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はてなキーワード: 土佐日記とは

2026-04-23

平安時代から女のフリして日記書いた男がいる、という話

昨今の「日本女性クリエイターがいなかった」との誤解にまつわる話で、「紀貫之平安時代土佐日記を書いたじゃん」って話が出てくるけど、そこで「当時の仮名漢字より格下扱いだったのを、どう解釈してるのか」という趣旨ブコメがあったので個人的な所感を書きます。なお、自分別に国文専門家というわけではなく、単なる古典オタク増田です。

まず、かなが「格下」という話ですが、漢字公式ものであり外に出す文書に使われるもの思想を記すもの 、かなは非公式ものであり内々のもので心情を記すものです。前者は男の領域で、後者は女の領域ですね。当時の社会構造において、男がやることと女がやることは明確に区別をされておりました。これは現代では差別と言われることですが、当時は必然的な分業です。格上か格下かでいうと、公が格上で私は格下、それはそうですね。

ただ、「格」という概念には上下はあるものの、格上こそ価値が高く、格下は価値が低いかというと必ずしもそうではない。和服世界の格もそれに近いものがあって、ユースドで5000円で買った留袖と、50万円の作家ものの紬とでは、価値が高いのは後者ですが、前者のほうが格上です。格が求められるシーンにはどんなに高価でも格下は着ていけないし、格上だからといっていつでも着られるということはない。格上でないといけないシーンもあり、格下でないといけないシーンもあるわけです。格下が女と紐付けられていることは必ずしも差別とは言い切れない、そういう要素もあるかと思いますさらにいうと、当時は男女差別以上に出自での差別が厳然としてあったわけですしね。

さて、紀貫之ですが、紀氏という氏族自体、すでに当時は落ち目でした。まあ貴族ではあるんですけど、中央で偉くなれるような血筋じゃない。学者になるか国司になるかがキャリアのゴールです。さらにいうと貫之は父親が早く亡くなり、母の職場(宮中女性舞楽を教える部署)の託児所で育ったシンママの子です。父も頼れず母の実家も頼れない、当時としては産まれときから負け組なのですが、和歌の名手としては名高く、天皇からお声がかかり本邦初の勅撰和歌集を作るほどの第一人者です。漢字世界ではパッとしないが、かなの世界では大活躍できるそういう人なわけです。

古今集仮名序文「やまとうたは人の心を種として、よろづ言の葉とぞなれりける」とか読むと、たぶん「和歌が認められたぜ!」ってすっごい嬉しかったのが伝わるし、それと裏腹の社会的な地位の低さに、忸怩たる思いもあったんじゃないでしょうかね?

で、日記です。当時の日記は男が漢字で書く「業務日誌」でした。男が書く日記を女が女手で書いたらどうだろう、と、かなの世界第一人者紀貫之が、地方駐在から中央に帰るときにそう思ったというのは、まあなんかわかる気がします。土佐日記当時50代で従五位下だよ?土佐では国司として地元からチヤホヤされ偉そうにできても、都に帰ったら無職の下っ端貴族よ?

まあ、そんなこんなで「かなは格下扱い、だからこそできることがあるんだぜ!」とかなの世界のおじさんは思ったんじゃないかな?「歌がヘタな客がやってきて子供のほうがよっぽどうまかったのよ」「駐在中にお家のメンテを頼んだ隣人がロクに仕事をしなかったんだけどムカつくのは私だけでしょうか?あ、お礼はちゃんしますけどね」「駐在中に亡くなった娘のことを思うと何をみても悲しくて仕方がない」なんてのは漢字じゃ書けないでしょと。漢字で書くと単なる「家内の些事」でしかないですしね。

女になりたかったというより、かなで書きたいことがあり、かなで表現たかったんだと思います日記をかなで書く言い訳として女になった、そういうことかと。そもそも和歌世界では男が女になりきって恋歌を詠んだり、言ってもいない場所や、やってもいない恋を詠むのは普通ネカマ嘘松当たり前で、そういう下敷きはありますしね。

そこで日記をかなで書いてもいいんだ、という名分ができて、そこから女性日記を書くようになったという流れがつながります

まとめると、かなは「格下」であったけれども、芸術の分野では和歌漢文とならんで評価されていた。ゆえに天皇自ら和歌集を編纂させたし、歌人として名をのこす女性もいた、というのは本当。一方、社会的に差別はあって、芸術評価する立場にいるのはだいたい男だったし、そこに差別がなかったということはない。いくら歌が上手くても出世はできない。(死んで1000年近くたってから従二位なんて遺贈されてもねえ)

ただ、格上格下については、どっちかというと分業と解釈するほうがしっくりくるかな?という所感です。女に男の役割はできなかったし、男に女の役割はできず、越境するには嘘が必要だったし、その嘘は認められていた。それは今日では差別解釈されるわけですけどね。

というか、日本において芸能とか芸術かいうのは、神事以外は基本的には「格下」なので、それを差別というならまあ差別なんですが「格下としつつも、良きものについてはやんごとなき方が評価し、後世に継承される」そこはわりと一貫しているので、そういうとこが日本におけるクリエイター立ち位置特殊性でもあり、「日本差別が残る後進国」ってことにしたい人からは今ひとつ理解されづらいのかも。歴史的クリエイター全体がエディターより格下で、日本においては編集者やらディレクターがやたらいばっていて、そっち側には男女差別は色濃く残ってるわけよ。クリエイターなんて替えが効く木っ端商売なんだから男だろうと女だろうと関係ないってわけ。それをまとめて宣伝して金にするやつが権力持ってて、そこは一部を除いてボーイズクラブだよね。

すごいシニカルに考えると、クリエイターの到達点って園遊会にお呼ばれしたり勲章もらうことだったりするので「上つ方に認められればすべての差別はチャラ」という身分制があるだけといえなくはないし、そういう言い方すると自称先進国からもご理解いただけるのかもね?

2026-01-21

anond:20260121094914

名前だけ出てくるレベルも含めれば古事記土佐日記伊勢物語大和物語蜻蛉日記・宇津保物語落窪物語和泉式部日記・栄華物語浜松中納言物語更科日記あたり?

現代に比べれば作品数が少ないからどうでもいい作品まで残ってる感じはするよな

逆に作品のものが残ってないということも多いだろうし

単純に 「1000年前の作品がこれだけ残ってるから1000年後はこれだけ残るだろう」みたいな話ができるかは疑問

2025-12-01

ドラクエクリアした嬉しい増田住まいしれう他紙あり苦をエクラ土(回文

第一問!ヘーブン!

「私が今夢中になっていてメルキドの街の目の前のゴーレムが倒せなくて困っていたけど頑張って竜王の城に行ってなんとかラスボス倒してクリアできたゲームってなーんだ?」

おはようございます

朝ドラの『ばけばけ』がまさかクイズ形式ドラマに取り入れるという斬新な手法で、

ヘブン先生日本の生徒たちと打ち解けようと自らを題材にしたクイズを家に招いて大会を繰り広げられたの!

そんで、

もう笑っちゃうけど、

クイズ番組さながら中のさながらで、

普通第一問!バーバン!」ってアタック音なるじゃない、

あのバーバン!ってところ。

そこをヘブン先生

第一問!ヘーブン!って自分アタック音を繰り出すというミラクル技を披露したの。

もうテレビの前のお茶の間はずっこけたに違いないわ。

アタック音がヘーブン!って

相変わらずの笑かしにかかってきている構成に、

わずパイナップルをどうやって食べて良いのか分からいからとりあえず草の上の頭の部分は切り落としても良いのかな?って

トキちゃん祖父の勘右衛門さんにみたてて、

トキちゃんのお母さんのバチバチに仕上がったお母さん役の池脇千鶴さん演じるフミが

討ち取ったりー!っていってパイナップルの首落としたのをお爺さんを討った体にして、

またそこで

テレビの前のお茶の間ちゃぶ台テーブルの上の湯呑みのお茶が沸いていたのよ。

そしてまた一斉にずこー!ってずっこけるの!

そのぐらい私も私クイズを出したい気分になったので、

ちょうどいいぐらいのクイズがあったから出題してみたの!

難しいでしょ?

でも私はなんとかそのHD-2D版のドラゴンクエストI・IIの1の方を無事クリアしてヤッター!って

それはもう竜王の城からラダトームのお城まで響き渡るように言いたいぐらいだったの!

でもその道は決して簡単ものじゃなかったわ。

私は張り切ってロトの装備をフル装備揃えてラスボスに挑むも、

ぜんぜん勝てる気がしないの!

もしかしてロトの装備全そろいでやっても特別協力な特殊攻撃効果が出てくるワケではなさそうなの。

なに!?

私はこれ以上ロトの装備で完全コーディネートしてコーディネートはこーでねーとなんて言わないよ絶対にって固く誓った頃、

あれ?

もしかして

これマジックポイントロト装備一式じゃあっと言う間に無くなっちゃうし、

マジックポイント回復させるアイテムを使ったとしても追いつかないわ!ってことに気付くの。

私はロトの装備のフルコーデをやめて、

街に出て東京の夜は7時よろしく渋谷の街に飛び出してコーディネートのヒントを探しに行ったの!

題して「DQ WATASHI COLLECTION」開催!

マジックポイントの消費を半分にするお洒落アイテム「ふしぎなボレロ」を華麗に纏いつつ、

これは欠かせないとやっぱり装備し直した、

呪文が2回詠唱できる「やまびこのぼうし

このコーデにしたのこーでねーとなだなんて絶対に言わないけれど、

山崎まさよしさんが桜木町で見つけられなかったものが私「DQ WATASHI COLLECTION」で見つけたの。

自分探しの終着点!

私は竜王の前のレッドカーペットをそれでどうどうと肩で風を切って戦いに挑んだの!

もう私のターン!

ラスボスは最強呪文ギガデインやまびこのぼうし連続詠唱して1ターンで合計16回詠唱のフルパワーでわずか1ターンで討ち取ることに成功したの!

ふふふ、

今の私は強いわ!

いざエンディングへ!

そしたら「りゅうおう」が真の姿を現したの!

マ、マジ?

りゅうおう竜王マジコーデ!

つ、強いすぎる!私はあっと言う間に真の竜王ファッションセンスに敗れたの!

強いわ。

もっと私にコーディネートが足りないものはなに?

杉の上の梢に明るく光る星一つに願ったの教えて!パンツェッタ・ジローラモさん!って

私は、

もう一度私のファッションチェックをしたの!

わ!

私の対炎対策弱すぎ!

わず口を押さえて叫んじゃったわ。

そこでよ

テッテレー!「氷のイヤリング」を装備してお洒落番長の真の姿のりゅうおうに再戦再チャレンジを再び試みたの!

氷のイヤリング効果はてきめんのめんてきで最強!

真のりゅうおうの炎攻撃もいままで絶望的な一撃で999ポイントヒットポイントを喰らう1撃でやられちゃったけれど、

イヤリングのおかげで受けるダメージが3とかに

3よ!

いよいよ私のターン!

私のお洒落つくしたフルコーディネートで挑んだの!

やまびこのぼうし連続魔法詠唱で待ったなしの1ターン32回連続ギガデイン

真のりゅうおうの姿になった本当の意味でのラスボスわずか1ターンで倒せるほど圧倒的だったの!

わず最初

りゅうおう世界の半分をおまえにやろう!って例のセリフボタン連打してしまっていたから、

わずはい」って答えちゃって、

連打してまんまだったか

おまえのそん武器をよこせ!ってそれも「はい」って答えちゃっていたの!

わ!武器奪われて大変なことになってしまったわ!

っていう夢だったとさ!って

土佐日記を書いたひとも驚きの展開で宿屋に私は戻されたの!

やっぱり一度は一通り「はい」「いいえ」のルートってやってみたいじゃない。

一通りのその「はい」「いいえ」をやったあとに

本当に最後に本気を出して「りゅうおう」を倒しに行ったのよ!

また例の如く一回ラスボスの前に行くと都合良くラスボスの前にワープゾーンが新設されるというまるでタニコーの五徳、

簡単ラスボスの再挑戦獲得クイズで、

アメリカ横断ウルトラクイズで機内クイズで成績が悪くて飛行機タラップから降りようとアメリカの大地を踏む前にブブーってなってそのままの飛行機にのってとんぼ返りなの!アメリカの地と踏むことさえも許さない鬼っぷりとは逆の意味で新設されたラスボス前のバス停まで乗っていけば簡単に再挑戦できてってことだったの。

私は最強にお洒落してりゅうおうを無事倒したってこと!

や!やったわー!

だいたい20時間ぐらいよ。

そんでクリアしてラダトームのお城に帰ってきてローラ姫が勇者様ギュってするじゃない、

あれ勇者さまロトの鎧とかガッツリ着込んでいるので、

ロトの鎧のトゲトゲの部分がローラ姫に刺さらいかな?とかって思うし、

そのままロトの鎧を纏ったままお姫様抱っことかするから

鎧の可動部の金属の隙間にローラ姫のドレスが引っかかって、

お姫様抱っこからずっこけてパンツ全開ってなったりしないのかな?って

あの鉄の一応は金属でしょ?

ロトの鎧って、

ローラ姫そこに直に飛び込んでいくから痛くないのかなーって。

そう思っちゃったわ。

私がドラゴンクエストI・IIの1で一番後悔したのは、

ローラ姫を救ってそのままラダトームのお城にとどけないままずーっと旅を続けてローラ姫と二人旅回復サポートしてもらえばよかったわ!って思ったけれど後の祭りフェスティバルよね。

ローラ姫ずーっと連れたまんまにしておくこともできたらしいので。

それ知らなかったわ、

というか普通気付かないわよね。

なんだかんだいって私は無事にりゅうおうにお洒落対決で無事勝つことができて、

いよいよお楽しみにしていた次の

ドラゴンクエストI・IIの2の方に挑戦を始めたの!

よーし今度はみんなでドラゴンクエストIIIみたいにパーティー組んで盛り上がれるわね!って思ったの。

いろいろとドラゴンクエストI・IIの2のオープニングのストーリーとか読み終えて、

いざ冒険

私はまさかの展開に目を疑ったわ!

勇者一人しかいないの!

えー!?

また勇者一人旅

ドラゴンクエストI・IIの1で勇者一人旅の旅の知恵を培ってきたとは言え、

このまた勇者一人旅なのドラゴンクエストI・IIの2は?って思って、

クリア直後の盛り上がった気持ちを改めて冷静にしてくれるぐらいな勇者一人旅

仲間いないの?

私は途方に暮れてしまったわ。

私はドラゴンクエストI・IIの1を無事終わらせて楽しく2を迎えられると思ったけど、

まさかのまた勇者一人旅なの?ってことにちょっと絶望的な眼差しを送るとともに、

今日プレイはここまでにしましょうって落ち着くことにしたわ。

にしても、

勇者とは言え最初の装備が

布の服っての、

ぜんぜんお洒落じゃなわ!

でもまた頑張ってドラゴンクエストI・IIの2もクリアするわ!

洒落マックスに磨きを掛けるのよ!

うふふ。


今日朝ご飯

今日も元気にいっぱいにってことで

コッペパンタマサラダの挟まったタマゴ感得るには最高にコスパが良いパンです。

美味しくタマゴパワーをゲットして

今日も1日頑張るわよ!

いよいよ12月だし!

デトックスウォーター

いい加減まだ私の頼んだレモン炭酸水が届かなくて

もうすぐ届くとは思うんだけど、

そんな

もうやりきれない気持ちを抑えつつの

ホッツ白湯ストレートウォーラーに。

梅干し買おうと思っていたのをすっかり忘れていたわ。

次はホッツ白湯ソルティープラムウォーラーって。

梅干し梅干し

忘れないようにしないと!


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2025-08-24

20250824 BS10[アタック25] 2025年8月24日 新作 旅行好き大会 2025-08-24 結果

来週も再放送は土曜昼1時ちょうどから

 

赤:蔵森美樹@福岡

緑:島崎恵理@神奈川

白:森本千穂@大阪

青:伊藤汐花@茨城

 

BSジャパネクストリニューアル BS10無料放送側で日曜昼などに放送

見られなかったケーブルテレビ局でも見られるようになったので要確認

つながるジャパネットアプリ放送同期・スマートテレビ4月からtverを含め見逃し配信あり

 

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今日の答え(放送とは表現が異なる場合があります

(実力テストはありません)

・01 [ある都道府県名前]秋田県

・02 上戸彩 うえとあや

・03 カルダモン

・04 [ここから旅行に関する問題]るるぶ

・05 河童(橋

・06 エミレーツ(航空

・07 『土佐日記

・08 [すべて]ウルグアイ ブラジル パラグアイ ボリビア チリ

・09 草野マサムネ

10 [近似値]379万9269冊?

11 宮沢賢治 みやざわけんじ

12 [コンビニ]ローソン

・13 [ポチャッコ:見えてくる熟語]名勝

・14 [Ar]アルゴン

・15 [3択]1(番

・16 山口(県

17 バカリズム

・18 空蝉 うつせみ

・19 [よ~く覚えましょう]3(つ

20 [曲名頭文字]よやく

・21 若山牧水 わかやまぼくすい

・22 ビクトリア(ピー

23 有森裕子 ありもりゆう

24 オールドファッション(ドーナツ

・25 [AC]チュニジア

・26 [AC2]セルシウス

・27 西島秀俊 にしじまひでとし

28 [3択]3(時間

・29 ベッカム

・30 知床(国立公園

31 荒川

・32e 短冊(切り

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・xx [ある元号名前]安政 あんせい

=====

(日曜本放送)このあとは「BS10からのお知らせ」→

14時半から加藤浩次とよしひろのサンデーシネマ[吹]『エグゼクティブ・デシジョン』(午前はサッカー中継だったからね)

(24日曜日)

2025-07-16

dorawii@執筆依頼募集中

土佐日記がない世界線でもなんjお嬢様部みたいなものはあるだろうな

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2025-03-18

anond:20250318065816

からなりきりチャットって流行ってたじゃん

コスプレとかもそう

自由度の高いRPG悪人プレイするのとかもある

Vtuberもその系譜かも

土佐日記なんてのもあったな

自分じゃないものになるって楽しいんだよ

2025-02-02

理系だけど日本古典文学を割と読んだから語る①

1:古事記 池澤夏樹 訳[新訳]

のっけから申し訳ないのだが、自分古事記池澤夏樹訳で読んでいない。というか、この池澤夏樹日本文学全集で読んだ本はほとんどない。しかし、池澤夏樹にはちょっと悪いのだが、リストとして便利なのでダシに使わせてもらった。

自分最初に「古事記」に触れたのは神代だけを扱った子供向けの講談社青い鳥文庫経由でだ。次に読んだのが確か大学生の頃になる。文芸春秋社三浦佑之が現代語訳したもので、古老が昔話をする形式翻訳していた。現代人にはわかりづらいところを語りで補う、初心者に親切なものだった。

さて、内容だが、神話だけでなく、それ以降の歴史時代記述面白いヤマトタケル物語だけでなく、おそらく戦前は教えられていたであろう神功皇后朝鮮半島への進軍を知っておくと、昔の人がどんな世界観を持っていたか想像やすい。権力者の書いた歴史書を鵜呑みにするのは危険だが、歴史一次資料に(翻刻翻訳されたものとはいえ)触れるのは非常に楽しい。「学校で習う歴史の出典がこれか!」という素直な驚きがある。

もちろん神話としても面白く、考えてみれば今の皇室は天の住民と海の住民の両方の血を引いているという属性てんこ盛りである。他にも、イザナギノミコトとイザナミノミコトが夫婦生活をする際に「凸を凹に入れて子供を作りませんか?」「それは楽しそうですね」というくだりが何となく好きだ。性に罪悪感がないのがいい。もちろん、最初に生まれ子供ヒルコ描写は、今の感覚では身体障害者差別なんだけれども、後にそれが恵比寿様だということになって崇拝されるようになったのが、何となく流されたヒルコが救われた感じがして、結構好きなエピソードなのだ。捨てられた存在に新しい場所を用意してあげた後世の人の優しさみたいでね。

面白かったので日本書紀も確か講談社学術文庫か何かで読んだ。傍論としてさまざまな説を併記しているのが、物語ではなく歴史書の体裁をとっている「日本書紀」の特徴を端的に示していて面白かった。もちろん、これだけでは日本神話理解できない。中世神仏習合近代国学陰陽道などの展開を追わねばなるまい。しかし、その一歩を踏み出せたのはやはりうれしい。

ところで、「記紀」の記述を合わせて池澤夏樹は「ワカタケル」を書いたようだけれど、個人的にはピンとこなかった。「記紀」の文字に書かれたことや考古学的成果の内容とは矛盾しないが、むしろ史実から離れすぎないようにしたため、想像力が少し現実に縛られている気がしたのである。あとは現代中国語の「上に政策あれば下に対策あり」って言葉引用されていたのに違和感があった。お分かりのように、僕は面倒くさい読者なのである

2:口訳万葉集 折口信夫百人一首 小池昌代 訳[新訳]、新々百人一首 丸谷才一

万葉集全然読んだことがない。というのも、巻数が膨大なためだ。僕は完璧主義なところがあり、読むならきちんと最初から最後まで読むべきだと感じてしまう。それに詩を読むのなら、一つ一つの詩をきちんと味わって理解したいのである。そうなると膨大な時間がかかり、そこまで詩に興味がない自分としては手が伸びない。ただし、自分フォークナーを薦めてくれた友人は、「美酒をがぶ飲みするように、次から次へと詩を読んでいくのも贅沢でいいものだよ」とは言っていた。僕の場合、深く刺さった詩は、小説の中のぴったりした場面で引用されたとき出会っているケースがほとんどだ。やはり詩が多すぎると言葉の海に溺れてしまう。

百人一首田辺聖子解説で読んだ。それぞれの和歌や作者の背景を丁寧に、肩の凝らない文体説明してくれているので、今でも時々手に取っている。王朝人物史としても面白かった。田辺聖子とは評価する場所が違うところもたくさんあるけれど、脱線楽しい。ちなみに、初めて百人一首出会った小学校高学年のときには、もちろん恋の歌にばかり心が動かされたのである。「しのぶれど色に出でにけりわが恋はものや思ふと人の問ふまで」。たぶん自分感傷マゾというか、言い出せない思いをウジウジ、グツグツと自分の中で煮詰めて煮凝りにしてしまう傾向は、この時からあったのだろう。

ところで、王朝文学世界的に見て女性作家が多かった時期だと聞いたことがあるのだが、調べてみると女性の句は二十一だった。半分くらいだと思っていたのだが、これは女性の句が心に残ることが多かったための錯覚だろう。

「新々百人一首は未読だ。こうして記事を書こうとしていた時に調べたのだけれど、王朝の歌を二百種に絞って紹介してくれているらしいので、これはぜひ読みたい。昔ほど完璧さにこだわらなくなったし、こういうベスト盤みたいにピックアップしてくれると、きっと散文を好む自分も楽しめることだろう。丸谷才一ジョイス翻訳で知ったのだけれど、文章リズムが合ったから今から読むのが楽しみだ。

3:竹取物語 森見登美彦 訳[新訳] 伊勢物語 川上弘美 訳[新訳] 堤中納言物語 中島京子 訳[新訳] 土佐日記 堀江敏幸 訳[新訳] 更級日記 江國香織 訳[新訳]

これらの本はすべて別の訳者で読んだのだけれど、こうして並んでいる訳者にそれぞれ馴染みがあるので、彼らがどのような翻訳をしたのか、ちょっと読みたくなってきた。ちょっと前までは「古典は原文で読んでこそ意味がある」という原理主義的なところがあったのだが、「源氏物語」や「太平記」が長すぎるあまり、開き直って現代語訳で読んでしまったため、最近はそこまで原文にはこだわっていない。今ではい翻訳がたくさんあるので、普通に現代語訳でストーリーを味わってから、原文を楽しめばいい。このラインアップでは、個々の作家に対しても言いたいことがあるのだが、今回は省こう。

竹取物語は、幼いころに聞いた物語原典知る楽しみがあった。一番シンプルにされた絵本バージョンだと、五人の貴公子物語が省かれてることもあるし。そういう意味では、「御伽草子」なんかもちょっと読みたくなってきたな。

伊勢物語短編集で、古典の授業で東下りを扱ったので前から気になっていた。ただのモテる男の話を読んだって楽しくないかもしれないが、一つ一つがごく短いのでそこまで嫌味ではないし、うまくいかななった恋物語もある。それに、古語で読むから現代日本語で読むのと違ってワンクッションある。僕は感傷マゾだったから、結局は恋の物語が読みたかったのだ。

だが、書かれているのは恋愛遍歴だけではない。「老いぬれさらぬ別れのありといへばいよいよ見まくほしく君かな」「世の中にさらぬ別れのなくもがな千代もといのる人の子のため」。ほんとそれな。無理な願いだとわかっていても、大切な人には永遠に生きていてほしい。これらの歌に出会えたのは幸いだった。

なお、これを読んだ後に祖父を亡くしている。ほんとに、人間いつまでも生きられないのは寂しいことである。なお、これも阿部俊子訳の講談社学術文庫で読んでいる。

他に当時刺さった歌を日記から書き写しておく。「思ふこといはでぞただにやみぬべき我とひとしき人しなければ」(そんな寂しいこと言わないで……)「心をぞわりなきものと思ひぬるかつ見る人や恋しかるらむ」(それな)。たくさんあるのですべては書き写さない。

堤中納言物語は「虫愛づる姫君」で有名だけれども、例えば娘ではなくそ祖母を連れ出してしまう話だとか、二人の男が誤った相手と契ってしまうとか、慌てて白粉ではなく墨でメイクしてしまう話とか、奇妙な話も含まれている。あとは手に入れることなど到底できないもので作った「ほしいもリストである「よしなしごと」とか。どうも物語統一感がなく、どういう意図編纂されたのかはよくわからなかった。これは笠間文庫で読んでいる。

土佐日記小学生時代に塾の先生が「男のくせに女の文章で書いたのが紀貫之って変な奴」って紹介していたのでそんな印象がずっと続いていたし(子供インパクトを与えて覚えさせるためなのと、当時は平成初期なのでこういう言い方をしていたのである)、文学史的にもそういう評価をする面もあるのだが、今は亡き子供の思い出を語る悲しい話なのである。道中の描写も素敵だし、ラストの「この原稿は捨ててしまおう」というくだりが、例え虚構であってもとっても好き。どうも僕は、一人の人間が読者を意識して書いたテキストであるという臭いが好きらしい。だからメタフィクションも好き。これは角川日本古典文庫で読んだ。図書館で借りたボロボロになった古い本だった。三谷榮一訳註。

更級日記はかつての文学少女が「源氏物語」をはじめとする文学への憧れを綴っているが、ラストのあたりで「自分人生はいったい何だったんだろう」と回顧するので、僕みたいな作家になりそこなった文学少年崩れが、感傷的になりたいときなんかにオススメだ。内容をすっかり忘れているのだが、そこばかりが強く印象に残っている。

そして、「物語なんぞにうつつを抜かすんじゃなかった」的なくだりがある癖に、内容が技巧に富んでいるのだが、それはただの未練というよりも、そうした技巧で妄念を鎮めようとしたのやもしれないし、それもまたパフォーマンスかもしれない。小説家になりそこなった僕にはグッサリと深く刺さっている。よく「更級日記」は文学少女の物語だと言われているが、文学少女崩れの物語でもあるのだ。実際、興味深いことに「更級日記」では結婚子供誕生、両親の死という重い事柄が、ほとんど触れられていないのである

それにしても、文学少年文学少女はとても欲深い。彼らは現世で得られないもの書物の中から得ようとするからだ。そして、創作に手を出すのは、自分の持っていないものを魔術のように作り出そうとする更に深い欲がある人々だ。そして、僕はその欲望を愛していた。

ああ、そうだ。ここまで書いて気づいたのだが、恋だけでない、生きていてふと感じる寂しさを和歌にした作品が、僕はとても好きなのだ

INTERMISSION①

こういうのは個人ブログでやったほうがいいんじゃないかと思わないでもないのだが、辺境ブログでやってもあまり読者は集まらない。個人ブログを読んでもらうためには、ある程度自分コンテンツ化する必要がある。言い換えるならば、一定の頻度で、ある程度の品質記事を、独自色を伴って、継続的生産し続けなければならない。なかなかできることではない。それに、この動画全盛期の時代に、どれほど文字を読む人がいるだろうか? また、首尾一貫したキャラで書き続けるのも面倒である

一方、はてな匿名ダイアリーでは、文字を読むのが好きな人が集まっている。また、内容が有益であったり面白かったりすると、きちんと読んでもらえる。虚飾と権威主義真っ盛りの時代にあって、「誰が言ったかではなく、何を言ったか」だけで評価されるという意味では、非常に居心地がいい。もちろん殺伐としているし、暴言も多いが、それを補って余りある素晴らしい点である有益なまとめを書いたときは褒められ、的外れなことを言えば叩かれ、面白くなければ無視される。残酷だが、内容だけで毎回勝負するのは、文章を書くのが好きな人にとっては鍛錬の場になる。

なお、時折こうして個人的なボヤキを書く。あまりにも古典文学の紹介という話題から逸れ過ぎて、イケメンモテ男に関する個人的愚痴になってしまい、読者を笑わせるよりは暗鬱な気分にさせるであろう箇所はこれでもかなり削った。かろうじて残したのは文学関係する箇所のみだ。

恨みつらみを向けている人や、気に食わない人はたくさんいるのだが、作家以外は実名では論じるつもりはない。名前を出して作品批判することはあるが、その人の行いに直接何か言いたくなった時はぼかしている。己の負の感情直視したい一方で、人にネガティブものをぶつけるのは美しくない。だからせめて、こういう妙な義理を通したいのである

それでも長い。気に入らなければ読み飛ばしてほしい。ここに書きたいのは古典文学の紹介であり、せめて日常感じていることであり、怨念の垂れ流しではない。ただし前回のように時折脱線しては管を巻くつもりだ。

続く。

2024-02-16

増田土佐日記ブームでもきてるの?

性別とかどーでもいいわ…釣られる馬鹿もいい加減にしろ

2023-08-03

anond:20230803152054

えっおまえの脳内では誰が書いたことになってんの?

もしかして土佐日記紀貫之が書いたことになってんのwwwww

時代wwww違いすぎねえかwww

2022-11-08

anond:20221107225918

驚いた。

土佐日記を知らない人間が居るのか。

まあ実際に女が書いたのかもしれないが、タイトルを見る限りでは男が書いた確率のほうが高いだろう

2022-10-11

唐衣着つつなれにしつましあればはるばる来ぬる旅をしぞ思ふ

土佐日記 古今和歌集 在原業平

2022-03-22

anond:20220321172012

漫画読んでないしアニメ1話しか見てないけど、

人気あって売れてるんだから作者の性別なんぞどうでもよくないか

女が少年漫画描くなんて当たり前過ぎることがどうして受け入れられないんだろう?

2022年になっても逆土佐日記みてえなことしないといけないとか、中世どころじゃあねえなこの国は

2021-10-09

増田には男しかいないというのに

女を装って増田を書く男が多すぎる

匿名日記でなく土佐日記か、ここは。プンプン

2021-08-17

anond:20210817095217

徒然草

恋愛したことない男って魅力ないよねー」

とかだし

土佐日記

「家の管理お願いしてお礼も渡してるのに荒れ放題でぴえん」

みたいな感じやん?

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