自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件発覚後初の国政選挙となった衆院東京15区、島根1区、長崎3区の3補欠選挙が28日投開票された。唯一の与野党対決となった島根1区では、立憲民主党元職が自民新人に勝利。自民は東京15区、長崎3区では不戦敗を余儀なくされており、3補選全敗となった。立憲は東京15区、長崎3区でも候補者を当選させ全勝した。
◇東京・島根・長崎 立憲が制す
岸田文雄政権下の補選で自民が全敗するのは初。衆院の残り任期が約1年半となる中、政権にとっては痛恨の敗北で、与党内に動揺が広がりそうだ。執行部の責任論に発展し、9月の自民総裁選を待たずに岸田首相(自民総裁)の交代を求める「岸田降ろし」が起きる可能性もある。
自民党の茂木敏充幹事長は28日夜、党本部で記者団に「非常に逆風が強かった」「自民に対して大きな厳しい目が向けられている」と言及。政治改革や物価高対策などを通じて「信頼をもう一度回復できるよう努めたい」と語った。
立憲民主党の泉健太代表は「政治改革を占う選挙だった。自民の改革案は全く駄目で信任を得られていない」と党本部で記者団に言及。「政治改革が進まないなら信を問わなければならない。中途半端な政治改革に白黒付ける総選挙だ」と早期の衆院解散を求めた。
島根1区補選は自民の細田博之前衆院議長の死去に伴うもので、立憲元職で党県連代表の亀井亜紀子氏(58)が自民新人で元中国財務局長の錦織功政氏(55)=公明党推薦=との一騎打ちを制して2回目の当選を決めた。竹下登元首相ら名だたる自民幹部を生み出してきた「保守王国」島根で、自民が衆院小選挙区議席を落とすのは1996年の小選挙区制導入以降で初めて。
立憲は島根1区での勝利が政権交代への足がかりになるとみて、泉氏や岡田克也幹事長、野田佳彦元首相ら幹部を次々と現地入りさせた。裏金批判を通じて無党派層などへの浸透を図り、共産党も亀井氏を自主的に支援した。
自民も岸田首相や茂木氏、小渕優子選対委員長ら幹部が連日のように現地に入り、国会議員秘書団も投入する総力戦を展開した。裏金事件の陳謝と再発防止への誓いを重ねつつ、地元経済に貢献してきた実績を強調。組織の引き締めに努めたが及ばなかった。
東京15区補選は地元・江東区長選に絡む公職選挙法違反事件で有罪が確定した柿沢未途氏(自民を離党)の辞職に伴う。立憲新人で元江東区議の酒井菜摘氏(37)が、日本維新の会新人で元会社員の金沢結衣氏(33)=教育無償化を実現する会推薦=や、小池百合子東京都知事が擁立を主導した無所属新人で作家の乙武洋匡氏(48)=国民民主党推薦、無所属新人で元参院議員の須藤元気氏(46)ら8氏を制して初当選した。酒井氏は裏金事件の再発防止に向けた政治資金規正法の改正や、子ども政策の充実などを訴えた。
自民は東京15区での間接的な「勝利」を目指し、乙武氏の推薦を一時模索したが、乙武氏から推薦依頼は来ず見送った。
長崎3区補選は自民安倍派のパーティー裏金事件で立件された谷川弥一氏(自民を離党)の辞職に起因する。立憲元職で党県連副代表の山田勝彦氏(44)=社民党推薦=が、維新新人で学習塾経営の井上翔一朗氏(40)=教育無償化を実現する会推薦=との野党対決を制した。
長崎3区の議席は小選挙区制となった96年以降、政権交代を生んだ2009年衆院選を除き自民が確保し続けてきたが、自民は今回、裏金事件の逆風などを踏まえ候補者擁立を見送っていた。
(https://news.yahoo.co.jp/articles/56d6a952849555f2f51392afef6d1362ff20f44b)
自民全敗、20時に瞬殺!
全く惜しくない結果となった。
岸田さん、これを受けてさっさと責任を取ってお引き取り願います。
こんな状態で解散なんてあり得ない。
悪夢の立憲共産党政権なんて見たくない。
5712号