2024/10/31
みちばたの花 147
昭和天皇が「雑草という草はない。どんな植物でもみな名前があって、それぞれ自分の好きな場所で生を営んでいる。人間の一方的な考え方で、これを雑草として決めつけてしまうのはいけない」
とおっしゃったという有名なエピソードがあります。
そのような一般の人が雑草とひとくくりにしている植物やあまり有名ではない植物をいくつかを紹介していきます。
透田牛蒡(スカシタゴボウ)
10月25日撮影
スカシタゴボウはアブラナ科イヌガラシ属の越年草です。
10月28日に紹介したイヌガラシと似ていますが、実が短く丸っこいので区別がつきます。
下部の葉が羽状に深く切れ込み向こうが透けて見えることから「透かし」、水田のような湿った場所に生え、直根がゴボウのように地中深くに入っていることから「田牛蒡(タゴボウ)」、これらを合わせて「透かし田牛蒡」になったという説があります。
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