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トランプ次期政権

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拡大する「米国第一」 トランプ氏の少数派取り込みは本物か

両親がパキスタン出身でイスラム教徒の共和党員、アサド・ムジタバさん=米東部ニュージャージー州パサイク郡で2024年11月13日、松井聡撮影
両親がパキスタン出身でイスラム教徒の共和党員、アサド・ムジタバさん=米東部ニュージャージー州パサイク郡で2024年11月13日、松井聡撮影

 11月5日投開票の米大統領選では、共和党のトランプ次期大統領が激戦の7州を制するなどして圧勝した。その背景にはトランプ氏個人の人気にとどまらず、共和、民主両党の支持基盤に起きているある変化があった。

多様化する候補

 11月中旬、東部ニュージャージー州パサイク郡を訪ねた。人口50万人ほどのうち、ヒスパニック(中南米系)が約45%、黒人が約15%を占める「多様性」が特徴の地域だ。これまで民主党の牙城だったが、今回の選挙ではトランプ氏が民主党のハリス副大統領に3ポイント差で競り勝った。

 「この郡でトランプ氏が勝ったのは偶然ではない。面白いものを見せますよ」。大統領選と同時に実施されたパサイク郡委員会の委員選に共和党から出馬した医師のアサド・ムジタバさん(39)は、自身の診療所の一室でそう言って、おもむろにパソコンの電源を入れた。

 画面に現れたのは郡に関連する今回の選挙の候補者一覧だった。「ある党の候補者はヒスパニック、イスラム教徒、外国出身の移民、性的少数者。もう一方は白人が3人で、黒人が1人。どちらが民主党か共和党なのかは一目瞭然でしょ?」。ムジタバさんはいたずらっぽい笑みを浮かべ、こう続けた。

 「実は前者が…

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