大事な会議が午後イチであることをスッカリ忘れていた優秀な第1秘書の凡フライエラ~で、一気に9回裏2アウト満塁、3-2の悪夢の様な状況にされてしまった・・のどかな昼下がりだった。 ( も~日本語じゃないなw )
会議も大事だが、ティアラからの連絡が気になってこのまま会議に出ても身が入らない事はみえみえだった。 風呂に入りながらIXAの事を考え、余計にめいってしまっていた。 バスタブから出ようとした時、携帯が鳴った♪♪~
「 もし~ 風呂入ってるですけど・・ 」 我ながらアホと思ったw 携帯に出る前にナンバーくらい見ればいいのに・・
「 え? ティアラですけど・・ 今 大丈夫ですか・・ 」 大丈夫もへったくれもないw このTELを待っていたのだから
「 ご ごめんw さっき間違い電話があったばかりなんで ティアラからの電話待ってたよ 」
「 遅くなって ごめんなさい 今 シティーホールに皆んなで来てるの・・ 」 ん? 区役所にか・・
「 保険の事らしいけど よくわかんない 」 「 今日 これからなら 合う事 出来るみたいなの 」 ? 今日か・・
「 OK! じゃ これから行くから 新宿のプリンスホテルで待ってて ん~ 2時にロビーで会おう 」
「 いいわよ 待ってる 」
ポチッ ツゥ~~ ツゥ~~
・・・・・
新宿プリンスホテルは歌舞伎町1丁目にある。 ティアラのお店から少し離れているが、あの辺では1番目立つホテルなので名前と場所くらいは知っているハズと思い、指定の場所にしてみた。 さてさて・・会議か・・
蒼母衣衆に存在する変態紳士こと、栗御飯と同様に素っ裸でネクタイ姿wで合戦参戦とまではいかないが、素っ裸で鏡の前で携帯をする怪しげな自分の姿を横目に会社にTELをした。
← めめが思っている 栗御スさんwの姿 ( 心臓の悪い方はポチらないで・・ )
「 もしもし めめだけど 常務につないで お願い 」 受付のカナちゃんが会社名を名乗る前に切り出した
「 あ ハイ 専務ですね 少々お待ち下さいませ 常務におつなぎ致します 」 あせっている声が浮ついていた
「 ・・・ 」
「 専務 おつなぎ致します どうぞ 」 思ったよりも早かっんで コッチがあせった
「 もし~ めめですが 常務に社長から伝言を頼まれましたので 伝えますね 」
「 え? え? 専務? 社長? 」 意味が分からずにあせっている
「 今日 これから2時に大事な会議があるんで 次期 社長候補の常務に是非とも会議に出席て欲しいそ~です が・・ 」
「 忙しければ めめが 出席しますが・・ 他にもっと大事な契約交渉がありますので・・ いかがですか 常務 」 w
「 いや~ 社長からの御指名でしたら 他をキャンセルしても出席させて戴きます 」 だよねw
「 会議資料はサチが持ってますので めめの部屋で受け取って目を通してから会議に出て下さいませ 宜しくです 」
「 分かりました 今から準備して会議に出席しますから 」
「 助かりました 」
「 めめの部署 サチだけなんで議事録係は総務から出してもらって下さい 宜しく御願い致します 」
「 分かりました 総務に問い合わせます 」
「 じゃ~ よろ~ です 」 w ポチッ \(^o^)/
これでプリンスホテルへ向かえる。 本当に大事な会議ならば必ず社長から連絡が入るハズ。 社長から連絡の無い重要会議などありえない。 ま、あり得た事も1~2度あったが・・今はティアラが最優先で有る。
素っ裸で再度、携帯をポチッる。
「 もし サチ あんね~ これからティアラとプリンスホテルで会うから 会議パスね 」
「 え? 大丈夫? 」
「 まぁね・・ 常務が会議資料を受け取りに行くから 渡しておいて それと・・ 」
「 キット・カット・・ 売ってそ~かい? アヤちゃんから脅迫を受けてるw 」
「 え? あれ アヤちゃんからのリクエストなの? 」
「 そそそ・・ 3時頃 休憩を取って 何処かで買ってきておいて たのむわ~ 」
「 うん いいけど サチ 専務に会議の伝言 忘れてたし・・ ティアラ 大丈夫かな・・ 」
「 今から 会いに行ってくる あ! 心配ないからね ティアラの事は 」
「 サチ 別の心配してるんだけど・・ 」
「 おいw あんな~ ・・・ いいわ 心配するな そんなこと 」 w さすが サチ 鋭い
「 ま いいか~ ティアラに宜しく ネ 気を付けて 専務 」
「 有り難う~ 大丈夫だから 」
「 ううん 社長の方・・ 」
「 あw そっちか まッ なんとかごまかすさ じゃ また 後で 連絡する 」
「 あ~い 教えてね~ いてら~ 」 w
ポチッ ツゥ~ ・・・
いつまでも変態紳士の格好ではいられないのでここはやっぱり・・G・アルマーニで決めてみることにした。
2時ジャストに新宿プリンスホテルに着いた。 正面のドアが開くとティアラが手を振って居場所を教えてくれた。 ロビーで話そうと思ったのだが、あちこちの人目が気になる。 食事をしながら話そ~かなとレストランに行こうと、指で合図をして最上階の25階にある和風ダイニング&バー FUGA(風雅)へ行く事にした。 B2にもレストランはあるが誰でも気軽に来そうなので人目を避けたかったのだ。
貸し切りであるw 客がいないw 2人と伝えると 「 宜しければ プレミアムペアシートが御座いますが・・ お二人様専用のシートです 」 と珍しいカップルシートを勧められたのでそのペアシートの案内に頷(うなず)いた。
やっとティアラも緊張がとけた様でめいっぱいのシャイニング・スマイルで頭を少しかしげて見つめてきた。 うw 予想以上の笑顔にドキリとしてティアラから視線を外して、高層の窓から新宿の街を見下ろしたが、多分、彼女もプロだろ~から一瞬の戸惑いを見抜ぬかれたに違いなかった。
「 初めまして~ サチさんから いろ々面白いお話を聞いてま~す♡ 」 w 何 話してんだろ・・
「 タガログ語 分かる? 」
「 ごめん 余り分からないんだ タガログ語 ティアラは綺麗な英語を話すネ 」
「 私の お父さんがアメリカ人なの 」 「 だから 英語の方がわかるの 」
「 フィリピンでも殆ど英語で話すから タガログ語 私も 苦手なの 」
「 へ~ それも 大変だね・・ 」 そんなのも あり なのかw
不思議な感じもするが、現地でタガログ語よりも英語で話すのも珍しくないらしい。 サチとはいつ、どこで知り合ったのか気になったが、そんな事はどうでもいいことなので今は聞く事をやめた。 和風レストランでハンバーグを平気でオーダーし、それを断らずに受けるこのレストランの方に興味が沸いていた。 ハンバーグライスと寿司をオーダーした。
時おり下から見上げるような笑顔がとても似合う娘(こ)で、悪だくみなど微塵(みじん)も感じられないティアラだった。
目 でかいw
「 で・・ 帰国したいけど 帰れないんだって? 」
「 そ~ なの 日本のエージェントが帰してくれないの・・ 」
「 いろいろ罰金だとか お店を代えるとか もぅ~ 帰れない の・・ 」
「 お店を名古屋に代えるとか 聞いたけど? 」
「 え~ どうして 知ってるの? 」 お店で聞いたから^^
「 名古屋に来週 いくみたい で・・ 困ってるの・・ 」
「 お店を代えると コンタクト 増えるだろ? 」
「 どうして コンタクト の事も知ってるの? 」 目がビックラこいていて 怖いワw
コンタクトとは一言で言えばありもしない借金の事で、例えば、日本に来る際に現地のエージェントが渡航代金と生活費を日本側のエージェントに支払って、その支払った倍の金額を借金として彼女達の月給から天引きする昔からある倍返しの強制借金である。 日本に行けば月に15万円ほどもらえるから150万の借金(架空)なら10ヶ月で返せるし、それ以降はこの娘の収入になると嘘ぶいて送り込むやり方である。
実質、フィリピンから日本に送り込む費用は渡航費用片道の航空券代5万円+日本でのアパート代や生活費5万円ほどであるので1人を送り込むのに10万円もあればおつりがくる。 しかしコンタクトとして150万円を、10年ほど前は300万円が相場だったが、請求されるのである。 勿論、フィリピンからはタレント・ビザで入国するので問題はない。 ただ、タレント・ビザでは水商売系の接客は禁止されており、歌って踊るダケのショウーダンサーとして活動し、賃金を得ることは認められている。
ティアラの様に途中帰国となれば通常は最低でも本国のフィリピン側のエージェントに違約金を払わなければ、帰国後に探し出せれて家族や親戚にまでコンタクトの残金の借金の肩代わりをさせられてしまうのだ。 そんな訳で彼女達はパスポートを各自で持っていても ( 以前はエージンンとが隠し持っていたが、今は各自で持っている ) 逃げ出せないのである・・。
「 コンタクト 幾ら? 」
「 150万円 で 残りが 100万円だって言われてるの・・ 」
「 そ~か・・ 減ってないんだね 生活費でいろいろと立替金があると言っている訳だね 」
「 なんか 減らないの・・ コンタクト・・ 」
「 今だって サラリーも幾らなのか よく分からないし・・ 」
「 ティアラのとこのエージェントは デート を認めてるの? 」 聞きたくなかったが・・
「 うん・・ お客さんとデートしてもお金を取られる事はないみたい・・ 」 斡旋とピンハネはないのか
「 次の日の開店時間まで戻れば何も言われないけど・・ 遅刻すると・・ 大きな罰金はあるの・・ 」
スパニッシュ系で陽気な彼女達も辛いのである。
「 分かった^^ ジャ~ こうしよう 」
「 ティアラ 明日ね ん?今日がいいか マスターに体の具合が悪いと言って病院へ行きたい と伝えて 」
「 ・・・ あれ? ティアラ 日本の保険証 もらってる お店から? 」
「 なに? それ? 」 もらってるハズがないか・・
「 OK^^ 今日 これから区役所に行って 保険証を造ってもらってこよう 一緒に行くから大丈夫 」
「 ・・・? 」
「 その保険証があれば 病院に行った時に 安くなるの 外人でも3ヶ月以上日本にいる場合は造れるんだよ 」
「 ・・・? 」
「 その保険証を持って 病院に行って 体が悪くてもう働けない と言うゥ書類を造ってもらおう!ネッ 」
「 え~? ティアラ 体悪くないよ 」
「 だから・・ 体が悪くて直ぐに入院して手術しなくちゃいけない って言う診断書をドクターから書いてもらって・・ 」
「 そして 帰ろう~ セブ島に ね^^ 」
「 え~? そんなこと 出来るの? 」 大きな目がまた2倍くらい 大きくなったw
「 いい 良く聞いてね あのね・・・ ゴニョゴニョ ゴニョで ゴニョゴニョして ゴニョゴニョで 帰国する! の 」
「 良く 分からないけど・・ なんでも する~ 」 w
段取りはこうである。
体調が悪いティアラは相談する所が分からず、友だちから教えてもらい区役所に行って病院を紹介してもらい、その際に健康保険証を造って病院へ行った。
病院で精密検査をしてもらい、体が悪いことが判明し、直ぐにでも帰国して入院とオペをしなくてはならない、と言うゥ診断書を手に入れ、マスターを通じて日本側のエージェントに伝えてもらう。
日本側のエージェントに、フィリピン側がポンコツの遣えないタレントを送り込んできたと思わせ、帰国はさせるが、その代わりに①新しいタレントを送ってもらう事と、②違約金はティアラ本人へ請求する事として話しを通させる。
始めから体の悪いタレントを送り込んで来たのだから、彼女の件では日本側のエージェントは落ち度がなく、新しいタレントが手に入る訳で、別段に痛くは無い。 帰国費用もティアラの実費なら関係無い。
だたし、フィリピン側のエージェンへは体調の変化は予想がつかないものだし、セブ島で渡航させる前に健康診断でもしていればこの様な事態にはなかった・・と思わせ、出来るだけ違約金はネギル事にする。 ま、今回は最低限度のティアラの諸経費である10~20万円くらいに押さえられれば大成功である。
その後のティアラは休養し、タレント業の復帰先が決まればもう~このエージェントとはティアラは無関係になる・・そんな筋書きである。
できるんかい???
「 おし~ ご飯食べ終わったら 直ぐにシティーホール ( 区役所 ) に行くからね 」
「 ふぁ~イ 食べていい? これ? 」 どぞ~
タクシーで区役所まで行って、健康保険証を造ってもらった。 区役所側は保険料を取れるので喜んで造ってくれる。 明日は病院へ行って簡単な精密検査を本当にしてもらうのである。 嘘の検査だと突っ込まれてティアラが答えられないと困るので本当に検査をしてもらうつもりである。
「 ティアラ お店にTELして マスターに体調が悪いから休みたいって 伝えてくれないかな 」
「 ・・・ いいわよ 電話してみるから・・ 」 「 だいじょぶ かな・・ 」
「 友だちの誕生日で 新宿プリンスホテルに来てるんだけど 体の調子が悪くて 今日はお店に行けない って 」
「 え~? 」
「 プリンスに泊まってると言えば ラブホじゃないし 同伴でそんな高給ホテルを遣うはずがない事は知ってるハズ 」
「 ホテルに電話されても ティアラが1人で泊まってると答えてくれるホテルだから 安心して 」
「 そう~なの? 」
敵もバカではない。 が、高級ホテルにティアラが1人で泊まっていると分かれば、多分、友だちの誕生日パーティーは信じるだろう。 体調が悪いと電話で聞けば、きっとあのマスターならティアラが楽しく帰れないのか、飲み過ぎダウンなのか、本当に体調が悪いのかは関係のない娘である。 来週には名古屋へ売り飛ばす娘だし、デートしてもピンハネもしてない店なら、1日くらいお店を休んでも大丈夫なはず。 居場所が分かり、連絡が取れればお店側はそれで良いのである。
ティアラにこれからの段取りを説明して、よく分かってもらうためにもう1度プリンスホテルに戻った。 今夜はここに泊まってもらうつもりなので部屋を取る事にしたのだが、訳の分からないシアターナイト・ルームキャンペーン?とかで部屋に大きなTVがドカンと置かれている部屋を勧められた。
「 はい~ 今日は ここで 寝て下さい ね~ 」
「 キャ~ TV おおきっい~♡ 」
さ~てと、ティアラに明日の手はずを話してみた。
「 ティアラ~ 明日ね 直ぐ近くの病院に行って 簡単な検査をしてもらうからね 」
「 どんなこと・・? 」
「 ん~ とね Xレイ (レントゲン) とか 血液検査とか・・ 」
「 え~~ ほんと?? 怖くない? 」
「 ん~ 先生は怖い顔だけどw ナースは美人~ 」 あっ しまった・・ 目が怖いw
「 ・・・ 」
嘘の検査だとばれるので本当の検査をしてもらう事にした。 勿論、簡単な検査だけだが、店やエージェントから突っ込まれる事を考えると血液検査や婦人科の検査はティアラに我慢してもらうしか無い。
携帯を取り出して ポチッ
「 もしもし~ **医院ですか? 院長先生をお願い致します。 めめですが明日 検査を予約したいのですが 」
「 ハイ 検査予約です あ? いつでもいいですか・・ では 明日 午前10時に伺います。 先生に宜しく 」
予約完了~。 簡単すぎるしw
新宿の東側に池袋方面へ延びる明治通りがある。 その明治通りと北側の大久保通りが交差するすぐ近くに韓国人の先生が経営する個人病院がある。 テナントビルの4階に看板をだしていて、院長1人と美人ナース2人の個人病院である。 5年ほど前、熱射病でふらついて飛び込んだ医院で、どこでもいいから点滴を打ってもらい休みたかったので看板を見つけて飛び込んだのだ。
ドアを開けると一目で韓国人とわかる患者さんが数名待合室にいたが、ふらつくめめを気の毒に思ったのか美人ナースに指示をして電光石火LV10で点滴をしてくれた。 後で分かったのだが何とかの胎盤点滴で2万円のところ8千円にまけてくれた印象深い医院である。
点滴を受けながらベットの上から隣の部屋を覗くとヤク?の売買の最中でw、いかにも悪そうな2人が先生を挟んで何かの薬を売り買いしていた。 その印象が抜けず、それ以来、他の病院では引き受けてくれないわがままでも聞いてくれそうな病院として頭にインプットされ、おおよその事は何でも金額で解決してくれるwめめ好みな医院長の病院である・・。
そんな素敵な病院に、明日、ティアラを連れて行って検査をしてもらい、最悪の診断書を書いてもらうつもりだ。
ふと時計に目がいった。 午後4時30分を回っていた。 会議・・大丈夫だったのかな・・少しは不安になったりもする。
携帯 ポチッ
「 もしも~し かめよ 亀さんよ ♪~ 」
「 も~ 専務 何それ? さっきアヤちゃんにキット・カット10個 届けておいたからね! 」 え?
「 何か 意味ありげな笑顔つくってたけど アやちゃん 専務に 有り難う~ て 伝えてって 」
「 抹茶3個とイチゴ3個で良かったんだけどw 言い忘れてたな・・ く~ 」
「 実は アヤちゃん3個、3個で、残りは めめが食べようと・・ 」 w
「 残念でした! 全部 アヤちゃんに渡したからね 」
「 まぁ いいか・・ サチ それで 今 ティアラとプリンスホテルにいるんだけど・・ こないか? 」
「 エッ いくいくいく~ 」
「 あ~ 専務 プリンスホテルなんかで 何 してるのかな~? ん~? 」 ><
「 なんも してないわw あのな~ メシおごってやるから 早めに切り上げて おいで 」
「 ムヒャ~ 今すぐ行きます~ まってて~ 」 いいのか仕事は・・
「 来る前に アヤちゃんから会議の様子 聞いてきてw それと 会議資料を持ってきて よろ~ 」
「 ア~イ すっ飛んで お届け致します 」 いや そこまでは いらんからw
ポチツ・・ ・・・ 会議が気になり再度ポチッてみた。
ポチッ ♪~♪~♪・・・
「 もしもし 常務 いる? 」 受付を通すと面倒なんで直で総務にTELしてみた。
「 ハイ 常務ですね ・・・ 少々 お待ち下さいませ どちら様でしょう? 」
「 めめです 」
「 あ~ 専務 どこで 何してるの? きょうは? 」 遊んでるとでも思ってるのか?
「 外で打ち合わせ~ 中~ ユキちゃん 常務 何してる? 」 w
「 会議が終わって帰って来たけど・・ 英語での会議だったみたいで・・ 落ち込んでるみたい・・ 」
「 そかッ おとなしくて いいじゃん 」
「 そ~ かもね フフ・・ チョット 待ってね 呼んでくるから~ 」
「 よろ~ ですわ~ 」
「 ハイ! 」 声だけは可愛い・・ ユキちゃん
「 もしもし 専務? 」 元気が無い声が・・
「 お疲れ様です~ 会議 終わった見たいですが・・ どうでした? 」
「 フランクフルト支店の売り上げの件でしたが・・ 」
「 でしたが・・? なに? 」
「 英語とスペイン語で・・ 余り 意味がわからんかったな・・ 」
「 え~ 通訳 付けなかったの? 」
「 まぁ 英語くらいなら と思ってたんですが・・ まさか スペイン語とは・・ 」 落ち込んでいるw
「 で? めめ 不参加だけど 社長 何か 言ってた? 」
「 あ~ 言ってましたね スペイン語は専務がいないと良く分からないって・・ 」 (^o^)
「 今度 会社で会ったら 3回くらい 首にしてやる!って 」 (>_<)
「 むわ~ 3回も首っですか? 1回 首にしてくれれば 再入社 しませんがネw 」 (^o^)
「 お疲れ様でした 会議 後で資料と議事録 目を通しておきますから・・ あれ? 議事録 だれ? 」
「 うちの 美香 が記録してたな 彼女 スペイン語 いけるそうで・・ 」
「 了解致しました 美香ちゃんネ じゃ~ 次期社長の常務! 頑張って下さいませ~ 失礼しやした~」
「 はいヨッ 」
ポチッ・・ OFF ・・・
ポチッ・・ ON ♪~♪~
「 サチ~ 総務の美香ちゃんから 議事録のコピー もらって来て~ 」
「 なによ いきなり・・? 」
「 美香ちゃんが今日の会議の議事録を書いてるみたいだから 」
「 あ~ さっき 美香ちゃんから コピーもらってきたわヨ 」 おお~~
「 さすが サチ! 気が利く美人さんだねw じゃ~ プリンスで待ってるから 」
「 ん~ 美人は 分かってるノッ しゃ~ない コピ~ とどけでやるか~ 」
「 あ~ ・・・ ティアラに 手を出ししたら 殺すよ! 」 (>_<)
「 しませんw おとなしく待ってるから・・ 」
「 よろしい~ じゃ~ これから行くから~ じゃね~♡ 」 何の ♡ だ?
ポチッ ・・・ ・・・
サチに殺されるとマジ死んでしまうのでwおとなしくティアラとTVを観ながら情報収集に心がけたのだった。
TVに夢中になってる中、ティアラが店にTELをしてマスターと話していた。 ところどころ会話が聞こえてきたが、聞いて、聞かないふりをしていた。 ティアラにまかせた。
思っていたよりも簡単に休みが取れたみたいでティアラも驚いていた。 明日、病院に行くこともキチンと忘れずに伝えられるいい娘だった。
(-.-)y-゜゜
♪~♪~♪~ 部屋の電話が鳴りだした。 手をのばして受話をとる。
「 はい ・・・ 」
「 お寛(くつろ)ぎのところ 失礼致します フロントですが1階のロビーでサチ様がお待ちですが 」
「 サチ? 知らない人なんで 帰してしまって下さい 」 ^^
「 え? お取り次ぎをしなくても よろしのでしょうか? 」
「 そのまま 泊まってません と帰して下さい~ 」 ^^
「 ・・・ 畏(かしこ)まりました・・ 」 w~
カチャッ 受話器を置いた。 遊んでみただけであるw。 てッ、受話器を置いてからサチから跳び蹴りをくらうシーンがスローモーションで頭をよぎり、最高に後悔をしてしまった。 ま、まずいわ・・。
すかざず受話器を取り、フロントのナンバーをプシュツすると同時に携帯が鳴った♪~♪~。
ポチッ・・
「 専務~ あんた~ 殺すよ! 今度こそ! 待ってろ~ 今行くから! ニャロォ~メ~ 」 ポチッ・・
ツゥ~ ツゥ~ ツゥ~ ・・・
こw 怖いわ~w。 ど、どこに隠れるw? ど、どこに逃げるw? ま、まずいw・・ @@
ピンポ~ン♪~ むわ~ 来たw
ピンポ~ン♪~ ピンポ~ン♪~
ピンポ~ン♪~ ピンポ~ン♪~ ピンポ~ン♪~
ピンポ~ン♪~ピンポ~ン♪~ピンポ~ン♪~ピンポ~ン♪~
「 ティアラ! ティアラ! 出て 出て 出て~ 」
「 ハァ~イ 今~行きま~す 」
カチャッ どどどどどど・・
「 専務~ どこだ~ 今日は 許さないんだからね~ ん~? どこだ~? どこ行った? 」
「 あ!! ティアラ~! ティアラ~! ティアラ~! ラララ~♡ 」
「 ティアラ~ 元気だった? 生きてる? 専務に虐められなかった? 」 ・・・Orz
「 うん 私は元気~よ~ 」 「 めめさん 優しいから~ 」
「 専務 どこだ? どこ行った? 」 サチがだんだんベランダに近づいてきたw
「 ・・・・・ 」
「 さんね~ん 逃がしたか・・ ティアラ~ ベランダ 鍵が開いてるから・・ キチンと鍵かけとくね 」
カチッ
「 カーテンも閉めておくね~ 」 シャ~ シャ~
「 うわ~ ティアラにあえて 嬉し~ 昨日 お店まで行ったんだけど会えなかったからネ~ 」
「 お店から 虐められてない? 大丈夫? 罰金もとられてない? 」
「 うん ・・・ あんまり 最近 皆んなと 話していないんだ・・けど・・ 」 「 なんか・・ お店 嫌 」
「 だよね~ ・・・ ま~ サチが何とかするから 心配しないでネ 」
「 有り難う~ ・・・ ごめんね サチさん 大変な事 頼んだみたいで・・ 」
「 大丈夫 大丈夫 サチがティアラを逃がしてあげるから~ネっ 」 逃がすのかよw
「 うん ・・・ 」 「 あれ? めめさん 大丈夫かな? どこ行ったかな? 」
「 あ~? 専務? そのうち ベランダから飛び降りて ドアから入って来ると思う♡ 」 マジシャンかヨw
・・・・・w
「 あんね~ 専務ね~ 今度バカしたら ホントに三途の川 泳がすからね! 」
「 ハイ ・・・ 」 ・・・
「 専務 私 お腹減ったんだけど ステーキ 食べたいな 」
「 ん? 」
「 ステーキ ステーキ ステーキ が 食 べ た い の 」
「 え? 」
「 牛 牛 牛 が 食べたい の 」 「 ティアラも 牛 牛 牛 食べたいって ね~♡ 」
「 うん~♡ 牛~♡ 」
「 牛 食べたら 許して あげる~かも♡ 」 w
「 ハイハイハイ では 牛 食いに行きましょう ステーキ屋さんでいいかな? 」
「 キャハ~ 牛 だ~♡ 」 w w w
タクシーでサチとティアラと3人で牛を食べに行くことにした。 今日は会議もサボってサチに色々と頼み事もあったんで少し頑張って素敵なお店に連れて行くことにした。
サチが牛、牛、と騒ぐので最高級のステーキハウスに決めた。 西麻布の 「 牛 牛 」 である。
牛牛 西麻布 総本店
「 ど~ぞ 好きなだけ 食べて いいから 」 経費で落としてしまおう~w
「 うわ~イ メニュ~の1番高いお肉から順に 持ってきて~♡ 」 おいw
「 いった だ き~ ま~す♡ 」 ティアラもステーキが好きなんだ
「 あ! ティアラ 明日 お医者さんだからね 忘れないでくれよ 」
「 大丈夫! 牛さん食べて 明日 頑張るから~ 」
「 だよね~ 牛 食べるぞ~♡ イェ~♡ 」 どそどぞw
「 ん? お医者さん? まぁ いいか~ 牛~♡ 」
「 Cheers!! ^^ 飲むゾ~^^ 」
またかよ・・・ (7) へ 続く らしい・・・