宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【「生活するお金に困ったことが無い」安倍】自民党が「働きかた改革関連法案」強行採決、そのちょっと前には「カジノ法案」審議入り

2018年05月25日 17時47分39秒 | その他

[画像]安倍晋三首相、2018年3月30日の衆議院本会議インターネット審議中継からスクリーンショット、吹き出しは首相の答弁を宮崎信行が加筆。

 高度プロフェッショナル制度(高プロ)を新設して、労働時間の上限規制が全くない「定額働かせ放題改悪」を盛り込んだ、「働き方改革関連法案」(196閣法63号)は、自民・公明・維新が修正したうえで、衆議院厚生労働委員会で強行採決しました。実態調査のデータの度重なる訂正で自民党政務三役が答弁を軌道修正不能になるなか、採決が強行されました。委員長がみずから、委員に質疑終局の是非をはかり、与党の賛成多数で終局を議決。ただちに採決しました。来週火曜日の本会議に上程されるはこび。

 同日は、人の不幸は蜜の味の、「カジノ実施法案」(196閣法64号)が衆議院内閣委員会で、石井啓一・カジノ相から趣旨説明され、審議入りしました。



[画像]「働き方改革関連法案」の修正議決を強行採決する、自民党の高鳥修一委員長ら、2018年5月25日の衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 安倍晋三首相(自民党総裁)は3月30日の本会議で「生活するお金がなくて困った経験があるかとのお尋ねがありました。私には、お尋ねのような経験はありません。想像力と共感力が欠如しているのではないかとの御批判は、甘んじて受けなければならないと思います」

 と語り、生活するお金に困ったことがない、と語りました。もちろん、森友改竄文書、加計学園面会記録隠ぺいの答弁のように、安倍首相んの答弁は嘘かもしれません。父の安倍晋太郎さんは「安竹宮」の3人で1人だけ落選浪人経験があり、その頃の安倍家は暗かったそうです。また、生活するお金に困った経験はなくても、自民党総裁選をたたかうお金を集める苦労は、私たちには想像できないほどつらいものでしょう。

 私としては、過労死した日経新聞時代の先輩、故山本拓史さんが担当していた平成研究会のボンボン、橋本岳元厚生労働副大臣が、アリバイ作りの修正案提出者になっていて残念でした。ちなみに、故山本さんは享年44だったということで、今の私と同い年です。

 定額働かせ放題で、カジノで巻き上げて、安保法制で地球の裏側に送られるのでは、肌の色が同じなのに、かつての黒人奴隷のような扱いがこの日本列島の中で行われていくことになります。

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2018年、宮崎信行。

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Miyazaki Nobuyuki


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