「エンタの神様」と「お笑いスター誕生」の違いとは
エンタの神様について書こうと思って、ネットを調べていたら、評判悪いんですねこの番組。
書こうと思ったのは、ある深夜番組の「エンタの殿様」というコントを見たからなんです。
「エンタの神様」は、日本テレビが放送している芸人のネタを見せる番組ですが、「エンタの殿様」はそのパロディ・コント。
総合演出の五味一男さんをパロッテいるわけですが、この五味さんは、これまで、数々の番組を演出し視聴率を上げてきた日本テレビの切り札といわれている人。
wikipediaによれば(引用する場合は、名前を出さないといけませんね。新聞社の皆さん)<『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』を手がけ、以後『マジカル頭脳パワー!!』、『投稿!特ホウ王国』、『速報!歌の大辞テン』などを担当し、いずれも高視聴率の人気番組に育て上げた。>とあるように、有名番組を生んできた。
まあ、そういう人には毀誉褒貶もあるわけですが、いわゆるお笑い好きからは、今この「エンタの神様」及び「五味一男」さんは、ものすごく嫌われているわけです。
(例えば、このブログとか、この記事とか)
で、自分はどうかと考えたときに浮かんだのが、「お笑いスター誕生」だったんです。
(長い前振りだなあ)
書こうと思ったのは、ある深夜番組の「エンタの殿様」というコントを見たからなんです。
「エンタの神様」は、日本テレビが放送している芸人のネタを見せる番組ですが、「エンタの殿様」はそのパロディ・コント。
総合演出の五味一男さんをパロッテいるわけですが、この五味さんは、これまで、数々の番組を演出し視聴率を上げてきた日本テレビの切り札といわれている人。
wikipediaによれば(引用する場合は、名前を出さないといけませんね。新聞社の皆さん)<『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』を手がけ、以後『マジカル頭脳パワー!!』、『投稿!特ホウ王国』、『速報!歌の大辞テン』などを担当し、いずれも高視聴率の人気番組に育て上げた。>とあるように、有名番組を生んできた。
まあ、そういう人には毀誉褒貶もあるわけですが、いわゆるお笑い好きからは、今この「エンタの神様」及び「五味一男」さんは、ものすごく嫌われているわけです。
(例えば、このブログとか、この記事とか)
で、自分はどうかと考えたときに浮かんだのが、「お笑いスター誕生」だったんです。
(長い前振りだなあ)
<続きはここから>
「お笑いスター誕生」は、同じ日本テレビがお笑い芸人育成を、同局の歌手育成システム「スター誕生」になぞらえてつくられた番組。
1980年から86年の放映で、司会が山田康雄(ルパン三世)と中尾ミエだった。
B&B、おぼんこぼんなどのマンザイブームを支えた若手や、とんねるず、うっちゃんなんちゃんといったお笑い新世代を生み、イッセー尾形、小柳トム(警官コントだったね)、マギー司郎といった個性派もいたし、ツーツーレロレロは今の宮崎県知事の前身だった。
80年代以降のお笑いブームの先駆者を生んだ番組で、ここからフジテレビに巣立っていったわけです{皮肉なモノです)。
合格かどうかターンテーブルで回っていくやり方は、スター誕生と言うよりは、さらに前の「全日本歌謡選手権」のようだったけど、スリリングなバトル感があった。
とりあえずネタを編集されてしまう「エンタの神様」との違いがその辺にある。
ネタを見た上で、合格ラインにあると認められた芸人だけが出場できるという意味では、同じなのだけど、「お笑いスター誕生」は実力を競う番組だし、評価がある。「エンタの神様」は評価されたあとを提示されて、それを笑うかどうかの選択が視聴者に任されていない。笑わないとセンスがないと言わんばかりの構成だったりする。
司会者もネタの内容へのコメントがあった「お笑いスター誕生」は、その名の通り、演者を育てようという意図が見えていた。中尾ミエがグランプリ勝ち抜きの若手のために泣いていたり。
「エンタの神様」は、誰も知らない新人が出ている割には、既に一人前扱いで突き放している。福沢朗や白石美帆は、ネタを見ているのかどうかさえ不明のカット割り。{ステージと別進行で撮影しているのかと思うほど)
演者が競い合う番組といえば、「お笑いオンエアバトル」(NHK)が地道に放映を続けているのに、「笑いの金メダル」{テレビ朝日}は方向転換した上で無くなってしまった。今、視聴率を取りにくいのかもしれない。だからといって、「五味理論」でいいのかと言えば、首をひねらざるを得ない。
お笑いスター誕生が、演者の生産活動であるとすれば、エンタの神様は消費活動である。消費の方が効率はよいし視聴率至上主義で、使い捨てればよい。でも、このあと、お笑い界は衰退しそうである。ひな壇芸人ばかりになって、テレビ番組はどこに行くのだろう。
「お笑いスター誕生」は、同じ日本テレビがお笑い芸人育成を、同局の歌手育成システム「スター誕生」になぞらえてつくられた番組。
1980年から86年の放映で、司会が山田康雄(ルパン三世)と中尾ミエだった。
B&B、おぼんこぼんなどのマンザイブームを支えた若手や、とんねるず、うっちゃんなんちゃんといったお笑い新世代を生み、イッセー尾形、小柳トム(警官コントだったね)、マギー司郎といった個性派もいたし、ツーツーレロレロは今の宮崎県知事の前身だった。
80年代以降のお笑いブームの先駆者を生んだ番組で、ここからフジテレビに巣立っていったわけです{皮肉なモノです)。
合格かどうかターンテーブルで回っていくやり方は、スター誕生と言うよりは、さらに前の「全日本歌謡選手権」のようだったけど、スリリングなバトル感があった。
とりあえずネタを編集されてしまう「エンタの神様」との違いがその辺にある。
ネタを見た上で、合格ラインにあると認められた芸人だけが出場できるという意味では、同じなのだけど、「お笑いスター誕生」は実力を競う番組だし、評価がある。「エンタの神様」は評価されたあとを提示されて、それを笑うかどうかの選択が視聴者に任されていない。笑わないとセンスがないと言わんばかりの構成だったりする。
司会者もネタの内容へのコメントがあった「お笑いスター誕生」は、その名の通り、演者を育てようという意図が見えていた。中尾ミエがグランプリ勝ち抜きの若手のために泣いていたり。
「エンタの神様」は、誰も知らない新人が出ている割には、既に一人前扱いで突き放している。福沢朗や白石美帆は、ネタを見ているのかどうかさえ不明のカット割り。{ステージと別進行で撮影しているのかと思うほど)
演者が競い合う番組といえば、「お笑いオンエアバトル」(NHK)が地道に放映を続けているのに、「笑いの金メダル」{テレビ朝日}は方向転換した上で無くなってしまった。今、視聴率を取りにくいのかもしれない。だからといって、「五味理論」でいいのかと言えば、首をひねらざるを得ない。
お笑いスター誕生が、演者の生産活動であるとすれば、エンタの神様は消費活動である。消費の方が効率はよいし視聴率至上主義で、使い捨てればよい。でも、このあと、お笑い界は衰退しそうである。ひな壇芸人ばかりになって、テレビ番組はどこに行くのだろう。
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