米軍普天間飛行場を抱える沖縄県宜野湾市の市長死去に伴う市長選(9月8日投開票)を巡り、元市長の佐喜真淳氏(59)は7日、立候補を正式に表明した。保守系議員らでつくる候補者選考委員会が立候補を要請し、佐喜真氏は受諾していた。
佐喜真氏は市内で記者会見し「普天間を一日も早く返還する姿勢を貫く」と強調。返還実現のため名護市辺野古移設を容認し、7月に急逝した松川正則前市長の政策を継承する考えを示した。
移設完了は2030年代半ば以降となる見通し。佐喜真氏は「期間短縮を政府に要請する」と主張した。
市長選では、辺野古移設に反対する勢力「オール沖縄」が、市議の桃原功氏(65)の擁立を決定。普天間問題が主要な争点となる見通し。