[写真]玉城デニーさん、きょねん2017年6月の国会内常任委員長室の野党幹事長会談で、宮崎信行撮影。
地方選挙(知事、市長、県会議員、市会議員)は基本的に書かないことにしています。地方+選挙→ご当地のテンションが上がったお国事情通を刺激してしまって、私としても情報面で劣った状態で対応することになるので、まるっきり書かないというスタンス。ブログとしては「選挙ネタ」は当日有権者数に限らず、そこそこ読まれることは確かですが。
前知事急逝に伴う、沖縄県知事選挙が投開票され、玉城デニー候補が自公候補に圧勝しました。
玉城知事、ニフェーデービタン!
1996SACO合意の梶山官房長官の一番弟子、菅義偉・官房長官(兼)沖縄基地負担軽減担当大臣にとっては、ここ6年間で最大の失点となりました。
当日投票の出口調査は、各社、玉城候補が57~60~63で、対する自公候補が42~39~36、という近年まれな圧巻の中間集計がされていました。
政府がアメリカ海兵隊の辺野古新基地を建設する動きを止めさせることが最大の争点となっていました。若者の中には経済政策を優先してほしいとの声もありました。
ウォルター・モンデール日本大使(元副大統領)と橋本龍太郎首相が、辺野古代替施設の見返りに海兵隊普天間基地を返還させるという橋本龍太郎内閣の「SACO合意」。
当時の官房副長官、梶山静六さんの一番弟子、安倍内閣の菅義偉(すが・よしひで、衆議院神奈川2区、自民党)・内閣官房長官が地域振興対策などをアメと鞭で担当。
2012年の政権再交代後、一貫して内閣に居続けているのは、安倍首相、麻生副総理、菅官房長官の3人であり、今週2日(火)の内閣改造の直前に、一角の地位が大きく揺さぶられることになりました。
元副大統領の大物大使が進めた、アメリカ海兵隊の再編を、今のアメリカ海兵隊の幹部が履行するとは思えません。海兵隊は米4軍の中でも突出して幹部が屑です。海兵隊は話して分かる連中でないことは、日米が一致するところです。辺野古新基地を建設しても、普天間基地は返還されません。北谷のアメリカンビレッジのように繁盛しません。それと、普天間の地主も辺野古新基地建設に反対している人も一定数いるわけですから、1996年SACO合意は完全に空中分解しました。
今月の北海道震度7全道停電では、26歳の女性の予備自衛官が給水活動にあたり、マスコミで取り上げられました。美談とばかりはとらえられません。防衛省は「派遣社員が年5回気軽に予備自衛権に登録してください」というポスターを張り出しており、限定的「経済的徴兵制」が始まりました。2014年7月の集団的自衛権行使の「限定的」解釈改憲の2015年4月の日米ガイドライン、2015年9月の平和安全法制で、まっしぐらに戦争の道へ転落する2018年日本人。面目を保つ一勝とも言えそうです。
玉城デニーさんの知事転出に伴う、衆沖縄3区補選は、法律上は、来年の4月第4日曜日に行われますが、改元直前で、統一地方選とともに、1週間前倒しにするような、特別立法も検討されるとみられます。
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