世界の終わりの魔法使い 完全版 ６ 孤独なたたかい
西島大介
駒草出版

ああ…
思い出だけが無限に再生される
こんなにも深い孤独があろうとは…

『世界の終わりの魔法使い 完全版 ６』本文より

『世界の終わりの魔法使い』最終巻。

長い長い休止期間を経て５巻６巻でついに完結。

１巻に直接つながり、それぞれの時の違う物語たちを６巻がしっかり繋げてきた。
すべてにこんなにきれいにつながるんか！？

これはもう１回読むと全く違って読めそう。

世界の終わりの魔法使い 完全版 ５ 巨神と星への旅
西島大介
駒草出版

また
会えるかな？

『世界の終わりの魔法使い 完全版 ５ 』本文より

『世界の終わりの魔法使い』５巻。

４章からずいぶん経って、まさかの完全版が出て、ついに新作の５巻目がきた。
これで１巻時点と４巻を見事に結んできた。

魔法のある世界と科学の世界。
それぞれが結びついてこのあとに１巻へと続いていくわけか。
なるほどな。

世界の終わりの魔法使い 完全版 ４　小さな王子さま
西島大介
駒草出版

だって僕は
魔法が使えない

『世界の終わりの魔法使い 完全版 ４』本文より

『世界の終わりの魔法使い』完全版４巻。

新３部作の１作目。
前３部作ですべてが完結し、今度はもっとも過去の話へ。
まるでスター・ウォーズのエピソード１のよう。

また物語がはじまるわけで。
でも今回はもっと大きな物語がはじまった。
前３部作と繋がりつつももっと大きなこの世界の物語を描いていく気概がすごく感じられる。
さぁ、今度こそ最後まで読めるぞ…

世界の終わりの魔法使い 完全版 ３　影の子どもたち
西島大介
駒草出版

僕によろしく

『世界の終わりの魔法使い 完全版 ３』本文より

『世界の終わりの魔法使い』完全版３巻。

第１部完。
１巻の後の物語。
作り出した影たちとの決着。
魔法と科学の共闘。
その流れが熱いよなぁ。。

世界の終わりの魔法使い 完全版 ２　恋に落ちた悪魔
西島大介
駒草出版

忘れないよ！

『世界の終わりの魔法使い 完全版 ２』本文より

『世界の終わりの魔法使い』完全版２冊目。

こうして物語ははじまった。
世界がはじまった！

そうだよなぁ。
これがあるから１巻にものの見事に繋がって。
そして３冊目へと続いていく。
見事だなぁ。

世界の終わりの魔法使い 完全版 １
西島大介
駒草出版

魔法なんて信じるもんか！

『世界の終わりの魔法使い 完全版 １』本文より

『世界の終わりの魔法使い』完全版１巻。

完全版！？
まさか出るとは。
そして６作も読めるとか。すごいな。

この１巻を１～４を知っている身として、この世界がどうできたのか、誰のための世界なのかを前提に読むとだいぶ所毒の時と違って読めて面白い。

小さな王子さま 世界の終わりの魔法使いⅣ
西島大介
モーニング・ツー連載

小さな王子さま～世界の終わりの魔法使い（4） (2012/01/23) 西島 大介 商品詳細を見る

人は思い出の中に生きてはいけない

『小さな王子さま』本文より

西島大介の「せかまほ」新３部作の幕開け「小さな王子さま」。

今度のサン・フェアリー・アンが登場する世界はまだまだ魔法がありふれた時代。
大いなる魔法使いの第１王子と、魔法が当たり前の世界で魔法が使えない気弱な第２王子。

未来が見える未来視をはじめ、自分の未来を残そうとすること、思い出の中で生きること。
主だった人物が現実ではないなにかにすがりながり、主人公の第２王子もまた現実から逃げている。
誰もが現実と向き合わないことからはじまっていく悲劇は現実と向き合って解決するわけだけど、

その過程がなんとも。
かわいい絵柄で、なんとも残酷に現実と向き合わせるんだろう。
限りのある時間と空間の中で、自分を残そうとすることのなんとおこがましいことか、ってね。
その滑稽さと残酷さがすごくマッチするよな。

過去の３作と同じように、現実という場所で生きていくことの大切さっていうのもしっかり伝わってきた。
いいテーマだと思うし、読後感としてあらためて考えさせられます。

時間にも空間にもしばられない現実からは逸脱した「悪魔」であるアンの活躍がまた第５部第６部と続きますように。

影の子どもたち
世界の終わりの魔法使いⅢ
西島大介
河出書房新社

影の子どもたち--世界の終わりの魔法使い3 (2009/11/26) 西島 大介 商品詳細を見る

ムギと二人で考えた
君に与えよう　永遠の愛の証しとして…

『影の子どもたち』本文より

『せかまほ』３部作完結編。

愛だな。
まさにこの物語は愛だった。


この世界を破壊し、創造したサン・フェアリー・アン。
アンの魔法と、ムギの科学が出会って生まれる物語。

今回はアンの故郷の滅亡と再生についてが語られる。
そして世界の謎が解き放たれる。

もうね…
冒頭にも書いたように「愛」なんだよなぁ。
「影の子どもたち」というタイトルも愛が溢れているし、
３部作の完結編という位置づけであり、１作目２作目の行き着く先というのも納得。


「生まれ出ずること」の素晴らしさっていうのを堪能できました。
これこそが物語ってやつの根源だよなぁ。

恋におちた悪魔
世界の終わりの魔法使いⅡ
西島大介
河出書房新社


－「"会えるかな？"じゃないだろ？会いに来いよ！」


「世界の終わりの魔法使い」２作目。

まさか２作目が出るとは思わなかった。
しかも１作目でセリフの中で語られているものの内容が不明だったもの
魔法大戦とかアンが世界を滅ぼしたとか、影って一体なんなんだとか、なんでムギなんだとか。

そのあたりの過去がいっぱい語られてます。
しかも今回はアクション満載。
そりゃ銀河が滅ぶような戦争だからねぇ。
ある意味ＳＷエピソードⅢみたいな位置づけなのかも。
ってかあの戦争はまさにそうだよな（笑


この「２」、もうアンのセリフがとてつもなくカッコよすぎ。
ムギもそりゃ本気になるわなぁ。

そして３作目もどうやらあるらしい。
「せかまほ」のあとでムギとアンは一体どこへいってなにをしたのか。
来年出るらしいのでゆっくり待とう。