2024/12/02
みちばたの花 170
散歩の途中で見かけるさまざまな植物。立ち止まって見ると、味わい深いものがあります。
普段は見過ごしがちな植物でも、しばし立ち止まって眺めるのも乙なものです。
松(マツ)
4月12日撮影
マツというのはマツ科マツ属の植物を総称していて、日本にはアカマツ、リュウキュウマツ、ゴヨウマツ、ハイマツ、クロマツ、チョウセンゴヨウの6種が自生しています。
マツは枝づくりと樹形を管理していくと、風格のある庭木となります。
4月12日撮影
マツの花は雌雄同株で雄花は細長い袋状の花が多数集まって出来ています。
枝を少し揺らしてみたら、花粉が煙のように噴出しました。
4月18日撮影
雌花は枝の先端に2~3個程度つきます。初めから松ぼっくりを超小型にしたような形をしています。
6月15日撮影
受粉して2ヶ月ほど経つと雌花は緑色になります。松ぼっくりの赤ちゃんの誕生です。
松ぼっくりになるまで、まるまる2年かかります。
松ぼっくりになるまで2年も「待つ」必要があることから、マツといわれるようなったのかもしれません。
日本では松は古くから神聖な木と考えられていて、神様が天からマツの木に降りてくることを待つ(マツ)ことからマツになったといわれています。
子どもの頃、
松の木ばかりが まつじゃない
で始まる「松の木小唄」という歌謡曲がヒットしたことがあります。
艶っぽいお座敷ソングでしたが、コミカルな歌詞が子どもに受けて、よく歌ったものです。
歌詞の中に、
あなた待つのも まつのうち
というのがあり、ずっと単なるダジャレだと思っていましたが、この項を書くために調べてみたら「松」という名の由来は「待つ」から来たものだとわかり、驚きでした。
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