政治家などの寄稿
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住まいの貧困と家賃の上昇 「今夜泊まるところがない」
2025/5/13 05:30政治プレミア 2749文字6月13日に告示、6月22日に投開票される東京都議選まで、残り約1カ月となった。 今年4月には、石丸伸二氏が立ち上げ、党としての政策を示さないことを明言している地域政党「再生の道」が候補者の選定を公開面接でおこなったことがSNSで話題となった。昨年の都知事選の混乱を踏まえ、選挙ポスターに品位保持を
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死と涙 「デス活」「涙活」 みな話したい、泣きたい
2025/5/12 05:30政治プレミア 1368文字死から目を背けるだけでよいのか。見知らぬ人同士が死について語りあう「デス活」をしている、公認心理師の吉田英史さんに聞きました。【聞き手・須藤孝】 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇涙活 ――「涙活(るいかつ)」もされています。 ◆涙を流すと楽になりますと言って、いろいろな場所でいろいろな人を泣かせる活動をしていま
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訪問介護 ヘルパーは「なんでもやってくれる」家政婦さんなのか
2025/5/8 05:30政治プレミア 1536文字介護を受けながら生活することを支援するヘルパーとはどんな仕事なのでしょうか。日本ホームヘルパー協会東京都支部会長の黒澤加代子さんに聞きました。【聞き手・須藤孝】 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇家政婦さん? ――ヘルパーは家政婦なのでしょうか。 ◆介護保険が導入された25年前の訪問介護の売り文句が良くなかったの
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死について話す「デス活」 なにが起きるか
2025/5/7 05:30政治プレミア 1199文字死から目を背けるだけでよいのか。見知らぬ人同士が死について語りあう「デス活」をしている、公認心理師の吉田英史さんに聞きました。【聞き手・須藤孝】 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇「世界に色がついた」 ――他人と死について話す機会など、あまりありません。 ◆「デス活」に参加する人は、身近な人を亡くしたばかりである
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男女雇用機会均等法40年の歩みとこれから
2025/4/23 05:30政治プレミア 2280文字今年は男女雇用機会均等法の制定から40年の節目を迎えた。1985年に成立し、86年に施行されたこの法律は、日本における男女平等の社会を実現するための重要な一歩だった。戦後80年の中間点で、この法律が制定された。 戦後の経済成長とともに女性の社会進出は進んでいたが、実際の雇用の場面では性別による差別
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外国人嫌悪 アジア蔑視と日本
2025/4/21 05:30政治プレミア 1956文字外国人が嫌いと言うならば、日本人とはなんなのでしょうか。マルクス研究者で神奈川大学名誉教授の的場昭弘さんに聞きました。【聞き手・須藤孝】 ◇ ◇ ◇ ◇ ――日本、日本人とはなんでしょう。 ◆我々が日本人だと考える存在は、ただ日本にいるというだけではありません。日本という国に帰属し、日本語を話し、
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「助けてください」と言えない 命を絶つこども
2025/4/16 05:30政治プレミア 1702文字命を絶つこどもが増えています。家族社会学者で、ノートルダム清心女子大教授の山下美紀さんに聞きました。【聞き手・須藤孝】 ◇ ◇ ◇ ――こどもはどこに逃げればいいのでしょうか。 ◆SNSは逃げ場になるといわれることがありますが、SNSにはずっと誰かに見られている感じがあります。それもつらいことです
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公平で効率的な物価対策とは
2025/4/15 05:30政治プレミア 2324文字石破茂首相は、トランプ米大統領の関税引き上げと食料品などを中心とした物価高を受けて経済対策を講じている。ここでは国民生活への影響を緩和するためとして、すべての国民に5万円の現金を一律に給付する案が報じられた。野党も高所得層ほど恩恵のある消費税減税を唱えており、夏の参院選を控えて、与野党ともポピュリ
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生活保護行政 桐生市の「水際作戦」と組織的不正
2025/4/14 05:30政治プレミア 2762文字「生活が苦しく、お金もなかったが、追い返された」(市民) 「保護を受けようとしたとき、子どもを児童相談所に預けることになると言われたが、児童相談所にその話をすると桐生市役所がおかしいと言っていた」(市民) 「精神障害の方の申請に同行したが、相談支援専門員である私に対し、ケースワーカーが『適当な仕事
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トランプ大統領の不法な関税引き上げ 日本はどうするべきか
2025/4/9 05:30政治プレミア 2414文字トランプ米大統領の高関税政策は経済的合理性に基づくものではない。 米国の貿易赤字は2024年に約1兆2000億ドルに達しているが、急に増えたわけではなく、1970年代以降一貫して増え続けてきている。トランプ大統領は米国の雇用を増やすために、高関税をかけ、国内の製造を活発化させると主張するが、米国の
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こどもへの重圧と家族への過大な信仰 命を絶つこども
2025/4/8 05:30政治プレミア 1649文字命を絶つこどもが増えています。家族社会学者で、ノートルダム清心女子大教授の山下美紀さんに聞きました。【聞き手・須藤孝】 ◇ ◇ ◇ ◇ ――いわゆる普通の家庭でもこどもにとって重荷になることもあります。 ◆家族の難しさは、多くの人が自分が経験した家族が当たり前だと思っていることです。家族はみな同じ
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死にカジュアルに向き合う 「デス活」
2025/4/7 05:30政治プレミア 1386文字死から目を背けるだけでよいのか。見知らぬ人同士が死について語りあう「デス活」をしている、公認心理師の吉田英史さんに聞きました。【聞き手・須藤孝】 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇死を意識する ――死についてのタブー感があります。 ◆死を受け入れられないのは自然な感情です。ふだん生きていくうえで、死のことを考える
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大人はどうすべきか 命を絶つこども
2025/4/2 05:30政治プレミア 2275文字命を絶つこどもが増えています。認定NPO法人キッズドア理事長の渡辺由美子さんに聞きました。【聞き手・須藤孝】 ◇ ◇ ◇ ◇ ――私たちはどうすべきでしょうか。 ◆大人がこどものために努力している姿を見せればこどもにはわかります。 私たちは医者や看護師、薬剤師など医療関係を目指す学習支援のコースを
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「家族と学校」のほかに行き場がない 命を絶つこども
2025/4/1 05:30政治プレミア 2065文字命を絶つこどもが増えています。家族社会学者で、ノートルダム清心女子大教授の山下美紀さんに聞きました。【聞き手・須藤孝】 ◇ ◇ ◇ ◇ ――命を絶つこどもが増えています。 ◆社会が課題を抱えていることの表れだと思います。 今のこどもは、SNSなどで他人の姿が見えてしまうために、常に自分と他人を比べ
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「ありのまま」「同じでなくていい」 命を絶つこども
2025/3/31 05:30政治プレミア 2018文字命を絶つこどもが増えています。認定NPO法人キッズドア理事長の渡辺由美子さんに聞きました。【聞き手・須藤孝】 ◇ ◇ ◇ ◇ ――家庭がなんとかすべきだという考え方も根強くあります。 ◆家庭だけではどうしようもないことがあります。 こどもに変わったことがあっても、非正規だと仕事を休むとそれだけ収入
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高額療養費負担上限額引き上げの議論といま必要な医療費の「合理化」
2025/3/25 05:30政治プレミア 3323文字石破茂首相が提起した高額療養費制度の負担上限額の引き上げは、二転三転した後に見送られた。いずれ再燃する可能性もあり、今後とも膨張する保険診療費について考えるためのひとつの契機となろう。 この制度は、高額な医療費の患者負担を軽減する仕組みである。例えば、月1000万円の医療費なら1割の自己負担でも1
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3月は「自殺対策強化月間」 深刻な日本の状況
2025/3/19 05:30政治プレミア 2504文字◇3月に増加 日本では、3月に自殺者数が増加する傾向が指摘されている。 これは3月が日本の会計年度および学年度の終了時期であり、企業の決算や人事異動、学校の卒業・入学など生活環境に大きな変化が集中する時期であることが一因と考えられている。 加えて、3月から4月にかけては、季節も冬から春へと変化し、
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死は怖いことか 現実の死と「不死の妄想」
2025/3/17 05:30政治プレミア 1162文字死は我々にとってどういうものなのか。独協医科大学埼玉医療センターこころの診療科教授の井原裕さんに聞きました。【聞き手・須藤孝】 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇死ぬ時は一人 ――死は怖いものですか? ◆年を重ねると、自分が死ぬことが実感としてわかってきます。親が死に、恩師が死に、友だちも死に、となれば次は自分と
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「自由世界の指導者」を放棄した米国 対米関係を見直す時が来た
2025/3/12 05:30政治プレミア 3075文字現在の米国は同盟国として協働していきたいと思う国ではない。 近年の米国の孤立主義的な振る舞いがトランプ政権特有であるなら、4年過ぎれば違う政権になるので、次の政権に期待すべきだという議論も成り立つだろう。しかし今日の米国はトランプイズムというべき特性もさることながら、国内の分断は脈々と続き、国内志
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「苦しむ学生の声を聴く!」 高等教育無償化と学費値上げ
2025/3/11 05:30政治プレミア 2853文字「家庭の経済状況に関わらず、大学・高専などへの進学を希望する全ての若者が、自らの夢を実現できる社会にするために、高等教育の無償化を大胆に進めます」 昨年10月の衆院選において自民党が掲げた政権公約には、「生まれてきた子供たちが、それぞれの夢や希望をかなえられるよう、質の高い学びの機会を確保すること
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