VOLVO S80 のトランクは電気式である。メカやワイヤーでロックを解除し、トランクリッドをオープンするのではなく、マイクロスイッチと電磁ロックによってオープンする。しかし、電気モノは壊れ易い。というか10年以上も過ぎれば経年劣化で接触不良等が発生しても不思議ではない。
何となく怪しい動きをしていたトランクリッドのオープン用スイッチだが、ついにトランクが開かなくなった。リモコン操作では解除ができるので、トランクリッドのハンドル部のスイッチが原因のようだ。以前、修理工場に見積をもらったら、部品代が約3万円と非常に高い。ボルボ・カーズ・ジャパン儲け過ぎ?
ということで、自分で部品を個人輸入して修理することにした。部品はUSのパーツショップで購入。驚くことに、部品はUSのVOLVOからDHLで直送されてきた。しかもオーダーから2日後に到着。部品は$88、送料は$69。円高のおかげもあり、日本円で約14000円。送料込みでも半額以下である。安い。
さて作業開始。今回はバックモニターのカメラケーブルのルーティングも変更するのでトランクの内装も撤去。留めてあるクリップを外す。
トランクリッドのオープンハンドルはスイッチとナンバープレート照明2個が一緒になっているので照明も外す。
新しいオープンハンドルと照明を装着。
今回オープンハンドルの交換を検討していたら、このオープンハンドルのケーブルのルートからバックモニターカメラのケーブルを内部に入れることができることが判明した。以前はカメラ近辺から内部へ入れるのは不可能と思っていたので、トランクの端から内部へ引き込んでいたので見栄えが悪かった。今回はこのバックモニターカメラのケーブルのルーティングも見直す。
ケーブルのルーティングは、カメラ横にあるナンバープレート照明から引き込む。と言ってもケーブルを入れるスペースが無いので、棒ヤスリでケーブル1本分のスペースを作成。トランクのバックパネルはFRP製なので簡単に削れる。
トランクの内張りを外した部分。オープンハンドルから出ているケーブルの横からカメラのケーブルも出すことができた。
素晴らしい仕上がり。自画自賛。念のため、後でケーブルの隙間はコーキング材で埋めよう。
外したオープンハンドルを分解してみた。案の定、内部はマイクロスイッチ1個。これを交換するのも手だったが、この部品を探すのも面倒そうだ。
これが以前のバックモニターカメラのケーブルルーティング。ナンバー横に引き込むラインもダサいが、縦に走る黒い線は致命的。
今回のケーブルルーティング。標準オプションのような仕上がりに自己満足。
当然オープンハンドルスイッチも完璧に直った。軽く「カチッ」とオープンハンドルに指を当てるだけで「ガショッ!」と見事にトランクオープン。素晴らしい。
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