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【コミック】テレキネシス 4

コミック→テレキネシス
10 /12 2007
テレキネシス 山手テレビキネマ室 4
画:芳崎せいむ
作:東周斎雅楽
小学館
ビッグコミックスピリッツ連載
テレキネシス山手テレビキネマ室 4 (4) (ビッグコミックス) テレキネシス山手テレビキネマ室 4 (4) (ビッグコミックス)
東周斎 雅楽 (2007/06/29)
小学館

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いつかドラマに戻って、お父さんを超える作品を作ってください!!
あなたは最低な上司です。 今も最低。
でも、あなたに天賦の才があることは、あたしでもわかります。

テレキネシス 4』本文より引用


テレキネシス 山手テレビキネマ室』最終巻。

これまでテレキネシスで色んな人が様々な映画と出会い、色んなものを感じ取り思い出し手に入れていった。

最終巻ではテレキネシスの番人である東崋山が自分自身の進むべき道と出会うことになる。
そして傍には常に彼を支えるかのように映画があった。

ラスト1冊でこれまでの伏線を回収するかのようにすごく綺麗にラストを迎えた。

そのラストもいい終わり方なんだけれども、終わる反面少し残念なこともあった。
このコミックで色んな映画に出会えた。
そして興味を持った映画を次々に見ていった。
40年代50年代の映画というのはもうまったく何から見ていいのか分からなかったから、このコミックから映画を教えてもらったと言っても過言じゃない。
それだけに、映画を教えてくれる友人がいなくなったようで少し寂しい感じがする。

いや、このコミックがあったから古い映画でもまだまだ面白いものや見るべきものがあると分かった。
そしてそのきっかけはこのコミック「テレキネシス」がくれた。
あとは自分で探していけばいい。

だからこの作品には「ありがとう」と言いたい気持ちでいっぱいだ。


4巻の目次:
・「ワン・ツー・スリー」
・「ジキル博士とハイド氏
・「俺たちは天使じゃない」
・「スティング」
・「ライトスタッフ
・「カサブランカ」
・「セント・オブ・ウーマン」
・「オズの魔法使

【コミック】テレキネシス 3

コミック→テレキネシス
08 /10 2007
テレキネシス 山手テレビキネマ室 3
画:芳崎せいむ
作:東周斎雅楽
小学館
ビッグコミックスピリッツ連載
テレキネシス山手テレビキネマ室 3 (3) テレキネシス山手テレビキネマ室 3 (3)
東周斎 雅楽 (2006/11/30)
小学館

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信頼は常識に勝る
そして信頼する人を守ることで、人は無形の財産を得る!
一九四七年制作ジョージ・シートン監督、モーリン・オハラ主演。
名作中の名作だ。

テレキネシス 3』本文より。


このマンガを通して映画を識ることがなんと心地よいことか。
上の台詞が出てきた『三十四丁目の奇蹟』は是非見てみたい。


テレキネシス3巻はついに崋山のお父さんの幻のフィルムのことがチラホラと出始め終わりに向けて動き出したような感じのする巻。
そして主人公の崋山が映画に対して"何"を見ているのかという一つの答えも見れた。

確かに映画は甘い誘惑であり、現実からの逃避かもしれない。
でも崋山の言った感受性を磨くため、そしてなにより日常には涙が必要なんだという一つの回答が心に残った。

もし映画を見ることができなかったら。
足りなくなるものって意外と多いんじゃないだろうか。


3巻の目次
・砂漠の戦場 エル・アラメン(1968)
三十四丁目の奇蹟(1947)
・告白(1970)
・シェーン(1953)
・アラバマ物語(1962)
・ふるえて眠れ(1964)
パットン大戦車軍団(1969)
・シェナンドー河(1965)


たぶん「パットン大戦車軍団」と「三十四丁目の奇蹟」は見ると思う。

【コミック】テレキネシス 2

コミック→テレキネシス
08 /09 2007
テレキネシス 山手テレビキネマ室 2
画:芳崎せいむ
作:東周斎雅楽
小学館
ビッグコミックスピリッツ連載
テレキネシス山手テレビキネマ室 2 (2) (ビッグコミックス) テレキネシス山手テレビキネマ室 2 (2) (ビッグコミックス)
東周斎 雅楽 (2005/12/26)
小学館

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だけど、オレはオレ!
誇りも捨てず 自信も捨てず、明日も頑張ろうってな。
ジュニア・ボナーみたいにさ。何度落馬しても気にするなってこと。

テレキネシス 2』本文より。


テレキネシス2巻。
山手テレビの深夜枠にある映画番組。
そのプロデューサーと助手の女の子が会社の中や社会の中で自信を失くしたり、人間関係で悩んだり。
そんな人たちを映画を使って立ち直らせるためにエールを送る。
そんな話。


2巻の目次:
・ジャッカルの日(1973)
・ジュニア・ボナー 華麗なる挑戦(1972)
・ピクニック(1955)
紳士同盟(1960)
ミスタア・ロバーツ(1955)
・男の出発(1972)
めぐり逢い(1957)
・デュエリスト(1977)


前巻を読んであまりに感動したので、いくつかの映画には手を出してみた。
「サンセット大通り」だったり「オール・ザ・キングスメン」とか。

この本を読んでみるとまだまだ見たことのない名作がいっぱい眠っていそうでわくわくする。
2巻の中で「紳士同盟」「オーシャンと11人の仲間たち」「ミスタア・ロバーツ」「めぐり逢い」はいつか見てみようと思った。

【コミック】テレキネシス 1

コミック→テレキネシス
06 /11 2007
テレキネシス 山手テレビキネマ室 1
画:芳崎せいむ
作:東周斎雅楽
小学館
ビッグコミックスピリッツ連載
テレキネシス山手テレビキネマ室 1 (1) テレキネシス山手テレビキネマ室 1 (1)
東周斎 雅楽 (2005/05)
小学館

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「ありがとう!
スカーレットを観てたら、とにかく根拠のない勇気が沸いてきた!」

芳崎せいむの『テレキネシス』。


一度2年前くらいに友人から借りた。
で、思わず買いなおしてしまった。

山手テレビに入社した新入社員と深夜枠でやっている映画番組のP、そして毎回悩みを抱えたゲストたちの物語。
そのテレビ番組にはミニシアターがあり、そこを訪れる人々。
自分に足りないものや映画から伝わるいろんなメッセージを受けて立ち直っていく。

家族や会社から捨てられた男は「風と共に去りぬ」のスカーレットの生き様を見て立ち直ったりetc


これほどまでにいい映画がまだまだあるのか、と思えた。

自分の知っている映画なんてほんの一部分。
好きな映画も魂を揺さぶられた映画もいくつもある。

そんな魂の1作をこれでもかというくらいに熱く語ってくれる。
まるで映画好きの作者と読者で語り合ってるかのよう。
読んで、観てみて何を得るか、何を感じ取れるのか。
映画は確かにエンターテイメントではあるけれども、もっと他の見方もできるんじゃないだろうか。
感動だけじゃなくて教訓や反面教師や憧れ、映画にはそんなものを得られるような素晴らしさがあるとあらためて感じさられる。

このコミックはそんなことを感じさせてくれた。


読んでみて「大いなる勇者」と「サンセット大通り」はぜひとも見てみたいと思った。

以下が主に1巻で取り上げられている作品

風と共に去りぬ
・オール・ザ・キングスメン
・エルマー・ガントリー
・サンセット大通り
・愛と青春の旅だち
・大いなる勇者
・アスファルト・ジャングル

∀ki(あき)

自由に生きてます。
色々読んだり見たりしてます。

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