少女革命ウテナ　文庫版　３
原作：ビーパパス
さいとうちほ
ちゃお連載
全３巻

ウテナ　一緒に…
私達は世界を革命するために
さようなら　私の王子さま

『少女革命ウテナ　文庫版　３』本文より

『少女革命ウテナ』文庫版最終巻。

少女革命ウテナの完結と短編とアドゥレセンス黙示録を収録。
これが初めて見たウテナだったアドゥレセンス黙示録。
こんなにウテナという物語を凝縮してたのか。
もやっとしながら何度も理解するために読みたくなる本編をこんなにもわかりやすくもう一度ウテナという物語をこうして再構築したのか…

ほんと、な。
たった文庫で３冊だけなのにこの濃い物語だったとは。

少女革命ウテナ　文庫版　２
原作：ビーパパス
さいとうちほ
ちゃお連載
全３巻

君はボクの友だちだ
君のことわかりたいんだよ

『少女革命ウテナ　文庫版　２』本文より

『少女革命ウテナ』文庫版２巻。

すごいな。
これがウテナか。革命か。
なにゆえ少女なのか、何が革命なのか。
ただただ９０年代に何度も繰り返された分かり合うというテーマなのかもしれないけど。
決闘を通してなにを分かっていくのか。王子様を目指すウテナが「ウテナ」になっていく様、自分を理解していく様。
そして謎である「世界の果て」との対峙で何を見るのか。
こんなんちゃおでやってたんかよ。
物語と対峙させられる読書体験もたらしてくれるな、これ。

少女革命ウテナ　文庫版　１
原作：ビーパパス
さいとうちほ
ちゃお連載
全３巻

世界を革命する力を－－－

『少女革命ウテナ　文庫版　１』本文より

『少女革命ウテナ』文庫版１巻。

ああ。これが少女革命ウテナか。
見たことあるのは劇場版だけ。アキハバラ電脳組を見に行ったら同時上映だったので見ただけだったのだが。
その時にも圧倒されたからいつかは読もうと思ってたんだけれども、この女性・男性というのを超越したカッコよさ、自分らしさというのを前面に出しながら
「世界の果て」という決闘を通した謎、姫宮というバラの花嫁の謎。
魅力的な謎たちをちりばめ方もさることながら、物語としてそれぞれに解釈できそうな曖昧さを残しながらの展開もすばらしいな。