保守野党「国民民主党」の大会が開かれた翌日から、野党5党が審議復帰し、国会が正常化しました。
先月、4月20日(木)の参議院常任委員会定例日は野党も出席しましたが、20日(金)の衆議院常任委員会での「生活困窮者自立支援法改正案」(196閣法20号)や「PFI法改正案」(196閣法18号)の審議から、衆参・立国共由社の5党が連携して審議拒否。参議院では、与党も強行を避けたようで、4定例日連続で、常任委員会そのものが立ちませんでした。衆議院では与党が「働き方改革関連法案」(196閣法63号)の審議入りを連休前最終日に強行。正常化して参議院は吊るしが多いため、本会議では二階建てでの審議入りを模索することになりそう。但し、参議院の常任委員会定例日はまだ11日残っているため、ほとんどの法律案は成立するとみられます。
大島理森議長あっせんのもと衆の最大野党・辻元清美立民国対委員長が合意した審議復帰の5項目は次の通り。
(1)学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡り柳瀬元総理秘書官の参考人招致を行う
(2)予算委員会の集中審議を複数回行う
(3)財務省の改ざんの決裁文書は来週中に提出する
(4)防衛省の日報は遅くとも5月中には調査報告を提出する
(5)安全保障委員会、財務金融委員会、決算委員会などを含む関係する委員会で集中審議を行う
【衆議院本会議 平成30年2018年5月8日(火)】
野党5党が審議復帰し、正常化。
まず、希望の党を離党した中山成彬さんの懲罰委員長辞任が発表されました。後任には、長野1区の国民民主党の篠原孝さんが就任しました。
続いて、長野3区で、希望の党を離党した、井出庸生(井出ようせい)さんが、情報監視審査会委員を辞任。後任に、前任と同じく記者出身の、渡辺周・国民民主党副代表が就任しました。選挙は採決となり、共産党が反対したようです。
次に、「TPP11(CPTPP)国内実施法案」(196閣法62号)が審議入り。茂木利充TPP相が趣旨説明し、安倍晋三首相らが答弁。代表質問では、比例北海道の立民、神谷裕さん、同じく比例北海道の国民民主党、山岡達丸さんらが立ちました。
なお、「TPP11(CPTPP)条約承認案」(196条約11号)は、審議拒否前の、4月17日(火)の本会議で趣旨説明と代表質問が行われ、委員会に付託されましたが、外務委員会での審議はまだ始まっていません。
【参議院 同日】
議院運営委員会理事会。衆参と横串をさしての審議拒否で、衆議院から送られた法案の参議院本会議での審議入り(吊るしを降ろす)がずれ込んできました。
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