以前、VOLVO S80をDIYで修理する時に、診断ツール、いわゆるスキャンツールとして
OBDKey WLANを購入した。OBDKey WLANはあくまでも車側とのインターフェースであり、実際に車内の情報を取得・表示するのはソフトウェアの役目となる。VOLVOの時に購入したソフトはDev ToasterのRev2というiPhoneで動作するもの。PC用も色々あるが、手軽にエラーコードを見たりログを取るにはiPhoneが使えると便利。
Rev2もZ4に使えるだろうと考えていたが、先日実際に接続してみるとエンジン回転数や速度くらいしか認識できないことが判明した。元々DIY修理時の診断用に購入したので、万が一の時に診断コード等が見ることができないのは不便。
ということで、iPhoneで使える良さげなソフトがないか探してみると、
Palmer Performance Engineering から
DashCommandというソフトがリリースされていた。4300円とちょっと高めだが、買ってみた。
結論から書くと、Z4をきちんと認識しており、O2センサーやエアフロセンサーからの情報、クーラント温度等もしっかり取れているようだ。
OBDKey WLANの接続はZ4のOBD2コネクタへ接続する。場所は運転席の右手足元(右ハンドル仕様)。トランクオープナーの上側にある。私のOBDKey WLANは旧型なので、長いデザイン。足で蹴らないよう、注意が必要。現行機種は半分以下の長さになったようだ。私の旧型でもしっかり認識している。
iPhoneの設定→Wi-FiでOBDKey WLANと接続した後に、DashCommandを起動する。DashCommandが起動されるとOBD2経由でのZ4の状態が反映される。
驚いたことに車体番号(VINコード)もOBD2から取得して自動認識した。Rev2の時はVOLVOもZ4も認識しなかった。ちなみに写真や排気量、車重等は自分で後から入力したもの。
まだ使い込んでないが、画面のスナップショットをいくつか。リアルタイムで情報を出力するメイン画面。エンジン回転数や速度が表示される。下側の3つのバーはタッチすることで表示パラメーターの変更が可能。
エンジン関連のパラメーター表示。同様にタッチすることで表示パラメーターの変更が可能。
データのロギング機能。サンプリングレートが ms オーダーのため、ロギングするパラメーターを増やすと容量が増える。PCへの転送はメールなので、容量が大き過ぎると添付ファイルの容量オーバーで送信できない場合があるので注意が必要。ログデータは専用バイナリ形式。PCに転送後、Windows用(残念ながらMac用は無し)のScanXLと呼ばれるアプリでCSV形式に変換してExcel等に読ませることが可能(ダウンロードは有料と記してあるが、制限付きで無料で使える。制限付きでもログデータの閲覧や変換は可能)。
勿論ダイアグ(診断)機能も搭載されており、もし車両に故障等が発生した場合は、エラー番号が表示されるし消す事もできる。これで万が一故障した場合でも、それを手掛かりにDIY修理できそうだ。
この他、iPhoneが持つ加速度センサー類を使い、車両の傾斜具合を表示させたり、加速、減速や左右のGフォースをビジュルアル化する機能もある。これらの機能は多分自分としては使わないだろうが…
もう少し使い込んだ後、機会があれば詳細にレポートしたい。
theme : BMW
genre : 車・バイク