加入していればすぐさま解約して、3万でも5万でも援助金から差し引こうとするからだ。  だたし・・・、加入していないと思っていたので「保険加入はありません」と答えた後で、生活保護受給開始後にタンスの隅から証書が出て来たら・・・。  勿論、すかさず保険金の請求はおこなう事になるだろうw。  

    
 取りあえず、お婆ちゃんの心配は無くなりそうである。  現在の江戸川病院での治療費が0円。  退院後のリハビリ病院での治療費6ヶ月分約75万円が0円。  そして、リハビリ終了後に入居予定のケアハウス(1日1~2度の介護がついた老人専用のアパート)への入居費用約35万円+管理費月12万円x永眠までのヶ月=(約10年だと)約1、500万円が0円になる計算である。  

 当分の間、江戸川区へは足を向けて眠れない日々が続くだろう~。 

  

 約1時間ほどSwとの面談で、面談と言うよりも軽い世間話や今後の見通しなどの話しを奈美ちゃんの入れてくれたコ~ヒ~を飲みながら話し合った。

 お母さんの体も再検査して、悪い所があれば治療する件や、奈美ちゃんと赤ちゃんの直樹ちゃんの今後、Jc秋ちゃんの転校先の中学校の件など一通り各自に触れながらの再確認だった。  当分の間は援助してもらえるが、各自で少しずつでも生活の改善をしてやり直すきっかけを1日も早く見つけて欲しいとの事だった。 

 また、就職についた際は直ぐに援助金を差し止めるのではなく、2~3ヶ月の間、安定した収入を継続できるかを確認するために、徐々に申請した金額に応じて給付金を減額していくので安心して職を探して欲しいと付け加えた。   

 「 長々と お付き合い頂きまして 有り難うございました 」   彼が丁寧に頭をさげた
  「 いえいえ いえ こちらこそ 色々教えていただきました 」 
   「 有り難う ございます 」  お母さんがタイ式のワイで丁寧にお辞儀をした

 「 最後になんですが・・・ 」
  「 ? 」
   「 ? 」 
    「 ? 」
     「 ? ? 」

 「 各お部屋を 拝見して 宜しいでしょうか? 」   最後に部屋の確認なのかよ・・
  「 どぞどっぞ~  寝泊まりしている部屋は入り口近くの部屋の様ですが 」   まってました^^  きちんと見ろよw
   「 はい どうぞ 」  お母さんが立ち上がった 

 この部屋の確認には2つの理由がある。  1つは確実な生活感があるか。  そして2つめは相応(ふさわ)しくない高額な品物があるか無いかを確認するのだ。  やっとの思い出あちこちから買い込んできた小物達の存在感の見せ場であるw。  


 「 では 失礼します 」  と 立ち上がり ダイニング隣の奈美ちゃんと秋ちゃんが座っている部屋を覗き込んだ。

    


 

                             社長・・・降参ですわw 40へ



                




                                                              6月7日付け 記


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社長・・・降参ですわw 38
- 2015/05/19(Tue) -
           s2_20150519052909921.jpg     声遣縦横 成功     むぅ~


   花舜夫人 x 2   モニカ x 鬼   小国 x 声遣縦横

まだまだ 狙っているらしい・・・    や・・ 止めてくれ~ オレが会議中にポチるのは   Orz   




  メミ  メミ~~  メミ~  メミ ユミ

最近のメミはこんなショットばかり         香港でカメラマンに弟子入りするかぁ^^

            最強メナ                 メナメナ
 
         あ~ >< 分かってるって            メナが1番 かわいいわぁ~




 *****  

 Sw(ソーシャル ワーカー)さんとの約束の日、小岩の住民登録をした知人のアパートで奈美ちゃん一家と福祉事務所の担当Swの鈴木さんを待っていると玄関のチャイムが ♪~ 鳴った。  壁時計に目をやると午後1時5分だった。
 
 ピンポ~ン ♪~ 直ぐに2度目のチャイムが鳴った。

 キッチンのテーブルに向かい合わせで座っていた奈美ちゃんのお母さんに目で合図をして、2人で立ち上がり、玄関先へお母さんの後に続いた。

 「 ハ~イ 」 お母さんがロックされていないドアを押して外側に開いた
  「 こんにちは 鈴木です 」 開いたドアから満面の笑顔がのぞいた
 「 どうぞ・・ せまい玄関ですけど・・ 」
  「 いえいえ では失礼します 」 まじ狭い玄関でゆっくり靴を脱ぎはじめた

 振り返ってキッチンへ向かおうとするとJc秋ちゃんがいつの間にか背中に張り付いていたらしく、危なくぶつかりそうになって両手で秋ちゃんの肩を軽く抱いてしまった。 (>_<)  ヘヘへッ、て顔で笑っている。 ひっつくなおまえ・・・ Orz

 先にキッチンへもどりテーブルの椅子を1つ引いて脇で待っているとお母さんと秋ちゃんの後から鈴木さんが入ってきた。  
 「 今日は 面談の時間をつくって頂きまして 有り難うございます 」 軽く会釈をしながらありきたりの挨拶をしてみた
  「 いえいえ こちらこそ 早々に面談が出来まして助かります 」 爽やかな笑顔だw
 「 そちらへどうぞ 」 引いた椅子を促した
  「 有り難うございます 」 斜めがけの鞄のストラップを頭からくぐらせ 鞄をテーブルの脇に置きながら鈴木さんが腰をおろした  

 体を横にしながら鞄から書類を取り出しテーブルの上に数枚置いた。  お母さんをも促して右側に座る様に合図をして、Jc秋にはそっちの奥の部屋の隅から覗くようにw目で合図した。  奈美ちゃんは隣の部屋で直樹ちゃんを抱いてあやしながら立ってこちらを見ていた。  「 座ってていいよ 」と声をかけた。 

 正面にSwの鈴木さんが座り、テーブルをはさんでお母さんとめめが横に並んだ。

 「 え~と この前もらった新しいアパートの件ですが  問題無く許可されましたので早めに福祉事務所で費用をお渡ししたいと思いますから 明日か あさってにでもこられますか? 」
  「 あ? ハイ いつでも・・ 」 お母さんの顔が驚いている
 「 じゃ~ 早い方が良いと思いますので え~と・・・ 」 鞄から手帳を取り出して確認をしている 
 「 あさっての午前中でしたら事務所にいますので いつでも来て下さい  あ! 印鑑をわすれないで下さいね 」 
  「 はい あさっての午前中ですね 」 
 「 ええ  その時に見積もり書に書かれていた金額 ええ~と 家賃69,800円、礼金、敷金、保険料、保証料、仲介手数料、等をを含めて34万1,900円をお渡ししますので その足で不動産へ行って新しいアパートを借りて下さいネ 」 彼の方が喜んでいるように見える  お母さんは驚いて声がでない
 「 来月分からの家賃は不動屋さんの指定銀行口座へ毎月振り込みますので 今回だけ現金で契約をお願いします 」
  「 はぃ 」 声が震えているw

 「 ここのアパートは・・・ 」
  「 ここは めめの友達のアパートで 行徳からお母さんが通勤していた小岩の方が地理感もあるし 友達も多くて仕事を探すには便利だと思ったんで 友達に無理を言って居候させてもらっていたんです 」
  「 行徳のアパートを出るなら 早い方が良いと思ったものですし まぁ~家賃の沈滞もありましたので肩身が狭くて・・ 」
 「 じゃ 1日もはやく引っ越しをした方がいいですよね 」
  「 ・・・ 」
   「 ですよね~ 家族4人で 狭い一部屋に寝泊まりだとやっぱり可哀想でした 」  w 
 「 良かったですね こんどは ん~と 34.7㎡か・・ 」
 「 ダイニングキッチンが4.5帖、和室が6帖と4.5帖の二部屋とバストイレ別で 物干しベランダ付きの間取りですね この間取りは 」
  「 はい 」 
   「 はい 良心的な不動屋さんが駅近くにあったものですから 」 ^^  知り合いの不動産だとは言えないw

 「 今度 また 移ったら 新しいアパートへ1度 お伺いしますね 」
  「 はい 」
   「 どぞどぞ~ 」 ^^

 「 お母さんは 小岩でタイ料理レストランをしていたんですね 」
  「 はい  行徳でもレストランにいたんですが  オーナーが小岩に新しくオープンすると言うので 小岩を任されました 」
 「 食べに入ったことはないですけど あの辺は良く歩くので場所は知ってましたね 」
 「 でっ 今は? 」
  「 お店はマスターがやっていたんですが 私の体の具合があまり良くなくてお店に顔を出さないでいると 常連さんが皆んな別のお店に行ってしまった様で・・   今は お店はやっていません 」 
 「 あ~ 良いお客さんが流れてしまったんですね 」 
  「 ・・・ 」
 「 ま~ これからは体を休ませて 元気になったら また美味しいタイ料理のお店 やってくださいよ 」
  「 はい 」
 「 病院も 指定病院ならお金はかかりませんので 1度 体の検査でもして 悪い所は治すといいですよね 」
  「 はい 」
 「 福祉の指定病院と 福祉治療が出来ない病院がありますから 家族の方で病院へ行きたい時には事前に事務所へ来てもらって 福祉提携病院を教えますからね  で 医療券(書類)出しますから それを持って行けば お金はかかりません 」
  「 有り難う ございます 」
   「 へ~ 福祉利用が出来る病院と そうでない病院があるんですね 」
 「 そうなんですよ ですから 飛び込まれると 適応外の病院だと あとあと面倒なんですよ   勿論 事前に来てくれれば 面倒はありませんので 」
  「 はい 」
   「 そうなんですね 」  ふ~ん
 「 まあ~ ここ江戸川区だと 大きな病院は殆ど福祉指定ですので お婆さんが入院している江戸川病院も問題ありませんから 」 
  「 ・・・ 」 
 「 入院の時に購入した物の中で 申請をすればお金の戻ってくる物もありますので 領収証は必ずもらうといいですよ 」
  「 はい 」
   「 あ! 奈美ちゃんが領収書 もってたね 」 隣の部屋へ目を移し た
    「 はい めめさんからもらった領収書 全部 持ってるよ 」 奈美ちゃんが財布の中を探しはじめた
 「 月に1回 見せてくれれば 申請出来る物とそうでない物を教えますよ  申請の用紙もあげますから 」
  「 はい 毎月 持っていきます 」

 「 家族は え~と 奈美さんが育児中でお仕事はしてないんですね? 」 奈美ちょんと目が合って話題が移った
  「 はい この子 まだ小さくて 」
 「 育児手当とか もらってますか? 」
  「 よく分かりません・・ 」
 「 事務所へ帰ったら 1階の区役所で聞いてみますね 」
  「 はい お願いします 」
 「 で・・・ 秋さんは中学生で・・・ 直樹ちゃんがまだ赤ちゃん・・ 」
 「 ご主人は・・・ 」
 「 旦那さんは・・ 」
  「 私は離婚してます 」 お母さんがあせった様に答えた
  「 奈美の旦那さんは タイにいて いま 入管でビサの申請をしています 」 チラッとこっちをみた 助け船が必要らしい
   「 奈美ちゃんの旦那さんは タイでレストラン勤務でして 小岩に呼んで家族で暮らしながらお母さんのレストランを手伝う予定でビサ待ちです 」 
 「 そうですか  はやく入国出来るといいですね 」

 「 今まではお母さんだけですか 働いていたのは? 」
  「 はい そうです 」
   「 なんとか家族4人と離婚した旦那さんのお母さん つまり 現在入院しているお婆ちゃんの面倒を お母さん1人の収入からやりくりしていたのですが お婆さんが倒れて入院して その後 お母さんの体調が崩れてからは さすがに無収入ではやっていけなくなってしまいました・・・ で 福祉をアドバイスさせていtだきました 」

 「 そうですか 大変でしたね・・ 」
  「 ・・・ 」
   「 蓄えもそこをついて 手持ち残金2万円ほどで 福祉事務所へ駆け込ませました 」 
 「 そうだったんですね 」

 「 一般的に お母さんの場合の生活保護のケースでしたら・・・ お母さん 奈美さん 秋さん が対象で 直樹ちゃんは奈美さんの子供なのですが 生活扶助 住宅扶助 教育扶助 が大きな枠で おおよそ21万円がこれから毎月支給されると思います 」
  「 毎月21万円ですか? 」 驚いてる
 「 はい 勿論 家族全員が 働いていない=収入が無い 事が前提ですが 」

 「 通常は 家族の誰かがアルバイトや短時間でも仕事をして 収入があればその金額を申請してもらいます 」
 「 で 21万円からその収入分の査定金額を差し引いて 翌月支給されます 」
 「 そこで 皆さんは 引かれるなら働かない方が良いじゃんw となるわけですが・・・ 実は 働いた方が 手取りは増えるんですね 」
 「 働いて得た全額を全額差し引く訳ではなくて 諸経費や収入のランクがありますから 例えば9万円のアルバイト料が入ったら 21万円-9万円=12万円の支給  ではなくて・・ もう少し少ない金額が査定されて引かれますから 9万円の場合は 4万円くらいが査定額ですので 21万円ー4万円=17万円の支給ですね 」
 「 で 無職だと 21万円の受給額ですが 9万円分働いていれば 査定支給額17万円+バイト料9万円=26万円になります 」
 「 だから 働いて申告した方が収入は多くなります 」
  「 へ~ 」
   「 そうなんですね  バイト料の全額を差し引くのではなくて 収入の査定額を差し引くから 逆に 増えるんですね 」 
 「 そ~なんですよ 」 
  「 ・・・ 」
   「 みんな 減ると思うから 働かなくなるんですね・・ 」

 「 ま~ そんな事ですから もう1度 足元を固めて頑張ってください ね 」
  「 はい 」
 「 もちろん 職が見つかって 落ち着くまでは 応援しますかので 」
  「 はい 」

 「 で こちらは家族分離をしていますので 今後はお婆さんの費用は全て福祉でまかないますので 入院や薬のお金は心配いりませんので 」
 「 病院から連絡がありまして 約1ヶ月の入院後は 退院だそうですので  その後の事も考えておいて下さいね 」
  「 はい 」
 「 江戸川区内の特別養護老人施設(特養老)は満杯で半年とか1年2年待ち状態なんですね・・ 」
  「 1ヶ月で退院させられるんですか? 」
 「 一般的には そうらしいですね  後は ご家族で面倒を見るとか・・・ 」 
  「 ・・・ 」 

   「 その件なんですが 」  

 テーブルから立ち上がって奈美ちゃんと直樹ちぁん、Jc秋ちゃんが座りながらこっちの話しを窺(うかが)っている隣の部屋へ鞄を取りに行った。  奈美ちゃんは固まったままジッとこちらの話しに耳を傾けている。  目が合うと精一杯の造り笑いをしてくれた。  Jc秋は・・目が合うとウインクを返して来たw Orz コイツだけは全く悲壮感が感じられないのだがw 

 苦笑いでTVの脇に立てかけていた鞄を掴んで、また元のテーブルの指定席についた。    





 
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社長・・・降参ですわw 37
- 2015/05/09(Sat) -
 近ころTVから流れるスバルの新車のCMソングに グッ ときてしまった。  15年くらい前の曲だが当時は世界中でヒットして、アメリカでは映画の中でもつかわれたスウェーデンのカーディガンズというグループの「カーニヴァル」と言う曲だ。

 TVCMから流れる曲は以前SPEEDにいた島袋寛子が4年前にカヴァーしたものだ。  

          Carnival the cardigans    Carnival the cardigans 
                          
 こちらはオリジナルです。    https://www.youtube.com/watch?v=7bK5EPjGri4


 で・・・・     これは 誰???

                    Mimi か?     Mimi うっ!

 色々見てたら へ? ミミ?? って おもわず声にしてまった  ><  いや~ 机からかなり体が傾きましたわぁw 
 そっくりじゃん ミミ によぉw   所々に織り込まれてるカットがそっくりで 驚いてしまった。
 Claydee の Mamacita Buena と言う曲でした。   https://www.youtube.com/watch?v=AbVzvy7h11M

                                 mimi_20150509050214bc6.jpg     mimi+お姉さん


 ついでに お勧め1曲   https://www.youtube.com/watch?v=sBSOKNl_mpk   こんな休日を過ごしてみたいなぁ~ ってw

 どうだ 曲のセンスはめめはいいのだ。 で、超お勧め1曲どぞ!!  https://www.youtube.com/watch?v=ZmTILIz9r_Q  

     (^o^)

 ******

 取りあえずアパートの各部屋をチェックして、奈美ちゃん一家が居候している様(さま)を装ってみた。  家族分の食器や風呂場のシャンプー&リンスも女性用を数種類用意した。  歯ブラシ&コップも人数分をそろえて洗面台へ並べ、タオルも2~3枚掛けておいた。  皆んなで川の字で寝る布団は万年床にして、枕元には小机を用意して、数個の化粧品とティシュを何気なく乗せる。  部屋の隅におやつを少々・・と、どこから見ても居候が間借りしている部屋に出来上がった。

 最後に買ってきたばかりの食器を洗い、キッチンにタオルをひいてその上に洗った皿と茶碗を並べて終~了~である。

 台所の4人掛けテーブルに腰を落として、隣のイスを少し引いて足を投げだし、タバコに火を付けた。  ん?~と、灰皿が無い事に気づいて冷蔵庫から缶コーヒーを掴み、中身のコーヒーはコップへ移して空の缶をテーブルの真ん中に置き、灰皿代わりにしてみた。  ダ・・ダメだw 吸った煙を部屋中に吐き出す訳にはいかない。  吸いこんだ煙を吐き出さないように息を止め、空き缶を掴んで台所脇のガスレンジの上に置き、換気扇をまわして吸気口に向かってはき出したw。 

 小さな赤ちゃん、直樹ちゃんにはタバコの煙は良くないだろ~なぁ~と、思いながら吸い終わって換気扇を止めた途端に部屋のチャイムが鳴った。  ♪~ 

 部屋の中のアンサーフォンへは手をかけずに、ゆっくり廊下から狭い玄関へ向かうと、奈美ちゃんのお母さんが渡してあった合い鍵で鍵を開け、大きくドアを開いた。  

 「 おじゃましま~す 」 開いたドアを押さえるお母さんの腕の間から奈美ちゃんが直樹ちゃんを抱きながら顔を出した
  「 きたよ~ 」 Jcの秋ちゃんも横から顔を覗かせた
   「 はいって いいの? 」 お母さんが声を殺して聞いてきた

 「 どぞ~ 入って 入って 」 狭い玄関口から後ずさりしながら皆んなを手招いた

 「 は~い^^ 」 Jc秋ちゃんが奈美ちゃんの横をすり抜け入ってきた  玄関脇の6畳間をシゲシゲと覗き込む
  「 失礼しま~す 」 奈美ちゃんも入り口脇の部屋で足が止まった

 「 ねぇ~ この部屋 誰か 女の人・・ いるみたい・・ 」 Jc秋ちゃんが奈美ちゃんを見あげた
  「 ・・・ 」 不思議そうな顔をして部屋の中をのぞき見る奈美ちゃんの目がこっちへ向いた
   「 ここ めめさんの お友達のアパートだから 誰かが使ってて当たり前でしょう 」 お母さんが小声で話す

 入り口脇の部屋の前で3人で立ち止まって中を見渡しているが、中には入ろうとはしなかった。  他人の部屋に上がり込むことに躊躇(ちゅうちょ)している様だった。

 「 あのね  ここの部屋あんまり綺麗だったんで 布団を敷いたり めめが色々買ってきて置いてみたんだけど どお? 」 
  「 え? 」 奈美ちゃんが驚いた顔で振り返った
 「 そぉ だよ    あんまり綺麗な部屋だったんで少し散らかしてみたんだけどさ 」 ^^
 「 この前 話したとおり めめの友達の男の人が 1人で住んでるアパートなんだけど ね ホントは 」
  「 女の子のモノとか 化粧品とか・・  誰か女の子がいるのかと思っちゃったぁ~ 」 奈美ちゃんが笑った
   「 へぇ~ 」 秋が顔を見あげてまた直ぐに部屋の隅に目を向けた
   「 ね~ めめさ~ん~  秋・・・ 」 言いたいことは分かっていた
 「 はいはい  はい  あとで あそこにあるお菓子 全部 秋ちゃんにあげるから 安心して いいよ 」 ^^
  「 あれ ぜ~んぶ 秋が食べるから ネ! 」  
   「 あき・・・ 」  Orz 奈美ちゃんがあきれ顔で秋ちゃんの顔を見た 

 「 狭いけど こっちへ どぞ~ 」 キッチンへ促した

 皆んなでダイニングキッチンへ移動しながらトイレと浴室をも見せて小物は全部めめが用意した事を話してあげた。  トイレットペーパーの綺麗な積み上げ方や、シャンプーの種類に話しの花が咲いた。  

 リラックスムードでキッチンの4人掛けテーブルにそれぞれが腰を下ろした。  3人とも頭だけでキョロキョロと四方八方を各自で確かめている。  隣の部屋の大きな42型TVが気になるようだった。  確かに不自然なほど大きく見えた。  

「 どぞ~ 奈美ちゃん 直樹君抱いてるからそっちの部屋で TV 見ててもいいよ 」  
  「 うん そうするね  直樹とTVみるね 」 

 隣の部屋と言っても襖(ふすま)1枚で仕切られた隣なのでテーブルで話しをしていても目と鼻の先だ。  「 わたしも~ 」 と、秋ちゃんがイスから立ち上がりTVのリモコンへ一直線で向かう。  そういえば、奈美ちゃんのアパートにはリビングにしていた台所に小さなTVが1台あった気がした。  それと比べたらかなり大きく感じられるだろうし、どんな映り方をするのか興味シンシンなことは分かる。   「 キャ~~ 大きくてきれい~~ 」 秋ちゃんがリモコンをいじり、移った画面の綺麗さに大喜びしていた。

 立ち上がって玄関脇の部屋に入り、ここへ来る途中で買ってきた溢れるほどスナックの入ったコンビニの袋を取りに行って戻り、大げさに秋ちゃんにウインクをして渡してやった。  

 「 わ~イ  めめさん優しい~  秋の彼シになっていいよ~ 」 おい・・・ この前は 勝手にイイナズケにしたろ~よw

 お菓子の入った袋を見つけて奈美ちゃんの膝の上に座っていた直樹ちゃんが目の色を変えて袋へソロ突入したw。  秋ちゃんの手にしてるキャラメルポップコーンをも奪おうと手を伸ばして鷲づかみにする。  2人とも動かないままでにらみ合っている。  なんだかなぁ~ ・・・である。  


 「 あのさ~ そのままで いいから 聞いてくれ~ 」 
 「 これから簡単な面談があるんだけど 別に心配はいらないからね 」
 「 めめの友達の住むこの部屋に 小岩に住所を移してから 居候してる と だけ覚えておいてね 」
 「 入り口横のせまい部屋に4人で寝泊まりしてると ネ 」 
 「 それだけ だから サ! 」 

  「 は~い! 」 元気な秋だけが大声で答えてくれた  お母さんと奈美ちゃんは少し心配そうな顔でうなずいてくれた
 
 「 今日 面談が終わればここには2度とこなくていいし この前見に行った新しいアパートですぐに生活ができるからさぁ 」 
 「 ここと同じ2DKだけど 向こうのアパートは新しいから ここよりも 何か 広く感じるよね 」 

  「 同じ二部屋だけど そうね 」 お母さんが思い出したように 廊下の方へ目を向けながら呟いた
   「 向こうのアパートは 部屋がつながってるから  その分 広く感じるのかな・・  奈美や直樹には 向こうが便利ね 」
 「 だね ここみたいに部屋が離れていると 直樹ちゃん 目を離せないモンね 」
   「 そうなの 」
    「 良かったわね   向こうは二部屋開けておくと 広いリビングになるわよね 」
     「 ねぇ~ 向こうのアパートにも コノくらい大きなTV 欲しいねぇ~ 」 ・・・Jc秋が 中学生とは思えないぐらいのおもいっきりかわいい笑顔と流し目でこっちを見たw

 思いっきり造り笑顔で答えてやったw。

 秋ちゃんの横では直樹ちゃんが片手に戦利品のエンドウマメのチップスを抱え、空いていたもう片方の手でテッシュペーパーを高速でむしり始めたw。  こいつ・・・多分・・・前世は・・・ネコだなw。  


 すっかり時間をわすれていると ピンポ~ン ♪~  玄関のチャイムが鳴った。  

 誰かが来たようだ。




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社長・・・降参ですわw 36
- 2015/05/01(Fri) -

                      十和田湖 ペンションらしい           ガーデンビュヘ (庭先でBBQ)らしい

 新宿御苑や上野、お台場の桜に飽きたらしく、どうしても本州最北の桜がみたいの~と、4人の女子会で弘前城(青森県)まで出かけて行ったらしい。  オレの事を足に使おうと軽い打診はあったのだが、好みのウクライナ美人がいない女子会など・・w ヤツ(←サチ様)にぶっ飛ばされないようにお小遣い(お土産代)を渡して丁寧にお断りしてやった。

 何故に4人なのかと言うと、TAXIに乗った時に1台で済むように、そしてナンパされた時は1台で済まないように・・・といつも4人であちこち行っている様だ。  よって、彼シ同伴も厳禁なのだが、何故か毎回運転手にされそうになるw。 現地観光案内係&ボディーガード+財布係wにしようとしているのは見え見えなのだ。  ・・・特に財布係は・・・

 よって、「一緒に行けるといいね~♡」と、合戦中に内チャでお声がけをされて、最終審査まで縁故で登り詰めた「匿名希望」のKGBさんには申し訳無かった訳でしたが、次回のチャレンジは是非とも3人以下の女子会の際に紛れ込むことをお勧め致します。   d(^-^)! 

 ちなみに、めめは青森は詳しいです。 セブンイレブンが無い事も知っていますw。  八甲田へスキーへ行きますからね。


 それと、前回の合戦時には はなびんさん から本丸ご訪問を受けたのですが、会議中で当方は留守してました。  ♡さち♡が八甲田の酸ヶ湯温泉で混浴体験後、旅館でマッタリ中に酔っぱでお相手をして、まさか兵を積んで攻撃してくるなど思ってもいなかったらしく、1軍防衛隊で挨拶攻撃を数回しのいだ後に、HP回復&再編成で2軍防衛隊をセットしたため、その後に他の人からの敵襲で簡単に本丸陥落してしまいました・・・Orz。 今度、群馬までお伺いの際はリアル空爆してきたいと思っていますw。 
 実は ♡サチ♡ ( ←メンドいw 同盟内にサチがもう1人いるwので♡サチ♡とサチとを最近使い分けていますw・・てか・・本丸名が「きゃるーん☆サッちゃん 」とかで、カワイイ城名に斉藤道三のゴッついおやじキャラが待ってます・・。 先日も、どこかの同盟員達が合流攻撃の際にマジ女の子の本丸と勘違いしていましたが・・内緒w ) ♡サチ♡へは「鉄足、貯めているから遣うなよ」と言っておいたのですが、ガッツリ鉄足4デッキ詰めておかれたもので、はなびんさんと近場からの敵襲で鉄足がまた天昇してしまいました・・。  鉄足と騎鉄を頑張って練兵してるので内政が間に合いませんw。 鉄足がなければただの耐久の超低い保護解除したばかりのお城と同じなのですから虐めないで下さいませ。  ・・・これ読んで来るなよ~ ><


 さてと・・・本題にと・・・          早く完結しないとメナ、メミ、ユユ達の近況とか娘のエイリィ~の事とか書けないわなw

 *****

 担当する Social Worker さんとの約束した家庭訪問の日は月曜日の午後13時だった。  会社にTELをいれ、繋いでもらった内線で第2秘書のイズへは遅い午後の出勤予定を伝えてから、少し早めに小岩にある知人からレンタル?したアパートへ向かった。  一足先に行って、部屋の様子を見ておきたかった。  部屋に生活感が無いのは困る。  それに借りたヤツは夜仕事をして朝寝るだけに帰るアパートなのだから、奈美ちゃんの家族の様に4~5人で暮らす日常品や、女の子や小さな子供がいる家族が住んでいる部屋にありそうな品物が絶対に足りないハズである、と経験上分かっていたw。  それを先に察(さっ)して、足りない品物を近くのコンビニやスーパーで調達するつもりで、ヤツの部屋のドアノブの上に合い鍵をゆっくり差し入れて右に回した。  

 ん?   あ・・ 開かないw   

 一瞬頭からつま先まで固まったが、あわてて鍵を左に回した。  コッ  重い金属音と共にロックが解除された。  左かよ・・。
 玄関ドアを手前に開くと半畳ほどの靴脱ぎ場から真っ直ぐに廊下が延びている。  靴を脱ぎながら玄関脇の右手の靴箱の上に鍵を置き、左手の壁に並んだ2個の電気スイッチに手を伸ばし同時にスイッチをONにした。  廊下手前と奥を照らすダウンライトが予想以上に明るかった。  狭い廊下の直ぐ右側に6畳ほどの部屋がある。  ドアは部屋の内側に開かれたまま足元のフックにドア金具が引っ掛けられている。  綺麗過ぎるw。  使っていない部屋だと直ぐに分かる。  小型冷蔵庫が1台置かれいて、あとは何も家具が無い。  まずい。  全く生活感が感じられない。  

 部屋奥の押し入れを開くと運良く布団が二組綺麗にたたまれていた。  押し入れの上段からかけ布団を下ろし、下から敷き布団を引っ張り出し、手際よく二組の布団を敷き、掛け布団だけたたんで敷きっぱなしの布団を装った。  小さな子供がいる部屋で毎日布団たたんで押し入れなどにしまう事などはないハズだ。  布団など敷きっぱなしが当たり前だろうに・・。  玄関脇の部屋を出て、足元のドアの留め金をはずしてひとまずドアを閉めて廊下に出た。

 部屋の隣がトイレで、その隣がバスルームになっている。  トイレの棚にはロールペーパーが綺麗に並んでいた。  何故か必要以上にトイレの天上の電気が明るい。  多分、ワット数を間違えてそうとう明るい電球をはめ込んでいるのだろう。  トイレの白色が眩しく反射するw。  

 ドラム洗濯機が置かれた洗面所を兼ねたバスルームが隣だ。  奥のドアを開け、バスタブに目を落とすとここも綺麗だった。  あいつ・・・ヒョッとすると外見の見た目以上にきれい好きなのだろうか?と頭をよぎってしまう。  ただし、ひとり暮らしなのでやはりシャンプーやリンス、洗面用具は全て男物で1組しかなかった。  あとで家族分の歯ブラシやタオル、コップ、石鹸、シャンプー&リンスなど々、予想通り大量に買い込まなくてはならない様である。

 廊下の突き当たりのドアを引くと右手にダイニングテーブルと大きめの冷蔵庫、食器棚が並んでいる。  奥には簡易なキッチンがあり、ガスコンロの中には焦げた魚が入っているままだったw。  
 食器棚にはトースター、電子レンジが置かれている。  棚のドアを開くとやはり食器類も足りない。  冷蔵庫も中を確かめてみると殆ど空だった。  やれやれ・・・である。

 廊下の突き当たりの右側が6畳ほどの広さのダイニンキッチングで左側が8畳ほどの和室になっていて、こちらの8畳の部屋は42型のTVと万年床と、押し入れの前には服やズボンが散乱している。  万年床仕様なので当然押し入れはクローゼットになっていて、銀色のパイプにハンガーぎっちり掛けられていた。  部屋は明るく、大きなガラスサッシがはめ込まれていて、出ると物干し場だがかなりの広さがある。  広いベランダに開放感が感じられる部屋だった。  結構、外見よりも小綺麗なアパートだった。  

 1度だけ泊めてもらった事があったが、その時はへべれけに酔っていて部屋の造りなんか覚えているハズも無く、しげしげと見たのは今日がはじめてなのだから。    あ! 「しげしげ」 って フィリピン語(タガログ語)で 「シゲシゲ=またねぇ~」って意味で、よく電話をきる時に使う言葉だお~。  関係ないか・・・。    

 
 ひと通り各部屋をチェックしてその足でアパートを出て、必要な日用品を買うために近くのドンキー(ドン・キホーテね)へ足早に向かった。  100円ショップのダイソーも駅前にあるが1度で全品を揃えたかったので割高になるがドンキーにした。  



 歩いて15分ほどでドンキーに到着。  ここのドンキーは以前パチンコホールだったはず。  真向かいには蒼母衣衆の匿名希望のKGBさんが通い詰める寿司屋「北海寿し」がある。  寿司屋の左隣はこちらも匿名希望のKGBさんが酔って、駐輪場壁へ夜中に立ちションがみつかり出入り禁止になった湯宴ランドだ。   ま・・いっかw 

 入り口右のエスカレーターで2階へ上がり買い物籠に手当たり次第に放り込む。  その足で3階へ上がりここでも片っ端から日用品を選んで籠へ放り込む。  左右の腕に買い物籠をぶら下げ、階段で・・と思ったが思い直してエレベーターで1階へ下りて、くねくね迷路を抜けて会計レジ場前で順番を待ちながら、買い忘れが無いかもう1度左右の買い物籠の中を覗き込んでみる。  大丈夫だろう~・・。 

 会計を済まし、大きすぎて持ちにくいレジ袋を3つもぶら下げて帰るハメになった。  かっこ悪いw。  路地を抜け柴又街道を渡ってアパートへ戻って来た。  パンツのポケットを探り鍵を握ってドアの鍵穴に差し込み、左へ回す・・・ コッ と金属音がして気持ち良くドアが開くはずだが・・開かないw。  猿でも1度学習した事は忘れないハズだが左に回しても手応えが無い。  鍵を掛けて無かったのだw。  開けっ放しでドンキーへ出かけたらしい。  自分のアホさ加減に呆れながらドアを引いて開き、狭い玄関に入りながら体を横にして、両手にぶら下げた3つの袋を壁にぶつけないように気遣いながら奥のダイニングキッチンへ入り込み、大きなテーブルの上にゆっくりと袋を置いた。  ガシャ・・ ガァ・・ 袋の中で食器が暴れていた。  こんな重い袋なら筋トレが出来そうなほどである。  

 ダイニングテーブルの上に買ってきた品々を広げながらフっと隣の部屋の万年床が目に入った。  そこで手をとめて、部屋の万年床を3っに折りたたみ、抱えて入り口脇の部屋へ持っていった。  6畳ほどの部屋にさっきわざと2床の布団を敷いておいたのだが、いまいちシックリとこなかったので、この布団も敷き詰めてみて3床を並べ、掛け布団だけを崩してたたんでおくと思った通りのイメージ通りでバッチリOK~になった。  狭い部屋で家族3人+赤ちゃんがこの部屋で寝泊まりしている雰囲気が出てきた。  ダイニングからレジ袋を2袋持ち出してテッシュ箱や、くず入れ、パンパースw、小机の上に目覚まし時計、手鏡、ヘヤードアライヤー、おやつ3種などなど、いかにもその部屋に奈美ちゃんが赤ちゃんといるかの様に、中学生の秋ちゃんが寝そべってる様に、お母さんが奥の布団に寝ているかの様にいろいろ枕元と足元にいろいろ配置してみた。  適当な化粧品も布団の上に転がしておいた。  結構いい感じかも。  

 トイレに芳香剤とナプキンを置き、バスルームには女性用のシャンプー&リンスを各3本、各人で使い分けをする年頃だろうし、洗面台には割れないプラスティック製のコップを3個+歯ブラシ3本+種類の異なる歯磨きチューブ・・・。  ダイニングにもカワイイマグカップ3種や皿、茶碗、どんぶり等を。  最後に布団を持ち出した広い8畳の部屋のTV脇に女性雑誌を数冊、きれいに積んでおいた。  あくまでも広い部屋は知人の男性の部屋であって、入り口脇の6畳に家族3人+赤ちゃんが間借りしている設定であるが、部屋の主がいないときはこちらの部屋でTVをみたりマッタリしてるのがハズなので目に入る範囲にはなにげに女性の品々を置いてみたのだ。  そこそこ小綺麗だった部屋にワザと衣類を散らかしたり、小物を隅々に置いてみると、むぅお~ これならかなりいいかも~ である。  (^o^)


 しかし・・
 しかし、ここまで気が回るオレ自身が急に悲しくなって、品々をあちこちに置いていた右手をとめた。  「 めめさぁ~ おまえ どんな人生を歩いてきたんだよ?  どこで こんなこと 覚えたんだよ? 」 って頭の中で誰かに尋ねられた気がしたのだった・・   ><

 これから大事な面談があるっていうのに・・・

        
                                暗いw



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