2024/11/01
みちばたの花 148
昭和天皇が「雑草という草はない。どんな植物でもみな名前があって、それぞれ自分の好きな場所で生を営んでいる。人間の一方的な考え方で、これを雑草として決めつけてしまうのはいけない」
とおっしゃったという有名なエピソードがあります。
そのような一般の人が雑草とひとくくりにしている植物やあまり有名ではない植物をいくつかを紹介していきます。
力芝(チカラシバ)
10月14日撮影
チカラシバはイネ科の多年草です。
強力な雑草で、引き抜くには相当な力を必要とすることから「力芝」とよばれます。
チカラシバはみちばたで普通に見られ、
昔(我々の子どものころ)の田舎の子どもたちにとっては格好の遊び道具でした。
学校の往き帰りで2株のチカラシバが接近して生えていると、茎を数本ずつを束ねて縛って罠をしかけます。それに気づかずあとから来た子どもが引っかかって転ぶのを楽しむというわけです。
10月18日撮影
穂をちぎって長ズボンの裾から入れてやると、体が動くにつれてイモムシのように奥へ奥へと潜り込んでいきます。これをやると、引っ張り出すのが難しく、あとで恨まれるのでやめといたほうがいいでしょう。
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