わんこら日記人のプライベートを覗かないでください

人のプライベートを覗かないでください

今日は駅について電車降りてん。

その時横に長い棒とかチャンチャンコ着て県道の防具を下半身に装着してる人が歩いてて、オレたまたまエスカレーターでその人の後ろになってん。

なんか、そのチャンチャンコ着たおっさんは防具とか長い棒とかうっとうしいのか、たまに
もぉ～って動きよって、
ぶほー！！
って棒が襲いかかってくるねん。

それをオレは
ひゅん、ひゅん
って右に左に回避しながらエスカレーターに乗った。

エスカレーターあがったとこで、チャンチャンコと一緒に並んで歩いてん。

なんか、そんなんあるやん。
全然知らん人と言葉は交わさんねんけど、なんか一緒に並んで歩かなあかんルールが出来てしまってるみたいな。

それで一緒に改札口に切符を入れてん。
そしたら、改札口を通り過ぎるってとこで
ピンポーン！
ってチャンチャンコだけ、改札口が閉まって
ぶほー！！
ってなっとった。

どうやら、チャンチャンコとはここまでのようやな。
オレは改札口を抜けられる。
チャンチャンコは改札口を抜けられんかった。
それだけの話や。
そう、それだけの話なんや。
世の中にはな、友達と一緒に大学行きたてくも片方だけ受かって片方だけ落ちる時があるんや。
それで片方はエリートへ、片方は一生平社員とか残酷にも道がわかれるんや。
オレはこの改札口を抜けて、世界を目指す。
チャンチャンコは、自動清算機で足りなかった分のお金を払うためにコンビニでバイトする。
それだけの話や。
チャンチャンコのぶんもオレは頑張る。
チャンチャンコも10年後に
「新聞でおまえのことが載ってると、自分もあの時の夢を追いかけられている気がする」
と手紙を送ってくれ。

そうやって、オレはチャンチャンコと別れをつげて、はよ大学行こうとした。

少し歩いて後ろ見ると、チャンチャンコはまだ改札口のとこで
もぉ～！
って詰まってもがいてるねん。

みにくい…

チャンチャンコ現実をみろ！
おまえは、改札口を通れなかった男や。
それが現実や。
確かにまだ挫折とか味わったことなくて、認めることが出来へんのかもしれへん。
その気持ちはわかる。
でもな、改札口を通れなくても、チャンチャンコの親はチャンチャンコの親で、チャンチャンコの友達はチャンチャンコの友達で、チャンチャンコの先生はチャンチャンコの先生なんや。
何もチャンチャンコが改札口を通れなかったからってみんな離れていくわけちゃうねん。
まあよかったやん。
これで自分の実力がわかったやろ。

…

あれ、なんでオレ涙が出てくるんやろ。
あかん、チャンチャンコ！
オレはおまえをやっぱり見捨てられへん。
一緒にコンビニでバイトしようや！
おまえと一緒じゃなかったら、世界を目指して有名になっても意味ないやろ！！

そうやって、もっかい210円で切符を買って改札口を通って中に入った。
そしたらチャンチャンコは持ってたピンクの定期をしまって、別の緑の定期を出して普通に改札口を通って出ていった。

京都大学の学生生活

おっさん

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【2007/11/23 06:33】 | 京都大学、京大 | TRACKBACK(0)

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