先日録画していた Top Gear を見ていたら、ユーロ NCAP(European New Car Assessment Programme、ヨーロッパ新車アセスメントプログラム)の話をしていた。ヨーロッパで実施されている自動車衝突安全テストである。我がZ4のデータはあるのかと思ってサイトを検索したところ、
Z4のデータ があった。
オープンという不利なボディ形状なのでスコアは低いと思ってたが4つ星であった(最高5つ星)。これなら安心できる。動画と静止画も公開されていた。
特に動画が興味深い。時速64Kmで正面の40%部分への正面衝突テストであるが、衝突した瞬間にプリテンショナーシートベルトが「ぎゅっ」と体を締め付け胸へ受ける力を小さくしているのが良くわかる。また、プリテンショナーシートベルトは上に引上げるものだと思っていたら、何と下に引き下げるのであった。知らなかった…
フロント部は衝撃吸収のため激しく損傷するが、オープンにも関わらずキャビンの変形は無し。サイドからの衝突では頭がルーフに当たっているようだが、コメントを読む限りは大した事はないらしい。
オープンカーなので、正直安全面には不安があったが期待以上の結果であった。
VIDEO
リンク先のコメント欄は英文 なので翻訳してみた。エアバッグの記述でノンテザー構造とあるが、ノンテザー構造がどのような物か調査したが分からなかった。また、歩行者保護の記述で、側面、ウイング、バンパーが安全じゃないと書いてあるが、ウイングって何を意味しているのだろう。オプションのリアウイングが付いている訳じゃないし…
■コメント
Z4は非常に優秀な四つ星車です。衝撃後、車内はほんの少しのダメージを受けましたが、運転席側のドアは直線を保ち、概ね無傷でした。テストは最悪の結果をもたらす様に、オープンの状態での正面衝突テストが行われました。同様に側面衝突テストでは、運転者頭部へのダメージをチェックするため、ソフトトップはクローズの状態にしています。車は2座席のため、チャイルドシート無しでテストされています。しかしながら、チャイルドシートは助手席に装着することは可能なので、装着及び使用法に関する要件のチェックがされています。歩行者保護は充分であることが証明されました。
正面衝突
自動安全システムは、運転席及び助手席のためのデュアルステージノンテザー構造のエアバッグに基づいています。運転席及び助手席それぞれには、ロードリミッター付きのベルトプリテンショナーが装備されており、乗員の胸部への力を低く抑えています。衝突の後半では、運転手の頭部がエアバッグの外側に近づき、スクリーンピラーとかすめるような接触をしています。シル周辺のボディ構造の最小限の変形とボディ下部への若干の潜り込みのみが発生した状況から、車体は非常に頑丈であることが分かります。しかしながら、多数の硬い構造物により、運転席側の膝の関節周辺への衝撃は許容範囲を超えてます。
側面衝突
保護システムは、効果的な胸部エアバッグを含め、非常に素晴らしいです。運転手の頭部はルーフレールに接触していますが、不安材料になるほどではありません。
子供乗員
乗車定員が大人2名のため、チャイルドシートの設置場所がありません。助手席にチャイルドシートを設置することは可能です。しかしながら、チャイルドシート設置に関連した唯一の警告文は、簡単に書かれたフロントガラスに貼られた剥がれ易いシールのみでした。
歩行者
保護水準として充分です。ボンネット先端の形状及び高さが歩行者に対して攻撃的でないため、テストはされませんでした。車体上部のいくつかの部分は歩行者を保護します。しかし、側面、ウイング、バンパーは特に安全でないことが判明しました。
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