先日、アニメ映画の「天気の子」を観に行ってきましたので、
今回はその感想を書きます。
とりあえずネタバレなしの感想↓個人的に、この作品は
面白い作品と言うよりは、
好きな作品枠の作品でした!
そして、大まかな感想を一言で言うと「分かる!」という感じです。
ここからネタバレあり↓各項目に分けて感想を書きます。
・風景描写風景描写は非常に良かったです。
主に、雨の中の都会のシックで幻想的な風景。
ヒロインの能力で天気が晴れていく演出が
風景描写の美しさと噛み合っていて、秀逸だったと思います。
・キャラクターキャラクターに関しては、個人的にはどの人物も魅力的に感じました。
各々の思考が理解・共感できます。
後述でも記載しますが、特に主人公の行動に関しては、「分かる」という感じがしました。
・ストーリーストーリーに関しては、主人公に対して少々都合が良過ぎる
偶然が起きているなと、感じる場面が多かったです。
特に終盤の、主人公が警察から逃亡しながら屋上の社を目指す場面。
鑑賞者の気持ちを高揚させるくらいにお話が盛り上がっていれば、
創作のご都合的なところは勢いで流してしまえると思うのですが、
観ていてそこまではいかなかったと思ってしまいました。
あと、主人公に対してもっと厳しい試練が与えられたほうが
お話に深みが出たのではないかと思いました。
ヒロインを助けたことの代償は、雨で街が水没するという
主人公自身にとっては直接的な代償とは言い難いものだったわけですが、
それだけではなく、例えばヒロインを助ける代わりに身近な誰かが犠牲になるとか
の展開があったほうがよかったのでは、
・・・でも、それをやってしまうと後味が悪くなってしまうかも。
それと、天気を晴れに出来る能力は絵的には凄く見栄えがする一方で
お話としては少々地味な印象が否めなかったです。
以上の点を踏まえて、個人的には本作が「面白い作品」かというと、
あともう一歩なのかなと思ってしまいました。
しかし、主人公の行動・描かれているストーリー展開に関しては
個人的には凄く分かると感じるところがありました。
主人公はヒロインを助ける為に(結果的にということかもしれませんが)
社会や人柱のシステムに歯向っていった訳ですが、
大切な何かを取り戻すために社会を敵に回していく・世間一般の正しさに反旗を翻していく
という考えは、ある意味悪なのかもしれないですが、
でも、それを肯定的に描くことも決して間違ってはいないと思います。
というか、自分が以前作った映像作品の「ひと時の幻風景」でも
個人レベルの話とはいえ、主人公が一般的に正しいとされている概念?に対して
大切な物の為に歯向っていく展開を描いているので、それを踏まえて本作に凄く共感できるというのはあります。
「ひと時の幻風景」の動画はこちら→
https://www.youtube.com/watch?v=5o_bXQi7EsI&t=38sということで、「天気の子」は日常的に社会通念上の正しさにとらわれている人にとっては
その考えに対する問題提起となる様な作品となっているのではないかと思いました。
もっとも、昨今では社会通念上の正しさに捕らわれていなさ過ぎる
危うい人も多いので、そういう人達に対してはどういう影響があるのだろう・・・、
という心配もありますが。
そういった訳で、個人的には
「好きな作品枠」です!!
テーマ:アニメ - ジャンル:映画
- 2019/08/07(水) 20:50:52|
- アニメ
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