親の心子知らず-独立を決めた時の私(平成14年1月)
平成14年1月。事務所の先生から「不景気だから、独立の予定は遅らせて」と言われた時に、「いえ、もう独立したいんです」と言いました。
『親の心子知らず』というのは、まさにこのことで、100%私のことを心配して言って下さった言葉に、即座に切り返しました。
先に独立した先輩の事務所は、見させてもらっていました。「これだけの仕事が動いてるねん」と件数を見せてもらって、有志の無料相談会に参加させてもらうと、たくさんの相談者が来られていました。
確かに、古い世代では「司法書士業は、景気と密接につながっていた」のかもしれませんが、「自分もやってみたい」。「景気は関係ないんじゃないか」と思っていました。なので、「事務所を出たい」と言う機会はないかと、ずっと考えていたものの、なかなか言えませんでした。
当時の自分の経験から、平成22年12月に私の事務所から独立した森髙司法書士には、オープンに話してもらうようにしていました。
「下積みの経験がない人に、上積みの仕事はできない」と『伝説の外資トップが説く働き方の教科書(新将命著)』に書かれていましたが、こういう部分を切り取っても、まさにそのとおりです。
しかし、その後、スタッフの数以上に「辞めます」と言われてきた私は、スタッフへの配慮が足りないことを、後で気付くことになります。それと、立場変わって、「辞めます」と言われた側の気持ちも、知ることになります。
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