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文化シャッター ガレージリモコン セレッキー STX9201 DIYによる電池交換・スイッチ交換修理

正月に実家に帰ると、父親からガレージの電動シャッター用リモコンの電池交換ができないかと相談を受けた。文化シャッターに持ち込んだどころ、このリモコンはかなり古い物のようで、電池交換どころかその場では蓋を開けることすらできなかったらしい。また、これだけ古い物だと、基本的に送受信機セットでの交換になるらしく、7万円くらい掛かるとのこと。ネットで調べて見ると、確かに「STX9201 販売時期 1989年5月~1996年10月/販売終了しました」となっていた。確かに骨董品級だ。

ということで電池交換を行った。と、自宅の道具を使えば難しい話ではないのだが、横着して実家の道具で行ったのが失敗。結論から言えば、スイッチボタンまで交換することになってしまった。


まずは蓋を開けてみる。案の定、ネジは隠しネジになっていた。ピンセットでゴムの栓を抜くと、ネジが見える。これを外す



写真を撮るのを忘れたが、電池を外すには作業効率のためキーパッドを外す必要がある。キーパッドからは4ピンの信号が導電性フィルム経由で出ており、末端は4ピンの金属のリードが導電性フィルムの信号と圧着してあった。実家の道具は20Wと80Wのハンダごてとバネ式のハンダ吸引機。基板には4ピンのリードが半田付けされており、20Wではで外そうと試みるも外れない。80Wにしたところ、熱が回り過ぎて導電性フィルムが速攻で溶解して断線。接続不能なため、結局新規でスイッチを設置することにした。

自宅の電動式ハンダ吸取機であれば、フィルムを溶かさずに簡単に外れただろう。急がば回れである。反省。ちなみに基板上のキーパッドの信号(スルーホール)は、キーパッドのパターンからわかるかもしれないが、左からGND、上ボタン信号、下ボタン信号、停止ボタン信号である。基板内でプルアップされており、それぞれのボタンの信号をGNDに接続すると、押したと認識される。



キーパッドを外して電池を外す。電池は端子が溶接されているタイプのCR2032。Digikey等では見つからなかったので、電池に直接ハンダ付けすることにした。



電池のプラス側にリードをハンダ付け。電池には直接ハンダが乗らないので、実家にたまたまあった板金用のフラックスを使ったところ、ハンダ付けできた。



電池のマイナス側は、溶接してあった端子が半田付けされていたランドに多めにハンダを盛り、ビアとのショート防止と電池固定のため両面テープを貼った。



剥がしたキーパッドの部分にタクトスイッチを接着。ポリウレタン線で配線して基板にハンダ付け。素直にキーパッドが外せていれば、この作業は不要だった。


蓋を閉めた時に、盛ったハンダに電池が圧着されるよう、スポンジを小さく切って電池に貼る。



ネジを締めて完成。実家に送ったところ、動作確認できたとのこと。少々不格好にはなったが、機能的には問題無かったようだ。
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Author:hashiken
基本的に自分で作る、直す、メンテする。東京と安曇野の二重生活。

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