「挨拶回り」や「飛び込み営業」は必要なのか【事務所運営】
土曜日の連載、過去を振り返る話。時計の針を少し戻して、平成14年7月。4年と9か月の勤務経験を経た私は、三国ヶ丘駅前のワンルームマンションで、独立開業しました。
『開業の案内』を郵送したところ、「ちょうどよかった」と抹消の依頼がありました。7月1日に申請した商業登記があったので、「やることなし」状態ではなかったものの、「経費をどうやって賄うか」という、マイナスの思考しかありませんでした。
先輩から回してもらえた仕事。それと、月1回、有志で開催していた無料相談会から、仕事は少しずつ入ってきました。
JCからのお誘いもありました。集会に参加はしてみましたが、面倒くさいなという記憶しかありません。
メインは、ホームページ経由のお仕事です。「金融機関や不動産業者には近付くまい」と決めていました。
大学の会報で取材してくれた時の記事によると、「7月から11月まで14件の相談があった」と書かれています。債務整理を扱う司法書士、ホームページを持つ司法書士がまだ少数派だった時代で、見えないところで、追い風は吹いていました。
多くの人が、仕事を得るために、最初は「いろんなところに顔を出す」とか、「飛び込みでの挨拶回り」と書かれています。今の私が開業前の状態だったら、「そんなことしたくない」と絶望するでしょう。でも、嫌なお付き合い、営業回りみたいなことはせずに、あれから22年が経過。今に至っています。
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