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【ラノベ】ロードス島伝説 5

本→ロードス島戦記2
04 /16 2017
ロードス島伝説 5 至高神の聖女
水野良
イラスト:山田章博
角川スニーカー文庫
ロードス島伝説〈5〉至高神の聖女 (角川スニーカー文庫)
水野 良
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「魔神戦争は、まだ終わってはいない。ロードスにとっても、わたしたちにとっても……」

ロードス島伝説 5 至高神の聖女』本文より

ロードス島伝説』3つ目の終章。
これにてすべての「伝説」は完結した。
4巻での「伝説」のラスト、短編集でのラストのさらにそのあと、そしてこの戦争の終結と英雄戦争の一騎打ちに至るまで。
伝説の彼方へと消えていった六英雄たちの真実を描いたこの伝説「5」冊目。

2つの完結を経てもやっぱり気になるのは迷宮での真実。
コミック版のファリスの聖女でも描かれていてもやっぱり小説でも完結しないと完結じゃないと思っていたのもあるよな。
当時読んでてもここだけ小説で描かれないのはもやっとしてたもんなぁ。

主人公をナシェルからフラウスに変え、フラウスが愛に生きいかに聖女になり得たか。
魔神との対決もそうだけれども、フラウスのラストこそが後の英雄戦争にも大きくかかわっていく訳で。
ここがあったからこそロードス1冊目の英雄戦争に直結させ、これで伝説と戦記が本当の意味で繋がったよな。

【ラノベ】ロードス島伝説 永遠の帰還者

本→ロードス島戦記2
04 /09 2017
ロードス島伝説 永遠の帰還者
水野良
イラスト:山田章博
角川スニーカー文庫
ロードス島伝説 (永遠の帰還者) (角川文庫―スニーカー文庫)
水野 良
角川書店
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「貴様が、魔神王か……」

ロードス島伝説 永遠の帰還者』本文より

ロードス島伝説』短編集。

ロードス島伝説』2回目の最終章を含む短編集。
4巻でスパっと終わってもよかったのかもしれないけど、終章と序章でより「伝説」が強固な物語になったと感じる。

悲劇のはじまりであるよかれと思ってやった魔神の降臨。
そして伝説の彼方へと消えていったナシェルのさらにそのあと、もしかしたらのIFの話なのかもしれないけど、伝説はやはりハッピーエンドに限る。
なんせこのあとの魔神戦争のラストは奥深き迷宮でのフラウスの最期と英雄戦争につながるわけで、せめてナシェルには幸せをと思うもんなぁ。

【ラノベ】ロードス島伝説 4

本→ロードス島戦記2
04 /02 2017
ロードス島伝説 4 伝説の英雄
水野良
イラスト:山田章博
角川スニーカー文庫
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「帰っていただきます。あなたは今まで誰もができないと思っていたことをやり遂げてきたんですもの。今度も、きっとできます。わたしはそう信じています」

ロードス島伝説 4』本文より

ロードス島伝説』完結巻。
この後にロードス島伝説の短編集でさらに完結し、さらにあとに5巻が出るなんてことはこの時は思いもよらなかったなぁ。
ナシェルの物語はここで終了。

このナシェル退場ありきでこの魔神解放の真実が暴かれ、6英雄が魔神を倒すきっかけになり、後の戦記でのカーラが常にロードスを憂う者としてどう行動してきたかも判明する。
いわばここがロードス島のひとつの戦記と伝説を繋げすべてを完結させたと言っても過言じゃない点だよなぁ…

再読は非常に楽しいものだった。

【ラノベ】ロードス島伝説 3

本→ロードス島戦記2
03 /26 2017
ロードス島伝説 3 栄光の勇者
水野良
イラスト:山田章博
角川スニーカー文庫
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「魔神との戦いで命を落とした者たちに、これから死んでゆく者たちに、そして、戦の後に生きつづけるすべての者たちに……」
祈りを終えると、ナシェルは目を開いて、高く酒杯を掲げた。
「ロードスよ、永遠なれ」

ロードス島伝説 3』本文より

ロードス島伝説』3冊目。

ロードスがさらなる混迷へ。
人間側でもこの戦争を利用しよくない側も出てくるし、魔神側にもいい魔神まで出る始末。
何をどう決着させることで戦争を終わらせられるのか模索しながら、それぞれの英雄たちも試練を課せられついに集結していく様が実に熱く描かれる。
こうしてナシェルはまさに英雄の中の英雄になっていったわけだけど、中心となった人物がいかにして舞台から去るのか。
久々に読んでみてもやはりどきどきしながら読める。

【ラノベ】ロードス島伝説 2

本→ロードス島戦記2
03 /19 2017
ロードス島伝説 2 天空の騎士
水野良
イラスト:山田章博
角川スニーカー文庫
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「この世界において、最強は我らであることを、魔神どもに教えてやろう!」

ロードス島伝説 2』本文より

ロードス島伝説』2冊目再読。

これでナシェルが勇者になった。
ただの悲劇の王子の主人公から6英雄に並ぶほどの人物へと成長した。
ここからが本番だ。
じゃあどうやってこの伝説の舞台から降りることになったのか。
死んだのか、それとも裏切るのか。
そんな中での6英雄たちも名を残しただけの功績を積み上げ、名もなき勇者たちもまた続々と現れはじめた。
でもそれだけじゃなくて面白いのは魔神の跋扈とともに人間たちの不信がそれ以上に増しているという現状。
一番厄介なのは人間同士であり、人間の利益への追及であり、ロードスの危機に対して各国の対応もまちまちという現状。
うわ、もうまさに現実的な要素をこうも入れてくるのか。

【ラノベ】ロードス島伝説 1

本→ロードス島戦記2
03 /12 2017
ロードス島伝説 1 亡国の王子
水野良
イラスト:山田章博
角川スニーカー文庫
ロードス島伝説―亡国の王子 (角川スニーカー文庫)
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「わたしが行く。何が起こっているのか、そして起ころうとしているのか、この目で確かめておきたいのだ」

ロードス島伝説 1』本文より

ロードス島伝説』1冊目再読。
『ロードス島戦記』の前日譚。

ロードス島戦記の6英雄にスポットを当てながらも主人公は別に存在する。彼が7人目であるのは明白なのになぜ後世の記録に残らなかったのか。
山田章博の『ファリスの聖女』と同じ時代であり登場人物も同じでありながらあえて挑んだまさに「伝説」。
彼がどうなったのかはすでに分かっているけれども、そこにあえて記されていない主人公を置いて魔神との戦いを描き、いかなる悲劇の主人公たるかを1冊目で示してくれた。
始まりがここ。終着点は戦記の時点で奥深き迷宮での魔人を倒した6人がいたところまで。
じゃあどう描いてくれるんだろうという期待がやっぱりわくわくする。
発端が主人公の父親というのがまたファンタジーらしさ全開ですばらしく楽しいものだ。

∀ki(あき)

自由に生きてます。
色々読んだり見たりしてます。

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