フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦・NHK杯は最終日の30日、東京・代々木第1体育館で男子のフリーを行った。ショートプログラム(SP)首位の織田信成(関大)がフリーも1位となり、計236.18点で3年ぶり2度目の優勝を飾った。SP2位のジョニー・ウェア(米国)が2位、同3位のヤニック・ポンセロ(フランス)が3位。同4位の無良(むら)崇人(岡山・倉敷翠松高)は5位に下がり、同8位の南里康晴(ふくや)は8位だった。
前日の女子は浅田真央(愛知・中京大中京高)が制しており、日本勢の男女優勝は2年ぶり3度目。
表彰式後、エキシビションがあり、織田や浅田真らが伸びやかな演技を披露した。
◇前半ミス ”快笑”ならず 「次こそ4回転を」
滑り終えた織田は、首をかしげた。「140点に届くかな……。優勝はできないな」。気持ちは沈んだが、歓声とともに電光掲示板に映し出されたのは、自分の優勝だった。
4回転トーループを跳ぶ重圧とSP1位の意地。緊張はピークだった。最初の4回転。直前の6分間練習では体の回転をコントロールできたのに、本番では違った。「回り過ぎている」。バランスを崩してステップアウト。続くトリプルアクセル(3回転半)も足がほどけて着氷が乱れた。その後は、ジャンプの数や種類を頭に入れながら、再度トリプルアクセルに挑戦するなど構成を変更。失敗した場合に備え、何パターンも準備してきたことが生きた。しかし前半の失敗が響き、得意のスピンやステップで思い切りの良さがなかった。
その時点での首位・ウェアを上回るには、142.79点以上が必要だった。それだけに、154.55点には「びっくりした」。地元有利を考慮しても、判定に甘さがあった印象は否めない。周囲が優勝に沸き立つ中、織田はなかなか笑顔になれなかった。
「ファンの方も、自分も満足していない」と織田。12月末の全日本選手権に向け、「次は4回転を絶対に決めたい」と誓った。2年ぶりのGPシリーズ復帰戦での優勝を遂げながら心からの笑顔がなかったのは寂しい。それでも高橋大輔が故障で今季絶望となった中、バンクーバー五輪出場枠がかかる来年の世界選手権に向け、エースの穴を埋めてくれそうな期待を感じさせた。
○…各種目の上位選手らによるエキシビションに、前日の女子で優勝した浅田真が登場。ジャンプの着氷が乱れたものの、美しいY字スピンやストレートラインステップで観客を魅了した。滑る前に一夜明け会見を行い、今大会を「課題だったジャンプを確実に跳べてすごいよかった。次につながるいい試合だった」と笑顔で振り返った。
(http://www.excite.co.jp/News/sports/20081130/20081201M50.024.html)
試合は見れなかったけど、
優勝おめでとう!!
でもこの記事を読む限り、なんか手放しでは喜べない。
「地元有利」「採点に甘さ」
「本人もなかなか笑顔になれない」
「ファンの方も、自分も満足していない」
一番分かっているのは本人。
次の全日本選手権、世界選手権で本来の力で
「4回転」 期待してます。
でもまずはNHK杯復帰の優勝おめでとうございます。
637号