宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

「働き方改革法案」は頭を冷やして静かな衆議院通過で峠を越す、衆内閣委はIRカジノ実施法案」参考人質疑でていねいな審議

2018年05月31日 20時32分29秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[写真]数年前の6月4日、茱萸坂、上の左斜め前が首相官邸で、上の右側が衆議院の裏側・議員会館側、宮崎信行撮影。

 今年1月4日に安倍晋三首相が伊勢神宮で事前に設定した「働き方改革国会」というパラダイムが実現し、第196回国会は峠を越しました。参議院厚生労働委員会は一般質疑で地ならしをして、法案の受け入れ委の環境を整備しました。

 先週末はエキサイトしていた、働き方改革関連法案。辻元清美国対委員長の要望を大島理森議長が受けて、2日間延期されたことで、頭が冷えた感じで、混乱なく衆議院を通過しました。前夜のNHKクローズアップ現代に竹中平蔵さんが登場し、構造改革・規制緩和の延長線上であることに気付いた人がSNS上で見られましたが、もはや抵抗はやむなし。2015年改悪労働者派遣法の審議で与野党から大きく提起された「同一労働同一賃金」の実現を担保したかに思えた「働き方改革」ですが、加藤勝信・内閣府一億総活躍大臣(現厚労相)相が、巧妙に提出を後ずれさせてきました(参考エントリー

同一労働同一賃金法案の提出が、2017年後半以降にずれこみそう加藤働き方改革相NHK日曜討論【追記有】

)。なので、やっと提出してきた法案が、経団連が渇望している法案だというレッテル張りは、かなり苦しかったといえるでしょう。日本のみならず世界が低金利・低人口増加率の定常経済で、時間を定量的な価値とする、イギリス産業革命以来の働き方が軟着陸しつつあるのかもしれません。

【衆議院本会議 平成30年2018年5月31日(木)】

 おととい延期動議がでていた、「働き方改革関連法案」(196閣法63号衆修正)が混乱なく議題になりました。委員長は、政府原案を、自公維3党の提案により修正させて議決すべきだ、と本会議に報告しました。採決の結果、立国共の反対、自公維の賛成多数で「修正議決すべし」と決め、参議院に送りました。

 この後、議員立法5本を可決し、参議院に送りました。「もりかけ」と関係した、国土交通と文部科学ですが、与野党対立は一時休戦です。

 「鉄道軌道整備法の一部を改正する法律案」(196衆法25号)について、提出者である国土交通委員長は「黒字の鉄道会社でも3年連続赤字の路線は、激甚災害指定で国庫補助する」と理念を説明。採決で全会一致で可決し、参議院に送られました。

 「ドーピング防止法案」(196衆法26号)と「東京オリパラ特措法及びラグビーW杯特措法改正案」(196衆法27号)は、共産党の反対、自民・公明・立憲・国民・無所属の会などの賛成多数で可決し、参議院に送られましtあ。

 「スポーツ基本法改正案」(196衆法28号)と「祝日法改正案」(196衆法29号)は全会一致で可決し、参議院に送られました。

【衆議院内閣委員会 平成30年2018年5月31日(木)】

 「IRカジノ実施法案」(196閣法64号)。与党曰く「18連休」があったため、今国会恒例の朝8時30分からの参考人質疑。ていねいな審議で、きょうはそのまま散会。

【衆議院農林水産委員会 同日】

 「農薬取締法改正案」(196閣法50号)。農薬に対する15年ごとの再評価制度を新設。質疑が終わり、討論無し。採決され、全会一致で可決しました。

【参議院内閣委員会 同日】

 「地方分権第8次一括法案」(196閣法54号参先議)が審議されました。そのあと、採決。共由反対、自公立国などの賛成多数で可決すべしとしました。本会議に上程へ。

●参議院外交防衛委員会はありません、TPP11の審議入りは先送り。

●参議院財政金融委員会はありません、既に内閣提出法案はすべて成立済み。

【参議院総務委員会 同日】

 まず、「郵政事業のユニバーサルサービス確保するための独立行政法人郵便貯金・簡易生命保険管理機構法の改正案」(196衆法24号)が古屋範子衆側・委員長から、趣旨説明されました。質疑では、共産党の山下芳生さんが、ユニバーサルサービスで、2005年に野田聖子・総務大臣が民営化に反対したことを評価するというニュアンスの発言をしました。採決の結果、全会一致で可決すべしと決まりました。


[画像]野田聖子総務大臣の隣で、郵政のユニバーサルサービス確保の法案を説明する公明党の古屋範子さん、2018年5月31日、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 そのあと、一般質疑。

【参議院法務委員会 同日】

 きのう本会議で審議され、委員会におろされた、「民法18歳成年法案」(196閣法55号)が趣旨説明され、審議入りしました。与野党とも質疑。

【参議院文教科学委員会 同日】

 「文化財保護法及び地方教育行政組織法の改正案」(196閣法35号)。採決され、共反対、自公立国維などの賛成多数で可決しました。

【参議院厚生労働委員会 同日】

 「生活保護法及び生活困窮者自立支援法改正案」(196閣法20号)。質疑では、維新の東徹さんが「大阪府議会時代、生活保護をめぐって、娘の預金を分割したいとか、いろいろ相談を受けたが、断った」と発言。大臣が「リアルな話をありがとうございます」と語ると、東さんは「あいりん地区は大阪市内からも移り住む人がいる」と維新の牙城での様々な利権をあかしました。採決前に、立憲民主党の石橋通宏さんがジェネリック医薬品を使用させるとする生活保護・医療扶助をめぐる改正項目が、行き過ぎて改革してしまっている、との問題意識からの修正案を提出。これは、立憲と共産の賛同だけで、自民、公明、国民は反対して、否決。原案を採決し、賛成多数で可決すべしと決まりました。

 この後に、一般質疑をしました。

 このため、早ければ次回の委員会で、「働き方改革関連法案」(196閣法63号衆修正)の趣旨説明を受け入れることができると考えられます。その場合、当初会期内で5回委員会定例日があるということになります。ですから、場合によっては当初会期内に審議がはまることもありえます。

【参議院農林水産委員会 同日】

 定例日が重なる、衆議院農林水産委員会に続いて、午後1時過ぎから開会されました。理事が委員長席に座りました。「土地改良法改正案」(196閣法49号)が全会一致で可決しました。

●野党が委員長ポストをもつ3委員会はすべて参考人質疑でていねいな議事。

【参議院経済産業委員会 同日】

 国民の浜野喜文委員長が「省エネ法改正案」(196閣法51号)で参考人質疑。散会。

【参議院国土交通委員会 同日】

 国民の長浜博行委員長が「所有者不明土地活用促進特別措置法案」(196閣法52号)で参考人質疑。散会。

【参議院環境委員会 同日】

 立憲の斎藤嘉隆委員長が「気候変動適応法案」(196閣法27号)で参考人質疑。散会。

【衆議院情報監視審査会 同日】

 非公開。

【衆議院議院運営員会 同日】

 非公開。

【参議院議院運営委員会 同日】

 理事会が木曜日の朝9時に設定される、異例の日程。非公開。

エントリーの本文記事は以上です。

(C)2018年、宮崎信行。

[お知らせはじめ]

宮崎信行の今後の政治日程(有料版)を発行しています。

国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読ください。 

このブログは以下のウェブサイトを活用しエントリー(記事)を作成しています。

衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)

参議院インターネット審議中継

国会会議録検索システム(国立国会図書館)

衆議院議案(衆議院事務局

今国会情報(参議院事務局)

各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)

政党インターネット資料収集保存事業 「WARP」(国立国会図書館)

予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)

インターネット版官報

[お知らせおわり]

Miyazaki Nobuyuki

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岡田克也代表、党首討論の3分間を放棄して、立民の2分、国民に1分譲る、立民は共産に1分譲る、枝野幸男代表、玉木雄一郎代表が初登場

2018年05月30日 20時56分33秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[画像]岡田克也代表、2018年5月30日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 政権交代ある二大政党政治も、なかなか定着しないのですが、きょうは、岡田克也代表が、党首討論の持ち時間を放棄し、立憲民主党と国民民主党へと「あげたのではなく貸した」(岡田側近)配慮がありました。枝野幸男代表は初の討論の冒頭に「岡田代表から2分間譲ってもらった」とお礼をしました。

 岡田さんの持ち時間3分を、枝野さんに2分譲り(貸し)、玉木さんに1分譲り(貸し)ました。

 枝野さんは、志位さんに1分譲りました。

 その岡田さんは、所属する外務委員会で、仮に6月7日(木)=あちら時間=に日米首脳会談があるなら、理事会(オブザーバー参加)ぐらいには話せと迫りました。岡田さんが条約承認案の審議に応じられないかもしれないと脅すと、河野太郎外相は「副大臣でも答弁できる」と不誠実な逆切れ。岡田さんが「外相時代に野党自民党がやったことを思い返せ」と反撃すると野党各党が賛同の声。さらに、「北方領土交渉をしっかりやれ!」と迫るなど、迫力がありました。枝野さんのお礼発言はすばらしいと感じました。

 参議院本会議は趣旨説明だけで、衆議院は本会議定例日ではありませんから、きょうは可決した法案はありません。

 当初の会期末まで残り3週間となりましたが、衆議院では、きょうが終わった時点で、政府提出16議案が審議入りすらできない異例の状況となっています。

【両院の国家基本政策委員会合同審査会 平成30年2018年5月30日(水)】

 衆議院側の部屋で、佐藤勉さんが会長をつとめ、鉢呂吉雄参議院議員も陪席しました。

●枝野幸男代表初登場。

 党首討論初登場の立憲民主党の枝野幸男代表は、上述の通り、岡田代表へのお礼から入り、学校法人森友学園の首相夫妻の関与について、辞任に言及した際の解釈について問いました。

●玉木雄一郎代表も初登場。

 同じく初登場の国民民主党の玉木雄一郎代表は、アメリカの関税引き上げを問題師。自動車産業保護を念頭に「本当に同盟国と言えるのか」と激しい言葉で迫り、与野党ともシーンとしました。首相も「同盟国」発言を引き合いに出しながら、考え方に一致している部分があると強調しました。


 日本共産党の志位和夫委員長は森友加計学園を追求。

 維新の片山虎之助代表は、内閣人事局による霞が関幹部の官邸主導人事に警鐘を鳴らしました。

【衆議院外務委員会 同日】

 上述の通り、岡田克也代表はいつも通り、外務委で質問。きょうは一般質疑で、「日露交渉だが、領土交渉はしっかりやるべきだ」と迫り、河野太郎外相は「日露の北方領土の問題は、長きにわたって未解決であり、日露の外相も変わったばかりなので、クリエイティブにやっていきたい」といつも通り、意味不明な答弁を繰り返しました。外務委のオブ理事(理事会に出席できる委員)である、岡田さんは、前夜の米大統領報道官のツイッター通りに、日米首脳会談があるのなら、せめて外務委員会の理事会には「前広(まえびろ)」に話すよう迫り、場合によっては、一つだけ審議入りしていない「オゾン層破壊物資に関するモントリオール議定書の改正の承認案」(196条約3号)の審議に応じられないと、迫りました。これに河野外相は「認証官である副大臣でも答弁できる」と応じたので、野党自民党のもと、岡田克也外相の経験談を話して反撃しました。

 きょうは一般質疑だけで散会しています。

【衆議院経済産業委員会 同日】

  「モントリオール議定書の改正の国内実施法案」(196閣法41号)が趣旨説明されました。

 通例、外務委員会が「条約」(196条約3号)の審議入りをした後、国内実施法案は付託委員会で、同時並行で審議される「アンブレラ方式」がとられますが、今回は条約よりも先に国内実施法案が審議入りしました。

【衆議院文部科学委員会 同日】

●「オリンピック」の美名の下に議員立法「アンチドーピング」「2020年の祝日調整」「五輪の電波利用料免除」「スポーツの日」などが大量可決、今国会成立は確実。

 議員立法4本が一気にできました。

 自民党石川県連で清和会の馳浩さんが「アンチドーピング法案」(196衆法 号)について、「理念を定めて、政府に総合的な報告や基本指針を定めることを求める」としました。

 「2020年東京オリ・パラ特措法及び2019年ラグビーW杯特措法などを改正する法律案」(196衆法 号)は、オリンピックの無線局の電波利用料を無料にする法案で、国の減収額は31億円を見積もるが必要な法案だとしました。この法案では、2020年に限った祝日の調整をはかる祝日法の改正条項も盛り込まれました。

 公明党の浮島智子元文科政務官が、この後、2法案を説明。「スポーツ基本法改正案」(196衆法 号)で、公益財団法人日本体育協会を日本スポーツ協会の名称変更し、国民体育大会も国民スポーツ大会に名称変更するとしました。

 「祝日法改正案」(196衆法 号)は、上述の2020年ではなく、恒久法として、「体育の日」を「スポーツの日」に名称変更するとしました。

 採決では、馳さんが説明した2法案が、共産党反対、自公立国などの賛成多数で可決。

 浮島さんが説明した2法案は、全会一致で可決すべきだと議決しました。今国会で成立の公算。

 この後、一連の法案の説明に出てきた、「公益財団法人日本障がい者スポーツ協会」の例を挙げて、国の政府に対して、「障害者」の「害」の文字を、「障がい者」や「障碍者」にすることについて検討することを求める委員会決議を全会一致で採択しました。説明した野党筆頭理事の川内博史さんは「東アジア漢字文化圏でも日本だけが害の文字を使っており、この地域でリーダーシップを発揮できなくなっている」として、2020年パラリンピックよりも前の検討を求めました。

【衆議院国土交通委員会 同日】

●黒字鉄道会社(JR東日本など)の赤字路線の激甚災害指定の議員立法可決。

 議員立法の「鉄道軌道整備法の改正案」(196衆法 号)が起草され全会一致で可決しました。提出者席には、与党から菅家一郎さんら、野党から小熊慎司さんら、福島県連議員が中心に座りました。菅家さんはこの法案を「黒字の鉄道会社の赤字路線には、災害時に激甚災害の国庫補助が受けられなくなっており、災害救済の観点からも激甚災害の対象にする改正案だ」と説明しました。

 質疑に立った、共産党の宮本岳志さんが「先日視察した、JR東日本只見線のことだ」と明かし、2011年7月福島・新潟豪雨で被災した一部区間がいまだに不通だとし、賛成の意思を示しました。

 審議にはありませんでしたが、震災により、三陸鉄道が復旧したのに、JR東日本の常磐線が一部不通のままであることをきっかけにした議員立法だと思われます。

【衆議院農林水産委員会 同日】

 「農薬取締法改正案」(196閣法50号)が趣旨説明されました。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

 議長あっせんにより、先週、朝の理事会で、厚生労働省が訂正資料を配ったのに、その日のうちに採決した法案に対する補充質疑が、一般質疑としてありました。本会議上程の環境が整備されました。

【衆議院内閣委員会 同日】

 「IRカジノ実施法案」(196閣法64号)の法案審査で、野党の質疑が初めて行われ、今後は参考人質疑をすることなどを決めて、散会しました。同日、辻元清美国対委員長は「50時間審議」を求めました。

【参議院本会議 同日】

 前日に衆議院から送付された、「民法18歳成年法案」(196閣法55号)の趣旨説明と代表質問だけがありました。採決はありませんでした。

【参議院災害対策特別委員会 同日】

 「災害救助法改正案」(196閣法65号)が小此木八郎大臣から趣旨説明。質疑は次回にして散会しました。

【参議院消費者問題に関する特別委員会 同日】

 衆議院で答弁が混乱した福井照大臣が「消費者契約法改正案」(196閣法31号)を趣旨説明。ただちに質疑に入り、与党だけが質問して、きょうは散会しました。

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2018年、宮崎信行。

[お知らせはじめ]

宮崎信行の今後の政治日程(有料版)を発行しています。

国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読ください。 

このブログは以下のウェブサイトを活用しエントリー(記事)を作成しています。

衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)

参議院インターネット審議中継

国会会議録検索システム(国立国会図書館)

衆議院議案(衆議院事務局

今国会情報(参議院事務局)

各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)

政党インターネット資料収集保存事業 「WARP」(国立国会図書館)

予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)

インターネット版官報

[お知らせおわり]

Miyazaki Nobuyuki

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「体育の日」を「スポーツの日」に2020年名称変更、「国民体育大会(国体)」は「国民スポーツ大会」に、衆議院文部科学委員会が法案を全会一致で可決

2018年05月30日 18時39分42秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[写真]スポーツ庁、東京都千代田区霞が関、3年前の2015年、筆者・宮崎信行撮影。

 2020年から、10月の「体育の日」を「スポーツの日」に名称を改める、「祝日法改正案」(196衆法 号)が、さきほどの、衆議院文部科学委員会で提案され、全会一致で可決すべしものと決まりました。

 これとは別に、「国民体育大会」を「国民スポーツ大会」に、

 「公益財団法人日本体育大会」を「公益財団法人日本スポーツ協会」に名称変更する「スポーツ基本法改正案」(196衆法 号)も全会一致で可決すべきだとしました。

 両法案とも、6月までの今国会中に参議院でも可決し、成立する見通し。

 提案理由説明によると、「体育は学校体育の印象が強く、世界的に用いられているスポーツの語を使うのがのぞましい」としています。

 祝日名、行事名、団体名が、「体育」から「スポーツ」に変わるだけで、暦の話以外は、一般に影響がないことになります。ただし、2年後の2020年以降、10月の「体育の日」を「スポーツの日」と強調されると、何するにしてもお金がかかりそうだな、場所も無いしな、という感想をもちます。

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2018年、宮崎信行。

[お知らせはじめ]

宮崎信行の今後の政治日程(有料版)を発行しています。

国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読ください。 

このブログは以下のウェブサイトを活用しエントリー(記事)を作成しています。

衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)

参議院インターネット審議中継

国会会議録検索システム(国立国会図書館)

衆議院議案(衆議院事務局

今国会情報(参議院事務局)

各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)

政党インターネット資料収集保存事業 「WARP」(国立国会図書館)

予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)

インターネット版官報

[お知らせおわり]

Miyazaki Nobuyuki

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

辻元清美国対委員長の呼びかけで「働き方改革関連法案」の本会議採決は延期動議で先送りに、参議院では、PFI法改正案・卸売市場法改正案など「新自由主義系」審議入りが先送りに

2018年05月29日 16時53分24秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[写真]立憲民主党の辻元清美国対委員長(中央)ら、きのう2018年5月29日、衆議院内で、宮崎信行撮影。

 「腕縛っていい?」のセクハラ暴言で、財務事務次官が更迭されるという、常識が壊れる事態となった、第196回通常国会。きょうは女性議員の活躍が目立った一日でした。辻元清美国対委員長は、きのう、野党各党をまとめて、大島理森議長に対して「働き方改革関連法案」(196閣法63号)の委員会差し戻しを要求。これを受けてか、自民党の森山裕国対委員長は、同法案の本会議採決を先送りしました。正直言うと、辻元委員長も一杯一杯な風情でしたが、議会政治というものは必ず相手がありますから、大島議長、森山委員長、20年国対委員長をやっている共産の穀田恵二さんらが辻元さんを支えている構図だろう、と思われます。

 参議院文教科学委員会は女性議員7人が連投する格好となり、日本相撲協会広報部長(横綱)に土俵の女性の立ち入り禁止について質問。参議院厚生労働委員会では、今井絵理子さんが「児童扶養手当は毎月支給にしてほしい」とひとり親世帯の声を代弁。その一方で、ある女性議員が「子供が中一。きょうは母親の立場を代弁して」としながら、私立開成中学校の入学試験が難しいと単なる愚痴にしか思えないことを文部科学大臣に問うなど、終盤国会らしい人間らしさがありました。

【衆議院本会議 平成30年2018年5月29日(火)】

 「働き方改革関連法案」(196閣法63号)の採決は、緊急動議が出て、次回以降に延期することが全会一致で決まりました。これについては、今朝からの会期延長情報を裏付けたとの見方もできます。

 本会議はまず、10月1日の京都市移転を前提にした「文部科学省・文化庁設置法改正案」(196閣法26号)を共産の反対、自民・公明・立憲・国民などの賛成多数で可決し、参議院に送りました。

 「船舶リサイクル香港条約国内実施法案」(196閣法53号)は、500トン以上の船の解体時に有害物質一覧表をつくることなどを義務付ける法律案で、全会一致で可決し、参議院に送られました。

 「民法18歳成年法案」(196閣法55号)。これは成立しても、施行日は2022年4月1日(金)とまだ先です。今国会は、政党再編があり、本会議での討論が少ないような気がしますが、この法案採決には、5会派が討論に登壇しました。自民党の藤原崇さんの賛成討論では、民主党が賛成していたとして、反対に回った、立憲や国民を批判しました。採決の結果、立国共などの反対、自公などの賛成多数で可決し、参議院に送られました。

【衆議院財務金融委員会 同日】

 前日、予算委で、森友国有地のごみ1・5億円は財務省が持ち掛けた、という私としては衝撃的な「結末」がありました。国政復帰直後から理財局を追求してきた、立憲の川内博史さんは「廃棄したと答弁していた交渉記録があるんじゃないかな、とみんな思っていたけれど、やはり出てきて900ページの文書を目の前にして、当然だなという気持ちと、驚きで、複雑な気持ちだ」と、財務省主導による常識破壊の印象を代弁しました。一般質疑のみで散会。

【衆議院議院運営委員会 同日】

 議長からの指示があり、議題の一部をあさってに延期することを決定。

【参議院内閣委員会 同日】

●PFI法改正案は後回しにして、地方分権一括法案を審議入り。

 政府が参議院に先に提出した、「地方分権第8次一括法案」(196閣法54号参先議)が趣旨説明されました。前京都府知事の山田知事会長のもと、内閣府で第1次から第8次までまとめてきた、県から市への枠づけ紐づけの移譲法。今次改正法案は、一定の条件のみの認定こども園で、県から中核市に権限をおろす。そういった内容のようで、内閣府主導の改革もそろそろ、かえって複雑にするところに来たな、そろそろ打ち止めではないか、という気がしました。

 2週前に衆議院から送られてきた「PFI法改正案」(196閣法18号)の審議入りは先送りされました。延長しなくても成立する公算と言えるでしょうが、PFI・水道・特区といった「新自由主義」法案は、延長しても一部が審議未了廃案になるとみられます。

●参議院総務委員会はありませんでした。

●参議院法務委員会もありませんでした。

【参議院外交防衛委員会 同日】

 一般質疑のみ。きょねんの松野博一文部科学大臣といい、ことしの小野寺五典防衛大臣といい、部下を守りながら情報を出させる大臣を見ていると、政治主導が最も求められるのが、行政文書の公開であり、それこそ権力そのものだなと感じます。「TPP11」(196条約11号)は吊るされているんだろうと思いますが、きょうは一般質疑のみで散会。

【参議院財政金融委員会 同日】

 一般質疑。

【参議院文教科学委員会 同日】

 既に他のエントリー記事(

第62代横綱大乃国の芝田山親方、「青木参考人」として「女人禁制はけっして女性差別ではなくむしろ応援してもらっている」「アンケートをする時間を与えてほしい」と答弁)、

 にも書きましたが、土俵の女人禁制について、太田房江元大阪府知事が、芝田山親方に質疑。これ数か月前だったら、ワイドショーが大変だったろうなと思います。9人が質疑して、うち7人が女性でした。国民の伊藤孝恵さんは、「ラン活」と呼ばれる、小学校入学前のランドセル調達などの学用品をめぐる環境の変化にふれました。

 最後に、「文化財保護法改正案」(196閣法35号)が趣旨説明され、散会。

【参議院厚生労働委員会 同日】

 「生活困窮者自立支援法改正案」(196閣法20号)がみっちり審査されました。上述の通り、自民党の今井絵理子さんが児童扶養手当の毎月支給を求めました。この法案の改正項目では2か月ごとの支給にとどまっています。私、たまたま、きのう児童扶養手当法の支給に収入の要件が無いということを調べていたので、今井さんの発言はすんなり受け止めました。

【参議院農林水産委員会 同日】

 まず、一般質疑から。最後に、衆議院から全会一致で送られてきた「土地改良法改正案」(196閣法50号)が趣旨説明され、散会しました。衆議院からは「卸売市場法改正案」(196閣法40号)が与野党の賛否が分かれた対決法案として送られてきています。「新自由主義」系の法案が延長に前後した最終盤に審議されることになりそうです。
【参議院経済産業委員会 同日】

 「省エネ法改正案」(196閣法51号)が審議入りしました。

【参議院国土交通委員会 同日】

 まず、石井啓一国交相が、森友問題で、国交省は6・7億円と見積もったごみを、財務省から「将来にわたって瑕疵が無いようにしたい」と言われて、8・2億円にしたことを報告しました。

 この後、「所有者不明土地の利用促進特別措置法案」(196閣法52号)が趣旨説明され、審議入りしました。

【参議院環境委員会 同日】

 「気候変動適応法案」(196閣法27号)の各会派の質疑があり、次回も続けることにして、散会しました。

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2018年、宮崎信行。

[お知らせはじめ]

宮崎信行の今後の政治日程(有料版)を発行しています。

国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読ください。 

このブログは以下のウェブサイトを活用しエントリー(記事)を作成しています。

衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)

参議院インターネット審議中継

国会会議録検索システム(国立国会図書館)

衆議院議案(衆議院事務局

今国会情報(参議院事務局)

各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)

政党インターネット資料収集保存事業 「WARP」(国立国会図書館)

予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)

インターネット版官報

[お知らせおわり]

Miyazaki Nobuyuki

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第62代横綱大乃国の芝田山親方、「青木参考人」として「女人禁制はけっして女性差別ではなくむしろ応援してもらっている」「アンケートをする時間を与えてほしい」と答弁

2018年05月29日 10時25分58秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[画像]答弁する、第62代横綱・大乃国の「青木康」参考人、2018年5月29日、参議院インターネット審議中継。

 先日の日本相撲協会の巡業で、その地の市長さんが土俵で倒れた際、とっさに救急に上がった女性の医療関係者に対して、呼び出しが「女性は土俵から降りてください」とアナウンスした問題。

 第62代横綱「大乃国」で、日本相撲協会の広報部長をつとめる「芝田山親方」が、「青木康参考人」として、国会で答弁しました。

 きょうの参議院文教科学委員会は、国政調査案件として、相撲やアメフトについて、自民党の太田房江さんら、女性議員7人が連続で登板。大阪府知事時代に、春場所(大阪場所)の知事杯を土俵上で渡せなかった経験も踏まえ、「女人禁制」について質問しました。

 芝田山親方は、協会全体の認識として「女人禁制は、土俵は力士である男たちが命をかけるほどの真剣な鍛錬の場だ」とし、「長年、相撲が神事であることを土俵に女性が上がれない理由とされがちだった。しかし、神道式の行事をしていたが、農作物の収穫を祝う素朴な神事のように、習俗に近いものだ」と語り、協会や理事長が、神事であるとの認識で、女性は土俵を上がれないという立場はとったことがない、と強調しました。

 そのうえで、芝田山広報部長は「けっして女性を差別しているのではなく、むしろ女性に応援してもらっているからこそ現在の大相撲の繁栄がなりたっている」と大相撲をめぐる状況を明言。今後について「まずは国民のみなさんの意見を聞くべきではないと考え、これからアンケート調査をすることにした。その時間をいただきたい」と理解を求めました。

 女人禁制を、芝田山さんは、「じょにんきんせい」と呼んでいました。


[画像]質問する、自民党の太田房江参議院議員、2018年5月29日、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 太田さんは、芝田山親方の答弁を「男性が命をかけて戦う土俵で、集中力を欠くような女性の存在を避けたいということだと受け止めた」と好意的に解釈ながらも、「神送りの神事をした後であれば、女性も土俵に上がれるのではないかという案もあるのではないかと私は考えている。女性の総理が生まれるかもしれないのだから、神送りの神事を後にする、という方法もある」と働きかけました。芝田山親方は「太田先生のご意見はまことに示唆に富むが、しばらくお時間を頂戴し、アンケート調査をしたい。今後とも先生のご指導ご鞭撻をいただきたい」とかわしながらも、前向きな姿勢を示しました。

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2018年、宮崎信行。

[お知らせはじめ]

宮崎信行の今後の政治日程(有料版)を発行しています。

国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読ください。 

このブログは以下のウェブサイトを活用しエントリー(記事)を作成しています。

衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)

参議院インターネット審議中継

国会会議録検索システム(国立国会図書館)

衆議院議案(衆議院事務局

今国会情報(参議院事務局)

各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)

政党インターネット資料収集保存事業 「WARP」(国立国会図書館)

予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)

インターネット版官報

[お知らせおわり]

Miyazaki Nobuyuki

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

森友1年3か月の幕引きは、1・5億円のゴミが埋まっていることにしたらという財務省の嘘だったという相当ヤバい話だと判明

2018年05月28日 20時34分34秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[写真]衆参予算委を終えて、自民党役員会にのぞむ、安倍晋三さん、きょう2018年5月28日、筆者・宮崎信行撮影。

 きょうは国会内でいろいろ聞いたら、どうも今国会の予算委員会の集中審議は、そろそろ幕引きとなりそうです。

 森友学園の問題は、野党の追及が始まってから解散を挟んで1年3か月。けっきょく、近畿財務局が大阪航空局の見積もりよりも、1・5億円多くゴミが埋設されていることにしたらどうか、との虚偽の働きかけをしていた。こういうことだったようです。これは、相当ヤバい話で、文書を破棄したと嘘をついたり、改竄したりしてきたことも、分からなくもないなというところです。1・5億円ないし8億円。これは現金は流れていません。仮に、籠池さんが謝礼としてビール券10枚でも渡していたら、その職員は即逮捕でしょう。自殺した職員は「常識を破壊された」と語ったようですが、様々なテクニックを先輩から教え込まれたなかで、逆らいようのない波に流された悲劇だと考えます。安倍昭恵さんを呼んでもしょうがない話だったのだと思います。悪い奴ほどよく眠るといったところです。

 加計学園については、まだ続きます。


【参議院予算委員会 平成30年2018年5月28日(月)】

 「公文書管理・内外の諸情勢」に関する集中審議。

 珍しく、参議院が午前中、衆議院が午後という並びになりました。

 金子原二郎委員長は、今年度予算の締めくくり質疑で最大野党の問いに対して「

自民党の金子原二郎委員長が異例の宣言、予算成立後も参議院予算委員会は「主体的継続的に森友調査」「予算審議で終わりではない」

」と答えていました。今回が予算成立後、4回目の集中審議となりました。

 先週来、愛媛県庁が「加計学園が首相官邸で柳瀬事務秘書官に面会した」ことが99%確実な文書を、この委員会に提出。3月の委員長発言は、森友の件でしたが、「公文書管理」の集中審議という設定です。

 約束を守った金子委員長といえそうです。

 質疑では、増子輝彦さんの問いに答えて、安倍首相は「2015年2月25日に、加計さんとお会いしたこともないし、電話もしていない」と断言しました。おそらく嘘ではないような気がします。このまま今国会に逃げ切れるのかもしれません。福山哲郎さんの問いに答えて、安倍首相は「もしも、我々が今野党だったら、真実を見極めていこう、真実に近づこうとするはずだ」と語りました。

【衆議院予算委員会 同日】

 「公文書管理と内外の諸情勢」に関する集中審議がありました。

 長妻昭さんとのやりとりの中で、1・5億円程度の値引きを財務省が働きかけていたことが分かりました。

 

 定例記者会見した国民民主党の玉木雄一郎代表=写真・筆者撮影=は「財政法9条違反だ。財務大臣はこれをもってやめなければならない」と語りました。

【参議院決算委員会 同日】

 平成28年度決算の省庁別審査5回目。総務省と文部科学省。次回は6月4日(月)午後1時から開くことにして散会しました。

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2018年、宮崎信行。

[お知らせはじめ]

宮崎信行の今後の政治日程(有料版)を発行しています。

国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読ください。 

このブログは以下のウェブサイトを活用しエントリー(記事)を作成しています。

衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)

参議院インターネット審議中継

国会会議録検索システム(国立国会図書館)

衆議院議案(衆議院事務局

今国会情報(参議院事務局)

各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)

政党インターネット資料収集保存事業 「WARP」(国立国会図書館)

予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)

インターネット版官報

[お知らせおわり]

Miyazaki Nobuyuki

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「働き方改革」データ説明できないのに強行採決で衆議院かなり強引に峠を越える「ギャンブル依存症」衆・本通過で「カジノ」審議入り、「民法18歳成年」衆委通過

2018年05月25日 17時55分51秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[写真]宮崎信行、きょねん2017年、宮崎信行撮影。

 1月4日に安倍首相が設定した「働き方改革国会」は、「働き方改革関連法案」(196閣法63号)で、前哨戦からの平成25年裁量労働調査のデータの間違いが最終盤でも発覚。当日朝にも、調査票に8枚のコピーが紛れ込んでいたことが分かりましたが、加藤勝信厚生労働大臣の「増えたり減ったりしているから平均は変わらない」とのわけのわからない答弁直後に、委員長自ら質疑終局をはかり、賛成多数で打ち切られ、可決(自公維による修正議決)されました。

 きょうは、衆議院内閣委員会で「ギャンブル依存症等対策基本法案」(196衆法20号)が可決し、本会議に緊急上程し、参議院に送られました。その直後に、「カジノ実施法案」(196閣法64号)が審議入りしました。

 衆議院はかなり強引に峠を越えました。

【衆議院本会議 同日】

 「加藤勝信厚生労働大臣不信任決議案」が議題になりました。趣旨弁明は西村ちなみさん。2時間以上にわたり、「加藤大臣の答弁はご飯話法といわれ、朝ごはんを食べましたかと問われると、ごはんは食べていません(パンを食べましたから)と答弁するはぐらかしだ」「裁量労働者の方が時間が短いとした調査では、けさになってからも8枚の調査票のコピーが原票に混じっていたとしており、何をもとに審議したらいいのか混乱している」などと批判しました。

 この後、採決し、投票総数430、賛成130、反対300の賛成少数で否決されました。

 「卸売市場法及び食品流通構造改善促進法改正案」(196閣法40号)は、立憲・国民・共産の反対、自民・公明・維新の賛成多数で可決し、参議院に送られました。

 「災害救助法改正案」(196閣法65号)は全会一致で可決し、参議院に送付されました。

 この日の午前中には3法案の審議が終わっていました。このうち、次の1本だけ緊急上程されました。

 「ギャンブル依存症等対策基本法案」(196衆法20号)は、立憲・共産などの反対、自民・公明などの賛成多数で可決し、参議院に送られました。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

 議題は、
 内閣提出の「働き方改革関連法案・政府原案」(196閣法63号と、
 自公維が提出した「196閣法63号の衆議院委員会修正案」、
 「立憲の対案」(196衆法17号)
 「国民民主党の対案」(196衆法14号、15号、16号)

 4分類に広がってきました。

 共産党の高橋千鶴子さんは「きょうは午前10時半までの、1時間半の審議だ。きのう、解任決議案が否決されたばかりの高鳥修一委員長は、きょう採決しないと約束してほしい」と迫ると、高鳥委員長は「後刻、理事会で協議します」と受け流しました。次に、立憲民主党の西村ちなみさんが「理事会で、採決まで委員長が決めた」「きょうになっても新しいデータ間違いが出た。私たちは何を信じて審議すればいいのか」と語りました。さらに「加藤大臣、あなたは不信任です!加藤勝信厚生労働大臣不信任決議案を提出しました。委員長確認してください」と語りました。午後9時45分過ぎ、委員長は休憩を宣言。午後1時からの本会議で否決されました。

 午後4時45分ごろに、再開。委員長自ら質疑終局の是非をはかり、賛成多数で議決。採決では、政府原案が修正議決されたとみられます。

【衆議院内閣委員会 平成30年2018年5月25日(金)】

 「ギャンブル依存症等対策基本法案」(196衆法20号)が立共など反対、自公など賛成多数で「可決すべきだ」と決まりました。これに先立つ討論で、立憲の阿部知子さんは「カジノ法案の露払いであり、アリバイ作りだ」と批判しました。

●カジノ実施法案審議入り。

 そして、午後4時45分過ぎ、長い本会議が散会した後、「IRカジノ実施法案」(196閣法64号)が石井啓一カジノ相から趣旨説明され、審議入りしました。自民から3人質問する予定でしたが、1人に絞り、公明の1人と合計で、15分間だけ質疑し、午後5時にきょうの審議は終えました。

【衆議院法務委員会 同日】

●民法18歳成年法案が衆・委員会通過。

 「民法18歳成年法案」(196閣法55号)の審議。政府原案の付則には2022年(新元号4年)の4月1日に施行する、とあります。今月9日から審査してきましたが、きょうで質疑終局。討論では立憲、共産党が反対しました。採決の結果、立共など反対、自公賛成多数で、可決すべしと決まりました。散会。

【参議院本会議 同日】

 衆議院が緊迫する中、7法律が成立しました。但し、嵐の1か月に向けて、与野党とも浮いた藻を片付けたような様相。

 「海外インフラへの我が国事業者の参入促進法」(196閣法32号)は、投票総数229、賛成215、反対14の賛成多数で可決し、成立しました。ひな壇には議長と大臣1人の参議院議員がいたはずですが、それ以外で定数242のうち、投票総数229って少ないですよね。

 「地域における大学定員上限法」(196閣法5号)は229、182、47で可決し、成立しました。もりかけで集中攻撃を受ける特区系では初めての法律成立でしょうか。「改正地域再生法」(196閣法7号)は229、208、21で成立しました。
 
 「統計法などを改正する法律」(196閣法34号)は、229、215、14で可決し、成立しました。

 「学校教育法及び著作権法を改正する法律」(196閣法29号)は229、229、0の全会一致で可決し、成立しました。デジタル教科書を導入。

●森林経営管理法が成立

 「森林経営管理法」(196閣法38号)は230、212、18で可決し、成立しました。林業政治の大きな転換点となります。

 「改正独立行政法人農村漁業信用基金法」(196閣法39号)は229.215、14で可決し、成立しました。

 これに先立ち、法案の趣旨説明と代表質問がありました。「消費者契約法改正案」(196閣法31号)が福井照大臣から趣旨説明され、代表質問をしました。福井大臣は何度か、衆議院段階での本会議答弁のミスにも言及せざるを得ませんでした。衆議院からは全会一致で送られてきています。

【衆議院国土交通委員会 同日】

 「船舶リサイクル適正実施の香港条約国内実施法案」(196閣法53号)が全会一致で可決すべし、と決まりました。

【衆議院安全保障委員会 同日】

 国政調査として、イラク日報問題について。政府側はこれで幕引きを図りたい思惑だと観測されています。

【衆議院文部科学委員会 同日】

 「文科省・文化庁設置法改正案」(196閣法26号)は共反対、自公立国無維などの賛成多数で可決すべきだと審査を終えました。前回の委員会で質疑終局をしていました。きょうは討論・採決のみ。これで来週火曜日に本会議を開こうという提案が、与党からしやすくなりました。附帯決議を採択して、散会しました。この委員会の次回は、30日(水)。

【衆議院国家基本政策委員会 同日】

 合同審査会、党首討論をするための手続きをとりました。 

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2018年、宮崎信行。

[お知らせはじめ]

宮崎信行の今後の政治日程(有料版)を発行しています。

国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読ください。 

このブログは以下のウェブサイトを活用しエントリー(記事)を作成しています。

衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)

参議院インターネット審議中継

国会会議録検索システム(国立国会図書館)

衆議院議案(衆議院事務局

今国会情報(参議院事務局)

各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)

政党インターネット資料収集保存事業 「WARP」(国立国会図書館)

予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)

インターネット版官報

[お知らせおわり]

Miyazaki Nobuyuki

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【「生活するお金に困ったことが無い」安倍】自民党が「働きかた改革関連法案」強行採決、そのちょっと前には「カジノ法案」審議入り

2018年05月25日 17時47分39秒 | その他

[画像]安倍晋三首相、2018年3月30日の衆議院本会議インターネット審議中継からスクリーンショット、吹き出しは首相の答弁を宮崎信行が加筆。

 高度プロフェッショナル制度(高プロ)を新設して、労働時間の上限規制が全くない「定額働かせ放題改悪」を盛り込んだ、「働き方改革関連法案」(196閣法63号)は、自民・公明・維新が修正したうえで、衆議院厚生労働委員会で強行採決しました。実態調査のデータの度重なる訂正で自民党政務三役が答弁を軌道修正不能になるなか、採決が強行されました。委員長がみずから、委員に質疑終局の是非をはかり、与党の賛成多数で終局を議決。ただちに採決しました。来週火曜日の本会議に上程されるはこび。

 同日は、人の不幸は蜜の味の、「カジノ実施法案」(196閣法64号)が衆議院内閣委員会で、石井啓一・カジノ相から趣旨説明され、審議入りしました。



[画像]「働き方改革関連法案」の修正議決を強行採決する、自民党の高鳥修一委員長ら、2018年5月25日の衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 安倍晋三首相(自民党総裁)は3月30日の本会議で「生活するお金がなくて困った経験があるかとのお尋ねがありました。私には、お尋ねのような経験はありません。想像力と共感力が欠如しているのではないかとの御批判は、甘んじて受けなければならないと思います」

 と語り、生活するお金に困ったことがない、と語りました。もちろん、森友改竄文書、加計学園面会記録隠ぺいの答弁のように、安倍首相んの答弁は嘘かもしれません。父の安倍晋太郎さんは「安竹宮」の3人で1人だけ落選浪人経験があり、その頃の安倍家は暗かったそうです。また、生活するお金に困った経験はなくても、自民党総裁選をたたかうお金を集める苦労は、私たちには想像できないほどつらいものでしょう。

 私としては、過労死した日経新聞時代の先輩、故山本拓史さんが担当していた平成研究会のボンボン、橋本岳元厚生労働副大臣が、アリバイ作りの修正案提出者になっていて残念でした。ちなみに、故山本さんは享年44だったということで、今の私と同い年です。

 定額働かせ放題で、カジノで巻き上げて、安保法制で地球の裏側に送られるのでは、肌の色が同じなのに、かつての黒人奴隷のような扱いがこの日本列島の中で行われていくことになります。

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2018年、宮崎信行。

[お知らせはじめ]

宮崎信行の今後の政治日程(有料版)を発行しています。

国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読ください。 

このブログは以下のウェブサイトを活用しエントリー(記事)を作成しています。

衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)

参議院インターネット審議中継

国会会議録検索システム(国立国会図書館)

衆議院議案(衆議院事務局

今国会情報(参議院事務局)

各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)

政党インターネット資料収集保存事業 「WARP」(国立国会図書館)

予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)

インターネット版官報

[お知らせおわり]

Miyazaki Nobuyuki

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

西村智奈美(西村ちなみ)さん、趣旨弁明で2時間を超えるマラソン演説を敢行

2018年05月25日 15時11分33秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

 午後1時に始まった衆議院本会議は、「厚生労働大臣加藤勝信君不信任決議案」が緊急に議題になりました。

 まず、「本院は厚生労働大臣、加藤勝信君を信任せず」とした決議案本文の趣旨弁明(趣旨説明)に西村ちなみ(西村智奈美)さんが登壇。西村さんは、加藤大臣の「ご飯話法」という不誠実な答弁を批判。これは、「朝ご飯を食べましたか」と問われると、「ご飯は食べていません(パンは食べましたが)」とするはぐらかし答弁を、上西充子・法大教授が揶揄したもの。西村さんは、裁量労働者は一般の者よりも労働時間が短いとした、厚労省の調査偽造について、けさの委員会理事会でも「コピーが6枚紛れ込んでいた」との状況を報告。これでは、「働き方改革関連法案」を審議できないと訴えています。

 演説は、2018年5月25日午後3時10分ごろ終わりました。2時間を超えるマラソン演説となりました。

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2018年、宮崎信行。

[お知らせはじめ]

宮崎信行の今後の政治日程(有料版)を発行しています。

国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読ください。 

このブログは以下のウェブサイトを活用しエントリー(記事)を作成しています。

衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)

参議院インターネット審議中継

国会会議録検索システム(国立国会図書館)

衆議院議案(衆議院事務局

今国会情報(参議院事務局)

各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)

政党インターネット資料収集保存事業 「WARP」(国立国会図書館)

予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)

インターネット版官報

[お知らせおわり]

Miyazaki Nobuyuki

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

政治的な消極的隠蔽を許すな、日航、落下部品が車直撃か

2018年05月24日 20時11分16秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

左エンジンに異常な振動で緊急着陸

  日航の飛行機から、部品が落下し、車に直撃したのではないか、との情報が入ってきました。なぜこれを、国会傍聴記に書くかというと、もっとも政治的な会社だからです。国会議員の多くは、同じ値段の席でも最前列に案内されるなどの便宜を受けています。

   政治銘柄といえば全日空という人がいるかもしれませんが、それはめちゃくちゃ古いイメージで、ロッキード事件後は、政界工作の活動量は、日航の方が圧倒しています。

  もりかけの追求が、一年四ヶ月もかかっているのは、内閣や省の問題ですが、それも含め国会の力不足ですから、日航のインシデントにも厳しいヒアリングを期待したいところです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ギャンブル依存症法案で参考人「アルコールと違い金銭管理の問題で相談しにくい」、衆厚労委員長解任決議案採決、参厚労委員会は審議スローペース

2018年05月24日 18時49分36秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[写真]衆議院本会議場の傍聴席の控室=一般傍聴者は撮影不可=きょねん2017年、宮崎信行が院の承諾を得て、撮影・管理・掲載。

【衆議院本会議 平成30年2018年5月24日(木)】

 日程に先立ち、「高鳥修一厚生労働委員長解任決議案」が議題になりました。投票総数441、賛成133、反対308で否決されました。

 まず議員立法の郵便事業のユニバーサルサービスを保つ、「独立行政法人郵便貯金・簡易保険管理機構法改正案」(196衆法24号)が全会一致で可決し、参議院に送られました。

 続いて、「TPP11実施に伴うTPP12国内実施法の施行日前倒し法案」(196閣法62号)。討論演説では、立憲民主党から、知裕元衆議院議員の妻の石川香織さん、国民民主党から公介元国土庁長官(第2次橋本内閣)の子、伊藤俊輔さん、無所属の会から金子恵美さん、共産党の塩川鉄也さんが、条約交渉開始をめぐる自民党の公約の振り返りも含めて、反対討論演説。採決では、起立多数で可決し、参議院に送られました。下述の通り、参議院内閣委員会が渋滞しており、当初会期内の法案の方の成立は不透明。

 「所有者不明土地の利用の促進に関する特別措置法案」(196閣法52号)は賛成多数で可決し、参に送付。

 「省エネ法改正案」(196閣法51号)は全会一致で可決して、参議院へ。

 桜田義孝・消費者問題特別委員長が登壇し、「消費者契約法改正案」(196閣法31号)について報告。修正案が出され、可決したとしました。採決では、全会一致で「修正議決」が決まりました。参議院では、政府原案の冊子に衆議院の修正部分の紙を挟み込んで審議入り。福井照大臣と桜田委員長(または理事)が趣旨説明して、審議されることになります。

 散会。 

【衆議院内閣委員会 同日】

 自民党が提出した「ギャンブル依存症等対策基本法案」(196衆法20号)と、立憲と社民が提出した「ギャンブル依存症対策基本法案」(195衆法6号)が審議されました。委員長は、196衆法20号は、質疑終局したと宣言しました。次回採決される見通し。その次に「IRカジノ施設実施法案」(196閣法64号)が審議入りしていくとみられます。

 きょうの196衆法20号、195衆法6号の審議では、まず参考人質疑を開催。「ギャンブル依存症よりも前に、もともと金銭管理の能力の方が先にある問題だ」「地方では、ギャンブル依存症の相談は借金の相談と一括になるので、隣県に行く人もいる。私たちのような民間団体を利用してほしい」「ギャンブル依存症対策の専門家が行くと、はなから敵対視する、ギャンブル設置者もいる」との声が出ました。

 議員からも、「法案はアルコール依存症対策の法律を参考にして作ったということだが、金銭的な問題が絡むので、家族の対応、世間の対応が違う」との指摘が出ました。自民党案の質疑終局の宣言で、きょうは散会しました。

【衆議院農林水産委員会 同日】

 新自由主義法案ではないかとの懸念が出ている、「卸売市場法改正案」(196閣法40号)が、立国共反対、自公維賛成多数で可決すべしとしました。反対討論では「立法事実が不十分で、規制緩和の副作用が審議しつくされていない」としました。議員も、改正案のねらいがよく分からないという雰囲気でしたが、いずれにせよ、参議院の審議後、今後の政令・省令・条例の動きをフォローする必要があります。

【衆議院災害対策特別委員会 同日】

 「災害救助法改正案」(196閣法65号)の審議。質疑によると、前日に上田きよし全国知事会長に説明。ちなみに、上田きよしさんは衆議院で連続してやっていれば、きのう、永年在職表彰を受けていたはずです。関東知事会が国への要請文を検討し始めたようです。しかし、午後6時40分過ぎに質疑終局し、採決。全会一致で可決すべし、となりました。自民党国対副委員長経験が長い、小此木八郎大臣の所管はすべて衆議院を通過することになりました。

【参議院内閣委員会 同日】

 「地域における大学定員上限法案」(196閣法5号)と「地域再生法改正案」(196閣法7号)

 自由党の山本太郎さんが修正案を提出。修正案は共産党と自由党のみの賛成少数で否決されました。この後、政府原案を採決。上限法案(196閣法5号)は、国共由反対、自公立賛成多数で可決すべしと決まりました。地域再生法改正案(196閣法7号)は、共反対、自公立などの賛成多数で可決すべし、となりました。

 山本太郎さんと梶山弘志・地方創生特区担当相との間で感情的になる場面がありました。今後の内閣委ですが、梶山大臣が担当する「PFI法改正案」(196閣法18号)が審議入りしていませんが、衆議院から今週にも送られてくる「ギャンブル依存症対策法案」との審議順が理事会で話し合われるとみられます。

【参議院農林水産委員会 同日】

 「森林経営管理法案」(196閣法38号)は、共産党が「戦後林政の大転換なのに、審議時間が短い」などと批判しましたが、採決。共由反対、自公立国維が賛成多数で可決すべしとなりました。「独立行政法人農林漁業信用基金法改正案」(196閣法39号)は、共反対、自公立国維由賛成多数で可決すべしと決まりました。

【参議院外交防衛委員会 同日】

 「TPP11」は条約は参議院に送られてきて、法案は衆議院本会議待ち。

 きょうの外防委は、小野寺五典防衛大臣の「イラク日報隠ぺい問題の調査チームの報告書」についての質疑だけで散会しました。

【参議院厚生労働委員会 同日】

 午前中に「生活困窮者自立支援法改正案」(196閣法20号)の参考人質疑があり、それだけで散会しました。今週中に衆議院から「働き方改革関連法案」(196閣法63号)が送られてくることが予想されますが、来週中の参議院での審議入りは不透明。

【参議院環境委員会 同日】

 2か月ぶりの開催で、斎藤嘉隆・新委員長が就任あいさつをしました。もともとは民主党愛知県連で大塚耕平さんの同僚でした。

 「気候変動適応法案」(196閣法27号)の趣旨説明を聞いて、散会しました。

【参議院国土交通委員会 同日】

 「海外インフラへの我が国事業者の参入促進法案」(196閣法32号)が共反対、自公立など賛成多数で可決すべしと決まりました。あす成立のはこび。

【参議院総務委員会 同日】

 「統計法など改正案」(196閣法34号)の法案審査。英国では議会が3000人規模でやっているとの指摘がありました。採決では、共反対、自公立国の賛成多数で可決すべきものだと決まりました。あす成立。

【参議院文教科学委員会 同日】

 デジタル教科書を導入する「学校教育法及び著作権法改正案」(196閣法29号)の法案審査。採決となり、全会一致で可決すべしと決まりました。

 参議院に送付済みの「文化財保護法及び地方学校教育組織法改正案」(196閣法35号)はまだ審議入りしていませんが、きょうはこのまま散会しました。

【参議院法務委員会 同日】

 一般質疑のみ。

●参議院財政金融委員会はありませんでした。

●参議院経済産業委員会はありませんでした。

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2018年、宮崎信行。

[お知らせはじめ]

宮崎信行の今後の政治日程(有料版)を発行しています。

国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読ください。 

このブログは以下のウェブサイトを活用しエントリー(記事)を作成しています。

衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)

参議院インターネット審議中継

国会会議録検索システム(国立国会図書館)

衆議院議案(衆議院事務局

今国会情報(参議院事務局)

各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)

政党インターネット資料収集保存事業 「WARP」(国立国会図書館)

予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)

インターネット版官報

[お知らせおわり]

Miyazaki Nobuyuki

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山井和則さん喪服姿で、ブラック企業過労死撲滅を訴える 民事的殺人の被害者を代弁

2018年05月24日 14時20分59秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[画像]山井和則さん、2018年5月24日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 山井和則さんは、平成30年2018年5月24日(木)の衆議院本会議で、喪服姿で、演説しました。

 これは、労働時間の上限を撤廃する条項を盛り込んだ「働き方改革関連法案」(196閣法63号)の強行採決を阻止するために提出した、自民党の厚生労働委員長解任決議案に対する討論演説です。

 ブラック企業による、労働時間上限を守らない働かせ方では、多くの人が過労死しています。しかし、過労死を逃れた人も、つらい経験を思い出したくない「民事的殺人」といわれる状況成ります。NPO法人POSSEがその存在を指摘しています。

 私も、岡崎守恭・株式会社日本経済新聞社編集局政治部長や、加藤嘉明・編集局地方部次長、鶴田卓彦代表取締役(肩書はすべて当時)らに上限規制を超えて働くよう強要されなかったら、結婚して子供を儲けることができたかもしれないな、と感じるときがあります。

 そういった、「民事的殺人」の被害者の声なき声を代弁するため、山井和則さんが喪服姿で演説したもようです。

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2018年、宮崎信行。

[お知らせはじめ]

宮崎信行の今後の政治日程(有料版)を発行しています。

国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読ください。 

このブログは以下のウェブサイトを活用しエントリー(記事)を作成しています。

衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)

参議院インターネット審議中継

国会会議録検索システム(国立国会図書館)

衆議院議案(衆議院事務局

今国会情報(参議院事務局)

各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)

政党インターネット資料収集保存事業 「WARP」(国立国会図書館)

予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)

インターネット版官報

[お知らせおわり]

Miyazaki Nobuyuki

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

衆では今国会初の全会派修正で「老いの不安に付け込む商法」を消費者契約法改正案に追加、TPP法案可決、ギャンブル依存症審議入り、衆厚生労働委員長解任決議案提出

2018年05月23日 23時17分29秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

 内田前監督の記者会見を見ていて、投稿が遅い時間となりました。

 おととい役所作成の「大臣の本会議答弁を修正する案のペーパー」で採決が流れた「消費者契約法改正案」(196閣法31号)は午後5時50分過ぎの審議再開でも混乱が続きましたが、自民党・公明党・立憲民主党・国民民主党・無所属の会・共産党・維新の与野党6党が共同で「デート商法だけでなく、老いの不安に付け込む商法」も加えたうえで、全会一致で修正議決。55年体制の中ごろから「政治家より頭が良い」官僚たちの不手際を、国会が止めたという朗報がありました。

 「働き方改革関連法案」の政府案などの審議では、総理入り質疑が終わった直後に、厚生労働委員長解任決議案が提出され、ストップ。

【参議院本会議 平成30年2018年5月23日(水)】

 日本工業規格(JIS)を日本産業規格(JIS)に変える法律が成立しました。公布の日から起算して1年6か月以内の政令で定める日に施行。内閣などが付けた法案名は「不正競争防止法等の一部を改正する法律案」。当ブログでは、「不競法・JIS法・特許法・商標法・弁理士法の一括改正法案」(196閣法30号)と呼んできました。委員会審査が終わり、本会議採決。投票総数233、賛成219、反対14の賛成多数で可決し、成立しました。JISをサービス業に広げて「おもてなし」認証で過労死しないようにしてください。

 これに先立ち、「気候変動適応法案」(196閣法27号)が審議入り。参議院で議運委員長などをつとめた、中川雅治環境大臣に拍手がわきました。代表質疑が終わり、あすから委員会審査となります。参議院環境委員会は、前回の法案可決後、14定例日連続で開かれていませんでしたが、あすは2か月ぶりに開店し、この法案を審議するようです。

【衆議院内閣委員会 同日】

 「TPP11締結に伴うTPP12国内実施法施行日の前倒し法案」(196閣法62号)が立共などの反対、自公などの賛成多数で可決すべしとの委員会審査報告となりました。今週初めに、抵抗野党の感じもする立憲民主党があおりましたが、既に成立している法律の前倒しです。もちろん、TPP11ではルール分野は凍結されたので、法律のうち10程度の改正項目を前倒しするのは、国民を「縛っていい?」という自民党政府の横暴です。私はこういうやり方はゆるせません。マルキン牛豚国内農家の赤字9割補てんは、良し悪し別として、戦後の農林水産省は、法的裏打ちなく予算措置を施してきました。JAがあっせんして、農家がJAバンクに補助金を受ける。翌年は、「自民党農林族の先生方、来年度もよろしくお願いします」と頭を下げる。とはいえ、この構造なので、必ずしも、法案がなくても牛豚農家保護はできます。「TPPの法案」とあおる、立憲民主党。きょうの討論でも、立民の大河原雅子さんが条約の内容を批判しました。

 この後、自民党の中谷元さんが筆頭発議者の「ギャンブル依存症等対策基本法案」(196衆法20号)と立憲の初鹿明博さんが筆頭発議者の「ギャンブル依存症対策基本法案」(195衆法6号)が趣旨説明され、審議入りしました。そのまま、質疑も行われました。あすは参考人質疑。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

 重要広範議案の「通過儀礼」である総理入り質疑が終わった直後に、高鳥修一・厚生労働委員長解任決議案が本会議に提出されました。午前中の一般質疑に続いて、議題となった「働き方改革関連法案」(196閣法63号)と「立憲対案」(196衆法17号)「国民対案」(196衆法14号、15号、16号)の採決は先送りとなりました。

【衆議院消費者問題に関する特別委員会 同日】

  既に別エントリー(

消費者庁の福井照大臣「なにとぞご容赦を」と本会議議事録かってに修正案配布事件を陳謝

)にも書いていますが、「消費者契約法改正案」(196閣法31号)。おとといのペーパーをめぐる混乱で、午後6時から8時半にかけて、野党各党が対応を激しく批判しながら質疑。衆議院側では今国会初めて、自公立国無共維の7党共同の修正案が提出されました。これは、法案の類型のなかに、デート商法、恋愛商法に加えて「加齢による心身の衰えへの不安に付け込む商法」も事後での無効にできる法定事項(民法の特別法)とするものです。全会一致で、「修正すべし」と可決しました。

【衆議院国土交通委員会 同日】

 「所有者不明土地の利用の円滑化のための特別措置法案」(196閣法52号)が共反対、自公立国などの賛成多数で可決すべし、となりました。

 「船舶リサイクル適正実施のための香港条約の国内実施法案」(196閣法53号)が趣旨説明され、散会しました。

【衆議院経済産業委員会 同日】
 
 「省エネ法改正案」(196閣法51号)が全会一致で可決すべし、と決まりました。

【衆議院文部科学委員会 同日】

 「文部科学省・文化庁設置法改正案」の質疑終局。法案そのものの中に「京都市」の文字は入っていませんが、社民党の吉川元さんの質疑に答えて政府参考人は、予算定員が20名増えると明かしました。定員外の職員を減らすとしました。京都市には170名が居て、霞が関には80名が残るとしました。このほか、この法案で権限が拡張する著作権法をめぐる行政で、他省も含めて整理が必要だとする認識が委員から指摘されました。

【衆議院農林水産委員会 同日】

 「卸売市場法及び食品流通構造改善促進法改正案」(196閣法40号)の参考人質疑などがありました。

 無所属の会の大串博志さんは「もともとは、卸売市場法廃止法がでる予定だったのではないか」とし、複数の議員、複数の参考人からなぜ法改正するのか分からないという意見が出されました。開設者が「認可制」から「認証制」になることで、民間企業が参入するかどうかは「増えるかもしれないが、あまり変わらないのではないか」との見通しが参考人から示されました。「法案の条文が市の条例よりも条文数が少ない。政省令委任が増えるのではないか」「廃案が一番良い」との参考人もいました。

【参議院行政監視委員会 同日】

 総務大臣や、総務省行政評価局長がここ1年間の行政評価の状況を説明しました。質疑は後日。

 衆議院では決算・行政監視委員会となっていますが、参議院では決算委員会に会計検査院長、行政監視委員会に行政評価局長が出席しています。

【参議院憲法審査会 同日】

 会長代理に、国民民主党の大島九州男さんが選ばれました。

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2018年、宮崎信行。

[お知らせはじめ]

宮崎信行の今後の政治日程(有料版)を発行しています。

国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読ください。 

このブログは以下のウェブサイトを活用しエントリー(記事)を作成しています。

衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)

参議院インターネット審議中継

国会会議録検索システム(国立国会図書館)

衆議院議案(衆議院事務局

今国会情報(参議院事務局)

各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)

政党インターネット資料収集保存事業 「WARP」(国立国会図書館)

予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)

インターネット版官報

[お知らせおわり]

Miyazaki Nobuyuki

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

消費者庁の福井照大臣「なにとぞご容赦を」と本会議議事録かってに修正案配布事件を陳謝

2018年05月23日 18時00分04秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[画像]福井照大臣、2018年5月23日、衆議院本会議インターネット審議中継。

 消費者庁が、福井照大臣の衆議院本会議での答弁の議事録の「修正案」とするペーパーを、消費者問題特別委員会で、「無所属の会」の黒岩宇洋委員だけに配っていた、謎の事件で、大臣が全面陳謝と委員会答弁の全撤回に追い込まれました。

 消費者庁は「大臣本会議答弁の修正について」と題したペーパーを大臣と黒岩委員の2人だけに配布。両者がお互いに読み上げながら質疑をしたところ、与野党から「もらっていない」との声が相次ぎました。委員会は、そのまま休憩して、散会しました。

 そもそも、本会議議事録の修正は、議院運営委員会の理事が議運にはからねばならないもの。「修正」という言葉を使ってしまったのは、役人の浅知恵でしょうが、委員会中にもらったペーパーをそのまま読み上げた福井大臣の対応にも批判がでました。

 きょう平成30年2018年5月23日(水)の消費者問題に関する特別委員会は、午後5時45分過ぎに、開会。自民党の桜田義孝委員長が「政府の不適切な対応に十分な反省を求める」と遺憾の意を表明。

 福井大臣は消えいりそうな小さい声で「衆議院本会議での答弁を訂正するかのような、私の誤った委員会答弁と消費者庁の不適切な対応で、委員会を混乱させたことをお詫びする」「本会議での答弁を修正するかのような発言をした委員会での答弁を撤回する」としました。合計3回謝罪し、最後に「なにとぞご容赦いただき、ご審議いただきますようよろしくお願いします」と異例な文言で、委員会審議を再開するよう、与野党に謝罪しました。

 福井大臣は、「社会生活上の経験が乏しい者の定義とはなにか」との問いに対する本会議での答弁と委員会での答弁に、齟齬があるのではないか、と問われていました。そこで、役人が「修正案」と題したペーパーを大臣と委員に渡したところ、大臣がそのまま読み上げてしまったようで、副大臣も知らなかったとしました。

 「消費者契約法改正案」(196閣法31号)は、時代の変化が激しい為おおよそ1年半に1回程度改正されており、今次改正案はデート商法での無効規定を盛り込むなどしています。当初は、おとといに、全会一致で可決すべしとなるのではないかとの見通しがありました。きょうの審議は、午後8時20分過ぎまで続く見通しですが、大臣と与野党による委員会正常化ができるかどうかは、やや不透明でした。最終的には、午後8時半過ぎに、「老いにつけこむ商法も無効にする」との修正案を、与野党が加えて、全会一致で可決しました。

 新卒一括採用終身雇用の霞が関ですが、消費者庁は8年半と「若い官庁」。若い官庁では、過去20年近く、金融庁がよく頑張っている、と評価されています。消費者庁は、前回の附帯決議での見直し規定の年が近づいているとして改正法案提出を与野党理事に説明して回る丁寧な国会対策で、ほとんど全会一致での成立を実現させ、特定財源ともいえる課徴金制度の新設にも成功しています。

【追記 2018年5月24日 午前9時】

 内容を付け加えました。 

【追記終わり】

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2018年、宮崎信行。

[お知らせはじめ]

宮崎信行の今後の政治日程(有料版)を発行しています。

国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読ください。 

このブログは以下のウェブサイトを活用しエントリー(記事)を作成しています。

衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)

参議院インターネット審議中継

国会会議録検索システム(国立国会図書館)

衆議院議案(衆議院事務局

今国会情報(参議院事務局)

各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)

政党インターネット資料収集保存事業 「WARP」(国立国会図書館)

予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)

インターネット版官報

[お知らせおわり]

Miyazaki Nobuyuki

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

衆議院本会議でIRカジノ実施法案が審議入り、働き方改革関連法案で全労連の参考人「労基法36条規定を全削除したらどうか」

2018年05月22日 17時29分57秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[写真]衆議院第二議員会館、皇居から見て裏側・下側(溜池山王・赤坂方面)から見上げた光景、2年前の2016年、筆者・宮崎信行撮影。

 前日は、消費者庁が「大臣本会議答弁修正案文書」を無所属の会だけに配り、きょうは前夜からの愛媛県庁文書「加計理事長と首相が面会」。大波乱の1か月が予想され、会期の延長論がついに浮上しだしたようです。学校法人加計学園と学校法人森友学園の関係者が、学校法人日本大学や学校法人関西学院の関係者のように多かったら、もっと情報が早く出てきたでしょう。そして、やはり野党の議席が少なすぎる。できれば、検察特捜部ではなく、役所と国会の関係の中で情報が出てきた方がいいんですよ。インターネットの時代で、嘘をつくと、つじつまがあわなくなって、余裕がなくなり、死につながります。

 火曜日は、参議院常任委員会の定例日ですが、衆議院での4つの委員会で、大臣出席が不要な参考人質疑がありました。

【衆議院本会議 平成30年2018年5月22日(火)】

 まず「茂木経済産業大臣不信任決議案」が議題になりました。登壇要件がない「自由党」から、幹事長をつとめる玉城デニー衆議院議員が野党各党を代表して登壇し、趣旨説明。採決の結果、反対多数で、茂木大臣は信任されました。

 この後、永年在職議員表彰。玄葉光一郎さんらが在職25年で表彰されました。

 上り法案の処理。「文化財保護法及び地方行政組織法改正案」(196閣法35号)は賛成多数で可決し、参議院に送られました。

 「気候変動適応法案」(196閣法27号)は全会一致で可決し、参議院に送られました。

 そして、「IRカジノ施設整備実施法案」(196閣法64号)が石井啓一大臣から趣旨説明されました。代表質問は午後5時半ごろまで続きました。予算案審議や会期末を除けば、かなり長時間の本会議となりました。

【衆議院総務委員会 同日】

 議員立法が起草され、全会一致で可決しました。

 「独立行政法人郵便貯金・簡易生命保険管理機構法改正案」(196衆法おそらく23号)が起草されました。

 提案者は、政権交代直前に鳩山総務大臣の下で政務官をしていた自民党の坂本哲志さん。あの頃は、自民党で総務政務官をやっていれば有利だという意識もあったのかもしれませんが、十数年で様変わりしました。法案の内容は、郵政3事業の間での消費税を非課税にして、年400億円程度の負担を浮かせる法改正のようです。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

 「働き方改革関連法案」(196閣法63号)「立憲対案」(196衆法17号)「国民対案」(196衆法14、15、16号)で参考人質疑がありました。この中で、全労連の岩橋さんは、「70年ぶりの大改正ならば、労働基準法第36条の三六協定を完全削除することを、検討してみてはどうか」と提案しました。これは全くその通りだと考えます。フレックスタイムという美名の下で推進されてきた三六協定ですが、夜遅くて健康に悪いし、労働組合との協定ペーパーなど見たこともなく、私は8年半働かされました。本当に許せません。高度プロフェッショナル制度の導入は、賃金の下方硬直性の是正のために必要かもしれませんが、公明党も必要だと言っていた、勤務間インターバルを9時間程度とる、という案が出ているようで、努力義務規定でも、インターバル9時間ができれば、36協定を削除のうえ、高プロ導入もありうべしと考えます。参考人質疑だけで散会しました。

【衆議院法務委員会 同日】

 「民法18歳成年法案」(196閣法55号)。参考人質疑では、前日の特別委に続いて、無所属の会から黒岩宇洋さんが登場し、民法の一般法で無効にできるものはそうした方がいいとの観点から、参考人に意見を聞きました。散会。

【衆議院経済産業委員会 同日】

 「省エネ法改正案」(196閣法51号)の参考人質疑がありました。

【衆議院国土交通委員会 同日】

 「所有者不明土地の利用の促進に関する特別措置法案」(196閣法52号)の参考人質疑がありました。

【参議院第一種常任委員会】

【参議院内閣委員会・文教科学委員会連合審査会 同日】

 「地域における大学振興法案」(196閣法5号)の連合審査がありました。但し、前夜からの愛媛県庁の文書に対する質問が多く出ました。

●連合審査だけで、参議院内閣委員会はありませんでした。

【参議院総務委員会 同日】

 「統計法など改正案」(196閣法34号)の趣旨説明があり、散会しました。

●参議院法務委員会はありません。
●参議院外交防衛委員会はありません。

【参議院財政金融委員会 同日】

 黒田日銀総裁の定期報告があり、それに対する質疑がありました。

【参議院文教科学委員会 同日】

 一般質疑。

【参議院厚生労働委員会 同日】

 「生活困窮者自立支援法改正案」(196閣法20号)が趣旨説明され、そのまま法案審査が始まりました。次回は参考人質疑。

【参議院農林水産委員会 同日】

 与党としては今国会で確実に成立させたいだろうと思われる、「森林経営法案」(196閣法38号)と「独立行政法人森林漁業信用基金法改正案」(196閣法39号)。参考人質疑がありました。私としては、自分に関係ないけど増税の法案だからなにがなんでも今国会で成立がよい、という気はしませんが、長い目で見れば、必要な法律案だろうとは考えます。

【参議院経済産業委員会 同日】

 「不正競争防止法及びJIS法などの一括改正法案」(196閣法30号)を採決し、賛成多数で可決すべきものだと決めました。

【参議院国土交通委員会 同日】

 「海外インフラの我が国業者の参入促進法案」(196閣法32号)が趣旨説明され、そのまま散会しました。

●参議院環境委員会はありませんでした。

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2018年、宮崎信行。

[お知らせはじめ]

宮崎信行の今後の政治日程(有料版)を発行しています。

国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読ください。 

このブログは以下のウェブサイトを活用しエントリー(記事)を作成しています。

衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)

参議院インターネット審議中継

国会会議録検索システム(国立国会図書館)

衆議院議案(衆議院事務局

今国会情報(参議院事務局)

各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)

政党インターネット資料収集保存事業 「WARP」(国立国会図書館)

予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)

インターネット版官報

[お知らせおわり]

Miyazaki Nobuyuki

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする