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A級戦犯分祀賛成59%-「天皇の政治利用」は許されない

総裁選、安倍氏なお優位 靖国争点反対は6割 FNN調査 (産経新聞 8/1)

自民党総裁選をめぐるFNN世論調査(7月29-30日)で、安倍晋三官房長官の支持率が45・6%に達し、「独走」の情勢を裏付けています。2位には出馬を表明した谷垣禎一財務相が浮上、9・3%でした。

北朝鮮のミサイル発射に対し、日本政府のより厳しい対応を求める声は63・4%に達しており、対北強硬派の安倍氏への支持と相関関係があります。

また、靖国問題を総裁選の争点にすべきでないという人が60・1%との回答でありましたが、次期首相の靖国参拝については、「すべきでない」57・0%(前回45・7%)、「すべきだ」22・9%(前回30・7%)。小泉首相の8月15日の参拝については、「すべきでない」55・7%(47・7%)、「すべきだ」26・9%(30・7%)、であったように、前回の回答よりも「すべきではない」が上回っています。 
※なお、前回調査は7月1-2日

さらに、A級戦犯分祀への賛成派は58・5%、反対派25・9%です。

次期首相は安倍氏でほぼ確定という状況の中で、安倍氏が靖国参拝積極派であることは知られているはずなのだが、参拝反対派が圧倒しているのです。

これは、富田元長官の「メモ」が少なからず影響していると見るべきなのでしょうか。

昭和63年4月25日、昭和天皇のご会見がなされ日です。

陛下はご病気のため、念願の沖縄ご訪問ができなかったことを、残念に思われ、「当時、『健康が回復したならば、なるべく早いときに旅行したい』と考えを述べましたが、今日もその精神に関しましては何も変わっていません」と述べられています。

そして、「日本が戦争への道を突き進んでしまった最大の原因は何だったとお考えでしょうか」との不躾な質問に昭和天皇「そのことは、人の人物の批判とかそういうものが加わりますから、今、ここで述べることは避けたいと思っています」とのご回答でした。

昭和天皇の公のお言葉ことばであり、このお言葉はとても重いお言葉です。

朝日新聞夕刊(7/22)の「窓」で、

当時の宮内庁長官は富田朝彦氏である。取材にはいつも応じてくれたが、天皇との話の内容には固く口を閉ざした。「宮中のことは親にも申すまじく候。昔はそう言われたものだ」と繰り返した。富田氏の退官後も何度か自宅にうかがい、その度に「昭和天皇のお話はメモを取っているのですか」と質問した。メモの存在は認めたが、「私が死んだら一緒に焼いてもらうつもりだ」と語っていた


富田元長官は、先の昭和天皇のことばを重く受けていたに違いありません。だからこそ、朝日には、そのメモを手渡さなかったのです。

しかし、このメモは、富田氏の意思にかかわらず、焼かれずに残り、そのメモが日経に「政治利用」された。これは様々な意味で重要な問題を孕んでいます。

「富田メモ」が昭和天皇のお言葉を正確に記録したものであることは、「富田メモ」を公開することでしか明らかになりませんが、たとえ、このメモが正確だとしても、重要なことは、「天皇ご発言の政治利用」は許されないということです。

産経新聞7月26日の『正論』欄で、日本大学の百地章教授が執筆された『立憲君主のお立場と私的ご見解は別』の中で鋭い指摘をされていますので、一部ご紹介いたします。

ここで思い出すのは、昭和48年5月の増原防衛庁長官更迭事件である。これは、増原長官が防衛問題について昭和天皇に内奏した際、陛下から「国の守りは大事なので、しっかりやってほしい」とのお言葉があったことに感激、記者団に披露し たというものである。野党はこれに激しく反発、マスコミも「天皇の政治利用」に当たるとして厳しく批判し、結局、増原長官は更迭されることになった。

この時、朝日新聞は社説で、「増原長官の発言は(略)天皇のお言葉を政治的に利用しようとするもの」であり、「『国民統合の象徴』たる地位に傷をつけることになりか
ねない」と述べている(昭和48年5月30日付)。

また、日本経済新聞の社説も「防衛力増強に関し天皇の 内々のご発言を政治的に利用したととられてもしようのない“増原発言”」(同5月31日付)と手厳しい。
(中略)
ところが今回の富田メモについて、朝日新聞は「昭和天皇の重い言葉」、日本経済新聞は「昭和天皇の思いを大事にしたい」と題する社説を掲げ(ともに7月21日付)、昭和天皇の個人的なご見解を根拠に、分祀(ぶんし)をあおっている。これは明らかに矛盾である。


防衛力増強に関する天皇のご発言引用は「政治利用」と批判し、「靖国問題」に関しては「昭和天皇の思いを大事にしたい」と言う。こういうご都合主義的な姿勢を「二重基準(ダブル・スタンダード)」といわねばなりません。

いずれにしても、この「天皇のご発言の政治利用」は国民に影響を与えていることに看過できません。皇室典範改定問題において、ある自民党幹部は、事実を曲げて「女系・女性天皇」は今上陛下のご意思であることを触れ回り、この改定問題を推進してきた事実がありました。

秋篠宮妃殿下のご懐妊を契機にこの改定問題は封印されましたが、今回の「富田メモ」によって、A級戦犯が分祀されるとなれば、我が国にとって重要な禍根を残すこととなりかねません。

日経新聞は「富田メモ」の一部を公開して、「昭和天皇がA戦犯を分祀すべきだといわれてる」かのような主張は昭和天皇ばかりではなく富田長官の意思を踏みにじっています。ことここに及んでは日経は責任をもって「富田メモ」を公開すべきです。
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コメント

「A級戦犯」という言葉、文言が戦後頻繁に出てまいりますが、「A級」という等級表現、文言の根拠はいったい何処にあるのでしょうか?教えてください?根拠がないのなら使うべきでないのでは?

>A級戦犯合祀賛成59%-「天皇の政治利用」は許されない

この表題、A級戦犯「分祀」賛成59%、の間違いじゃね~の?


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…………………………………………………………………………

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…………………………………………………………………………

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……………………………………………………………………………

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……………………………………………………………………………

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………………………………………………………………………………

 

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