民主党の回し者ではないのだけど、
あまりみんながけなすと、つい誉めたくなるのがあまのじゃくな私の体質。
一般会計概算要求が出ただけでもう民主党に幻滅するのは早くないですか?というエントリを書いたらば、ツイッター方面で評判が良く、
中でも、干場社長に誉めていただいたのがきっかけか、多くの方に見ていただいたようだ。
もちろん、
弾さんのエントリがすばらしいからと言うのが大きいだろうけど。
それにしても思うのは、
民主党のやり方を、自民党時代と同じような展開、同じようなスピード感で見るから
イライラもするし、疑いもするのではないだろうか。
民主党は必死に、民主党のやり方を模索しているのだと思う。
すでに役人に取り込まれた論も多い。
長妻さんが慣れない役人の講義でへろへろだという話は、あちこちから聞く。
そりゃそうでしょう。
これまでの大臣と違って、彼は必死に聞かざるを得ないもの。
いい加減な勉強では役人に勝てるわけがない。
しかも、長妻さんは記者出身で自分で学ぶことに慣れているはずだけど、
役人はかわりばんこに大量の資料とともにやってくるらしいからね。
一人で相手していたら、大変でしょう。
でも、この勉強があとで長妻さんの大局観につながるのではないかと思う。
そう期待したいし、概算要求でもマニフェストを守ることを考えて名簿のチェックに予算要求したのだろう。
こうした、マニフェストを守るための行動を早くも「硬直化」だと批判する声もある。
石原晋太郎都知事とか。
でも、その選挙終わったらマニフェストよりも柔軟な姿勢というのは自民党的じゃありませんか?
ライフネット生命 出口治明社長 特別寄稿
「政権交代で『政治の見える化』は期待できるか」@ダイヤモンドオンライン>民主党政権が誕生して、1カ月が経過した。一般に、新政権発足後100日間はハネムーン期間と言われているので、拙速な評価は差し控えたいが、政権が「変わる」ということが政治にどれだけのダイナミズムをもたらすかということについては、既に市民が十分実感したのではないかと思われる。ネット専業のライフネット生命を起業した出口社長は、
世の中「拙速な評価」ばかりの中で、3つのことに注目しているという。
見出しだけを抜き出すと以下の3つ。
「言葉の重要性」を根本に据える民主党の意気込み
記者クラブのオープン化によって政治言論は近代化・合理化へ
政策プロセスの透明化こそ民主政治の根幹
そして最後にこうまとめる
>よく考えて見れば、マニフェストの遵守も記者クラブのオープン化も審議会等の見直しも、すべては、言葉で政治を語り、議論を尽くし、そして、政策決定のプロセスを誰にでも見えるような形で行うという民主政治の根本に戻ろうとする壮大な挑戦の一環であるようにも思われる。これもまた、戦後初めての政権交代という高揚感の中で生じた一時的な楽観論の類に過ぎないのだろうか。ここに共感した。
以前から、このブログでも「政治における言葉の重要性」が増したことを書いてきたけど、
小泉政権以外の自民党政権は、そこを「腹芸」で押し切ってきた感がある。
言葉足らずで解散した(バカヤロー解散)政治家の孫だからか、
麻生さんはそこが決定的に欠けていた。
今朝も橋本五郎さんが麻生さんと畑山さんの違いで、この言葉の丁寧さを語っていた。
記者クラブの解放という点では、公約違反と怒っていた上杉隆氏が一緒に行くらしい。
【外遊同行】 記者クラブ開放か? 【岡田外相】@東京脱力SPORTS & RESORTS(試作版) ~ゴルフとスパと、時々、永田町>岡田外相、フリージャーナリストの海外同行も検討 岡田外相、フリージャーナリストの海外同行も検討@産経ニュース> 岡田克也外相は16日午後の記者会見で、外相が海外訪問する際に同行する記者団に関し、今後はフリージャーナリストらも含めることを検討していく考えを示した。フリージャーナリストの上杉隆氏が、雑誌やインターネットに定期的に記事を提供しているフリージャーナリストにも同行取材を認めるかどうか質問したのに対して答えた。
岡田氏は「(同行が)あまり増えすぎて困ることもあるかもしれないが、広く声をかけるというのがあってもいいかもしれない」と述べ、今後の検討課題としていく意向を表明した。マニフェストを掲げて選挙に臨んで、そこで買ったのだから、
まずはその実現を考えるのは当然ではないのだろうか?
ただ、すぐ実現できないこともあるだろうし、実現のために摩擦も起きる。
そこを、実現しなかったと言っては騒ぎ、実現にとらわれすぎては硬直化すると言って質す。
マスコミとは本当に度し難い物である。
今はマニフェストの実現と、自民党政治からの脱却を大きな方向性として、
それを見守り、誰が逆らっているのか、誰がゆがめようとしているのかを見守る時期ではないのか。
単純な官僚悪玉論も、官僚に手玉に取られている論も物語としてはお粗末だ。
民主党は、この国の物語を愚直に紡いで欲しい。