みちばたの花 170

散歩の途中で見かけるさまざまな植物。
立ち止まって見ると、味わい深いものがあります。
普段は見過ごしがちな植物でも、しばし立ち止まって眺めるのも乙なものです。



松(マツ)

松0412雌花
                 4月12日撮影


マツというのはマツ科マツ属の植物を総称していて、日本にはアカマツ、リュウキュウマツ、ゴヨウマツ、ハイマツ、クロマツ、チョウセンゴヨウの6種が自生しています。

マツは枝づくりと樹形を管理していくと、風格のある庭木となります。

松0412雄花
                 4月12日撮影


マツの花は雌雄同株で雄花は細長い袋状の花が多数集まって出来ています。
枝を少し揺らしてみたら、花粉が煙のように噴出しました。

松0418雌花先端
                 4月18日撮影

雌花は枝の先端に2~3個程度つきます。初めから松ぼっくりを超小型にしたような形をしています。


松0615雌花先端
                 6月15日撮影


受粉して2ヶ月ほど経つと雌花は緑色になります。松ぼっくりの赤ちゃんの誕生です。
松ぼっくりになるまで、まるまる2年かかります。
松ぼっくりになるまで2年も「待つ」必要があることから、マツといわれるようなったのかもしれません。

日本では松は古くから神聖な木と考えられていて、神様が天からマツの木に降りてくることを待つ(マツ)ことからマツになったといわれています。


子どもの頃、

     松の木ばかりが まつじゃない

で始まる「松の木小唄」という歌謡曲がヒットしたことがあります。
艶っぽいお座敷ソングでしたが、コミカルな歌詞が子どもに受けて、よく歌ったものです。
歌詞の中に、

     あなた待つのも まつのうち

というのがあり、ずっと単なるダジャレだと思っていましたが、この項を書くために調べてみたら「松」という名の由来は「待つ」から来たものだとわかり、驚きでした。

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Author:blogst66
 教職在職中に木村秋則氏の「奇跡のリンゴ」を読んで感銘を受け、無農薬農法に関心を持ち、200冊以上の農業書を読み漁りました。本を読んで農業の知識が深まるにつれ、自分でも農業をやってみたくなり、一年早く教職を退き就農しました。(2013年)
 農業は8年間続けることができましたが、持病の腰痛の悪化により、農業活動を継続することが難しくなり、一線から退きました。(2021年)
 一昨年から趣味として「個別株投資」を始め、ブログの中身も投資に関することが増えてきました。投資はまだわからないことが多く、初心者が陥りやすい失敗例などを発信しながら経験を積み上げていこうと思っています。(2022年)
 2年半続けた個別株投資に限界が見えてきました。しばらく個別株投資に距離を置きます。(2023年6月)
 植物の写真集「みちばたの花」をはじめました。過去に散歩の途中で撮った植物の写真の中から、毎日ひとつずつ紹介します。(2023年6月)

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