今日も朝の9時から夜の9時半まで仕事頑張ったわって電車に乗って座ってん。
そしたら向かい側に座ってるハゲのおっさんがカバンから楽譜を取り出した。
その楽譜に書いてる題名が
「あなただけ」
やった。
お、おっさん…
オレはこのたくさんの人が乗った車両でおっさんやったら、だいたい誰でもイケるのにオレだけに向かって、そしてこの世にごまんとある楽譜の中からあなただけと言う題名のものを探し、それをオレが座る場所をあらかじめ計算して電車を乗る時間と場所を決めて向かい側になるように席に座りカバンから取り出して題名をチラっと見せることにより、自分には後にも先にもあなただけですよって言うことを伝えようとしてるおっさんに愕然とした
オレがこの電車に乗って、ここに座って前を見なかったらどうするつもりやったんや!
オレはそんなおっさんがいとしくなった。
おっさんがそういう気持ちやったら、オレもおっさんだけにするわ。
もう数学の答案用紙を白紙で出してきても、責めるのではなく、やり方を知らないだけやから教えてあげるのも、おっさんだけにするわ。
わんこら式教えるのも、おっさん以外受け付けんことにするわ。
結婚式で祝儀を包むんも、おっさんの親族だけにするわ。
おっさんには、オレがいるし、オレにはおっさんがいる。
そんなん、おっさんはあなただけやって言うてるねんから、こっちもそれなりの対応をせなあかんやろ。
オレにはそれに答える義務もあるし、用意もある。
悪いけど、今日からオレはもうおっさんのもんや、
ごめんやけど、もうみんなのわんこらじゃないから。
これからは、おっさんだけのわんこらや。
ちょっと今から、おっさんとマツモトキヨシに行ってくるから。
もうオレ帰ってこうへんから、
最後にこれだけは言わせてくれ。
今日、夜10時に、電車で、おっさんに出会えなかったら、僕らはいつまでも、見知らぬ二人やった。
おっさん
- 関連記事
-
テーマ:日記というか、雑記というか… - ジャンル:日記
|