宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【安倍おにぎり配布】福島県警、自民党市議を公選法違反の疑いで事情聴取と報道 筆者・宮崎信行も問い合わせ

2018年04月03日 12時33分04秒 | 第48回衆院選(2017年10月10日公示)

 自民党の第48回衆院選公示日の第一声で、安倍晋三首相の応援演説を受けた亀岡偉民陣営(比例復活)が、有権者におにぎりを配ったとみられる事案。当ブログの筆者・宮崎信行もその日のうちに、福島県警察本部に見解を問い合わせていましたが、自民党の現職市議会議員を事情聴取していたと報じられました。

 時事や毎日の電子版によると、「事情聴取を受けたのは宍戸一照市議」。おにぎりは数十個配ったとみられます。

 福島県は自由民権運動の名残で、県警による選挙運動の弾圧が多いとの指摘もありますが、与党ということもあってか5か月後の捜査となったようです。仮に3か月以内だと、当選者が辞任した場合その選挙区で次点者が繰り上がりますが、この選挙区では、民進党・無所属の会の現職が当選しましたから、3か月の規定はとくに意味がなく、警察は時間をかけた捜査にふみきったのかもしれません。

 福島県警は事案発生直後の当ブログに対して「個別具体な事案についてはお答えを差し控えさせていただきます」とそっけない答えをしましたが、対応はいたって丁寧でした。




[当ブログ内エントリーから引用はじめ]

【安倍おにぎり公選法】直接問い合わせました→福島県警「個別具体な事案についてはお答えを差し控えさせていただきます」

2017年10月13日 17時05分49秒 | 第48回衆院選(2017年10月10日公示)

 福島県警は、筆者・宮崎信行の取材に対して、「個別具体な事案についてはお答えを差し控えさせていただきます」とする公式な回答を寄せました。

 これは、きょう、平成29年2017年10月13日(金)午後、筆者の電話及び書面による質問に、福島県警察本部広報官が正式に電話で回答したものです。

 第48回衆院選。安倍晋三首相(自民党総裁)は、前回同様に、福島1区の野外で、第一声を上げました。この10月10日(火)の第一声は、ニコニコ動画などで配信。亀岡偉民候補にうながされて、当地のJAが開発したブランド米に舌鼓をうった安倍総裁。この後、亀岡候補、安倍総裁、公明党比例東北単独の真山祐一候補のほか、同地の森、全国比例の石田両参議院議員ら登壇。

 地元の関係者の発声で、がんばろう三唱をしました。この後、関係者がマイクで「おにぎりをとりにきてください」と聴衆に向かって、おにぎりを振る舞う発言を数回しました。

 この後、やや時間がたった後、関係者は「強制はしませんから」と、おにぎりの振るまいは強制ではないと一言。何らかの人物に働きかけられたうえでの発言かもしれませんが、そのやりとりはマイクに入っていません。ニコニコ動画の演説後の配信動画でも、おにぎりをとりに行ったり、おにぎりを食べたりしている聴衆は、映像ではみられません。

 これについては、筆者・宮崎信行がツイッターで発言。なるべく私の発言はこのブログに集中させるようにしていますが、有名芸能人にリツイートされたこともあり、リツイートが200を越えましたから、3日経って、直接電話で取材しました。

 なお、選挙違反の検挙は、投票日の午後8時から一斉に捜索するのが常であり、すでに「所轄署に通報した」との書き込みがSNS上で複数みられることから、福島県警はなんらかの対応を迫られるかも、

 127年前に国会を開設した、自由民権運動のなごりで、福島県内では、警察による選挙運動の弾圧とそれに反発した荒い選挙が見られるとの指摘は以前からあります。その良し悪しは別として、私も、内閣・官僚よりも、自由民権派ですので、福島の肩を持ちたいところです。ひとえに県警の対応に期待したいところです。

 がんばれ!負けるな!福島県警(^O^)

 福島1区には、自民党の前職の亀岡候補の他、無所属の前職の金子恵美さんの2人が立候補する一騎打ちとなっています。

 比例東北では、真山候補が属する公明党の他、自民党、希望の党、共産党、立憲民主党、維新、社民党、日本のこころ、幸福実現党が立候補しています。このうち、真山祐一前公明党議員は、福島県本部所属をいいことに、3・11での民主党政権の福島での対応について、あることなすこと、悪口ばかりを言う「震災対応のののしり天皇」となっており、公明党は東北ブロックで前回より1つ議席を減らすとの情勢分析があり、真山候補の落選が濃厚となりつつあります。

宮崎信行@kokkailive
 
 

安倍晋三首相(自民党総裁)の福島1区街頭演説会で、おにぎり配布って、公職選挙法違反(買収供応)だろう。誰か告訴しないかな。ニコニコ動画など、証拠ありまくり。福島県警・福島地検が可哀想だけど。

 


 

このエントリー記事の本文は以上です。



[引用おわり]


このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2018年、宮崎信行。

[お知らせはじめ]

宮崎信行の今後の政治日程(有料版)を発行しています。

国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読ください。 

このブログは以下のウェブサイトを活用しエントリー(記事)を作成しています。

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参議院インターネット審議中継

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衆議院議案(衆議院ウェブサイト

今国会情報(参議院ウェブサイト)

各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)

予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)

インターネット版官報

[お知らせおわり]

Miyazaki Nobuyuki

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【大塚耕平】民進党代表「主(あるじ)であることを国民が実感するのは唯一総選挙で民進党はその機会を提供する政党」だとして就任

2017年10月31日 18時02分19秒 | 第48回衆院選(2017年10月10日公示)

[写真]大塚耕平民進党代表、2017年10月31日、東京・永田町1丁目の、民進党本部内、筆者・宮崎信行撮影。

 急転直下で、民進党代表に就任した大塚耕平さんは、平成29年2017年10月31日(火)の議員総会で、

 「日本国憲法は主権が国民に存することを定めているが、有権者がその主(あるじ)であることを実感するのは、唯一総選挙のときだけだ。その機会を提供するのが民進党だ」と定義づけました。

 大塚さんは、「みなさんに共有していただきたい数字」として、昨夏の参院選(24回)での比例票で、民進党が1175万票と、自民党の2011万票の58・4%に過ぎなかったと強調。一方、今月の衆院選(48回)では、立憲民主党と希望の党があわせて2076万票で、自民党の1855万票よりも、221万票多いと指摘しました。ちょっと率と和がよく分からない面もありますが、前原誠司前代表の判断はそのときは正しかったと強調しました。

 大塚さんはあいさつの中で、「次の総選挙は3党を中心に政権交代を実現する」と語りました。

 これについて、代表就任後の記者会見で、次のように語りました。大塚さんは「2つの新しい政党が独立独歩で進もうとしている」「ぞれぞれがスタートしたばかりなので、お互いに信頼関係が大事で、先のことを申し述べるべきではない」としました。

 大塚代表は「総選挙の候補者届け出政党にならなかったが、民進党は継続しているので、政策ははっきりしている」「総支部などの民進党の組織は継続しており、その状態は当面変わりはない」と話しました。

 民進党と立民、民進党と希望の距離感については、「等距離だ」と話しました。

 急転直下の一本化について、大塚代表は総会で「大局的な観点から一本化された」とし、会見で「この局面でマネジメント能力は月並みにあると思う」としました。

 ところで、大塚耕平さんが、2009年9月の政権交代に際して、金融庁で、亀井静香大臣と大塚副大臣の「第二記者会見」が開かれていました。これは、記者会見オープン化の流れのなかで、金融庁については、閣議後定例記者会見の後に、亀井大臣、大塚副大臣が部屋を移動し、同じフロアで、独立系メディア・フリーランス記者に対して第二会見というものを開いていました。この方式について、誰が「壁を明けたのか」は私はつまびらかに知りませんが、かなり参加を誘われていました。ただ、私は亀井大臣に利用されたくなかったので、一度も出席しませんでした。その点の言及も、大塚代表の方からもありましたが、金融通ですので、今後の発信に私としても、大いに期待したいところです。

 立民、希望、民進、無所属の会の4極体制で分かりにくいのは否めません。ただ、比例代表で、小選挙区と違う政党を書いた人が多いのは間違いなく、2005年郵政解散のような与党の地滑り勝利は避けられました。今後も、少しずつ、野党叩きの国民性が変わっていけば、多少は日本の政治は良くなるのではないかと考えます。

 あんまり話題が集まらない、新代表就任でよかったのではないでしょうか。



 選挙が終ったら、すでに秋の風情です=写真は衆議院第二議員会館、きょう、筆者・宮崎信行撮影=。

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10月22日(日)のつぶやき その3

2017年10月23日 01時49分43秒 | 第48回衆院選(2017年10月10日公示)
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10月22日(日)のつぶやき その2

2017年10月23日 01時49分42秒 | 第48回衆院選(2017年10月10日公示)
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10月22日(日)のつぶやき その1

2017年10月23日 01時49分41秒 | 第48回衆院選(2017年10月10日公示)
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【衆院選】自民党と公明党だけで310確保、衆参とも改憲勢力が2019年まで3分の2

2017年10月23日 01時26分59秒 | 第48回衆院選(2017年10月10日公示)

 第48回衆院選の開票が続いていますが、比較的早いペースで集計している朝日新聞電子版が、自公で「310」議席を超えた、としました。

 今回から、定数が465になりましたので、憲法改正案の発議に必要な衆議院の議席数は「310」となりました。

 参議院は、定数242で、必要な議席数は、162。参議院では、2019年7月まで、自民党・公明党・維新・日本のこころ(希望に移籍者あり)の4党で、162を確保する情勢が続きます。

 衆議院では、2021年まで、自公だけで、改憲発議ができるようになりました。

 改憲発議は、衆議院と参議院で各々発議することになっています。委員会は過半数で可決できますが、本会議は3分の2が必要。今後も、安倍晋三首相率いる自民党は、維新、日本のこころへの気配りが必要となりますが、衆議院でも3分の2勢力が、2021年まで延長されたことで、2年以内の、憲法改正国民投票が現実的になりました。

 このエントリー記事の本文は以上です。
(C)2017年、宮崎信行。

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前原誠司・民進党代表「辞任することは責任をとることではない」「希望の党への合流は見合わせる」

2017年10月23日 00時23分55秒 | 第48回衆院選(2017年10月10日公示)

 前原誠司・民進党代表は、第48回衆院選の大勢がみえた、平成29年2017年10月23日深夜(24日)午前0時10分過ぎから、党本部で記者会見を開きました。

 前原さんは「今辞任することは責任をとることではない」と語りました。民進系の議員が増えながらも、希望の党、立憲民主党、無所属に分裂する大混乱を招いたにもかかわらず、続投することを強調しました。

 前原さんは「希望の党を中心に大きな塊で合流することはいったん考え直す」として、参議院民進党、無所属、地方議員、支援団体と話し合う考えを示しました。前原さんは2019年4月の統一地方選や、2019年7月の参院選に向けた、話し合いの必要性を強調。続投の意思を明確にしました。

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(C)2017年、宮崎信行。

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【第48回衆院選】第4次安倍内閣発足へ、自公「310」は現在微妙、民進系は議席増で立憲民主党が野党第1党、岡田克也ネットワークも含めて野党再々編、政権交代は2020年前後を目標に

2017年10月22日 20時38分17秒 | 第48回衆院選(2017年10月10日公示)

 第48回衆院選(平成29年2017年10月22日施行)の投票が終わりました。

 NHKなどの分析では、465議席(過半数233、3分の2数310)

 自民党が、253議席から300議席まで

 公明党が、27議席から36議席まで。よって、連立与党は、281議席から336議席までで過半数の233は確実。

 立憲民主党は、44議席から67議席まで。時事通信によると、野党第1党は確実。

 希望の党は、38議席から59議席まで。

 共産党は、8議席から14議席まで。

 維新は、7議席から18議席まで。

 社民党は、1議席から2議席まで。

 無所属は、20議席から29議席まで。

 大地は、0議席から1議席まで。

 日本のこころは、0議席。

 となっています。台風の中、開票を明日に持ち越した自治体が続出していることもあり、かなり幅があるようです。深夜まで分かりません。民進党は深夜0時10分から、前原誠司代表が記者会見の予定。

 となり、自公が 第4次安倍内閣ができます。任期は2021年10月まで。

 立憲民主党、希望の党、野党系無所属・岡田克也ネットワーク全体では、議席が伸長。

 選挙後、有権者の「騙された感」のない、野党再編が2年ないし4年続くことになりそうです。私もこの動きに全力を傾注していきたいと存じます。

 野党の突然の分裂により、有権者の自由、すなわち政権担当能力ある政党の選択肢がなくなった絶望の状態で、忖度国家公務員にかわり、敢然と立ちあがった、地方公務員のみなさんに、まずは立場に関係なく敬意を表します。枝野幸男さんの当たり前の話が拍手喝采を浴びた選挙でしたが、その中でも、2017年10月14日(土)、東京・新宿での、「よしりん」こと小林よしのりさんの「自民党は保守でない」演説は、民間人の声が目に見えるように全国に広がる体験をしました。あたかも、東欧のビロード革命の劇作家ハベル氏(後に大統領)のような、「市民」という概念を見たような気がします。

 前回衆院選。ネクスト総理は海江田万里さんだったのですが、みなさん覚えてますか。岡田ネクスト総理のまま衆院選を闘えなかったことは慙愧に耐えません。でも、私としては、何らかの押し出しではなく、前回書いたことが今回も同じ流れの中にあるような気がしますので、末尾に全文コピペさせていただきます。前回衆院選後、集団的自衛権が解禁されましたから、今後はアメリカからの参戦要望があれば、国会や選挙で、日本人が多数決をとっても無力になるでしょう。返す返すも、2012年12月の与党で弱者の民主党への国民の徹底的な叩き方に、70年前と変わらない日本人の陰湿さを見た思いです。



以下は、前回の第47回衆院選(2014年12月)の開票時に書いた雑感記事です。

[当ブログ内から全文引用はじめ]




インターネット解禁年の瀬選挙、負けたのは中産階級者だ マネー資本主義に押し流された

2014年12月12日 21時18分40秒 | 第47回衆院選2014年12月アベノミクス解散

[画像]友愛会創立100周年記念切手の、シートの部分、2012年8月発行分、スキャニング。

 与党が勝った、野党が負けたというよりも、中産階級が負けた選挙という位置付けが、第47回衆院選(2014年12月14日)ということになるでしょう。

 それに先立ち、前回とほど同時期の年の瀬の選挙ながら、連合の地協のみなさんは、街頭演説会などで一生懸命にやっていらしたように思います。ハコの会合、遊説、電話掛けも同様だろうと考えられます。この時期は、民間の産別は、春闘の要求作りで忙しいのですが、地協のみなさんの活躍は2年前以上だったように、街頭で見受けました。

 さて、インターネット選挙運動が初めて解禁された衆議院選挙ですが、低調でした。

 過去2年間の前職議員の発言回数に関する集計表が東大教員から発表されると、2年間防災担当副大臣を務めた候補者から「質問できないのは当たり前」とのインターネット上の反応が出ました。

 「低投票率だと、自公が有利かもしれないから、投票に行こう」との呼びかけもインターネット上で盛り上がりました。ただ、無党派層の投票志向は、現時点で、自民党と民主党が拮抗しています。組織のある4党(自民党、民主党、公明党、日本共産党)が低投票率が有利なのは当然ですが、投票率と議席占有率の相関関係は分からない選挙です。

 今回の報道戦では、2年前と違い、「注目選挙区」の報道が増えました。これは2年前は不景気でテレビ局が経費節減をしていたのに対して、経費が使えるようになり、若手の訓練も含めてやったのでしょう。ただし、選挙区というのは、295分の1に過ぎず、総選挙後に出来上がる衆議院を占える1つの選挙区はありません。

 いきなり衆議院が解散されても、自分が何をすべきか分かっている、自民党地方議員と支援団体の職員(新規採用の終身雇用も多い)、民主党地方議員と地協の職員(ただし専従の入れ替わりはありうる)、創価学会員(世帯で入会)、日本共産党関係者(地区職員は終身雇用が多い)と、それ以外の違いが出たように感じます。

 お金があるけど、時間の自由と言論の自由がない。何をしていいかも分からない。高学歴中産階級者の敗北。

 私には、公示後に有権者同志が政策論争をしているなど、中産階級同士のつぶし合いにしか思えず、与党権力者の思いのまま。蜘蛛の糸にしか見えません。

 12日付朝日新聞天声人語のしめくくりは「未来をつくるのは若い世代なのだから。」となっているが、未来をつくるのは大人です。あるいは、互いに大学生のときから知っている友人が「なぜ亡命は高くつくのか」というネット記事を書いているが、だからどうしたとしか言いようがない。投票日は明後日だ。

  日本の労働運動の創始者は鈴木文治さんで、朝日新聞を辞めて、102年前に「友愛会」をつくりました。上の友愛会100周年記念パーティーのお土産にもらった切手セットにある通り、鈴木さんの活動を支えたのは、資本主義の父・渋沢栄一さん、民主主義の父・吉野作造さん、社会主義の父・安倍磯雄さん、国際協調主義の父・新渡戸稲造さん、女性社会運動の母(日本YWCA創始者)のマクドナルド女史ら、各界の第一人者が日本の中産階級である、大企業正社員の労働組合を支援しました。

 大正15年(男性だけの)普通選挙法が施行された選挙では、鈴木文治さんら、中・無産階級8名が衆議院議員に当選しました。すぐに暗殺された山本宣治代議士は、今でも「ヤマセン」と地元で尊敬され、ここは、前原誠司さんが連続して小選挙区で当選しています。京都2区は民主党公認の前原誠司さんのほかに、自民党の上中康司さん、日本共産党の原俊史さんも立候補しています。

 異次元の金融緩和に代表される、ITグローバルマネー資本主義に、知識階級であり民主主義に担い手である中産階級が丸ごと流される可能性があることは、先々週発売の解散後公示前の週刊金曜日にも書かせてもらいました。

 早大経済学で大学院を出て、中堅証券会社につとめ、取締役経済調査部長を経て、民主党政権の内閣官房内閣審議官をつとめ、下野後に日大教授になって水野和夫さんの著書「資本主義の終焉を歴史の危機」には次のような下りがあります。

 「グローバル資本主義は、社会の基盤である民主主義をも破壊しようとしています。」「市民革命以後、資本主義と民主主義が両輪となって主権国家システムを発展させてきました。民主主義の経済的な意味とは、適切な労働分配率を維持するということです。しかし第二章でも説明したように、1999年以降、企業の利益と所得とは分離していきます。政府はそれを食い止めるどころか、新自由主義的な政策を推し進めることで、中産階級の没落を加速させていきました。その結果、ライシュが言うように、「超資本主義の勝利は間接的に、そして無意識のうちに、民主主義の衰退を招くことになってしまったわけです。同様に、国家が資本の使用人になってしまっている状況は、国民国家の存在意義にも疑問符を突きつけています。詰まるところ、18世紀から築き上げてきた市民社会、民主主義、国民主権という理念までもが、グローバル資本主義に蹂躙されているのです」(200~201ページ)。

 私はこの水野さんの論には触発されました。11月中旬の解散風で21日解散、12月14日投開票の師走の総選挙では、大企業正社員は選挙でますます無力です。IT化とグローバリゼーションで暴走するマネー資本主義が、民主主義の担い手だった知識ある中産階級を根こそぎ流し去ってしまった選挙だといえるでしょう。

 小資本家として生まれ育ち現在がある私としても、大学入学後、多くの時間を過ごした中産階級が根こそぎ流されては困ります。

 上司に投票依頼してほしいと言っているわけではございません。とりあえず、土曜日ぐらい、20年前に、大学のサークルの合宿で、食事や宿泊をともにした旧友の電話番号でも探して、具体的に誰に投票してほしいと依頼していだきたい。どうせ、人生において、会うことがあるかどうか分からないような友達である。 

[当ブログ内から全文引用おわり]

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#きょうの天気は変えられないがあしたの政治は変えられる 第48回衆院選

2017年10月22日 07時20分53秒 | 第48回衆院選(2017年10月10日公示)

[写真]筆者・宮崎信行、2017年10月22日、宮嵜信行撮影。

 人生初めて、第一投票者(というんでしょうか)になりました。小選挙区、比例代表、最高裁判所裁判官国民審査とも、投票箱が空であることを、立会人さん、第一投票者の私、第二投票者の方と確認してきました。

 きょうも、投票所に行ったかどうか確認する「追い出し電話」をしたり、投票所まで車でお連れすることはできます。

 平成29年台風21号が襲来ということになりました。第48回衆院選・最高裁判所裁判官国民審査は、きょう投開票。

 18歳・19歳に選挙権が与えられて、初めての衆院選。当日有権者数は、昨夏の数字から勘案して、1億0500万人とおもわれます。

 私の古巣日経新聞は「ポスト平成を見通す衆院選」と見出しをつけています。あまりいいことがなかった平成時代最後の衆院選となるでしょう。「見通す力」がすべての有権者にあるわけではありませんので、気楽に言ってください(笑)。

 期日前投票は既に金曜日までの数字で、過去最多となっています。昨日を含めて、おそらく2000万人が期日前投票したのではないでしょうか。なので、投票者の3割が期日前投票者になるかもしれません。このため、マスコミの出口調査に幅が出てくるかもしれません。

 第44回、第45回と、比較第1党の地滑り勝利が続き、第46回、第47回は打って変わって、1強。ここまで叩く必要があるのか。日本人の陰湿さが顕在化したと思います。太平洋戦争時と比べて、国土面積は0・8倍、人口は1・4倍、人口密度は1・6倍ですから、日本人の陰湿さは今後もかわることがないでしょう。

 ただ、怪我の功名となるか。野党が分裂して小選挙区で乱立しましたから、1枚目と2枚目で別の政党に投票する「戦略的投票」を考えている人が多いようです。43回、44回にみられた、自主的な、「併用制(1枚の票で、個人名の公認政党に比例1票を割り振る)」のようなことは無さそうです。

 与野党とも、前職が有利な選挙結果になるだろうと推測しています。

 定数が465になりました。なので、過半数は233。3分の2は310となりました。ぜひ、与党第1党が単独で233をとった場合は、現職総理が必ず首班指名で当選し、1年以上、できれば第49回衆院選まで、やり遂げてもらいたいと考えます。

 相変わらず国政選挙は多くて、1年9カ月後には、第25回参院選があるわけで、うんざりします。ただ、改正法の立法事実がある省は、法務省・厚労省をのぞけばあまりないと思います。来年の通常国会は大変そうですが、比較的スムーズに政策をやりとげる任期になるのではないでしょうか。

 今回の当選者はおそらく東京オリンピック・パラリンピックの開会式には招待されるということになるでしょう。また、現・皇太子徳仁親王殿下の、天皇陛下御即位の礼に参加することになるのでしょう。

 私は今回、選挙区をていねいに回りました。当ブログに書いた以外にも、回りました。地方は疲弊というよりも、停滞が安定している感じ。ただ、中年の中間層の没落は悲惨です。家族愛と中間層の知恵と、削り代がある前半生ゆえ、修正する力はたくましい。そのため顕在化していないでしょう。でも、私たち団塊ジュニアが50歳代半ばになる10年後には、がん患者が3倍になりそうにも思えます。政権交代があろうがなかろうが、直接的な給付というものが必要になりそう。なかなか財政健全化を唱える民主主義は機能しないように思えます。そのうち、「イージスアショアよりも敵基地先制攻撃能力を持つ方が安い」という議論が平然となされることになるでしょう。

 いずれにせよ、今日の天気は変えられないけど明日の天気は変えられる。泣いても笑っても、責任を果たさないと、自由は得られません。第48回衆院選の結果は今夜にも大勢が判明。現・野党を中心とした再編協議は、あさってにも始まりそうな気配です。


きょうの天気は変えられないがあしたの政治は変えられる!

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【不倫続出の反省なし?】安倍晋三首相、「昔の恋人も投票所に連れていけ」と世も末な演説

2017年10月18日 21時38分56秒 | 第48回衆院選(2017年10月10日公示)

[写真]安倍晋三首相兼自民党総裁、2017年10月4日、茨城県で、筆者・宮崎信行撮影=この記事の本文とは違う写真です=。

 世も末といったところです。

 現職議員同士が不倫、夫婦議員が第一子誕生直前に不倫、配偶者以外の異性とハワイで模擬結婚式と、世間の常識を外れた不倫・浮気が続出した3年間の反省が無いのでしょうか。

 現職の総理大臣で、自民党総裁の安倍晋三さんは、きょう、平成29年2017年10月18日(水)の東京・池袋の演説で、「期日前投票は簡単だ」としたうえで、「(今の)恋人も、昔の恋人も投票所に連れて行ってほしい」と呼びかけました。

安倍首相「昔の恋人も投票所に連れていけ」と倫理感にもとる演説、不倫浮気の続出自民党 20171018 東京池袋駅東口 宮崎信行撮影 20171018

 総理大臣ともあろうものが、自民党が勝つためには、昔の恋人も連れて行けと呼びかけるとは何事。関心出来るのは勝利への執念だけです。

 恋愛結婚は勝ち組で、お見合い結婚は負け組。クリスチャンでもないのに、高級ホテルを予約して、恋人同士で過ごさなければならない、という「恋愛至上主義」「恋愛資本主義」は広告代理店・電通などが打ち出した金儲けに過ぎません。

 国が亡びていく過程には、こういうことが起きるんだな、との思いです。

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【戦略的投票】安倍一強打破、全小選挙区票寄せリスト 宮崎信行作成、第48回衆院選

2017年10月18日 06時42分12秒 | 第48回衆院選(2017年10月10日公示)

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 プリントアウトして配布したり、電子メール・ケータイショートメールで送ることはできません。
 投票日前日に終盤情勢で入れ替える予定。その場合も、この記事のURLは変わりません。

【北海道】1区道下大樹、2区松木謙公、3区荒井聰、4区本多平直、5区池田真紀、6区佐々木隆博、7区石川明美、8区逢坂誠二、9区山岡達丸、10区神谷裕、11区石川香織、12区水上美華。

【青森】1区升田世喜男、2区工藤武司、3区山内崇。

【岩手】1区階猛、2区畑浩治、3区小沢一郎。

【宮城】1区岡本章子、2区鎌田さゆり、3区一條芳弘、4区坂東毅彦、5区安住淳、6区横田有史。

【秋田】1区松浦大悟、2区緑川貴士、3区村岡敏英。

【山形】1区荒井寛、2区近藤洋介、3区阿部寿一。

【福島】1区金子恵美、2区岡部光規、3区玄葉光一郎、4区小熊慎司、5区吉田泉。

【茨城】1区福島伸享、2区石津政雄、3区樋口舞、4区大熊利昭、5区浅野哲、6区青山大和、7区石嶋巌。

【栃木】1区渡辺典喜、2区福田昭夫、3区渡辺美由紀、4区藤岡隆雄、5区大豆生田実。

【群馬】1区宮崎岳志、2区石関貴史、3区長谷川嘉一、4区不破弘樹、5区猪口幸子。

【埼玉】1区武正公一、2区菅克己、3区山川百合子、4区吉田芳朝、5区枝野幸男、6区大島敦、7区小宮山泰子、8区小野塚勝俊、9区杉村慎治、10区坂本祐之輔、11区三角創太、12区森田俊和、13区北角嘉幸、14区鈴木義弘、15区高山智司。

【千葉】1区田嶋要、2区樋口博康、3区岡島一正、4区野田佳彦、5区山田厚史、6区生方幸夫、7区石塚貞道、8区太田和美、9区奥野総一郎、10区谷田川元、11区多賀谷亮、12区樋高剛、13区水野智彦。

【神奈川】1区篠原豪、2区高橋野枝、3区勝又恒一郎、4区早稲田夕季、5区吉岡憲史、6区青柳陽一郎、7区中谷一馬、8区江田憲司、9区笠裕史、10区市川佳子、11区真白リョウ、12区阿部知子、13区太栄志、14区本村賢太郎、15区乃木涼介、16区後藤祐一、17区神山洋介、18区三村和也。

【山梨】1区中島克仁、2区小林弘幸。

【東京】1区海江田万里、2区松尾明弘、3区松原仁、4区井戸正枝、5区手塚仁雄、6区落合貴之、7区長妻昭、8区木内孝胤、9区高松智之、10区若狭勝、11区前田順一郎、12区池内沙織、13区北條智彦、14区矢作麻子、15区柿沢未途、16区初鹿明博、17区西田主税、18区菅直人、19区末松義規、20区宮本徹、21区長島昭久、22区山花郁夫、23区伊藤俊輔、24区吉羽美華、25区小沢鋭仁。

【新潟】1区西村智奈美、2区鷲尾英一郎、3区黒岩宇洋、4区菊田真紀子、5区大平悦子、6区梅谷守。

【富山】1区吉田豊史、2区山崎彰、3区柴田巧。

【石川】1区田中美絵子、2区本田正和、3区近藤和也。

【福井】1区鈴木宏治、2区斉木武志。

【長野】1区篠原孝、2区下条みつ、3区井出庸生、4区毛利栄子、5区中嶋康介。

【岐阜】1区吉田里江、2区森桜房義、3区阪口直人、4区今井雅人、5区阿知波吉信。

【静岡】1区小池政就、2区松尾勉、3区小山展弘、4区田中健、5区細野豪志、6区渡辺周、7区福村隆、8区源馬謙太郎。

【愛知】1区佐藤夕子、2区古川元久、3区近藤昭一、4区牧義夫、5区赤松広隆、6区森本和義、7区山尾志桜里、8区伴野豊、9区岡本充功、10区安井美沙子、11区古本伸一郎、12区重徳和彦、13区大西健介、14区田中克典、15区関健一郎。

【三重】1区松田直久、2区中川正春、3区岡田克也、4区藤田大助。

【滋賀】1区嘉田由紀子、2区田島一成、3区小川泰江、4区徳永久志。

【京都】1区穀田恵二、2区前原誠司、3区泉健太、4区北神圭朗、5区井上一徳、6区山井和則。

【大阪】1区井上英孝、2区椎木保、3区渡部結、4区清水忠史、5区長尾秀樹、6区村上史好、7区奥下剛光、8区木下智彦、9区足立康史、10区辻元清美、11区平野博文、12区藤田文武、13区姜英紀、14区谷畑孝、15区浦野靖人、16区森山浩行、17区馬場伸幸、18区遠藤敬、19区丸山穂高。

【兵庫】1区井坂信彦、2区舩川治郎、3区横畑和幸、4区野口威光、5区梶原康弘、6区桜井周、7区畠中光成、8区堀内照文、9区川戸康嗣、10区柘植厚人、11区長安豊、12区池畑浩太朗。

【奈良】1区馬淵澄夫、2区松本昌之、3区前川清成。

【和歌山】1区岸本周平、2区坂田隆徳、3区楠本文郎。

【鳥取】1区塚田成幸、2区湯原俊二。

【島根】1区亀井亜紀子、2区向瀬慎一。

【岡山】1区高井崇志、2区津村啓介、3区内山晃、4区柚木道義、5区樽井良和。

【広島】1区大西理、2区灰岡香奈、3区塩村文夏、4区空本誠喜、5区橋本琴絵、6区佐藤公治、7区佐藤広典。

【山口】1区大内一也、2区松田一志、3区坂本史子、4区藤田時雄。

【徳島】1区仁木博文、2区久保孝之。

【香川】1区小川淳也、2区玉木雄一郎、3区藤田伸二。

【愛媛】1区富永喜代、2区横山博幸、3区白石洋一、4区桜内文城。

【高知】1区大石宗、2区広田一。

【福岡】1区山本剛正、2区稲富修二、3区山内康一、4区河野正美、5区楠田大蔵、6区新井富美子、7区原圭助、8区宮嶋つや子、9区緒方林太郎、10区城井崇、11区村上智信。

【佐賀】1区原口一博、2区大串博志。

【長崎】1区西岡秀子、2区山口初實。

【熊本】1区松野頼久、2区和田要、3区関根静香、4区矢上雅義。

【大分】1区吉良州司、2区吉川元、3区横光克彦。

【宮崎】1区外山斎、2区黒木万治、3区花輪智史。

【鹿児島】1区川内博史、2区斎藤佳代、3区野間健、4区野呂正和。

【沖縄】1区赤嶺政賢、2区照屋寛徳、3区玉城デニー、4区仲里利信。

宮崎信行作成、2017年10月18日。

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【小林よしのり】ワシ保守だけど、なんでリベラルの立憲民主党を応援するのか。それは自民党は保守ではないからですよ。たんなる対米追随勢力。アメリカについていって戦争しろと。こんな恐ろしいことはないですよ。

2017年10月14日 20時23分37秒 | 第48回衆院選(2017年10月10日公示)

 これは至言だと思います。

 「保守二大政党というけど、ワシ保守だけど、なんでリベラルの立憲民主党を応援するのか。それは自民党は保守ではないからですよ。あれはたんなる対米追随勢力。アメリカについていって戦争しろと。それだけですよ。なんで、自衛隊を自衛隊のまま集団的自衛権に参加させるんですか。こんな恐ろしいことはないですよ
by 小林よしのり(1953-)、2017年10月14日、東京・新宿。


【小林よしのり】保守二大政党というけど、ワシ保守だけど、なんでリベラルの立憲民主党を応援するのか。それは自民党は保守ではないからですよ。安倍はたんなる対米追随勢力。アメリカについていって戦争しろと。そ



 「よしりん」こと漫画家の小林よしのりさんは、代表作「おぼっちゃまくん」がとても有名なマンガと同じ雑誌に掲載されていたことから、私も小学生の時から熟読しました。大人になってからは、「ゴーマニズム宣言(ゴー宣)」での日教組が押し付けた自虐史観を次々と打破してくださり、溜飲を下げました。


 その、小林よしのりさんですが、意外にも、きょうの新宿駅・東南口広場でのスピーチが、政党・政治家の応援演説としては初めてだったそうです。

 リベラル勢力は「排除します」という小池百合子党代表(都知事)の、ジャーナリスト横田一さんの問いに対する答えで、静寂の後の大混乱で迎えた第48回衆院選。その混乱をおさめてくれる発言だと思います。同時に、リベラルの方々もなぜ排除されるそうになったのか、自省もしていただき、我々保守とともに、政権交代ある二大政党政治を引き続きつくってまいりしょう。

 このエントリー記事の本文は以上です。

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【立憲民主党】#東京大作戦1014 と銘打ち、枝野幸男代表東京3会場で5000人以上(筆者調べ)動員か、比例大幅躍進の勢い

2017年10月14日 18時07分11秒 | 第48回衆院選(2017年10月10日公示)

[写真]枝野幸男・立憲民主党代表、東京・池袋で筆者・宮崎信行撮影、2017年10月14日。

 立憲民主党は、平成29年2017年10月14日(土)、「#東京大作戦1014」と銘打ち、東京3会場で演説会を開きました。私・宮崎信行は3会場とも直接見に行きましたが、私の調べで延べ5000人以上動員したのは間違いなく、歴史的な政治シーンになりつつある気配を感じました。

【3000人動員?】枝野幸男・立憲民主党代表の演説を後ろから撮ってみた。東京「新宿駅」東南口。「#東京大作戦1014」2017年10月14日宮崎信行撮影

 会場は、JR中央線「吉祥寺駅」、JR埼京線など「新宿駅」と「池袋駅」の前で行いました。後ろ2つは枝野幸男代表が立候補している埼玉5区とJR電車で直結している駅となります。

 このうち、新宿駅東南口(とうなんぐち)の演説では、午後2時の設定と、東京1区の元職、海江田万里さん、東京7区の前職、長妻昭さんが参加したこともあり、その面での人出もあったのかもしれません。ここは、間違いなく3000人動員となったと思います。こういう、どこでだれか仕切っているか分からないカオスな選挙になれば「主催者発表」の「主催者が」誰か謎ですから、こういう私の勘がものをいいます。老若男女がそろった印象です。

 新宿では、「おぼっちゃまくん」「ゴーマニズム宣言」の漫画家の小林よしのりさんが登場。この方は、とても話の説得力があり、動員・雰囲気双方に、力を与えた格好です。個人的には、よしりんが安保法制の文脈で、「ワシはリベラルではなく、保守だが、安倍政権は保守ではない。対米従属政党だ」という趣旨の演説をして、そこが、3会場でもっとも大きな拍手がわきました。あとで聞き返したら、こちらに補足するかもしれません。

【追記 午後8時半】

 小林よしのりさんの演説です。別エントリーに仕立てさせていただきましたが、至言だと思いますので、主要部分をこちらでもご紹介します。

「保守二大政党というけど、ワシ保守だけど、なんでリベラルの立憲民主党を応援するのか。それは自民党は保守ではないからですよ。安倍はたんなる対米追随勢力。アメリカについていって戦争しろと。それだけですよ。なんで、自衛隊を自衛隊のまま集団的自衛権に参加させるんですか。本当おそろしいことはないですよ」

【追記終わり】

 保守でも中道でもリベラルでもいいのですが、枝野さんの演説では立党の経緯に関して拍手が多かったようです。安保法制及び憲法は2番目だったように思えました。これに先立つ、昼の吉祥寺会場には、東京18区の前職菅直人さん、東京8区新人、東京19区元職、東京22区元職が参加。代表到着前の演説中「憲法9条を変えさせない」という趣旨の演説で大きな拍手がわきました。ただ、枝野代表の立党の経緯に関する文脈での拍手の方が多かったです。ここは、「多摩のリベラル」のノリがありますが、だからといって、共産党員らしき人はあまりいませんでした。


[写真]枝野幸男・立憲民主党代表、東京JR中央線「吉祥寺」駅前、2017年10月14日、宮崎信行撮影。


[写真]枝野幸男・立憲民主党代表、東京JR中央線「吉祥寺」駅前、2017年10月14日、宮崎信行撮影。

 池袋の場所は、私が、第1次安倍首相の参院選演説を、10年3カ月前に聞いた場所です。その10年3か月前は、摂氏35度の中、動員された高齢者が必死に、安倍首相・総裁を待つ罰ゲームのような状態でした。また私はこの際、帰る安倍総理に「バ~カ!」と罵声を浴びせ、おかげで、安倍総理退陣とその後私が社会復帰して今日があるようになった、そのきっかけと考えています。動員数の多寡は別として、きょうの池袋の方が主体的に聞いている人が明らかに多かったです。池袋という街は常にそうですが、吉祥寺の高齢者と、新宿の若者と、半々ぐらい集まったのが池袋という印象でした。私も偶々友人と会い、「献血に来たら、枝野さんが演説すると聞いたので来た」とのことでした。池袋では、東京2区、東京10区、東京11区の新人が参加しました。ここは新人ばかりなので、事前の動員はより少ないでしょうが、そういう次元の選挙ではありません。

 ネットで見た話では、民進党の代表権者である、前原誠司氏が「立憲民主党を応援した党職員は首にする」と言ったようですが、きょうの3会場には、各々、民進党の、代表的な「中の上の働き盛り」の職員が数名参加していました。まあ、この勢いならお咎め無いでしょう。ただ、これだけの手ごたえの、締めくくりの囲み取材で枝野さんの表情をみていると、演説だけではすまない政党運営について、何かご苦労があるような気がしなくもない気がしました。

 2009年夏の政権交代選挙は、公示前に大勢は決しており、政治家の演説が多いスポットでは、「暑い夏の中の奇妙な静けさ」がありました。聴衆は鈴なりで、合いの手・拍手は頻繁にわくのに、意外と「写メ」(SNS)する人は少ないといったところ。きょうは、枝野さんが演説がうまいし、ある一定程度、おおよそ演説時間の2割程度に「ポピュリズム的な手法」を取り入れる面もあることから、大きな拍手がわき、一体感が生まれていました。

[写真]枝野幸男・立憲民主党代表の演説を聞く、聴衆や民進党職員ら、2017年10月14日、東京「池袋東口五叉路」、奥が池袋駅で、右後方がサンシャインに向かう「六十階通り」、2017年10月14日、筆者・宮崎信行撮影。

 正直、2012年12月の選挙で56議席まで叩きのめされ、2017年になってからマスコミ支持率が1割台ということがなければ、民主党も十分に今回の選挙を戦えたと思うのですが、ぶち壊される中のかすかな希望という、はかない風が吹いている印象です。比例代表ではかなりの議席を確保しそうですが、小選挙区の勝利は、まったく未知数でしょう。きょうは興奮した人も多いでしょうし、あすは電話をかけるという人も多いでしょう。ただ、8年前とか、5年前とか、もう少し能動的に、自民党と比べてお金が無い方の二大政党を応援するという姿勢があってもよかったように感じました。

 私は枝野さんの演説は、ここ3回の衆院選で聞いています。肩書きは「経済産業大臣」→「民主党幹事長」→「立憲民主党代表」と転落してきました。しかし、聴衆の反応は圧倒的に今回が良い。前回総選挙では、枝野さんと蓮舫・現職参議院議員が冬のボーナス直後の土曜日の夜の横浜高島屋前で、格差の演説をするという若干シュールな図柄も見ました。ただ、枝野さんは「高島屋でお買い物をするような人は違うでしょうが」と釘をさしながら、女性、非正規などの問題を指摘。これが、3年経って、さらに問題が大きくなって、演説の前半戦で、賛同を呼びました。ただ、それ以上に、安保法制は、本当にみんな怒っているのだな、と感じて、私自身のこの2年11か月の言論活動に自信を持った次第です。ありがとう。

 まあ、感動した人は、あす日曜日に電話かけましょう。SNSでもいいんですよ。

 第48回衆院選の東京1区には、上述の海江田さんのほか、希望の党の新人、松沢香さん、諸派の新人原口実季さん、自民党前職の山田美樹さん、諸派の新人又吉光雄さん、諸派の新人大丸光加さんも立候補しています。東京7区には、上述の長妻さんのほかに、自民党前職の松本文明さん、希望の党新人の荒木章博さん、無所属新人の井上郁磨さんも立候補しています。東京18区には上述の菅さんのほかに、希望の党新人の鴇田敦さん、自民党前職の土屋正忠さんが立候補しています。

 このエントリー記事の本文は以上です。

(C)2017年、宮崎信行。

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【安倍おにぎり公選法】直接問い合わせました→福島県警「個別具体な事案についてはお答えを差し控えさせていただきます」

2017年10月13日 17時05分49秒 | 第48回衆院選(2017年10月10日公示)

 福島県警は、筆者・宮崎信行の取材に対して、「個別具体な事案についてはお答えを差し控えさせていただきます」とする公式な回答を寄せました。

 これは、きょう、平成29年2017年10月13日(金)午後、筆者の電話及び書面による質問に、福島県警察本部広報官が正式に電話で回答したものです。

 第48回衆院選。安倍晋三首相(自民党総裁)は、前回同様に、福島1区の野外で、第一声を上げました。この10月10日(火)の第一声は、ニコニコ動画などで配信。亀岡偉民候補にうながされて、当地のJAが開発したブランド米に舌鼓をうった安倍総裁。この後、亀岡候補、安倍総裁、公明党比例東北単独の真山祐一候補のほか、同地の森、全国比例の石田両参議院議員ら登壇。

 地元の関係者の発声で、がんばろう三唱をしました。この後、関係者がマイクで「おにぎりをとりにきてください」と聴衆に向かって、おにぎりを振る舞う発言を数回しました。

 この後、やや時間がたった後、関係者は「強制はしませんから」と、おにぎりの振るまいは強制ではないと一言。何らかの人物に働きかけられたうえでの発言かもしれませんが、そのやりとりはマイクに入っていません。ニコニコ動画の演説後の配信動画でも、おにぎりをとりに行ったり、おにぎりを食べたりしている聴衆は、映像ではみられません。

 これについては、筆者・宮崎信行がツイッターで発言。なるべく私の発言はこのブログに集中させるようにしていますが、有名芸能人にリツイートされたこともあり、リツイートが200を越えましたから、3日経って、直接電話で取材しました。

 なお、選挙違反の検挙は、投票日の午後8時から一斉に捜索するのが常であり、すでに「所轄署に通報した」との書き込みがSNS上で複数みられることから、福島県警はなんらかの対応を迫られるかも、

 127年前に国会を開設した、自由民権運動のなごりで、福島県内では、警察による選挙運動の弾圧とそれに反発した荒い選挙が見られるとの指摘は以前からあります。その良し悪しは別として、私も、内閣・官僚よりも、自由民権派ですので、福島の肩を持ちたいところです。ひとえに県警の対応に期待したいところです。

 がんばれ!負けるな!福島県警(^O^)

 福島1区には、自民党の前職の亀岡候補の他、無所属の前職の金子恵美さんの2人が立候補する一騎打ちとなっています。

 比例東北では、真山候補が属する公明党の他、自民党、希望の党、共産党、立憲民主党、維新、社民党、日本のこころ、幸福実現党が立候補しています。このうち、真山祐一前公明党議員は、福島県本部所属をいいことに、3・11での民主党政権の福島での対応について、あることなすこと、悪口ばかりを言う「震災対応のののしり天皇」となっており、公明党は東北ブロックで前回より1つ議席を減らすとの情勢分析があり、真山候補の落選が濃厚となりつつあります。


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【読売・序盤調査】第48回衆院選は民進系議席増か、野党は前回を上回る「57小選挙区で序盤1位」の善戦、そのうち、新人7名、元職4名がリード

2017年10月12日 03時43分49秒 | 第48回衆院選(2017年10月10日公示)

 読売新聞が10日、11日実施した世論調査と支局取材網による、序盤情勢が、12日付読売新聞に掲載されました。

 第48回衆院選の序盤の289小選挙区の情勢を筆者が計算したところ、野党系の候補者が57選挙区でトップに立っており、小選挙区だけで、第47回衆院選を上回る善戦を見せていることが分かりました。

【追記 午前4時10分】読売は3面の地の文で「民進党の解散時勢力(87議席)を大幅に上回る勢いだ」と報じました。【追記終】

 このうち、民進党系は、53小選挙区で現在1位。前職が42名ですが、元職が4名、新人が7名と、元職・新人が健闘していることがありました。

 民進党の元職は、北海道9区、宮城2区、長野2区、愛媛3区の4選挙区で小選挙区での国政復帰が視野に。(北海道9区は以前は比例単独)。

 民進党の新人は、北海道1区、北海道11区、東京2区、新潟6区、滋賀3区、高知2区、長崎1区の7選挙区でリード。このうち、高知2区では無所属新人の広田一元参院議員が、自民党前職の山本有二農相との一騎打ちで「しのぎを削る」情勢。広田さんは「共産支持層を含む野党支持層の8割を固め」ました。

 民進党の前職は、北海道2区、北海道6区、北海道8区、岩手1区、宮城5区、福島1区、福島3区、福島4区、栃木2区、埼玉5区、新潟1区、新潟2区、新潟3区、新潟4区、東京2区、東京7区、東京21区、長野1区、長野3区、千葉4区、神奈川8区、神奈川9区、神奈川12区、神奈川16区、静岡5区、静岡6区、三重3区、愛知2区、愛知3区、愛知5区、愛知8区、愛知11区、愛知12区、愛知13区、京都2区、京都3区、大阪10区、大阪11区、奈良1区、和歌山1区、香川2区、佐賀1区で優勢。合計で42選挙区かと思いますが、数え漏れがあればご了承ください。

 自由党は、岩手3区、沖縄3区でリードしており、元職が広島6区でリード。広島6区では希望の党の元職・佐藤公治二さんが、自民党の前職・小島敏文さんと、共産党の新人・寺田明充さんの両候補をリード。

 社民党前職は沖縄2区でリード。共産党前職が沖縄1区でリードしています。

 強いとされる、岡山県連、福岡県連では野党がリードしている選挙区は無し。また、三重2区、愛知7区、京都6区なども自民党にリードされています。

 意外なところでは、6人が立候補した宮城1区(自民党前職、立憲民主党新人、維新の新人、希望の党新人、諸派新人、無所属新人)や、4人が立候補した兵庫6区(希望の党新人、立憲民主党新人、維新の元職、自民党の前職)で、立憲民主党公認の新人の前地方議員が「接戦」「小差で競り合う」2位となっています。惜敗率ではなく、小選挙区で突き抜けてほしいものです。

 民進党系の小選挙区での躍進で、候補者が多い希望の党や、躍進が予想される立憲民主党の比例とあわせて、「民進系」が増えそうです。一方、民進党を離党した「希望の党チャーターメンバー(創設メンバー)」5人のうち、東京の閣僚経験者を除く4名が含まれていることから、選挙後の和解には時間がかかりそうです。

【追記午前4時15分】同じく序盤情勢を報じた、朝日新聞、日経新聞ですが、日経はあす13日付、朝日は15日付で、選挙区ごとの情勢を載せるとしています。【追記終わり】

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