BUSINESS LAW JOURNAL No.9 12月号
tacさんの企業法務マンサバイバルで見たので購入。こちらの会社は、B to B ビジネスがメインなのだが、B to C ビジネスへの広がりも見せつつあるので、広告に関する法務は関心があるところ。個人的に一番良かったと思ったところについては、tacさんがうまく紹介してくれているので、それをご覧いただきたい。この「広告表示の10のポイント」は端的で分かりやすく整理されていて良いと思った。あと、JAROをうまく活用することで、リスクを減らすというのは、考えたことがなかったので、なるほど、という感じ。
そのほかの記事も個人的には興味深かった。
以下、順不同で特集記事以外で気になった点をメモ。
- ドコモ法務部の紹介で、各業種からの転職者が在籍しているから、それぞれの業種の知見があるというのと、転職者・社内の他の部署からの異動者・新卒のコンビネーションが強みになっているという点は面白いところ。生え抜きと、よその部署/転職組との組み合わせで活力をというのはなるほど、というところ。
- それとは別に、30代後半は留学するにはちょっとシニアという表現は、そうかなあ、と思う。体力的なものを考えると確かに、もう少し若いところ留学したほうが有利だと思うけど、その分、実務的な知見を踏んでから行くことになるわけで、それはそれで、別のメリットがあるような気がする(自分がそういう年代で留学したからそう思うようなドライブが働いていることは否定しないけど)。
- プロダクトクライシスについての記事は、末尾のリストが個人的には有用に思えた。危機対応のための社内マニュアルが必要ということ。
- 取引先所定の定型契約書の修正交渉の話は、ありがちな話だけに、自分も気をつけないと、と思う次第。ただ、社内の交渉担当者が一番の難所になりがちなんだよな、と思う。交渉する余裕がなかったり、法務側で検討する時間が不足したりするので、言うほど簡単ではないと思うけど。あと、転売ビジネスのときは、買う契約と売る契約との突合せは確かに重要。