DA VINCI(ダヴィンチ) 1.0 印刷成功のコツ(プラットフォームへの確実な固定)
3DプリンタのDA VINCI(ダヴィンチ) 1.0を使い始めたが、印刷する時のコツが分かってきた。特にオブジェクト(印刷物)をプラットフォームに固定する方法が難しい。形状によっては、ノズル周辺に絡み付いてグダグダになってしまう。マニュアルにはスティック糊をプラットフォームに塗れと書いてあるが、数回印刷するとプラットフォームは糊で凄い状態になってしまう。プラットフォームに直接塗った場合、1度印刷すると糊が乾燥してしまうので印刷する毎に糊を重ねて塗ってしまうことになり、最後にプラットフォームを拭取るのに非常に手間が掛かる。色々と試行錯誤した上で、以下の方法に辿り着いた。印刷の成功率、メンテナンス共に良い結果になると思う。
■プラットフォーム
プラットフォームに耐熱ポリイミドテープ(幅広タイプ)を張り、その上にマスキングテープ(幅広タイプ)を貼る。印刷時はスティック糊をマスキングテープ上に塗る。
マスキングテープは素材が紙で出来ている。マスキングテープをプラットフォームに直接貼ってスティック糊を塗ると、スティック糊はマスキングテープを浸透し、結局プラットフォームにまで浸みてしまう。その状態でプラットフォームが加熱されるので、マスキングテープの接着剤とスティック糊によってマスキングテープがプラットフォームから剥がれ難くなってしまう。それを防ぐため、プラットフォームにポリイミドテープ(幅広タイプ)を貼り、その上にマスキングテープを貼る。マスキングテープが汚れたらマスキングテープだけ交換。ポリイミドテープもスティック糊で凹凸が出来てしまったらポリイミドテープも張り替え。スティック糊はポリイミドテープによってプラットフォームまで浸みないので、奇麗に剥がせる。ちなみにマスキングテープにスティック糊を塗らずに何度か挑戦したが、オブジェクトがうまく固定できず、やはりスティック糊は必要であった。
■印刷設定
サポート材とラフトは必要。特にアンダーカットが存在するオブジェクトを印刷する場合は、サポート材は必須。サポート材を印刷後に剥がすのは面倒になるが、結果的にはサポート材はあった方が良い結果になる。ラフトも必要。特に底面積の小さいオブジェクトを安定させたり、逆に底面積の大きなオブジェクトの熱による時間経過後の反りを防ぐためにはラフトは効果的。ラフトも印刷後に剥がすのが面倒だが、印刷成功の確率は確かに向上する。私は基本的にはサポート材とラフトは常時ONにして印刷している。
■印刷方法
重要なのはスティック糊を塗るタイミング。ダヴィンチ 1.0の場合、エクストルーダーは210℃、プラットフォームは90℃に到達すると印刷が始まる。大抵の場合はエクストルーダーが先に目標温度に到達し、プラットフォームが後から目標温度に到達する。この温度を本体のLCDを見ながら、プラットフォームの温度が85℃を超えたあたりで本体の扉を開け、素早くスティック糊をプラットフォームに塗る。塗り終わった直後に印刷が始まるくらいがベスト。プラットフォームが暖まる前にスティック糊を塗ってしまうと、印刷する頃には糊がすっかり乾燥してしまい、定着が悪くなる。それからスティック糊の塗る場所はオブジェクトが印刷される場所は勿論、右側のプラットフォームの右手前端から上にかけて直線で15cm程度。この右側の部分が意外に重要。付属の印刷用アプリケーションを使った場合、自動的にテスト印刷用の直線(途中でUターンあり)がプラットフォーム右端に印刷されるように追加される。このテスト印刷で失敗、例えばフィラメントが絡まった状態で印刷が開始されたりすると、ノズル付近にゴミが貯まり、オブジェクトへの印刷にも影響を及ぼす確率が高くなる。それを防ぐためにも、テスト印刷も正常に完了させる必要があるため、この部分にもスティック糊が必要になる。
印刷が始まると、最初にノズルのクリーニングが行われる。ノズルが左右に動き、本体に固定されているゴムべらで漏れていたフィラメントをノズルから落とす仕組みである。しかし、正常にクリーニングできない場合も多い。上記でスティック糊を塗った後、ノズル(プリントヘッド部)が動き始める前に、この漏れていたフィラメントをピンセットで摘んで取り去ると良い。エクストルーダーのノズルを狙い、ピンセットで確実に漏れ出たフィラメントを摘み取ることで、印刷の成功の確率は上がる。
印刷直前にスティック糊を塗ったりピンセットで摘んだりと、なかなか忙しく、且つ、技が必要な作業であるが、これらの方法により、オブジェクトの形状に関係無く印刷失敗する確率は著しく減少した。
■プラットフォーム
プラットフォームに耐熱ポリイミドテープ(幅広タイプ)を張り、その上にマスキングテープ(幅広タイプ)を貼る。印刷時はスティック糊をマスキングテープ上に塗る。
マスキングテープは素材が紙で出来ている。マスキングテープをプラットフォームに直接貼ってスティック糊を塗ると、スティック糊はマスキングテープを浸透し、結局プラットフォームにまで浸みてしまう。その状態でプラットフォームが加熱されるので、マスキングテープの接着剤とスティック糊によってマスキングテープがプラットフォームから剥がれ難くなってしまう。それを防ぐため、プラットフォームにポリイミドテープ(幅広タイプ)を貼り、その上にマスキングテープを貼る。マスキングテープが汚れたらマスキングテープだけ交換。ポリイミドテープもスティック糊で凹凸が出来てしまったらポリイミドテープも張り替え。スティック糊はポリイミドテープによってプラットフォームまで浸みないので、奇麗に剥がせる。ちなみにマスキングテープにスティック糊を塗らずに何度か挑戦したが、オブジェクトがうまく固定できず、やはりスティック糊は必要であった。
■印刷設定
サポート材とラフトは必要。特にアンダーカットが存在するオブジェクトを印刷する場合は、サポート材は必須。サポート材を印刷後に剥がすのは面倒になるが、結果的にはサポート材はあった方が良い結果になる。ラフトも必要。特に底面積の小さいオブジェクトを安定させたり、逆に底面積の大きなオブジェクトの熱による時間経過後の反りを防ぐためにはラフトは効果的。ラフトも印刷後に剥がすのが面倒だが、印刷成功の確率は確かに向上する。私は基本的にはサポート材とラフトは常時ONにして印刷している。
■印刷方法
重要なのはスティック糊を塗るタイミング。ダヴィンチ 1.0の場合、エクストルーダーは210℃、プラットフォームは90℃に到達すると印刷が始まる。大抵の場合はエクストルーダーが先に目標温度に到達し、プラットフォームが後から目標温度に到達する。この温度を本体のLCDを見ながら、プラットフォームの温度が85℃を超えたあたりで本体の扉を開け、素早くスティック糊をプラットフォームに塗る。塗り終わった直後に印刷が始まるくらいがベスト。プラットフォームが暖まる前にスティック糊を塗ってしまうと、印刷する頃には糊がすっかり乾燥してしまい、定着が悪くなる。それからスティック糊の塗る場所はオブジェクトが印刷される場所は勿論、右側のプラットフォームの右手前端から上にかけて直線で15cm程度。この右側の部分が意外に重要。付属の印刷用アプリケーションを使った場合、自動的にテスト印刷用の直線(途中でUターンあり)がプラットフォーム右端に印刷されるように追加される。このテスト印刷で失敗、例えばフィラメントが絡まった状態で印刷が開始されたりすると、ノズル付近にゴミが貯まり、オブジェクトへの印刷にも影響を及ぼす確率が高くなる。それを防ぐためにも、テスト印刷も正常に完了させる必要があるため、この部分にもスティック糊が必要になる。
印刷が始まると、最初にノズルのクリーニングが行われる。ノズルが左右に動き、本体に固定されているゴムべらで漏れていたフィラメントをノズルから落とす仕組みである。しかし、正常にクリーニングできない場合も多い。上記でスティック糊を塗った後、ノズル(プリントヘッド部)が動き始める前に、この漏れていたフィラメントをピンセットで摘んで取り去ると良い。エクストルーダーのノズルを狙い、ピンセットで確実に漏れ出たフィラメントを摘み取ることで、印刷の成功の確率は上がる。
印刷直前にスティック糊を塗ったりピンセットで摘んだりと、なかなか忙しく、且つ、技が必要な作業であるが、これらの方法により、オブジェクトの形状に関係無く印刷失敗する確率は著しく減少した。