東電社長、停電事故巡り福島知事に謝罪 「あってはならぬ」
東京電力福島第1原子力発電所の停電事故を巡り、同社の広瀬直己社長は2日、福島県庁で佐藤雄平知事に会い、「あってはならないことが起きた。大変申し訳ない」と謝罪した。
事故の公表が発生の3時間後と遅れたことに関し、佐藤知事は「福島の東電と東京の東電の間に乖離(かいり)がある。誠意が本当にあるのか」と批判。広瀬社長は「福島の皆様の心配に思いが行き届かなかったことが最大の原因」とし、現場だけでなく、経営陣も含めて意識改革などに取り組む考えを伝えた。
広瀬社長は情報開示態勢の見直しなどを盛った原子力事業の改革プランについても説明。3月29日から手続きを始めた不動産などの賠償手続きについては「一番大変な賠償。改めて気を引き締め、しっかりやっていきたい」と話した。