最先端研究開発支援プログラムの金額がさらに減ったらしいね
減額による影響はどうなるやら。
2009年10月16日 最先端研究プログラムさらに500億円減額@サイエンスポータル編集ニュース
>菅直人・科学技術政策担当相は16日の閣議後記者会見で、当初、2,700億円とされていた最先端研究開発支援プログラムについて、先週明らかにしていた700億円の削減額をさらに500億円上積みし、1,200億円削減することを明らかにした。補正予算の削減額は今朝の閣議で決まった。
1000億円は30件で分けて、若手に配分するというのが500億円になったそうだ。
屋台のたたき売りじゃないのだから、簡単に半分にしないでもらいたいが、
1000億の方も順調にはいかなそうだ。
>このプログラムでは、金額が非常に大きいため、他の競争的資金を受けることができない専従義務が科せられているが、金額が大幅に減ったことでルールの改正などが検討されている。
この辺の議論は、実は、議事録を読むと面白い。
第2回会議では、名前を伏せながら議論が公開されている。
>【A構成員】
今後政権が変わるであろう状況での本プログラムの今後の道行きについて、政治的な環境変化が研究者に影響を与えることが心配。
【B構成員】
この会議の第1回目で選定プロセスには合意したが、過密なスケジュールであったと感じている。支援会議でも選定についての議論をもう少し行えれば良かった。政治的な問題をここで議論しても仕方がないが、新政権からも了解があったほうが好ましいとは思う。
【C構成員】
プロジェクトは今後も是非進めていただきたい。支援会議の役割は政治的なこととは関係なく、決められたスケジュールに沿って粛々と30課題を決めることだと考えている。
【D構成員】
政権が変わったのでこれまでの作業は無効とすると研究者は失望する。このプロジェクトで大きなことが出来るという夢を持った方も多い。研究者のモチベーションを考えたほうがいい。
まあ、当然懸念しますよね。
でもやった方がいいと判断したわけだ。
第3回会議では、研究費の一本化に関する議論も出てくる。
資金も2700億円でも足りなかったらしい。
>【野田座長代理】
実は現状では上から20番目ぐらいで2,700億円を使い切るような費用計上がされている。これを今度ワーキングチームで絞り込んでいただく。2,700億円の枠が前提であるとするならば、今のところでも30はきついので、いずれにせよ精査する必要がある。
みんな、いくら要求したんだろう。
>【松井構成員】
今の話に関係するが、中心研究者のプロポーザルの中でエフォートをパーセンテージにするということを書くところがあったが、皆さんほとんど科研費と同じで、何十%という感じであり、このプログラムに100%、全身全霊を傾けてやるという書き方にはなっていなかった。それにてついてはワーキングチームで何か議論があったのか。
このエフォートというのは、研究者以外には馴染みがない仕組みだけど、
資金を申請するときに、自分はどの仕事にどれくらい注力しているというのを%で表して、
それが100を超えると新しい予算が取れないという仕組みになっている。
予算が集中するのを避ける仕組みと言われているが、本当にそうなっているかは怪しい。
抜け道がいくらでもありそうだからだ。
逆に、このエフォートに縛られて、資金が取れない研究者もいるだろう。
研究室に与える資金と、研究者個人に与える資金がごっちゃになっている気がする。
その辺の議論も、この最先端研究開発支援プログラムでは見所だったわけだけど、
金額が減ったから、その辺も見直しというのでは、腰砕けではないか。
本当に実行されるのかどうか、だんだん気になってきた。
2009年10月16日 最先端研究プログラムさらに500億円減額@サイエンスポータル編集ニュース
>菅直人・科学技術政策担当相は16日の閣議後記者会見で、当初、2,700億円とされていた最先端研究開発支援プログラムについて、先週明らかにしていた700億円の削減額をさらに500億円上積みし、1,200億円削減することを明らかにした。補正予算の削減額は今朝の閣議で決まった。
1000億円は30件で分けて、若手に配分するというのが500億円になったそうだ。
屋台のたたき売りじゃないのだから、簡単に半分にしないでもらいたいが、
1000億の方も順調にはいかなそうだ。
>このプログラムでは、金額が非常に大きいため、他の競争的資金を受けることができない専従義務が科せられているが、金額が大幅に減ったことでルールの改正などが検討されている。
この辺の議論は、実は、議事録を読むと面白い。
第2回会議では、名前を伏せながら議論が公開されている。
>【A構成員】
今後政権が変わるであろう状況での本プログラムの今後の道行きについて、政治的な環境変化が研究者に影響を与えることが心配。
【B構成員】
この会議の第1回目で選定プロセスには合意したが、過密なスケジュールであったと感じている。支援会議でも選定についての議論をもう少し行えれば良かった。政治的な問題をここで議論しても仕方がないが、新政権からも了解があったほうが好ましいとは思う。
【C構成員】
プロジェクトは今後も是非進めていただきたい。支援会議の役割は政治的なこととは関係なく、決められたスケジュールに沿って粛々と30課題を決めることだと考えている。
【D構成員】
政権が変わったのでこれまでの作業は無効とすると研究者は失望する。このプロジェクトで大きなことが出来るという夢を持った方も多い。研究者のモチベーションを考えたほうがいい。
まあ、当然懸念しますよね。
でもやった方がいいと判断したわけだ。
第3回会議では、研究費の一本化に関する議論も出てくる。
資金も2700億円でも足りなかったらしい。
>【野田座長代理】
実は現状では上から20番目ぐらいで2,700億円を使い切るような費用計上がされている。これを今度ワーキングチームで絞り込んでいただく。2,700億円の枠が前提であるとするならば、今のところでも30はきついので、いずれにせよ精査する必要がある。
みんな、いくら要求したんだろう。
>【松井構成員】
今の話に関係するが、中心研究者のプロポーザルの中でエフォートをパーセンテージにするということを書くところがあったが、皆さんほとんど科研費と同じで、何十%という感じであり、このプログラムに100%、全身全霊を傾けてやるという書き方にはなっていなかった。それにてついてはワーキングチームで何か議論があったのか。
このエフォートというのは、研究者以外には馴染みがない仕組みだけど、
資金を申請するときに、自分はどの仕事にどれくらい注力しているというのを%で表して、
それが100を超えると新しい予算が取れないという仕組みになっている。
予算が集中するのを避ける仕組みと言われているが、本当にそうなっているかは怪しい。
抜け道がいくらでもありそうだからだ。
逆に、このエフォートに縛られて、資金が取れない研究者もいるだろう。
研究室に与える資金と、研究者個人に与える資金がごっちゃになっている気がする。
その辺の議論も、この最先端研究開発支援プログラムでは見所だったわけだけど、
金額が減ったから、その辺も見直しというのでは、腰砕けではないか。
本当に実行されるのかどうか、だんだん気になってきた。
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