(昨日の続き)
あんな弁護士にはお世話になりたくないとつくづく考えさせられながら、思い出した。もう一つ、大失態があったんやった!
裁判長が弁護人の対応にあきれて被告人に検察官の冒頭陳述についてどうするのか聞いているとき、書記官はその資料として弁護人の手元にあった資料を被告人に手渡した。その順番にそって裁判長は被告人に聞いていってたんやけど、随分たってから被告人が「これ覚醒剤です!」と言い出した。
慌てて書記官が被告人が持っていた資料を受取り「えっ!間違いました。」と、しどろもどろ……。
弁護人の手元にあった本当の資料と交換し、何事もなかったように裁判長は裁判を進めていきました。
裁判所って個人情報の保護についてどう考えているんかなあ??
これって老弁護士の作戦か??んな訳ね~~~か!!
この裁判が終わり、隣の部屋に入ると違う裁判が行われていました。
スノーボード窃盗転売事件。
検察官が鋭く被告人に質問する、とても芝居がかっていた。この若い検察官のおにーさん、自分に酔ってんかなあ?後で求刑をするシーン、「懲役1年6ヶ月」という所なんかほんとくさいドラマを見ているようでした。
弁護人はおねーさん、最終弁論では弁舌さわやかとは言えず、時々詰まりながらも、まあ言うべき事は言ったよう。あまり印象が残っていない。
この裁判でへ~っと思ったのは裁判長が被告人にあれやこれやと質問をしていたこと。そんなに裁判長って質問するもんなのか?とても不思議に思いました。
で、そこから見えてきたこの事件は、被告人がスノーボードを盗んだ、それは違うボードで滑ってみたいという思いからだったけれども、どんどんボードが増えていき、生活費にも困っていた頃だったので、ネットで売りさばいたというもの。ボードは多い時には10もあったと言っていた。しかもその中には知人のボードも含まれていた。盗んだ時にはそのボードが知人のものとは知らなかったらしく、ボードを車に積み込んだ後にその知人が「盗まれた」と騒いでいて分かったらしい。でもそのボードも売りさばいたようだ。
今現在、金は返金し、また慰謝料も加えて支払っているというが、検察官は金を返したから良いという訳ではなく、ボードをつなぐチェーンを切るためのニッパを用意するという計画性があること、売りさばいた金を生活費に充てるという、そこには職業性があることから情状酌量の余地はないとしている。
弁護人は返金をしている点、被害者から減刑嘆願書が出ている点、今後スノーボードはしない等強く反省している点から情状酌量を求めている。
これで結審。判決は8月30日13時10分からです。この事件の被告人も若いおにーさんでした。それもまじめそうな、え~人っぽい方でした。人の物を盗む事が悪い事という事がなぜわからんねんやろ?不思議やわ!
道交法違反の裁判は判決やったけど、その前に何かえらい裁判長が怒っていたみたい。被告人にえらく質問してたけど、「何で来ない?」みたいな事を聞いてたよう。あんまし分からんかった。判決は執行猶予が出た、懲役1年6ヶ月執行猶予3年やったと思う。
すぐにそこを後にし、隣に入ると覚醒剤所持事件をやってた。被告人は手をブルブル震わし一目で中毒患者ということが分かる。本日結審、判決は……行く気がなかったので控えていない。傍聴席にはちょっと雰囲気の違うおじさん方がいらしていた。おとなしく聞いておられたので別にどうという事はないんやけど……
とまあ、裁判の傍聴はとても有意義で癖になりそうな程です。
30日、、行けるようなら行ってみたく思っています。
342号