モノマネは日本が誇る芸能である
月曜日にディスカヴァー21さんの忘年会に同席させていただいたわけです。
関連エントリ:ディスカヴァー21忘年会に行ってきました
やはり、あれは忘年会で、素敵なパーティは別途昨日行われたようです。
キムタクとツーショット!? ●干場@社長室ブログ
>20日は、ディスカヴァーのスタッフ&アルバイトの忘年会。
デザイナーの方々やエージェントの方々など、日頃お世話になっている気の置けない方々もお誘いしました。
こちらに入れていただいたのは、やはり光栄なことだなと思いましたね。
そして、やはり干場社長の思いは、私が睨んだとおりでした。
>ディスカヴァーの、というか、関連会社のコーチエイなども含めたわがグループの社員心得(?)は、
「すぐやる なりきる とことん楽しむ」なのですが、STARの方々の、とことん、120%なりきる、やりきる姿には、いつも感動させられます。
今回も、ああ、まけてはいられない!と、社員一同(?)、その姿に学んだのでした。
負けてはいられないって、社長!
でも、そのおもてなし精神で勝間さんと一緒に歌って踊っちゃう社長ですからね。
【宴】ディスカヴァー21さんの創立25周年パーティにお邪魔してきました@マインドマップ的読書感想文
>◆毎年恒例となっている、ディスカヴァー21さんのクリスマスパーティ。
今年は「25周年」という節目のパーティということで、いつもより一層華やかなものとなっておりました。
やはり!
去年は、会場でお目にかかったsmoothさんですが、今年は私、別件で名古屋に行っておりました。
ディスカヴァー21さんの25周年記念パーティーに参加しました。すばらしい仲間たちとの、余興の写真も必見!!@勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!
>そしてそして、ここから始まります。恒例の「干場弓子とザ・ベストセラーズ」。これは、社長の干場さんを囲んで、ディスカヴァーのベストセラー著者が歌って踊る余興です。多くの関係者の方が「これが楽しみで毎年来ています」とおっしゃってくれるもの。
これまで、チョコレイト・ディスコやダンシング・クイーンなどを披露してきましたが、今年のお題は「どうにも止まらない」 です。歌うのは干場さんと私、バックダンサーには山田昌弘さんや内藤忍さんなど、ディスカヴァーが誇るイケメン著者たち。
これが見られなかったのは残念です。
それにしても、キチンと練習するんですから大変です。
今年は、ニーチェシリーズの好評もあって、25年で一番の売上だったらしいディスカヴァー21。
来年以降もぜひ、私は、パーティよりも忘年会の方に呼んでいただけると気軽で嬉しいです。
さて、ここからが本題(長げーよ)
その忘年会は会場が、ものまねエンターテイメントハウスSTARというショーパブだったわけです。
この店は、カール北川さん率いるモノマネオールスターズ「クリソッツ」の見事なショーが売り物で、
特にクリスマスシーズンに突入しましたから、今週中やるだろう1時間のショーを
歌に踊りに演奏まで、ホールで飲み物を運んでいた方やモノマネスターが全部やるわけです。
とくに楽器の生演奏や独自の振り付けでのマイケルナンバーなど見所満載。
最後は、we are the worldをオリジナルバージョンでモノマネです。
私は、オフコース小田さんとか、鮎さんのミーシャやドリカムの真似なんかが好きなんですが、
テクニックバッチリで、数人のまねをするカール北川さんや星野金太郎さんも受けますが、
やはり会場が盛り上がるのは、単体モノマネで顔もそっくりな、
松田聖子の物まねをする岡田聖子さんとか、マイケル・ジャクソンのマイケル井上さん
矢沢永吉の物まねをする矢沢B吉さんのソロナンバーだったりします。
松田聖子とか矢沢永吉というアイコンの強さを感じました。
ところで、モノマネっていつごろからこんなに盛り上がるようになったんだろう?
と会場でひとり考えていました。
もともと日本の演芸の出し物として「声帯模写」というのがありました。
「声色(こわいろ)」という呼び名で歌舞伎役者の出し物を真似るというのは
江戸時代から有ったようで、寄席演芸、幇間芸としてお座敷遊びの一つだったと考えられます。
私がテレビで見た最も古い記憶だと桜井長一郎という方が阪東妻三郎とか長谷川一夫とかをやっているイメージ。
もしくは、江戸家猫八さんの動物の鳴き真似でしょうか。
wikipediaによれば、「形態模写」という姿、身振りを真似する(サルの真似とか、役者のあてぶりとか)
寄席演芸を模して、声色を声帯模写としたのは、古川緑波だそうです。
このころは、政治家の演説の真似とか、映画の1シーンを台詞をやってみせるというもので、
歌ではなかったように思います。
モノマネを芸として人に供するには、その元となる人物が人口に膾炙していなくてはなりません。
誰も分からない人を真似しても、評価のしようがないから感心のしようがありませんからね。
それには、多くの人がその人を見たことがあるという状況が必要です。
つまり、モノマネがお座敷芸から寄席芸、テレビ演芸となるには「マスコミ」が必要だったということです。
そしてテレビの普及でモノマネされる人が変わっていきます。
映画スターや歌舞伎役者ではなく、歌手が増えてきます。
テレビに歌謡番組が増え、流行歌手が増え、歌謡曲が普及するに連れて、
その「元ネタのわかりやすさ」という点から歌手を真似する芸が増えていきます。
昔、「象印スターものまね大合戦」という番組があり、
プロ歌手が他の歌手のまねをするという番組がありました。
「象印賞」という流行語を作ったほどの人気番組でした。
TVスターは映画スターほどの気取りがなく、こうした番組に出ましたし、
歌のうまい演歌歌手は、モノマネもうまかったので、
一時はこの番組がスターへの登竜門だったこともありました。
覚えているのは、森昌子や五木ひろしのモノマネの旨さです。
さらに80年代に入って、モノマネが飛躍的に流行するきっかけを作ったのは
フジテレビの『ものまね王座決定戦』であり、そこから生まれた「モノマネ四天王」でしょう。
(コロッケ・清水アキラ・栗田貫一・ビジーフォー(グッチ裕三、モト冬樹))
それまでの歌手や俳優の「余技」といったモノマネのイメージを
プロのハイクオリティなモノマネ芸として、鑑賞に耐えるものに創り上げたのは、
この番組の妥協のないネタ見せと、トーナメント方式の対戦形式だったように思います。
まあ、21世紀に入って、それも大きく崩れてしまうわけですが、
この番組(と、その関連番組)は素人のモノマネ好きがプロを目指す流れを作り、
多くのモノマネスターを生むとともに、ショーパブのスターをメジャー化した。
その後、今回のSTARのようなショーパブがメジャー化したのだなと思うわけです。
(長い)
それにしても、欧米には、こうした「いろんな歌手の歌を真似る」という意味での
「モノマネ」という芸は存在するのでしょうか?
ご本人そっくりのスターとか、ライブを再現するショーは散見します。
日本でも、ビートルズやベンチャーズやクイーンなど、バンドのソックリさんはあります。
でも、ひとりでいろんな歌手の歌声を真似て歌う芸人というのは、寡聞にして知りません。
江戸時代からの声色文化というか、モノマネ文化というのは、
日本に唯一の芸能なのかもしれないな、と思ったのでした。
(だから、産業でもモノマネが得意とかいう、うがったコメントをしたいわけではないので悪しからず)
関連エントリ:ディスカヴァー21忘年会に行ってきました
やはり、あれは忘年会で、素敵なパーティは別途昨日行われたようです。
キムタクとツーショット!? ●干場@社長室ブログ
>20日は、ディスカヴァーのスタッフ&アルバイトの忘年会。
デザイナーの方々やエージェントの方々など、日頃お世話になっている気の置けない方々もお誘いしました。
こちらに入れていただいたのは、やはり光栄なことだなと思いましたね。
そして、やはり干場社長の思いは、私が睨んだとおりでした。
>ディスカヴァーの、というか、関連会社のコーチエイなども含めたわがグループの社員心得(?)は、
「すぐやる なりきる とことん楽しむ」なのですが、STARの方々の、とことん、120%なりきる、やりきる姿には、いつも感動させられます。
今回も、ああ、まけてはいられない!と、社員一同(?)、その姿に学んだのでした。
負けてはいられないって、社長!
でも、そのおもてなし精神で勝間さんと一緒に歌って踊っちゃう社長ですからね。
【宴】ディスカヴァー21さんの創立25周年パーティにお邪魔してきました@マインドマップ的読書感想文
>◆毎年恒例となっている、ディスカヴァー21さんのクリスマスパーティ。
今年は「25周年」という節目のパーティということで、いつもより一層華やかなものとなっておりました。
やはり!
去年は、会場でお目にかかったsmoothさんですが、今年は私、別件で名古屋に行っておりました。
ディスカヴァー21さんの25周年記念パーティーに参加しました。すばらしい仲間たちとの、余興の写真も必見!!@勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!
>そしてそして、ここから始まります。恒例の「干場弓子とザ・ベストセラーズ」。これは、社長の干場さんを囲んで、ディスカヴァーのベストセラー著者が歌って踊る余興です。多くの関係者の方が「これが楽しみで毎年来ています」とおっしゃってくれるもの。
これまで、チョコレイト・ディスコやダンシング・クイーンなどを披露してきましたが、今年のお題は「どうにも止まらない」 です。歌うのは干場さんと私、バックダンサーには山田昌弘さんや内藤忍さんなど、ディスカヴァーが誇るイケメン著者たち。
これが見られなかったのは残念です。
それにしても、キチンと練習するんですから大変です。
今年は、ニーチェシリーズの好評もあって、25年で一番の売上だったらしいディスカヴァー21。
来年以降もぜひ、私は、パーティよりも忘年会の方に呼んでいただけると気軽で嬉しいです。
さて、ここからが本題(長げーよ)
その忘年会は会場が、ものまねエンターテイメントハウスSTARというショーパブだったわけです。
この店は、カール北川さん率いるモノマネオールスターズ「クリソッツ」の見事なショーが売り物で、
特にクリスマスシーズンに突入しましたから、今週中やるだろう1時間のショーを
歌に踊りに演奏まで、ホールで飲み物を運んでいた方やモノマネスターが全部やるわけです。
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テクニックバッチリで、数人のまねをするカール北川さんや星野金太郎さんも受けますが、
やはり会場が盛り上がるのは、単体モノマネで顔もそっくりな、
松田聖子の物まねをする岡田聖子さんとか、マイケル・ジャクソンのマイケル井上さん
矢沢永吉の物まねをする矢沢B吉さんのソロナンバーだったりします。
松田聖子とか矢沢永吉というアイコンの強さを感じました。
ところで、モノマネっていつごろからこんなに盛り上がるようになったんだろう?
と会場でひとり考えていました。
もともと日本の演芸の出し物として「声帯模写」というのがありました。
「声色(こわいろ)」という呼び名で歌舞伎役者の出し物を真似るというのは
江戸時代から有ったようで、寄席演芸、幇間芸としてお座敷遊びの一つだったと考えられます。
私がテレビで見た最も古い記憶だと桜井長一郎という方が阪東妻三郎とか長谷川一夫とかをやっているイメージ。
もしくは、江戸家猫八さんの動物の鳴き真似でしょうか。
wikipediaによれば、「形態模写」という姿、身振りを真似する(サルの真似とか、役者のあてぶりとか)
寄席演芸を模して、声色を声帯模写としたのは、古川緑波だそうです。
このころは、政治家の演説の真似とか、映画の1シーンを台詞をやってみせるというもので、
歌ではなかったように思います。
モノマネを芸として人に供するには、その元となる人物が人口に膾炙していなくてはなりません。
誰も分からない人を真似しても、評価のしようがないから感心のしようがありませんからね。
それには、多くの人がその人を見たことがあるという状況が必要です。
つまり、モノマネがお座敷芸から寄席芸、テレビ演芸となるには「マスコミ」が必要だったということです。
そしてテレビの普及でモノマネされる人が変わっていきます。
映画スターや歌舞伎役者ではなく、歌手が増えてきます。
テレビに歌謡番組が増え、流行歌手が増え、歌謡曲が普及するに連れて、
その「元ネタのわかりやすさ」という点から歌手を真似する芸が増えていきます。
昔、「象印スターものまね大合戦」という番組があり、
プロ歌手が他の歌手のまねをするという番組がありました。
「象印賞」という流行語を作ったほどの人気番組でした。
TVスターは映画スターほどの気取りがなく、こうした番組に出ましたし、
歌のうまい演歌歌手は、モノマネもうまかったので、
一時はこの番組がスターへの登竜門だったこともありました。
覚えているのは、森昌子や五木ひろしのモノマネの旨さです。
さらに80年代に入って、モノマネが飛躍的に流行するきっかけを作ったのは
フジテレビの『ものまね王座決定戦』であり、そこから生まれた「モノマネ四天王」でしょう。
(コロッケ・清水アキラ・栗田貫一・ビジーフォー(グッチ裕三、モト冬樹))
それまでの歌手や俳優の「余技」といったモノマネのイメージを
プロのハイクオリティなモノマネ芸として、鑑賞に耐えるものに創り上げたのは、
この番組の妥協のないネタ見せと、トーナメント方式の対戦形式だったように思います。
まあ、21世紀に入って、それも大きく崩れてしまうわけですが、
この番組(と、その関連番組)は素人のモノマネ好きがプロを目指す流れを作り、
多くのモノマネスターを生むとともに、ショーパブのスターをメジャー化した。
その後、今回のSTARのようなショーパブがメジャー化したのだなと思うわけです。
(長い)
それにしても、欧米には、こうした「いろんな歌手の歌を真似る」という意味での
「モノマネ」という芸は存在するのでしょうか?
ご本人そっくりのスターとか、ライブを再現するショーは散見します。
日本でも、ビートルズやベンチャーズやクイーンなど、バンドのソックリさんはあります。
でも、ひとりでいろんな歌手の歌声を真似て歌う芸人というのは、寡聞にして知りません。
江戸時代からの声色文化というか、モノマネ文化というのは、
日本に唯一の芸能なのかもしれないな、と思ったのでした。
(だから、産業でもモノマネが得意とかいう、うがったコメントをしたいわけではないので悪しからず)
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