2024/12/01
みちばたの花 169
散歩の途中で見かけるさまざまな植物。立ち止まって見ると、味わい深いものがあります。
普段は見過ごしがちな植物でも、しばし立ち止まって眺めるのも乙なものです。
南天(ナンテン)
6月22日撮影
ナンテンはメギ科ナンテン属の常緑低木で、一属一種の植物です。
中国原産で日本には江戸期以前に伝わりました。南天竺(なんてんじく)から伝わったので南天となりました。
初夏に花をつけ円錐花序を上に伸ばし、6弁の白い花を多数つけます。
南天の 実になる花と 思はれず 正岡子規
8月7日撮影
夏に実をつけますが、地味な色をしていてさほど目立ちません。
12月25日撮影
冬にはあざやかに発色するので、庭木としてよく植えられます。
実にはドメスチン、イソコリジンが含まれ、咳止め薬として利用されます。
私も市販されている「南天のど飴」のお世話になることがあります。冬場にのどがガラガラしてきたときは医者に行く前に「南天のど飴」で治療を試みることにしています。結構効きますよ。
花言葉は、ナンテンを「難転」すなわち「難を転ずる」とみて、「福をなす」です。
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