NO.630 「たたかう、かっこいい人」希望と連帯・・・全国青年集会に4600人。
たたかう、かっこいい人がいることにうれしい気持ちでいっぱいです」 『蟹工船』ブーム――連帯して立ち上がれば希望がある 非正規雇用が増える中、生活に困窮する若者が増えている現状を知ってもらおうと、「全国青年大集会」が5日、東京都新宿区の明治公園で開かれた。派遣労働で働く若者らが加入する「首都圏青年ユニオン」などの労働組合や大学自治会などが主催。若者約4600人(主催者発表)が参加し、「若者にまともに生活できる仕事を」と訴えた。
・・・雨宮処凛がエールを送った。
青年集会の動画は以下のリンクから。青年達の生の声に感動した。是非、耳を傾けて!
http://jp.youtube.com/watch?v=00yiezXbbAE
日雇い派遣で働く千葉県の前田奈津恵さん(26)。以前は常用派遣だったが、睡眠時間3時間の激務に身体を壊し、やむなく日雇い派遣に。39度の熱で休もうとした時、会社から「どうにかならないか」と言われ、困り果て医者に相談。・・・医者に叱られ、やっと目がさめたそうだ。・・・「なんとおかしい毎日だったのか」
「20人に満たない組合で、大きなキャノンとたたかっていく」・・・不当解雇された期間工。残業代の支払いを求めて裁判を起こした”名ばかり店長”は、「私は一人ではない。私たちに課せられていることがあるとすれば、つながること」
日亜科学で偽装請負を告発し、雇用を打ち切られた青年たちは、「普通の平凡な生活をしたいだけ、・・・それがなぜ悪い」。「今は折れそうでつらい。でも、皆さんの応援が頑張れる力になる」
派遣・不安定雇用によるワーキングプアは「自己責任」とされ苦しみながら、いま、「もの扱いされるのは仕方ないと思っていたけど、そうじゃないと気がついた」
「今までたたかって来た事は無駄じゃなかった。みんなの思いがつながれば、社会を動かす力になると感じました。雇い止めを止めさせ、派遣法を抜本改正させ、総選挙でも政治を変えたい」・・・派遣先に直接雇用を勝ち取ったものの13日間で雇い止めを通告された青年です。
「蟹工船」世代・・・そう呼ばれるかもしれない青年達・・・。
共産党志位委員長は、あいさつの最後を次のように締めくくった。
いま若者のなかで小林多喜二の書いた『蟹工船』がブームです。若者が、なぜいまあの小説に心を寄せて読むのか。それは、ただ単に『蟹工船』に描かれている奴隷的な労働が、現代に新しい残酷な形をとって立ちあらわれたというだけではないと思います。『蟹工船』には迫害に耐えながら、最後は団結して立ち上がる労働者の姿が描かれています。帝国海軍の軍艦が出てきて、労働者のたたかいを鎮圧する。しかし、「彼等は、立ち上った。――もう一度!」という希望ある言葉で、あの小説は結ばれています。
あの小説を若い方々が読み出したのは、悲惨な実態に自らの実態を重ねているだけではない。連帯して、立ち上がれば希望はある。そこに希望を見いだしているからではないでしょうか(拍手)。私はそういう若者が日本全国に広がっていることこそ、日本の大きな希望だと考えるものであります。
青年が元気だと、なんだか励まされますね。
今日も忙しく、以下、引用でお茶を濁し、すみません。参考にどうぞ。
「毎日」は大きく取り上げているが「朝日」は全く無視しているらしい???
全国青年大集会:派遣の若者ら4600人…雇用の現状訴え(毎日)
http://mainichi.jp/photo/news/20081006k0000m040062000c.html
集会では、日雇い派遣で働く千葉県の前田奈津恵さん(26)が、夜中まで翌日の仕事の紹介がなかったり、休憩時間なしで働かされる現状を報告。「若者の貧困と雇用破壊は選挙の大きな争点。人間らしく働きたいと声を上げよう」とのアピールを採択した。参加者は渋谷駅までデモ行進し、若者雇用の現状をアピールした。【東海林智】
連帯と希望、全国に広げよう (共産党志位委員長のあいさつ・赤旗)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-10-06/2008100609_01_0.html
動画はここから→「10・5青年大集会 志位委員長があいさつ」
あいさつ全文は、続きを読むに掲載。私は、毎年、全国青年大集会に参加してきましたけれども、こんなにも多くの若いみなさんが、全国のたたかいを持ち寄り、連帯のきずなを強め、新たなたたかいに立ち上がろうとしていることに、感動で胸がいっぱいの思いです。
一年半前の集会で、私は、この場所で、みなさんのたたかいに社会的注目が注がれているということを話しましたが、いまやみなさんのたたかいは、現実の政治を動かし、社会を変える力を発揮しつつあります。
・・・・
今後重要になる四つの問題を提起
第一は、違法行為をただそうと立ち上がった若者が逆に職を奪われることを、絶対に許してはならないということです。日亜化学やキヤノン宇都宮光学機器などを例に訴えました。
第二は労働者派遣法の抜本改正です。政府・与党は「日雇い派遣の原則禁止」はいうものの、「使い捨て」労働の大本にある「登録型派遣」は野放しにする姿勢だと述べ、一九九九年の派遣労働の原則自由化前に戻すべきだと求めました。
第三は、“派遣解消”を約束したキヤノンなどが、今度は期間社員などへの置き換えをすすめている問題です。「どんな形であれ、『首切り自由の使い捨て労働』はなくせ。正社員にしろ。この声を一つにしてつきつけていこう」と訴えました。
第四に、正社員もまた「過労死」を生み出す長時間・過密労働や成果主義などに苦しんでいると述べ、非正社員と正社員が連帯し、人間らしい労働のルールを団結の力でつくりあげていこうと呼びかけました。
最後に志位氏は、連帯して立ち上がることに希望を見いだす若者が広がりつつあることこそ、日本の希望だと述べ、若者と連帯してたたかう決意を表明しました。
「大脇道場」消費税増税反対キャンペーン中!http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-588.html
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派遣法を抜本改正し、派遣労働者保護法に!
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みなさん、こんにちは(「こんにちは」の声)。日本共産党の志位和夫です(拍手)。私は、毎年、全国青年大集会に参加してきましたけれども、こんなにも多くの若いみなさんが、全国のたたかいを持ち寄り、連帯のきずなを強め、新たなたたかいに立ち上がろうとしていることに、感動で胸がいっぱいの思いです。日本共産党を代表して、心からの熱い連帯のあいさつを送ります。(大きな拍手)
若者のたたかいが、現実の政治を動かしている 一年半前の集会で、私は、この場所で、みなさんのたたかいに社会的注目が注がれているということを話しましたが、いまやみなさんのたたかいは、現実の政治を動かし、社会を変える力を発揮しつつあります。(拍手)
規制緩和一辺倒だった政府・与党も、きわめて不十分ながら「派遣法の改正」ということをいいだしました。一部の大企業の製造現場でも派遣解消の動きが生まれています。若者のたたかいが、労働者のたたかいが、現実を一歩前に動かしつつあるということに、まずみんなで確信をもとうではありませんか。(歓声、拍手)
違法行為を正そうと勇気をもって立ち上がった若者の職を奪うことは許せない
もちろん、たたかいはこれからが正念場です。
私は、今後のたたかいで重要になってくる四つの問題について、ともにたたかう決意をこめて、のべたいと思います。
第一は、違法行為を正そうと、勇気をもって立ち上がった若者が、逆に職を奪われるということを、絶対に許してはならないということであります。(大きな拍手)
松下プラズマ、日亜化学、キヤノン宇都宮光学機器などで、若いみなさんが、やむにやまれず偽装請負からの救済を求めて立ち上がりました。ところが大企業の側は、違法行為を反省するどころか、雇い止めによって職を奪った。日亜化学の島本さんたちにしても、キヤノンの宮田さんにしても、松下プラズマの吉岡さんにしても、違法行為の被害者でしょう。被害者がさらに職を奪われるという被害を受ける、こんな理不尽なことを絶対に許すわけにいかない。この決意を固め合おうではありませんか。(「そうだ」の声、大きな拍手)
派遣法の改正――中途半端な取り繕いでなく、抜本改正を 第二に、派遣法の改正を、中途半端な取り繕いに終わらせては絶対にならないということであります。
政府・与党は、「日雇い派遣の原則禁止」をいうものの、「使い捨て」労働の大本にある「登録型派遣」は野放しにする姿勢です。派遣法の改正をいうならば、一九九九年の大改悪――派遣労働を原則自由化にした大改悪前に法律を戻し、さらに違法行為があった場合には受け入れ企業に正社員とする義務を負わせる――「使い捨て」労働を許さない抜本的な法改正を求めていこうではありませんか。(拍手)
どんな形であれ「首切り自由の使い捨て労働」をなくせ 第三は、派遣、請負、期間社員、パート、どんな形であれ、「首切り自由の使い捨て労働」をなくしていくことです。
キヤノンは、国民の批判をあび、私たちが国会で追及するなかで、「年内に製造現場での派遣労働を解消する」といいました。しかし、派遣はなくすものの、期間社員と請負に置き換えるという。現地にいってうかがいますと、期間社員は、五カ月、六カ月の短期契約を繰り返し、最長でも二年十一カ月で雇い止めとされる。これでは問題は解決しません。どんな形であれ、「首切り自由の使い捨て労働」はなくせ。正社員にしろ。この声を一つにしてつきつけていこうではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)
非正規社員と正社員の団結で、人間らしい労働のルールを 第四に、非正規社員と正社員の団結と連帯を訴えたいと思います。
「名ばかり管理職」が一大社会問題となり、マクドナルドの直営店長さんの勇気あるたたかいをきっかけに、残業代を支払う企業が相次いでいます。
正社員もまた苦しんでいます。「過労死」を生み出す長時間・過密労働、「サービス残業」、成果主義のおしつけ、メンタルヘルスに苦しんでいます。正社員になっても、三年で三割もの若者が辞めています。「辞めなければ死んでしまう」――こういう悲痛な叫び声が聞こえるではありませんか。
非正規社員と正社員が、互いの要求を自らの要求として、連帯し、人間らしい労働のルールを団結の力でつくりあげていこうではありませんか。(拍手)
『蟹工船』ブーム――連帯して立ち上がれば希望がある
いま若者のなかで小林多喜二の書いた『蟹工船』がブームです。若者が、なぜいまあの小説に心を寄せて読むのか。それは、ただ単に『蟹工船』に描かれている奴隷的な労働が、現代に新しい残酷な形をとって立ちあらわれたというだけではないと思います。『蟹工船』には迫害に耐えながら、最後は団結して立ち上がる労働者の姿が描かれています。帝国海軍の軍艦が出てきて、労働者のたたかいを鎮圧する。しかし、「彼等は、立ち上った。――もう一度!」という希望ある言葉で、あの小説は結ばれています。
あの小説を若い方々が読み出したのは、悲惨な実態に自らの実態を重ねているだけではない。連帯して、立ち上がれば希望はある。そこに希望を見いだしているからではないでしょうか(拍手)。私はそういう若者が日本全国に広がっていることこそ、日本の大きな希望だと考えるものであります。(「そうだ」の声、拍手)
若者のすべてが、安心して学び、働き、幸せになれる日本をめざして 私は、この問題について、みなさんに背中を押されて国会で頑張ってまいりました。二月の予算委員会で派遣労働の問題をただしました。先日の衆院本会議でも、冒頭に雇用問題を取り上げましたが、あさっての予算委員会でもすべての時間を使って、この問題を再度追及するつもりでいます(「オー」「いいぞ」の声、拍手)。みなさん、この日本から、生きている人間をモノのように「使い捨て」にして恥じない、そんなやり方をなくしていこうではありませんか。(拍手)
若いみなさんが、ほんとうに未来に希望がもてる日本、みんなが安心して、学び、働き、幸せになれる、そういう日本をつくるために、私は最後までみなさんとともにたたかう決意を表明して、連帯のあいさつとします。ともに頑張りましょう。(「イエーイ」の声、指笛と大きな拍手)
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2008.10.07 | | Comments(0) | Trackback(4) | ・社会評論Ⅰ