「法律事務所をつくる!」(弁護士近藤早利著)
「法律事務所をつくる!(スピリット&マネジメント編)」が出版されたのが、平成13年10月。
平成14年1月に独立を決めた私は、この本を何度も読んで、支えにしていました。書かれているのは、弁護士の共同事務所を作る話なので、ひとりで事務所をやっていこうとしていた私とは、次元が違い過ぎるのですが。
だから、今読んでも、ものすごくいいことが、書かれています。
ずっと頭に残っているのが「雇用を創出してこそ、経営の醍醐味」というフレーズ。
正確には、経費節減が安定経営に資するという考えには与しません、という話の後に「雇用を維持・創出してこそ企業経営の醍醐味でしょうに(本書の表現のまま)」と続きます。
私自身、当時は人を雇用することは、予定していませんでした。「ノリと弾みとタイミング」で、2人で事務所を始めることになったものの、「2か月だけ手伝って。後はひとりでやる」と言っていました。
大きくするのは、簡単。小さくするのは、難しい。
だから、悲観的に。規模を極力小さくして始めたことは、今になっても正解だったと思っています。
司法修習の最終講義で黒板に書かれたという言葉「恒産なければ恒心なし(本書の表現のまま)」も、本当にそのとおり。
自分の心配をしている状態じゃ、人のことを心底思いやることはできない。家族のこと、従業員のことも、依頼者のこともです。
| 固定リンク
「<!‐- 55 -->事務所経営論」カテゴリの記事
•「よくある質問」ではなく「時々ある質問」(2024.12.15)•金融機関は意外なほど「人柄」も見られている(2024.12.12)
•独立を告げてから出るまでの期間(平成14年1月~7月)(2024.12.07)
•『失敗談 法律事務所の安定経営を目指して』(弁護士若松敏幸著)(2024.12.01)
•親の心子知らず-独立を決めた時の私(平成14年1月)(2024.11.30)
「<!‐- 70 -->司法書士という仕事」カテゴリの記事
•「よくある質問」ではなく「時々ある質問」(2024.12.15)•独立を告げてから出るまでの期間(平成14年1月~7月)(2024.12.07)
•後見よりも保佐・補助のほうが申立は複雑に【成年後見】(2024.12.03)
•『失敗談 法律事務所の安定経営を目指して』(弁護士若松敏幸著)(2024.12.01)
•親の心子知らず-独立を決めた時の私(平成14年1月)(2024.11.30)
「<!‐- 58 -->読書・映画の話」カテゴリの記事
•『失敗談 法律事務所の安定経営を目指して』(弁護士若松敏幸著)(2024.12.01)•『自分で会社を清算しました(幻冬舎)』(2024.11.25)
•『移動する人はうまくいく(長倉顕太著)』(2024.11.24)
•「法律事務所をつくる!(ハードウェア&ノウハウ集積編)」(2024.11.23)
•「法律事務所をつくる!」(弁護士近藤早利著)(2024.11.17)
「<!‐- 80 -->【土・日連載】司法書士の足跡」カテゴリの記事
•「売家」の看板を見付けてから【平成26年:3回目の事務所移転の記録】(2024.12.14)•独立を告げてから出るまでの期間(平成14年1月~7月)(2024.12.07)
•親の心子知らず-独立を決めた時の私(平成14年1月)(2024.11.30)
•「法律事務所をつくる!(ハードウェア&ノウハウ集積編)」(2024.11.23)
•「法律事務所をつくる!」(弁護士近藤早利著)(2024.11.17)