fc2ブログ

【コミック】ジーザス砂塵航路 2

コミック→ジーザス2
10 /31 2012
JESUS砂塵航路
原作:七月鏡一
作画:藤原芳秀
モバMAN連載
全14巻
JESUS 砂塵航路 2 (ビッグコミックス)JESUS 砂塵航路 2 (ビッグコミックス)
(2009/10/30)
七月 鏡一、藤原 芳秀 他

商品詳細を見る

「お前は子供たちに何を教えようというのだ?」
「何が正しいか、何が間違っているかを自分で考える力!
自分の生き方を自分で決める力!」

JESUS砂塵航路 2』本文より

前シリーズからの伏線、特にライバルであり敵であった御堂真奈美の弟子とのシリーズ間を埋めるようなやりとりが熱いな。
そして本格的に巻き込まれてきた綾木日菜の過去ともいい感じにジーザスの使命とも絡みあってきよった。

それだけじゃない。
巻末のまさに今から『死がふた』とのクロスオーバーを開始するといわんばかりの予告もゾクゾクきた。

ジーザスと綾木とアッシュと。
それぞれの過去が絡み合い、前作とも死がふたともクロスオーバーしはじめる。
これが燃える展開でなくてなんだというのか(笑

【小説】影法師

本→小説
10 /30 2012
影法師
百田尚樹
講談社文庫
影法師 (講談社文庫)影法師 (講談社文庫)
(2012/06/15)
百田 尚樹

商品詳細を見る

「武士には、いざという時に逃げる道はないんだよ。多分、そんな時は一生に一度あるかないかだろう。その時に、咄嗟に、命を捨てる覚悟ができるかどうかだ。武士が刀を抜く時は死ぬる時だ。俺は剣の修行はそういうものだと思っている」

影法師』本文より

百田尚樹の『影法師』。

「命を賭ける」。
まさに文字通り、自らが死んでも成し得たい「何か」を成そうとすること。
こういうことか。
こういう覚悟か。
自分が死んででも守り抜きたいなにかを守るための行動、という覚悟がまさに書かれていた。

そして命を賭けるための一世一代の大勝負、それこそ一生に一度あるかないか、いつ来るかわからないような勝負のための準備。
なんていう確固たる信念だろう。

江戸時代を舞台に描かれた物語。
この本で男たちの生き様、そしてたった一度の人生の使い方ってやつを見せつけられた…

【コミック】ジーザス砂塵航路 1

コミック→ジーザス2
10 /29 2012
JESUS砂塵航路
原作:七月鏡一
作画:藤原芳秀
モバMAN連載
全14巻
JESUS 砂塵航路 1 (ビッグコミックス)JESUS 砂塵航路 1 (ビッグコミックス)
(2009/09/30)
七月 鏡一、藤原 芳秀 他

商品詳細を見る

「ジーザス!!」
「俺の名前だ。地獄に堕ちても忘れるな。」

JESUS砂塵航路 1』本文より

これが『ジーザス』か。
『死がふたりを分かつまで』を読んでからいつか読もうと思っていたので、読んでみた。

面白い。
これを読んでからでも『死がふた』を読んでから『ジーザス砂塵航路』を読んでも面白い。

クロスオーバーってこういうことだったのか!とニヤニヤしっぱなしだ。

『ジーザス』の正統続編であり『闇のイージス』『暁のイージス』とも繋がる、この砂塵航路。
まるで伏線を回収するために復活し、敵も新たに復活。
殺し屋としてのジーザスと教師として生徒を守る象徴としての2面性がなんとも面白いし、このジーザスという殺し屋を先生として持ってしまったがために、どんどん巻き込まれていくヒロインがいわゆる人との繋がりをもたない孤独な存在からどう変化していくのか。
戦いもそうだし、教師としてもどう物語が進んで行くのか面白そうだ。

【コミック】百鬼夜行抄 文庫版 13

コミック→百鬼夜行抄
10 /28 2012
百鬼夜行抄 文庫版 13
今市子
ネムキ連載
百鬼夜行抄 13 (ソノラマコミック文庫)百鬼夜行抄 13 (ソノラマコミック文庫)
(2012/10/05)
今市子

商品詳細を見る

…いや 無理だ!
でか過ぎる
僕の手には負えないよ

百鬼夜行抄 文庫版 13』本文より

怖い。
そして非常に不安になる話が多くなってきた。

青嵐が律を守護するという役目が解かれ、なにがあってもだいたい大丈夫という状態じゃなくなったがために、非常に不安定な状態で怪異と出会っていく話が多かったので、怖い怖い。
なにが怖いって、結末がしっかりオチまであるわけでもなく、想像させてくるような話が多くて夜に読むのに最適すぎる。

また開さんの不穏な動きもあり、彼の失踪も物語にいろいろ関わってきそうでそれも楽しみだ。

収録話:
・「石段の底」
・「赤将軍到来」
・「名前のない子供」
・「別室の客」
・「亀裂の家」
・「取りかえ子」
・「毒の皿」

【コミック】天地明察 3

コミック→天地明察
10 /28 2012
天地明察
漫画:槇えびし
原作:冲方丁
アフタヌーン連載
天地明察(3) (アフタヌーンKC)天地明察(3) (アフタヌーンKC)
(2012/08/23)
槇 えびし

商品詳細を見る

天地の始まりから宙にあり
ただ何者かによって解かれるのを待ち続ける
天意という名の設問ですねぇ

天地明察 3』本文より

天地明察」3巻目。
いよいよ天文学の連中との旅がはじまった。

って、うああ。
囲碁や算術の面々に負けず劣らず濃いな。
年が老いた連中だけれども、若者というかまるで子供のような好奇心の塊じゃないか。
こんなじいさんになりたいものだ。
いつまでも追い求めるものがあって、実行に移していく、そして次の世代へと受け継がれていく。

天や地を解くというのはこういうことか。
このための囲碁であったり、算術であったり、「解く」というスケールをどんどん大きくしていったのがこういうことか。


ほんとキャラクターたちが楽しいマンガになってきたなー。

【ドラマ】相棒 S11 第1話

日本ドラマ(番組)→相棒S11
10 /28 2012
相棒 Season11
第1話 「聖域」

相棒 season 10 ブルーレイBOX (6枚組) [Blu-ray]相棒 season 10 ブルーレイBOX (6枚組) [Blu-ray]
(2012/10/17)
水谷豊、及川光博 他

商品詳細を見る


相棒」シーズン11第1話。

続きを読む

【ドラマ】相棒 S4 第17話

日本ドラマ(番組)→相棒S4
10 /28 2012
相棒 Season4
第17話 「告発の行方」

相棒 スリム版 シーズン4 DVDセット3 (期間限定出荷)相棒 スリム版 シーズン4 DVDセット3 (期間限定出荷)
(2010/11/23)
水谷豊、寺脇康文 他

商品詳細を見る


相棒」シーズン4第18話。

続きを読む

【映画】赤い靴

映画→映画(~1979)
10 /28 2012
赤い靴
THE RED SHOES

(1948)
赤い靴 デジタルリマスター・エディション Blu-ray赤い靴 デジタルリマスター・エディション Blu-ray
(2011/12/22)
モイラ・シアラーアントン・ウォルブルック

商品詳細を見る

Why do you want to dance?
Why do you want to live?
Well I don't know exactly why, er, but I must.
That's my answer too.

本編より

とんでもないものを見てしまった。
傑作すぎる…

アンデルセンの童話『赤い靴』をモチーフにしたバレエ。
それをメインに据えた映画。

バレエダンサーのトップへ上り詰めていくヒロイン。
そして彼女とともに劇団を伝説へと作り上げていく経営者。

彼らが童話のようにどれだけ疲れようとも、赤い靴は踊るのをやめさせてくれなかった。
そういわんばかりに、芸術に取り憑かれ、死に追いやられていく様はとんでもない。

赤い靴』や『コッペリア』など様々なバレエを見るだけでも相当に素晴らしいダンスと音楽を堪能できる。
それ以上に劇団を大きくする過程であったり、ダンサーたちの練習風景も大いに見せられ、
まるで白鳥が水の中では足を動かし足掻いているかのごとく、優雅な世界の泥臭いところを存分に見せつけられることになる。
だからこそ、すごく人間くさいドラマなのだ。
そして芸術なのだ。

これが物語と音楽とテーマと童話のあわさった映画だ。

また40年代の映画とは思えないほどの特殊効果も素晴らしいものでした。
画質もあまりよろしくないDVDで見たのだけれども、これはブルーレイで徹底的に修復されたというものをぜひとも見てみたい。

監督: マイケル・パウエルエメリック・プレスバーガー
音楽: ブライアン・イースデイル
出演:
モイラ・シアラー
アントン・ウォルブルック
マリウス・ゴーリング
ロバート・ヘルプマン

【ミステリ】金田一少年の事件簿 小説1

コミック→金田一少年の事件簿小説
10 /27 2012
金田一少年の事件簿 小説1
オペラ座館 新たなる殺人

作:天樹征丸
画:さとうふみや
講談社漫画文庫
小説 金田一少年の事件簿(1) (講談社漫画文庫)小説 金田一少年の事件簿(1) (講談社漫画文庫)
(2012/03/09)
天樹 征丸、さとう ふみや 他

商品詳細を見る

「『オペラ座館』よ…」
ふと、ハジメの胸に、奇妙な感動がこみ上げた。それは、懐かしい故郷にたどり着いたような、二度と戻りたくない地獄に突き返されたような、不思議な感覚だった。
この感覚がなんなのかを、ハジメは本能的に理解していた。
それはおそらく、不吉な予兆だった。

『オペラ座館 新たなる殺人』本文より


金田一少年の事件簿』小説の1冊目。
2回目の買い直し。
だが、これでいい。
講談社文庫版の時には結局3冊目までしか出なかったし、新装版のときはなぜか1作目と4作目だけだったし、講談社ノベルス版も2~3冊目だけだったし、全部そろうのを待ってた。
まさか15年ほどかかるとは思わなかったけど。

漫画1作目の続編であり、新しい物語。
漫画原作だけれども、しっかりとしたミステリであり、キャラクターたちも生き生きと怪しく描かれるので、ものすごくミステリに適してた。

だからか。
だから金田一は小説から入ることができたのか。
そしてミステリ読みへとずぶずぶと入り込んだ、と。

小学生の時にこの本を読んだ時にトリックに驚き、いま読んでみると劇団員の人間関係のドロドロ具合になんともいえない感覚を抱き、また金田一くんの美雪に対するいろいろマンガでは表現しきれない表現にニヤニヤ。

こんだけ時間が経ってから読み返すとこんなにも面白いものなのか。

また、いまでは有名になったアンドリュー・ロイド・ウェーバー版の『オペラ座の怪人』とはまた違い、どちらかというと原作だったり、非常にダークな映画『オペラの怪人』に近い雰囲気の物語をベースにしたところも惹かれるねぇ。

【コミック】岳 18

コミック→岳
10 /27 2012
18
石塚真一
ビッグコミックオリジナル連載
全18巻
岳 18 (ビッグ コミックス)岳 18 (ビッグ コミックス)
(2012/08/30)
石塚 真一

商品詳細を見る

ヒマラヤだけじゃなく、どの山も、
オレはオレのために登ってるんだ。

18』本文より

』完結。

島崎三歩は読者に何を残しただろう。
彼が愛した「山」ってやつを読んでいて好きになれた。
なんかもうまさにそんな感じだ。

山でのドラマ、救助の物語。
それは確かに『』のひとつだけれども、サブタイトルにもなっていて最終話のタイトルでもある『みんなの山』にあるように、やっぱり「みんなの山」なのだ。
誰のものでもない。
誰もがなにかしらの目的をもって登って楽しむ。
だから三歩のように山が好きで、山を好きであってほしいと願う物語だったなぁと感じた。

最後まで存分に楽しませてもらいました。
ありがとうと感謝したい気持ちでいっぱいだ。

【コミック】GATE7 3

コミック→CLAMP
10 /27 2012
GATE7 3
CLAMP
ジャンプスクエア連載
GATE7 3 (ジャンプコミックス)GATE7 3 (ジャンプコミックス)
(2012/05/02)
CLAMP

商品詳細を見る

ずっとこうやって オレ達 隠威を持つものは争ってきた
時には命をかけてな

GATE7 3』本文より

『門七』3巻目。
チカヒトくんの転校も終わったし、ようやく本編がはじまりそうな感じかな。

登場人物も戦国時代の英雄たちも次々に出てきだした。
正宗くんが活躍しすぎだろうという3巻目ではあるけれども。

結界のようなところでの戦いといい、学園に集う英雄たちといい、なんかXの再来じゃないかとどきどきするな。
そしてやっぱり中心となりつつあるチカヒト君は、なにやら本当に物事の中心にいるようだし。
ハナにもハナに似たなにかがもう一人いるのも…

CLAMPの懐かしさと新しさの混在だねぇ。

【ドラマ】相棒 S4 第16話

日本ドラマ(番組)→相棒S4
10 /27 2012
相棒 Season4
第16話 「天才の系譜」

相棒 スリム版 シーズン4 DVDセット3 (期間限定出荷)相棒 スリム版 シーズン4 DVDセット3 (期間限定出荷)
(2010/11/23)
水谷豊、寺脇康文 他

商品詳細を見る


相棒」シーズン4第16話。

続きを読む

【アニメ】新世界より 第3話

アニメ(番組)→新世界より
10 /27 2012
新世界より
第3話 「ミノシロモドキ」

「新世界より」 一 [Blu-ray]「新世界より」 一 [Blu-ray]
(2012/11/30)
種田梨沙、十川誠志 他

商品詳細を見る


新世界より」第3話。

続きを読む

【コミック】東京BABYLON 文庫 5

コミック→CLAMP
10 /26 2012
東京BABYLON
CLAMP
サウス連載
文庫版全5巻
東京BABYLON―A save for Tokyo city story (5) (ウィングス文庫―Wings comics bunko)東京BABYLON―A save for Tokyo city story (5) (ウィングス文庫―Wings comics bunko)
(2000/12/10)
CLAMP

商品詳細を見る

『人間』が『人間』を裏切る そんなことは
『東京』にはどこにでも転がっています

東京BABYLON 5』本文より

昴流と星史朗、北都の3人の関係はここに結実。
すべてが崩壊して、あらたな関係へと逆転する。

この見事までの昴流の純粋さが失われるこの瞬間。
裏切りというものを知って、好きという気持ちが届かないことを知った次の行動に震えた。
何度読み返しても、この昴流の変化が今後の「X」にどう影響していったか。
昴流は何になろうとしていたのか。

タバコを吸い始め、少しずつ星史朗さんへと近づいていく。
彼の真意を知ろうとするためにこそ、星史朗さんへと一歩一歩近づいていく。

このあとに封真に目を取られるのも、彼の望みがそうであったのも、やっぱり彼は星史朗さんになろうとしていたんじゃないか。
そうすることで、星史朗さんと同じ側に立ち、同じになることで好きになってもらいたいと思っていたんじゃないかと考えると、どこまで純粋なんだよ、と。
変わったように見えて、どこまでも昴流は昴流のまんまだったというふうにすら見えてくる。

が、まぁ、肝心の『X』が完結していない以上、答えは見つからないまま読者は答えを探し続けるだけなんだけど。


東京に転がっている様々な裏切りや、人の想いが交差する場所での「人間関係」っていうものをあらためて考えさせてくれる。
決して昔の漫画なんかじゃなく、今でも心が揺さぶられる傑作だと思います。

【コミック】東京BABYLON 文庫 4

コミック→CLAMP
10 /25 2012
東京BABYLON
CLAMP
サウス連載
文庫版全5巻
東京BABYLON―A save for Tokyo city story (4) (ウィングス文庫―Wings comics bunko)東京BABYLON―A save for Tokyo city story (4) (ウィングス文庫―Wings comics bunko)
(2000/12/10)
CLAMP

商品詳細を見る

『誰かと同じ』苦しみなんか あるわないじゃない
みんなそれぞれ違う悩みや苦しみを抱えているのよ
ひとつだって『同じ』じゃないわ

東京BABYLON 文庫 4』本文より

クライマックスに入った4冊目。

犯罪の被害者と加害者と、それらへの報道。
また臓器移植と脳死の問題を絡めた実になんか当時切り込んじゃいけないところまで切り込んだマンガを読んでしまったと、ここから本気でこのマンガが好きになっていったきっかけだったんじゃないかと思う。

3巻目でも被害者の受ける取材のひどさを呪った母親の話もあったけれども、これはもっと昇華させてきたと思う。
特に母親が人を傷つけ、子供はそれを報道からどう感じるか。
また何事にもひとりひとりの傷があって、苦しみがあって。
それを表面的に見るのか、それともその人を知って感じ取るのか。

人の価値観ってなんなのかってことをあらためて問いかけられるかのよう。
特にこのマンガがひとつのテーマとしている「東京」という人が大勢いて、それぞれの個々の問題が見えなくなっている都市であり時代であるからこそ、人と人はどう向き合うべきなのかって考えさせられる。


さて主人公3人の物語も佳境。
ここから一気にたたみかけてくるんだよな。

【コミック】東京BABYLON 文庫 3

コミック→CLAMP
10 /24 2012
東京BABYLON
CLAMP
サウス連載
文庫版全5巻
東京BABYLON―A save for Tokyo city story (3) (ウィングス文庫―Wings comics bunko)東京BABYLON―A save for Tokyo city story (3) (ウィングス文庫―Wings comics bunko)
(2000/12/10)
CLAMP

商品詳細を見る

分からないはずの『他人の痛み』を
分かったふりしている貴方には 絶対に誰も救えません

東京BABYLON 3』本文より

中高生の学生を集めている新新興宗教の話と家族から邪魔者扱いされる老人となった親の問題が収録される3巻。


まさに2012年に問題になった大津のいじめ事件とも通じることのある「いじめ」を真っ向から描いた3巻前半の物語。
いじめを受ける側からの衝撃的な展開と、いじめを受けた彼女がどうやって立ち直ろうとしていくか、そして昴流が彼女にどう接していたかというのは読後に、なんともいえない後味を残してくれる。
助けるとか戦うとかそういうのでなく、「一緒に」いてあげる・聞く・支える。
これこそが必要なことだったんだろうなぁ。

なんだかちょうどいい時期に読み返してしまった気がする。

もうひとつの少子高齢化問題に挑んでいるものも、最初に出版されてから20年経ってもまったくといっていいほどものごとが進んでいないことに苦笑せざるを得ないなぁ。

ラストに収録されている海外から出稼ぎに来ている女性の物語。
この当時以上にある意味で日本は海外の人を受け入れやすくなったかもしれないけど、まだまだ開かれた日本というものからは遠いところにあるかもしれないな。

【コミック】東京BABYLON 文庫 2

コミック→CLAMP
10 /23 2012
東京BABYLON
CLAMP
サウス連載
文庫版全5巻
東京BABYLON―A save for Tokyo city story (2) (ウィングス文庫)東京BABYLON―A save for Tokyo city story (2) (ウィングス文庫)
(2000/11/10)
CLAMP

商品詳細を見る

『他人』には『被害者』が受けた本当の『傷』は絶対に分からない

東京BABYLON 2』本文より

文庫版2冊目。

陰陽術の応酬もさることながら、人の心の傷にそっと寄り添っていく。
今回の「CALL」の特別に見られたいという寂しい少女たちや、子どもを殺された親の呪うという復讐。
彼らの傷が原因となって事件が起きていくわけだけれども、昴流の相対の仕方が優しい。
この優しさが、星ちゃんと対比するかのように進んで行くというメインのストーリーにもすごく関わってくるし、優しいからこその他人の傷がものすごく見えてくる。

後半の子供を殺された親が受けた一般の人やマスコミから受けた心の傷なんかも、今もなおいくらでも聞く話なんだよな…
いや、この東京BABYLON以降でどれだけ存在してたことかと考えると、この当時にかなりセンセーショナルなことを描いていたんだな…

【コミック】東京BABYLON 文庫 1

コミック→CLAMP
10 /22 2012
東京BABYLON
CLAMP
サウス連載
文庫版全5巻
東京BABYLON―A save for Tokyo city story (1) (ウィングス文庫)東京BABYLON―A save for Tokyo city story (1) (ウィングス文庫)
(2000/11/10)
CLAMP

商品詳細を見る

「それでも僕はこの東京が大好きですがね」
「どうしてですか?」
「この地球でたったひとつ 滅びへの道を『楽しんで』歩んでいる都市だからですよ」

東京BABYLON 文庫 1』本文より

この本を読まなければCLAMPを読まなかったし、「X」にドはまりすることもなかった。

もう今から20年前のコミック。
それなのにまったく色あせていない。

陰陽師の皇昴流がいろんな仕事にめぐり合わせ苦悩しながら、人の想いと戦い慰めていく。
その様々なバリエーション。
それがどれも社会的なものであるけれども、いまだに、そう、20年経った今でも色あせていないことがどれほどおかしなことか。

「あなたは東京が嫌いですか」という1巻冒頭の言葉。
東京が織り成す人と人が関わるところで起こるいろんな衝突、あるいは人の業。
そして実にミステリアスな主役3人の人間関係が織り成すミステリー。

それらのバランスが実に見事。
いま読んでものめりこめる。

星史郎さんの謎ばかりの言葉と回想。
そして少しずつ純粋さばかりの昴流くんが変化していく過程。

もー。
これがなければ「X」を読まずに済んだのに。
そして「X」が連載が佳境に入って、いつまでも待ち続けることにならなかっただろうに。

そんなこんなで「東京BABYLON」の再読を開始です。

【コミック】風光る 32

コミック→風光る
10 /21 2012
風光る 32
渡辺多恵子
flowers連載
風光る 32 (フラワーコミックス)風光る 32 (フラワーコミックス)
(2012/06/26)
渡辺 多恵子

商品詳細を見る

ならば私はその罪を償いながら生きるしかない
己を許すのと同じ様に 他人の弱さも醜さもすべて許せる大きな人間になるのだと

風光る 32』本文より

春夏秋冬を巡る表紙も8順目が終了。

風光る』32巻。
新選組のもっとも地位が高まり、そして没落がはじまっていく。
いよいよ慶応3年がはじまる。
新選組の歴史、特に沖田をめぐる話はいよいよこの1年で終わりを告げていく。
あの肺結核に、神谷と沖田の恋心を巡る話をからめ、いよいよラストへと向かうことを告げてくれた。

ああ。
まさか肺結核の原因をこうやって絡めてくるとは。
それに恋の物語としても昇華させてきた。
なぁ……もうここまで描いてしまったらいよいよラストが本当に近づいているんだと感じちゃうじゃないか。

そう。
恋の物語、新選組の物語、沖田の物語。
すべてが完結に明らかに一歩を踏み出した。

伊東の計略も、ついに土方が完全に勘付いて動き始めたし、伊藤派に属し実にうまいこと神谷と伊東とを繋げていた中村もかなりキナ臭いところに身を置いたことで伊東の物語、いわゆる御陵衛士をめぐる話も油の小路の事件へ繋がっていく橋渡しができた。

明かな新選組の分裂は描かれてきたけれども、明らかな分裂と没落の事件であるあの事件へといたる新選組内部の動きや心情の変化もすごく丁寧に描かれているよな…


この慶応3年から沖田が第一線を退いていくわけだけれども、どう神谷が寄り添っていくのか。
そう。今回引用した文章のように夫婦の関係の根源的な考え方にたどりついた神谷がどう沖田の死へと寄り添っていくのか。
見たいような見たくないような。

まさかこんなにメインの恋物語も歴史もこんだけ見事に同時にクライマックスにもってこようとは。
次で表紙も9順目。
その間についに完結を迎えそうだな…
ちゃんと最後までついていきます!

【自転車】Jango Flik

その他→自転車パーツ
10 /21 2012
Jango Flik ez V9

jango1001-1.jpg

折りたたみ自転車のJango Flikがやってきた。
注文してから11か月。
まさか本当に来るとは思わなかった。
別のものを注文しようとしていた矢先に「注文したらすぐに届くけどどうする?」って電話がきたときにはどうしようかと思った。

Jango Flik。
やろうと思えば5秒で折りたためる。
さらには持ち上げなくても折りたたみながら転がせるしろもの。

定価で70000円を切っているというのもいいところだし、Topeakが出したものだけにやたらと拡張性がありすぎるのも面白い。
まるでおもちゃのよう。

ホイールも以前は16インチだったのが、2012年現在は18インチになり走行性もある。
もちろん「ez」とついた廉価版はホイールや塗装やサスペンションも簡略化されているところはあるけれども、いや、十分だろう。

たぶんこれをメインで乗る人よりも、車や電車に乗っけることが前提って人が多いだろうし。

さて、少しずついろいろ付け足してやろうっと。


ちょっと乗ったり見たりした感じの特徴。
・折りたたみペダル
・1×9s(ディレイラーShimano Sora)
・テールリフレクター(Topeakテールライトのアタッチメント)
・フロントリフレクター
・Topeakのフロントライト用アタッチメント
・ホイール18インチ
・チューブ英式バルブ
・Vブレーキ(テクトロ)
・シートポストφ27.2
・スタンドあり

【押して運ぶ時の状態】
jango1001-2.jpg

【折りたたみ状態 幅90 高さ80 奥行き30】
jango1001-3.jpg


Jango Flikオフィシャルページ
http://jangobikes.jp/flik/index.html

∀ki(あき)

自由に生きてます。
色々読んだり見たりしてます。

リンクやトラックバックは自由にどうぞ。