NO.2694 消費増税、財界の利益を守る民自公の談合団結=増税大連立
消費税夏の政局は、民自公の談合で、(1)社会保障と税の一体改革関連法案の早期成立を期す(2)近いうちに信を問う-で合意したそうで、新たな段階に入る。
NHKは9時のニュース前から結構な時間をつかって報じたが、政治部デスクを出して政局のうわべをなぞるだけ。ほんとに低俗!
■3党が合意 成立後近いうちに信問う(NHK 8月8日 20時37分)
野田総理大臣と自民党の谷垣総裁、公明党の山口代表が、消費税率引き上げ法案の取り扱いや衆議院の解散・総選挙の時期などを巡って党首会談を行い、消費税率引き上げ法案を3党合意に基づいて早期に成立させ、成立のあかつきには、近いうちに国民の信を問うことで合意しました。
野田総理大臣と自民党の谷垣総裁は、8日午後7時半から、国会内で党首会談を行い、途中から、自民党の石原幹事長、民主党の樽床幹事長代行が席を外して、2人きりで会談しました。
このあと、午後8時すぎから、公明党の山口代表も加わって、3党による党首会談が行われました。
その結果、3党首は、消費税率引き上げ法案を3党合意に基づいて早期に成立させ、成立のあかつきには、近いうちに国民の信を問うことで合意しました。
朝の段階では、野田総理大臣が「一体改革の関連法案が成立したあかつきには、近い将来、信を問う」と持ちかけると、谷垣総裁が「民主党のけさの提案では、党首会談には応じられない。ただ、野田総理大臣も対応しようという姿勢が見えるので、見守らないといけないが、いつまでも見守るわけにはいかない」と対応していた。
「解散の次期をはっきりしろ」と、昼までは拒否した自民も、結局は「近いうち」という玉虫色で談合団結したというわけだ。
財界からは、「三党合意を守って、消費増税を!」の強い圧力がかかり、つまるところは財界政党として談合団結したという結果だ。
政局は、観る者にとっては、ある意味で「駆け引き」「たちまわり」で面白いかもしれないが、その底流にある政治そのものをきちんと見る必要がある。
今回の政局は、7野党の内閣不信任案共同提出という国民の大義にたった一撃で急展開することとなった。
民自公の矛盾と党利党略の「駆け引き」は、政局のいわば「あぶく」に過ぎない。底流にあるのは、財界の儲けのために消費税を増税するという勢力とこれに反対する国民とのたたかいの矛盾だ。
要するに、民自公は解散総選挙をめぐる党利党略的矛盾はあるものの、財界中心政治を守る道に自らの延命を託すことで一致したのだ。
玉虫色の党利党略談合は、今後も大いにゆれ続けるだろう。
国民を無視し談合しておいて、法案成立後に「国民に信を問う」などとは論外、言語道断である。それではただの「食い逃げ」だ。
やらんとすることを問うべきだ。直ちに信を問え!
民意に従い消費税増税は止めよ!内閣不信任案を可決せよ。
■経団連会長:消費増税の混乱、3党合意推進を毎日新聞 2012年08月08日 12時55分(最終更新 08月08日 13時27分)
経団連の米倉弘昌会長は8日午前、消費増税法案の早期成立が政局の緊迫化で見通せなくなっている現状について、「党利党略に走らず、国の将来のために3党合意通り粛々と進めてほしい」と苦言を呈した。東京都内で記者団に述べた。
米倉会長は、自民党が衆院解散の確約を野田佳彦首相に求めていることに対し「それこそ党利党略。法律を成立させてから対応したらいい」と批判。その上で「(野田首相は)法案が成立した暁には国民の信頼を再度確認するための選挙は十分に考えていると思う」と述べた。【和田憲二】
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