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【ミステリ】オリジン 上中下

本→ラングドン教授シリーズ
02 /08 2020
オリジン 上中下
Origin

ダン・ブラウン Dan Brown
訳 越前敏弥
角川文庫
オリジン 上 (角川文庫)
ダン・ブラウン
KADOKAWA (2019-03-23)
売り上げランキング: 2,138

今宵、われわれは前進する

オリジン』本文より

ラングドン教授シリーズ5作目『オリジン』。

これまた宗教と科学の対立。その行く末を描いたミステリ&サスペンス。

ああ、なんていうか。
天使と悪魔かなという感じはあったのだけれども。
それよりも現代の科学をもってしての最も先。
最先端の実際にある話、ありそうな話を混ぜながら。
ウィリアム・ブレイクであったり、ゴーギャンやガウディといった美術者のミステリでもあり、
スペインを巡る紀行ものでもある。

…いつものダン・ブラウンじゃないか。
美術と紀行と科学と宗教。
うん、文句なしに楽しかったし、またしても作者は最先端のところまで勉強して小説に落とし込んできたのか。
おそろしい。

【ミステリ】インフェルノ 下

本→ラングドン教授シリーズ
03 /18 2018
インフェルノ 下
INFERNO

ダン・ブラウン DAN BROWN
訳:越前敏弥
角川文庫
インフェルノ(下) (角川文庫)
KADOKAWA / 角川書店 (2016-02-25)
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「小さなことからはじめるんだ。最初は小さな一歩でいい。まずは、このロバート・ラングドンを信じて」

インフェルノ 下』本文より

インフェルノ』下巻。

ああ、すごい話に落ち着いた。
映画版よりこっちのほうが好み。

人類の新しい1歩がはじまったとすらいえるラスト。
すべての意味と脅威の正体が明かされ、ダンテになぞらえた物語は、ダンテの言葉通りに終わっていった。
まさに人類は試され、これからも試され続けるわけだ…

【ミステリ】インフェルノ 中

本→ラングドン教授シリーズ
03 /11 2018
インフェルノ 中
INFERNO

ダン・ブラウン DAN BROWN
訳:越前敏弥
角川文庫
インフェルノ(中) (角川文庫)
KADOKAWA / 角川書店 (2016-02-25)
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おお、健やかなる知性を持つ者よ

インフェルノ 中』本文より

インフェルノ』中巻。

ダンテの謎の核心へ。
深く深く謎にいざなわれるように進んでいく中巻。
謎が謎を呼び、果ては世界の危機に直面していく。
そしてそれがまたダンテとダンテの地獄篇という世界観ととてつもなくマッチしていくのがたまらなく面白い。
知識欲が読むほどにあふれ出してくるわ。

【ミステリ】インフェルノ 上

本→ラングドン教授シリーズ
03 /04 2018
インフェルノ 上
INFERNO

ダン・ブラウン DAN BROWN
訳:越前敏弥
角川文庫
インフェルノ(上) (角川文庫)
KADOKAWA / 角川書店 (2016-02-25)
売り上げランキング: 58,093

探して、見つけなさい。

インフェルノ 上』本文より

ラングドン教授シリーズ4作目。
映画見てから小説を読むと、この情報量のとてつもないこと。
よくもまぁこれを映画にできたな。

上巻でのフィレンツェを舞台に謎解きがはじまり、逃走がはじまる。
この緊迫感の中で繰り広げられる謎解き。
今度はダンテの地獄篇。
それがまたこの街並み・文化に合うんよな。
素晴らしい。

【ミステリ】ロスト・シンボル

本→ラングドン教授シリーズ
08 /01 2015
ロスト・シンボル 上中下
THE LOST SYMBOL

ダン・ブラウン DAN BROWN
訳:越前敏弥
角川文庫
ロスト・シンボル (上) (角川文庫)
ダン・ブラウン
角川書店(角川グループパブリッシング) (2012-08-25)
売り上げランキング: 59,950

「驚くべきことに、まだ化学は精神が持つ真の可能性の片鱗すら知らない」

ロスト・シンボル 下』本文より

ロバート・ラングドンのシリーズ3作目『ロスト・シンボル』。
天使と悪魔でローマ、ダ・ヴィンチ・コードでパリ。
そして今度はワシントン。

案の定ワシントン観光にも最適(笑
ここまで深くワシントンと、科学と精神の深遠を覗かせてくれる「知」を堪能させてくれる本もないだろう。

それに加えて暗号につぐ暗号。
どんだけ凝るんだよというくらいに暗号解読の楽しさもこの本にはある。

またこれ映画化しないかなぁ。
今回描かれた人類の至宝の描き方にこれを映画で語りかけてくれたらいいラストになるだろうなぁ、と。

【ミステリ】天使と悪魔 下

本→ラングドン教授シリーズ
09 /12 2012
天使と悪魔
ANGELS AND DEMONS

ダン・ブラウン DAN BROWN
訳:越前敏弥
角川文庫
天使と悪魔 (下) (角川文庫)天使と悪魔 (下) (角川文庫)
(2006/06/08)
ダン・ブラウン

商品詳細を見る

宗教は進化するのよ。頭脳は答を見つけ、心は新しい真実をしっかりとつかむ。

天使と悪魔 下』本文より

宗教とは。
神とは。
信仰とは何か。

ローマの中で起きる事件と奇跡は、そんな問いを投げかけてきた。
ああ。
なんて分かりやすい問いであり、なんとエンターテイメント性に富んでいたことか。

スペクタクルであり、科学と宗教の対立と秘密結社の暗躍というなんとも「ありきたり」な材料を使ってここまで歴史のパズルがすごく美しく知識欲を刺激してくるとは。
読者冥利に尽きるってなもんです。

ラストの犯人との対話こそが至極の「信仰」を巡る核心で、たいへん楽しめました。


こうやって「信仰」の在り処を巡る疑問であったり、ローマ巡りも含め、アクションもあり、深まる絆もあり。
たった1作にここまでつぎ込みまくった内容に満足。

【ミステリ】天使と悪魔 中

本→ラングドン教授シリーズ
09 /11 2012
天使と悪魔
ANGELS AND DEMONS

ダン・ブラウン DAN BROWN
訳:越前敏弥
角川文庫
天使と悪魔 (中) (角川文庫)天使と悪魔 (中) (角川文庫)
(2006/06/08)
ダン・ブラウン

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「当然ですよ。苦痛は成長の一部です。わたしたちはそうやって学びます」

天使と悪魔 中』本文より

天使と悪魔』中巻。
事件が次々に進行していく。
上巻は科学についてに多くのページを割き、中巻では対比するかのように宗教、キリスト教のキリストはなぜ人に苦痛を与えるかなど宗教に関して多くのページと対話が挿入されていた。

もちろん事件もパンテオンをはじめとしてローマの名所で起こっていた。
ローマ観光にこれはとてもよい小説でありガイドブックだよなと思う。

ものすごい勢いで謎を解き、語り、解説するラングドンも素敵だが、それ以上にこの事件が起こっている最中のみローマ教皇の代理をつとめるカメルレンゴが語るキリスト教の現代の話や、彼が信じる教えについての話に異文化の読者として興味深く読むことができた。

さぁさぁ事件もクライマックス。
事件の核心へ。

【ミステリ】天使と悪魔 上

本→ラングドン教授シリーズ
09 /10 2012
天使と悪魔
ANGELS AND DEMONS

ダン・ブラウン DAN BROWN
訳:越前敏弥
角川文庫
天使と悪魔 (上) (角川文庫)天使と悪魔 (上) (角川文庫)
(2006/06/08)
ダン・ブラウン

商品詳細を見る

「残念ながら、わたしの専門は宗教象徴学です。学者であって、聖職者じゃない」
コーラーはふいに速度を落として振り返った。まなざしが少し和らいでいる。「なるほど。わたしが浅はかだったよ。症状を分析するために、みずから癌を患う必要はない」

天使と悪魔 上』本文より

映画があまりに面白かったので原作も読むことにした。

「ダ・ヴィンチ・コード」のラングドン教授が挑むミステリの1作目。

天使と悪魔
ローマを舞台に繰り広げられる連続誘拐殺人事件。
誘拐されるは次期ローマ教皇を決めるコンクラーベの最中である候補者たち。
そしてさらなる目的はローマを消しとばすこと。

宗教象徴学のラングドン教授と最先端科学を追求する研究員のヴィットリア。

宗教と科学の掛け合いもさることながら、恐ろしい量の薀蓄がまた緻密にこの世界観を紡いでいく。
映画では冒頭でこれでもかと語られた科学とはなんぞやという部分に、この上巻の半分以上が費やされていた。
もちろん犯人たち「イルミナティ」に関する記述であったり、ローマの中心部の成り立ちであったり、パンテオンの神殿に関する緻密なまでの取材と研究をしたであろう著者の言葉がひとつひとつ重ねられている。

そうやって紡がれる物語はぐいぐい知識欲を刺激してくれるし、時間制限というタイムリミットが事件に絡んでくるから読む側も迫りくる時間を意識せざるをえないというスピーディーさも同時に存在しているっていうのがすごく面白い。

∀ki(あき)

自由に生きてます。
色々読んだり見たりしてます。

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